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異世界で、一兆円とクエストと。家族計画、神の道  作者: レガ先
第四章 増える家族と深まる絆
51/79

第五十話「NTRとリセット機能」

 916/4/1


 俺にとっては十七年目スタートだったかな。今日マリー達は中学三年生になる。

 息子達のうち中学に入った奴らは、基本的に中学校の方の学生寮に飛ばしている。家の中の人口密度がヤバイからな。


 子供の数は今もなお増え続けている。先月はアンジェラちゃんの十八人目の女の子が生まれた。それでつい先日十九人目を孕ませたところである。そして今はキャラットちゃんに相手をして貰おうというところなのだが。


 一学年下に無理矢理ねじ込んだマリーは現在十五歳、今年度中には十六歳になる。一方で、四月一日生まれでギリギリ滑り込ませたリース二号が十四歳になった。いつもリース二号と仲良しな三月三日生まれの愛姫二号も、既に十四歳である。


 この二人のオートパイロットの中の人は、なんというか随分とドエロで。俺が妻達を抱く様子を部屋の中で間近で観察しているのである。特に最近だとリースと愛姫がずっと同時に妊娠と出産を繰り返していて、二人を同時に相手していたわけだが、その様子もそれぞれの二号がガン見していたのである。

 なのでお母さん二人はとても恥ずかしそうにしていた、うん。


 そんなリース二号と愛姫二号が十四歳になってしまった。


 リース二号はトパーズの指輪を左手の薬指に填めている。俺が直接贈って自ら填めた指輪だ。

 身体はなかなか良い感じに成長していて、おしりはあまり成長せずに胸ばかりが育った。お母さんリースのように胸のあとおしりが育つのだろうか。その日の朝から何か凄く期待するような眼差しで俺のことを見ている。ほんのり顔が赤い気がする。


 愛姫二号はサファイアの指輪を左手の薬指に填めている。これも俺が直接贈って填めた指輪だ。愛姫本体と同じサファイアの指輪を填めているわけだな。

 身体は胸とおしりが両方育っていて、胸はまだリース二号より小さいみたいだ。こちらも俺の方を見るには見ていたが、チラッチラッと見ながら顔を真っ赤にしていた。


 この件についてリースと愛姫のお母さん達本人に確認した。リースは答えてくれたが、愛姫は顔を真っ赤にして逃げ出した。

 リースは最近久しぶりに男の子を連続二人生んで現在一生懸命育児中だったが、俺の質問に答えてくれた。


「うーん、そうねぇ。ヒロは私の十四歳のコピー体を抱きたいの?十五歳まで待ったりしないわけ?」

「うん、抱きたい」

「ちょっ、即答なの?少しビックリしたわよ。そんなに私のコピー体が可愛いの?」

「うん、可愛い。さすがリースだな。十四歳なのに普通に食べてしまいたい、ヤバイ」


 うん、そんな感じなのだ。

 リース二号はなんというか、しょっちゅう夜一緒に寝に来るし行為は観察するしでエロ娘確定しているからな。なんというか凄く興味がある。


「あら、そう。今日はキャラットの家に行く予定だったわよね?その前に済ませておく?私も見学していいかしら?」

「うん、いいよー。オートパイロットのままでいいの?リース」

「ええ、いいわよ。一体どうなるのかこの目で一度見ておきたいし」


 とまぁそんな会話を交わして、モラル的には非常に問題があるはずなのに、その日の夜お母さんに観戦された状態で娘を食べることが決定した。


 そしてその決定を不服に思う人物がいた。マリーが心の声で直接抗議してきた。


『おとーさん、おとーさん』

『う、うん。なにかな?マリー?』

『あのね、私ね、不公平だと思うの。私もまだ処女なんだよ?一応はブロントを誘ってはみてるんだけど、熱心さが足りていないのがバレちゃってるの。後はなんだろう、リースお母さんに十五歳になるまでは絶対にするなって念押しされているみたい?』

『あー、うん、確かにリースがそういうこと言ってたかもなぁ』


 マリーとブロントは一応結婚して離婚不可能になったものの、まだ致してないわけだ。一応不倫OKの細工も施して貰ったし、マリーの初めてを強奪しようと思えば出来なくもないが…いやさすがにそれをやると親子関係がマジ修復不可能な木っ端微塵になるからね、うん。


『うぅー、私もおとーさんに抱いて欲しいのにー。おとーさんのいじわる』

『ごめんな、マリー。こればっかりはさすがに無理だ』

『しくしく、リース二号ちゃんの方が先に大人になっちゃうんだね。私の方がお姉さんなのに。おとーさんのバカー』


 そういってマリーからの心の声での通信が切れた。別にこちらからも通話開始可能なんだけどね。


 うーん…マリーには悪いけど、今夜が割と楽しみだった。



 ---



 916/4/1 20:42


 その日の夜、リース二号ちゃんと致すことになるわけだが、予定よりも観戦者の数が多かった。


 リースお母さんと、ティターニアと、愛姫二号と、そしてマリーの四人が観戦しに来ていた。

 マリーは俺の身体を通して直接わかるはずなのにわざわざ横まで見に来たってことだ。なんてこった。


 俺はリース二号と一緒にお風呂に入ってから寝室まで運び込んできたわけだが、まさか観戦者が増えているとは想定外だった。

 リース二号を既にベッドに寝かせているわけだが、なんというかその…凄くやり辛い。


「えっと、始めても良い?」

「いいわよー、期待してるわよー」

「うぅ、父上。それがリース殿の中に入るのか?無理ではないのか?」

「おとーさん、私もいつでも準備は出来ているからね」


 三者三様に観戦者が返事した。ティターニアは無言でにっこりしていた。どうにもこのままするしかないみたいだった。というかマリーはこう勢いで自分も襲って欲しいのか、そうか。


 オートパイロット中のリース二号ちゃんは、とても演技派だった。


 こうね、なんかね、口では物凄く全力で拒否しながら身体の方は大喜びしているんですよ。

 最初準備してる際には「だめ、お父様、娘の私を襲わないで、食べないで」とかなんか言ってた。それで次に貫いた時には「お父様に私の純潔奪われちゃった」みたいに言いながら涙を流してた。その後責めたててる最中には「お父様やめて!お母様助けて!」とか言ってた。お母さんそこで観戦してるよ?でもお母さんの方は見ずにそういう台詞を並べ立ててた。


 そうして最後のフィニッシュ直前には「中だけは嫌!お父様の赤ちゃん出来ちゃう!」とかなんか口では凄く嫌がっていた。それなのに実際にフィニッシュする際には全力でだいしゅきホールドをかけてきた。


 うん、なんだろう。どういうエロ娘なんだコレは。俺はそのままブルトガングを抜かずにお母さんリースに聞いてみた。


「ねぇ、リース。コレなんかすごいね」

「…えぇ、ちょっとコレは私もさすがに想定外だったわよ。今すっごく恥ずかしいわよ」

「これってリースの本性だったりするの?」

「馬鹿、聞かないでよ!当たり前でしょう?私のコピー体なんだから!」

「うん…そっかー」


 真っ赤になっているリースお母さんの隣でティターニアがくすくすと笑っていた。リースの妹分だったティターニアも、リースのそういう部分を知っていたってことなのか?リースはもしや昔はファザコンだったのだろうか。


 貫かれたままのリース二号が「お父様、もっとして?」などとおねだりしてきた。なのでそのまま続けることにした。


 愛姫二号は真っ赤な顔をしながら観戦していたんだけど、フィニッシュするところを見てそのまま泡吹いて倒れた。マリーも真っ赤な顔をしながらも、悔し涙を浮かべていた。


 元々はキャラットちゃんの相手をする予定の日だったので、三回した後にお風呂に入ってサッパリしてから向かうことにした。そしたらマリーも一緒にお風呂に入ってきた。水着をつけてくれていたので事故が起きることは無かったが、水着に手をかけて脱ぎ去らないことを怒られてしまった。

 お父さんにそんなこと言われても困る。


 その後キャラットちゃんの家に行ったら、行為の前に「何か変な臭いがする」とか聞かれて結局バレてしまった。再びお風呂で念入りにゴシゴシされた。その後そのままキャラットちゃんと致して眠った。キャラットちゃんはすぐに寝入ったのだがそのタイミングでリース二号がこっそり寝室に侵入してきて俺の右にくっついてきた。そうして俺はそのまま眠った。


 なんかもう色々おかしくてつっこんだら負けだと思った。ブルトガングは突っ込みまくりだけども。


 更にその次の日にもキャラットちゃんの家に行く前に、リース二号と再びすることになってだな。しかも今度は愛姫二号まで参戦してきた。リース二号に誘われたようだ。

 愛姫二号をまずソロで優しく抱いて処女を頂いた後、その上にリース二号がのっかってお母さん二人の時と同様に同時に食べることになった。二人にそれぞれ三回してからキャラットちゃんの家に向かったら、やはりキャラットちゃんにバレて怒られた。



 ---



 916/4/22


 そんな生活を続けていたら、リース二号と愛姫二号が見事に同時に妊娠してしまった。

 父親が中学三年生の娘二人を同時に犯して孕ませるという、それはもう事実だけを見ればどうしようも言い逃れのない犯罪臭しかしない事態になってしまった。

 とはいえ実際には二人の娘は両方コピー体であり、生まれた時から名前も苗字も妻と完全一致で、最初から俺と結婚している扱いになっていたのだが。


 コピー体の娘達は妊娠しても更にコピー体を生んで増えるだけだ。増えた残機が更に残機を増やしたという事実が残るだけなのである。ただそのやり方、増え方が非常に生々しくて犯罪臭がするというだけの話なんだ。

 ゲーム的には1UPしただけだというのに、何故リアルにするとここまで生々しくなるのか。


 俺のプロデュースしたハーレム学園は、中学校時点では本番全禁止である。そんな学校に、四月時点で父親に孕まされた娘二人が存在する状態になってしまったわけだ。しかも一回だけやって事故でした、とかじゃなくて三週間ずっと抱かれ続けた結果妊娠したわけだ。もはや言い逃れのしようがない。


 同級生の娘達はそれはもうてんやわんやの大騒ぎ。リース二号と愛姫二号は皆に質問責めにされる状態になった。年頃の娘達は皆本番エッチに興味津々だったわけだ。そりゃあ既にハーレムに囲われていますからね。高校になれば一気にブロントと結婚してお嫁さんになる予定ですからね。興味あるのは当然だな。


 そういった様子をマリーの身体の中から見させて貰っていたわけだが。マリーがそれはもうとてつもなく悔しそうにしていて、嫉妬の感情を俺に伝えてきていた。


『おとーさん!悔しいよ!私もおとーさんの赤ちゃん欲しいのに!』

『いや、待て待て、そんなこと言われても困る。マリーだって理由は納得してるじゃないか。それに通常の赤ちゃんじゃなくてコピー体が増えるだけなんだぞ』

『わかってるよぅ。わかってるけど、悔しいんだもん。見てよあの二人の幸せそうな顔!きっと今頭の中全面お花畑だよ!』

『お花畑て、おい。でも本当に幸せそうだな。愛姫とか顔が喜び過ぎてよだれ垂れてるわ』


 確かにマリーの言うとおり、俺に孕まされた二人のコピー体の娘達は、幸せいっぱいの表情をしていた。父親に孕まされたことを一片たりとも悔いていないという感じがよく伝わってきた。恨まれたり悲しまれるよりはよっぽどマシなはずだ。それはこの世界の攻略の為には必要不可欠なことなのだから。


 そんなわけでその日から、中学校では性に関する女の子達の話題が増えることになった。


 ---


 916/5/16 7:08


 先日ブロントが十五歳になっていた。そんな翌日の朝、フリマさんの家の寝室で目を覚ました朝のこと。マリーから心の声で通信が入った。


『…おとーさん、ごめんなさい』

『うん、なんだい?マリー』


 ついにこの時が来てしまったかと、身を斬られる想いだった。涙が出てしまった。


『ごめんなさい、本当にごめんなさい。昨日、ブロントに抱いて貰ったの。私の初めてをあげちゃったの。ブロントも初めてだったけれど…おとーさん、本当にごめんなさい』

『いいんだ、マリー。仕方の無いことなんだ。これからは彼を愛してやってくれ。そうしなければ、この世界をしっかりクリアすることは出来ないから。皆にとって最悪の結末が待っているから』


 この世界を百年以内にクリア出来なければ、全員が全滅してしまうんだろう?そんな結末を選択するわけにはいかなかった。だからこれは、仕方の無いことなんだ。


 けれど、俺の涙は止まらなかった。


『おとーさん。私にとっての一番は、これからもずっとおとーさんだよ。だから私もおとーさんの二番目でいさせてね。本当は一番がいいけれどそれはきっとおとーさんにとっても辛いことだから。リースさんによろしくね、おとーさん』

『うん、大丈夫だ、マリー。これからもよろしくな』

『うん、おとーさん。あとそれと、不倫してもいいんだからね?いつでも抱いて欲しいな。今すぐでもいいよ?』

『いや、さすがにそれはだな…本当に、とっておきの場面の為に取っておくよ。ごめんな、マリー』

『うん、絶対にダメだとは言わないんだね。おとーさん、ありがと』


 そういってマリーからの通信が切れた。


 俺の涙はどうにも止まりそうになかった。


 起きたフリマさんが俺の様子がおかしいことに気づいて、優しく慰めてくれた。

 フリマさんとの愛情はとても薄いが、こういう時はあまり親しくない相手に慰めて貰った方がマシかもしれなかった。既に十八人も男の子を生ませておいて我ながら酷い話だとは思うが、彼女はそれでも気にせず慰めてくれた。



 ---



 916年、夏。


 夏のある日のこと、マリーの身体の中にまた入らせて貰って、収穫したばかりの桃をまた食べて楽しんでいた。ブロントに抱かれた後もマリーは俺との不思議なデートを続けてくれていた。


 その日は桃の収穫後にそのまますぐには帰らず、マリー達の女の子の会話を聞いていた。どうにも生理の悩みの話をしているらしい。リース二号と愛姫二号が妊娠中だからずっと生理が来ないので、皆がそれを羨ましがっていた。


 その一方で、マリーの中に入っている俺に、マリーの心が感じている感情が流れ込んできていた。どうにも何か切なさを感じているらしい。


 マリーは最初に抱かれたあの日から、毎晩抱かれ続けているようだった。俺にはそれを必死に隠しているが、なんとなくそれがわかってしまった。それでもマリーは、今でも妊娠してはいなかった。


 なんだろう、何か違和感を感じる。普通はそんな二ヶ月以上も毎晩抱かれ続けたら妊娠するものではないのか?


 それに…そうだ。俺はかなりの期間、ほぼ毎日、ブロントに抱かれる前から毎日マリーの身体に入っていたはずだ。それなのに、マリーの身体が生理を起こしているような気分を体験したことはない。薬で痛みを抑えたというだけなのか?それでも何かしらの違和感を感じてもおかしくないはずなのだが。


 俺がそういうことを考えていたら、その思考にマリーも気づいてしまったらしい。マリーはちょっと女の子達から離れて隠れるようにして、両手を自分の両胸に当てて、そうしてから俺に話し掛けてきた。


『おとーさん…私の身体のこと、気づいちゃった?』

『えっと、その、何かおかしいなってことには気づいてしまった』

『おとーさんに、教えてもいいかな?』


 なんだろう。とても重要な話らしい。

 何かとても嫌な予感がする。まさか、そんなまさかそんなことが有り得るのか?


『マリー、その、どういうことなんだ?』

『あのね、私ね。来てないの。初潮以来一切生理が来ていないの、おとーさん。私、このままじゃ、赤ちゃん生めないの。ブロントの赤ちゃんも、おとーさんの赤ちゃんも、どっちも生めないの。う、うぅ、ぐす、おとーさん、うぅー』


 そういってマリーはぽろぽろと涙を流して泣き出した。


 マリーは今現在、子供を生めない身体だったのだ。


 ---


 マリーを必死に慰めた後、元の身体に戻った俺はすぐにシステムメッセージのスメスさんを問い詰めた。マリーに生理が来ていない、それは明らかに仕組まれた罠だろう。


 >>Smes:おい!どういうことなんだこれは!マリーにはしっかり初潮が来ていたのにその後生理が来ていないだって?いくらなんでもおかしいだろう!

 Smes:…申し訳ありません。それがこの世界のルールなのです。条件を満たすまではマリー様のお身体には、排卵が発生しなくなっております。身体そのものは至って健康であり、条件さえ満たせばすぐにでも子を宿すことが出来るようになっております。


 怒気を明らかにして問い詰めた俺に対して、スメスさんはしっかりと教えてくれた。やはり彼は俺にとっての協力者らしい。だから俺も少し、怒りを抑えて聞くようにしなければ。


 条件、か。条件はなんだ?ゲームクリアだという予想はしている。他にも条件はあったのか?


 >>Smes:すまなかった。しかし一体これはどういうことなんだ?マリーが子供を生めるようになる条件は、なんだったんだ?

 Smes:はい。まず一つはこの世界を攻略しクリアすることです。百年以内にこの世界を攻略し目標を達成することにより、マリー様は子を宿すことが可能になります。ですからヒロ様とマリー様で協力し、全力でこの世界のクリアを目指してください。それが皆が幸せになる、唯一の方法です。完全なハッピーエンドと言えるでしょう。


 そう、一つ目はそうだろう。このゲームを、この世界を攻略することだろう。それは予想出来ていた。


 しかしもう一つはなんだ?スメスさんは『まず一つは』と言っている。それに加えて『完全なハッピーエンド』などと言っている。つまりそれは、まだ別の何か、他のハッピーエンドが存在するということか?


 まさか…俺はてっきりハッピーエンドはこの世界をクリアする、それ一つだと思っていたのに、そんなまさか!


 >>Smes:…もう一つの条件、もう一つのハッピーエンド、それはなんだ?

 Smes:はい。それはヒロ様がマリー様と結婚し彼女を妻にすることでした。神様はバッドエンドがお嫌いなのですよ。ヒロ様がマリー様と結婚し、互いにとって最も愛し合う関係となった時。ヒロ様とマリー様は百年後に全滅するという条件からは外され、互いに子を成すことが出来るようになる予定でした。生まれてくる娘達もコピー体ではなく心を持った一人の人間として生まれてくることが出来ます。また、子供の数の五十人制限も解除されることになっていました。愛するマリー様といつまでも幸せに好きなだけの時を過ごすことが可能になっていました。


 なるほどな…とんでもない話だ。なんともまぁ条件が良い話だ。愛する人と二人で好きなだけの時間を過ごせる。好きなだけ子を成せる。ある意味理想の話とも言えるだろう。


 しかしその場合、他の妻達はどうなる?他の一族達はどうなるんだ?


 >>Smes:なぁ、その話。やはり他の妻達は助からないのか?

 Smes:えぇ、助かりません。他の一族の方々は皆、百年目の区切りにより全滅致します。ヒロ様とマリー様とその家族だけが残ります。いつまでもいつまでも、マリー様を愛し続けられます。それもまた一つの答えなのではないでしょうか。

 >>Smes:妻達を見殺しにした、その罪を背負っても、か?

 Smes:その罪は決して軽くはないと言えども、そのうちすんなり忘れてしまいますよ。その頃にはヒロ様の心は完全にマリー様一人のものになってしまっているでしょう。大して気にならなくなってしまっていますよ。

 >>Smes:なるほど、な。


 なるほどな、とんでもなく外道な話だが、二人だけ気持ち良く深く愛し続けられるわけか。心で直接繋がっているんだから喜びも倍増だろうな。確かにそんな生活を八十年以上も続けていたら罪の意識なんて吹き飛んでしまうだろう。確かにそれは別のハッピーエンドかもしれない。


 しかし俺は、他の妻達を現時点では見殺しになどしたくない。だから、この選択を悔いるわけにはいかないだろう。


 そうだな、ついでにちょっと聞いてみようか。


 >>Smes:なぁ、スメスさん。ちょっといいか?

 Smes:なんでございましょう?

 >>Smes:この世界のクリア報酬はあるのかい?

 Smes:えっとその、ございます。たくさんの報酬を好きなだけ好きな時に受け取ることが出来ます。

 >>Smes:もしかして、マリーをブロントから奪い返すことも出来るのか?


 うん、そこだ。そこが重要だ。一度譲ったものを奪い返すとはなんとも非道い話だとは思うが、俺はどうしてもマリーを奪い返してやりたかった。


 するとスメスさんがしばらく間を置いて、そして告げてきた。


 Smes:貴方達親娘は、どうにもそのあたりの発想が同じみたいですね。つい今しがた、同時にマリー様に同じ質問をされてしまいました。本当に心根から良い感じに二人とも腐っておられるのですね。


 なんだって?マリーも同じことを今スメスさんに問い詰めていたっていうのか?つまりそれは、もしや救いの道があるのか?


 だから俺は聞いてみる。希望を持って聞いてみる。


 >>Smes:まさか、可能、なのか?

 Smes:可能でございます。ヒロ様ではなくマリー様が願う必要があるのですが。心と体の両方を処女の状態にまで巻き戻し、結婚状態も解除し全て無かったことにするクリア報酬が御座います。既にマリー様はそれを取得する気が満々で御座います。本当に非道い話で御座いますね。少しは息子様にも配慮してはいかがですか?

 >>Smes:く、くくく。ありがとう、良い話が聞けたよ、感謝している。

 Smes:それは良う御座いました。それでは本日はこれにて失礼致します。


 そう言ってスメスさんとの通信は切れた。


 これで方針は決まった。この世界をクリアして、マリーをこの手に取り戻してみせるぞ!

こんな非道い親父は、親のダイヤの結婚指輪のネックレスを指にはめてぶん殴りたくなることは確定的に明らか。


指摘があったので補足説明。心と体の全リセットは、性交関連の記憶も全て吹き飛びます。

よって膜再生とはかなり違うと理解していただければ幸いです。次話でそのあたり書いておきました。

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