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【詩集】Shangri-La

しまかぜ

作者: 野鶴善明

 

 おこってないだなんてそんな

 やたらに意地を張らないで

 そろそろ機嫌直して ほら

 椰子の実ジュースを買ってあげる


 ほっぺをちょこっとふくらませて

 おちょぼ口をとがらせて

 おこった顔もかわいいんだけど

 笑顔の君はもっと素敵だよ


 珊瑚の島にふりそそぐ

 夏の光は恋をじらして

 「君が好き」ってささやいたら

 聞こえないふりして

 くるりと背を向ける


 とつぜん駆け出した

 素足の君を追いかけて

  しまかぜが吹く

   しまかぜが吹く

    しまかぜが吹く



 あどけない瞳をしてそんな

 じっと僕を見つめないで

 なんだか照れくさくなっちゃう

 だってあんまりかわいいから


 うずまき貝を君にあげる

 耳へあててごらん ほら

 青い潮騒が聞こえるだろう

 こころのふるさとの唄なんだよ


 珊瑚の海から寄せ返す

 透きとおる波は恋をゆらして

 「君が好き」って抱きしめたら

 胸をどんどん叩いて

 くるりと背を向ける


 とつぜん駆け出した

 素足の君を追いかけて

  しまかぜが吹く

   しまかぜが吹く

    しまかぜが吹く



 白い渚を駆け抜ける

 素足の君を追いかけて

  しまかぜが吹く

   しまかぜが吹く

    しまかぜが吹く

     しまかぜが吹く

 


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