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異世界で、一兆円とクエストと。家族計画、神の道  作者: レガ先
第四章 増える家族と深まる絆
50/79

第四十九話「懲りない親娘」

 朝ティターニアの寝室で目を覚ました俺は、UIの時計を確認する。

 914/4/1 6:42


 昨夜はリース二号と愛姫二号にくっつかれた状態で寝た。少しだけ確認してみると、リース二号はくっつくだけじゃイヤだったようでこちらに抱きついてきている。愛姫二号は俺が右腕で抱き寄せてやっていたのだが、俺の胸の上で幸せそうな寝顔でよだれを垂らしている。まぁ寝る時はパジャマだからそれぐらいどうってことはないのだが。


 少し早いな…随分と久しぶりな気がする。娘二人に抱きつかれていたからか?リース二号が来るのはいつものことだが、愛姫二号まで来るのはかなりのレアケースだった。この二人同じクラスだからか、随分と仲が良いんだよね。やはり感じられないだけで中の人がいるのだろうか。


 せっかく久しぶりに早めに起きたので、システムメッセージのスメスさんと少し話をすることにした。


 >>Smes:スメスさん、いるかい?ちょっといいかな?

 Smes:お久しぶりですね。控えております。


 確かに久しぶりだな。前に話しかけたのが正直いつだったか思い出せないぞ。下手したら普通に十年以上経過してないか?それでも常時待機してるんだな。妻達を抱く際には毎晩スキルアップログを今でも垂れ流しているけどさ。

 それよりも今はまず、確認だ。


 >>Smes:なぁ、スメスさん。以前別れ際にサラッと言い残していたよね。『マリー様と、リース様の生む予定の男子様が結婚することにも何の問題も御座いません。異母姉弟でも大丈夫ですよ。』ってな。やはり、それがベストってことなんだよな?

 Smes:ええ、そうです。あの件は後にたっぷりと絞られてしまいました。非常に重要なことでしたので。


 スメスさんは俺の最大の協力者だと思って間違いないだろう。特に、マリーとブロントを結婚させろということは二度に渡って繰り返しヒントを出してきた。つまりそこまで重要なことなんだ。


 しかし俺自身には、近親相姦の完全突破能力が付与されている。だから他のコピー体の娘達と同様に娘のマリーを抱くことも可能なんだ。そしてマリーもそれを心から望んでくれている。それなのに抱いてはいけない理由がある。それは何故なのか?

 俺は既にその理由も予想済だった。


 >>Smes:念の為に聞いておく。俺が娘のマリーを抱いて結婚して妻にすることも可能、なんだよな?

 Smes:…可能、でございます。

 >>Smes:それにも関わらず君は、二度に渡り俺にマリーを妻にするなと誘導してきたな。つまりそれが最善手なんだな?

 Smes:申し訳御座いません。私にそれを回答する権限は御座いません。

 >>Smes:わかっている。つまりそこがこのゲームの大きな分かれ道であり最大のネタバレなんだ。既に予想はついている。すまなかったな、スメスさん。

 Smes:はい。それでは今日はこれにて失礼致します。


 そういってスメスさんとの久しぶりの話は終わった。


 重要なことはなるべくさらりと言う。これを彼は割と徹底している。それが重要なことであると知れたらマズイからだ。重要なことであるとわかりやすく俺に伝えることは、おそらく禁止されているのだ。


 はぁ…まいったな、どうしたものか。マリーにも説明しないとダメだよな、などと考えていたのだが、再びログウィンドウに変化があった。スメスさんが失礼致しますといったくせに再び話し掛けてきたのだ。


 Smes:ヒロ様。少々よろしいでしょうか。

 >>Smes:あぁ、なんだい?スメスさん。

 Smes:以前、私の担当はヒロ様のみだと申し上げましたが現在は違います。現在はマリー様の担当も勤めさせて頂いております。

 >>Smes:…そうか、ありがとう。それで大体のことは理解出来たよ。

 Smes:はい、それでは改めて失礼致します。


 そういって再びスメスさんとの通信が切れた。


 そうか、マリーの担当もしてくれているのか。それはつまり俺同様にマリーともログウィンドウで会話しているってことを指すんだろう。


 参ったねこれは。彼には本当に頭が上がらないぞ。わざわざそれを俺に伝えてくるってことは、マリーも既に全部理解してくれているってことを指すじゃないか。俺からマリーに説明しなくてもいいよってことだ。


 理解したうえで、それで決断しないといけないわけだよな。俺も、マリーも。


 周りで寝ていた皆も起き出したので、一緒にお風呂に入る準備をすることにした。



 ---



 学校の話をする前に、現在のこの世界の状況について少し解説する。魔物の巣についてのことだ。


 俺がこの世界にやってきた最初の頃。俺は愛姫が自らの身を犠牲にしてまで成長を食い止めてくれていた最低ランクの魔物の巣を、一週間かけて攻略して貰った。

 最低ランクの魔物の巣が、ユーロ国軍とニッポンポン国軍、加えて東大陸最強の武人である愛姫が必要十分なHPを得たうえで一週間かけてなんとか攻略出来たのだ。

 この世界の魔物の巣の攻略が如何に異常難易度かということがわかる。


 この世界の各国の王は、魔物の巣の攻略を仕事として割り当てられている。金の稼ぎ方は自由だが、各国の王は稼いだ金で軍を組織して、その上で魔物の巣攻略を行っている。


 愛姫は俺の妻になってからは育児に専念しているので、あれ以来一切魔物の巣攻略には参加していない。東大陸の国軍はある程度は魔物の巣において魔物の討伐を継続しているが、蘇生不可な犠牲者が出るのを避ける為深部には入らず適度な討伐だけを続けている状態だ。


 話に聞くところによると、北大陸と南大陸では小規模の魔物の巣が多少は最後まで完全に攻略されているらしい。北大陸のエルフ達や南大陸の獣族達は、東大陸の人族よりも強いってことだ。

 特に北大陸では、リースの元婚約者だったロビン王子が現在は王になっており、英雄として大活躍で小規模の魔物の巣を完全攻略しているらしい。あの王子様は本当に凄く強かったみたいだ。今は子供もいっぱいいるのだとか。

 俺が北大陸の姫君購入でばらまいた二千億円も、装備強化資金として有効活用されたみたいだ。


 一方で西大陸のドワーフ達はボロボロに負けているようだ。肉体が人族より小さい為非常に弱いという話は聞いていたが、それはもう丸呑みされたり一撃でこっぱ微塵になったり散々らしい。小人が強いのはゲームの中だけだよってことだな。シビア過ぎて逆に笑える。


 見た目幼女の未亡人が大量に発生するのも仕方ないな。内海貿易船の上で遭遇したアレである。ちなみに避妊せずに十日間船の上で過ごすそうです。もしも孕んだらそのまま現地妻になるのだとか。お持ち帰りも可。凄いことになってるなぁ、それ。


 北大陸と南大陸で小規模の魔物の巣が攻略される一方で、大規模の魔物の巣は完全に放置状態だ。つまり無理ってことだ。圧倒的な質と量を備えた軍を用意しない限り大規模の魔物の巣の攻略は無理なんだろうね。だから俺はそれを攻略可能な軍隊を用意しなければならない。


 そしてその軍隊の中心となるのはマリーだ。兵士は俺の妻達だ。そしてそんなマリーを支えるのが、マリーの夫の役目になるはずだ。


 だから俺は。



 ---



 中学生になるマリーと、心の声による会話でひとつ約束事をした。


 それは、マリーの身体の中に入る際には事前に心の声での会話で許可を得るということ。また、マリーが来て欲しい時にはあちらから心の声で連絡してくるということだ。


 まぁ確かに理由はわからなくもない。都合の悪い時だってあるだろう。これまでは事前に聞くこともあれば聞かないこともあった。大体常時オッケーだったからな。


 実際には心配するどころか、マリーはかなりの頻度で俺のことを呼び出してきた。俺が見聞きするものの全てはマリーも感じ取れるはずなのだが、それよりも意識を落として直接身体の中に来て欲しいらしい。


 うん、確かに。これでは親娘というよりも完全に恋人同士だよな。スシネさんにも指摘された通りだわ。昔マリーに対して、娘としては愛しているが女としては愛さないと宣言したはずなんだけどな。


 もう娘のことを一人の女としてしか見られなくなっていることを、自覚せずにはいられなかった。


 ---


 桜こそしっかりと咲いてくれないものの、桃だの栗だのはしっかり実がなるようになっていた。しっかりと係の人に管理して貰っているので実の成熟は問題が無い。学園の利用者達である程度までは自由に食べて良いことになっている。独り占め厳禁というぐらいの軽い縛りだ。


 植えたのは白桃が多く、七、八月あたりに良い感じになる。夏にマリーは瑞々しい夏服姿で桃をもぎ取り、軽く水洗いした後に皮を剥いてすぐに頂く。その際は俺もマリーの身体の中に呼ばれることが多い。


 桃は柔らかくて甘くておいしい。いいよねこういうのも。俺の趣味の世界だったけれど、マリーは喜んでくれている。


『あまーい!おとーさん桃甘いよー。おとーさんよく桃とか植えようと思ったねー。おいしいよコレー』

『うん、確かにおいしいなー。ルナお母さんにも分けてくれよ?マリー』

『んー、お母さんにも一応共有インベントリ経由で送ってるんだけどねー?そのまま食べずにデザートにしちゃうみたい?おとーさんも、結構食べたことない?』

『あー…あるかも』


 うん、確かにあるな。リースの家での三時のティータイムは今も継続中だ。その際にはルナが作ったデザートが出てくるが、確かに今の時期は桃関係が多いかもしれないな。なるほどそういうことか。


 生ゴミは堆肥化する為のリサイクルボックスが設置されているのでそこにつっこんでおく。桃の種からは桃の木無理らしいしな。基本接ぎ木らしいよ。


 傍目からはマリーが一人で桃もぎ取って食べてるようにしか見えないんだけど、実際には俺と一緒にその味を楽しんでいた。十分に食べた後は他の子の分も収穫してからマリーは撤収する。そのタイミングで俺は元の身体に戻る。


 最近は比較的元の身体に戻った際の違和感も軽減されてきていた。慣れてきたってことなんだろうか。マリーの身体は相変わらず女として成長し続けている。背はさほど伸びていないが胸は既にCカップを超えていると思う。もっとも俺の妻達は巨乳だらけなのだが。

 ちなみに一番デカイのがルナで二番目がティターニアだ。リースと愛姫とジゼルとアンジェラちゃんが割と同じぐらい。皆胸がデカイ。というかジゼルは背が低めなのに胸がデカイ。ルナは色々とおかしいので考えたら負け。


 なのでマリーはそのあたりを気にしているのかたまに相談してくる。相談してくるというかたまに家で直接生で揉ませてくれる。マリーはまだ十三歳なので俺の股間のブルトガングは反応しなかった。十四歳から反応する仕組みらしいしなコレ。


 近くにいる場合でも、マリーは基本肉声ではなく心の声で話し掛けてきた。


『おとーさん、私のおっぱい好き?もっと大きい方が好みだよねー?』

『んー…おっきいおっぱいの方が好きだけど、マリーは歳のわりには十分大きいからまだ育つだろう?』

『うーん、どうかなー。リースお姉ちゃんや愛お姉ちゃんには普通に負けちゃいそうで嫌だよぅ。おとーさんはそれでもいいの?』

『うん、十分魅力的な大きさだと思うよ、それでも』

『えへへー、そうかな?それにしてもおとーさんの手の動きやらしいねー。すっごく気持ち良いよー。伝えてもいい?』

『う、うん』


 そう言われてマリーに快感をお裾分けされた。正直クラッときた。コレは確かにヤバイかもしれんね。女の子の身体ヤバイ、マジヤバイ。というかマリーの下着が完全にびしょびしょになってた。


 一緒にお風呂に入っても良かったのだが、それをすると逆に死にそうになるから無理だった。以前ティターニアが小さいころにやったアレと同じことになるからだ。心は興奮しているのに身体が一切反応しなくて、物凄い勢いで心が落ち込んで死にたくなるからだ。おっきするのもそれはそれで問題アリなのだが、だからマリーとは一緒にお風呂に入れない。


 そんなわけでマリーは一人でお風呂に入ってから着替えて戻ってきた。そうして俺にキスしてくる。軽いキスだけど心は十分に伝わるキスだった。


 親娘だというのに、男女として深く相思相愛なことは明らかだった。


 ---


 915/1/12


 その日の前日の夜、フェンリル公の家でマリーやブロント、ルナなども交えてマリーの十四歳の誕生日パーティーをした。一学年下にねじこんだせいで、中学一年の冬の時点でマリーは十四歳になった。つまり、俺に抱かれることも可能な年齢になってしまった。


 そんなわけで翌日の夜、マリーは俺がいつも過ごしているティターニアの家を訪ねてきた。先日ジゼルが十七人目の子供を生んだばかりで、今は産後の回復待ち中だった。


 マリーは俺と一緒にお風呂に入りたいと言ってきた。マリーの方は水着を着ておくから大丈夫だからと説得してきた。実際に彼女は、ずらしたぐらいじゃ事故が起きないようなピッチリとした硬めのスパッツみたいな水着を着ていた。そんなわけで、俺は娘のマリーと一緒にお風呂に入ることになった。


 マリーは水着だが俺の方は完全に裸だ。浴槽の中で対面で抱き合うと、俺の股間のブルトガングは完全に戦闘状態になった。身体だけじゃなく、心の方もそれを望んでしまっていた。


 俺はマリーの身体を、俺の最初の娘の身体を優しく、強く抱きしめた。マリーもそれに応えてくれた。水着の上を脱がせて彼女の胸の感触を生で味わう。一部は硬くなっている。


 マリーの方から俺にキスしてきた。これまでのような軽いキスではなく、俺が妻達にしているような濃厚な大人のキスだった。そして俺もそれに応えてやる。そうやってキスしながら、マリーが心の声で俺に語りかけてくる。


『おとーさん、私、おとーさんに抱いて欲しい。誰よりも先にここまで育った私の身体をおとーさんに最初に食べて欲しいの』

『うん…わかってる』

『ごめんね、おとーさん。おとーさんのことを好きになっちゃダメだったのに。わかっていたのに。それでも私、やっぱりおとーさんのことが一番好き。ブロントよりも大好きなの』


 そうやってマリーは心の声で俺に告白してくる。息子のブロントのことは可哀想ではあるが、でも俺は、マリーに一番愛されていることが嬉しかった。


 本当は俺だって、この娘のことを自分の物にしたい。このまま結婚して妻にしてしまいたい。でもそれは出来ないのだ。それをしてしまえば、全てが失われてしまうからだ。


 マリーが俺に再び心の声で語りかけてくる。


『ねぇ、おとーさん。私のこと、好き?好きだよね?』


 うん、確認か。答えは既にわかっているんだろうけども、確認してくれるんだな。


『うん、好きだよ。マリーのことを深く愛している』

『うん、ありがとうおとーさん。けれど私はおとーさんの一番が良い。私にとっておとーさんが一番だから、私もおとーさんの一番になりたいの。おとーさんにとって、私は何番目なの?』

『…二番目だ。リースの次に好きだ。ごめんな、マリー』

『ううん、残念だけどそれよりも、ルナお母さんよりも私のことが好きなの?おとーさん』

『あぁ、ルナには悪いがルナよりもお前のことを愛しているよ、マリー』


 うん、まったくもって酷い話だとは思うがそれが俺の本心だった。ルナは毎日毎食ずっと俺の為に御飯を作り続けてくれているのにね。そんなルナよりも娘のマリーの方が好きで、更にそのマリーよりも俺を尻に敷いてくれるリースのことが好きだった。マリーは俺を尻に敷くようなことは無いだろうしな。


 三番目以降は、ちょっと考えたくないな。数人団子状態になっていて判断に困る。


 そこまで深くマリーを愛しているのに、彼女を抱けないのは何故か?


『おとーさん。やっぱり、どうしてもダメなの?こんなに深く愛し合っているのに、それでも私を抱くことは出来ないの?』

『あぁ、ダメだ。もしも俺がマリーを抱いてしまったら、そのまま必ず妻にしてしまう。そのままマリーのことを溺愛してマリーを必ず一番にしてしまう。そうしてしまったら俺は自らの、マリーを支える種馬としての役割を果たせなくなって、この世界を百年以内にクリア出来なくなってしまうんだよ』


 そう、そういうことなんだ。


 この世界では役割分担が重要なんだ。マリーは金の瞳の乙女として、今後英雄として俺の一族を束ねて前線で戦わなくてはいけない。そしてマリーの夫たる人物は共にその前線で戦わなくてはいけないのだ。

 しかし俺が種馬としての役割と、マリーと共に戦う役割を同時にこなすことは無理なんだ。


 もしも俺が種馬としての役割を果たさなければどうなるか?子供の数が足りなくなり、戦力の不足と絆神力の回収不足が発生する。絆神力はおそらく絶大な力を持っている。妻の数が不足したらそれは即マリーの率いる軍の人数不足に直結する。両方の力が不足してしまえば、この世界を最後まで攻略することは不可能になる。


 だから、代役を立てなければならない。マリーと共に歩く役割は他の人物に押しつけて、俺は種馬としての役割を完遂しなければならない。この世界を百年以内にクリアしなければ全員が全滅してしまうんだ。俺の私情でマリーを自分の物にするわけにはどうしてもいかなかったんだ。


 つまりこれが、スメスさんが、二度に渡って最初から最善手を俺にアドバイスしてきた理由だったんだ。


 本当に最大の罠だと思う。ここで一時の感情に負けてしまえば本当に取り返しの付かないことになってしまう。だから俺は、マリーを抱くわけにはいかなかった。


 マリーが再び心の声で話し掛けてくる。


『おとーさん、ごめんね。私もスメスさんから聞いていたの。私がおとーさんに抱かれてしまったら、この世界をクリア出来なくなるって。そしたら皆にとって最悪の結末になってしまうって。でも、それでも、それでも私はおとーさんに私の初めてを貰って欲しかったの』

『ごめんな、マリー。お父さんの役割は、種馬だったからさ』

『いいの、おとーさん。けれど今の私の気持ちをおとーさんにも感じて欲しいの。伝えても、いいかな?』

『うん、いいよ』


 俺がそうやって許可を出すと、マリーは自分の心と体の状態を俺に直接伝えてきた。


 マリーの身体は完全に発情していた。俺の精をその身に受け止めたくて仕方がないという感じが伝わってきた。心拍数は高く胸のドキドキが止まらないといった感じだった。


 そして心の方は完全に俺のことを深く愛していた。もう一時も離れたくないという強い想いが感じられた。俺のことを抱きしめる腕にも自然と力が入ってしまっている。俺はここまで深く愛してくれている娘を、拒絶しなければならない。


 俺はマリーの背中に手を回して、母親譲りの綺麗な黒髪を撫でてやった。それを嬉しいと思う気持ちと少しだけ心が落ち着くといった感情が、俺の中にも伝わってきた。


 のぼせないうちに浴槽を出て、いつも妻達にしているようにマリーの身体を優しく丁寧に洗い上げてやった。その間もマリーは自分の状態を俺の方に伝えてきていた。嬉しい、私も洗って欲しかった、というような感情が俺に伝わってきた。直接心で繋がれるというのは本当にヤバイな。もしマリーを妻にしてしまっていたら、一日中溺愛してしまうことは間違いない。


 マリーを洗い上げた後は、マリーが俺の方を丁寧に洗ってくれた。特にエロい洗い方をすることもなく真面目にやってくれた。他の妻達とのやり方を全て観察していたせいか、初めてなのに随分と上手だった。


 そうして洗ってから二人でお風呂を出て服を着替えた。服を着替えたらようやく、俺の股間のブルトガングの戦闘状態が解除された。


 服を着替えた俺にマリーが軽くキスしてくる。そのまま抱きついてから心の声でこう告げてくる。


『おとーさん、おとーさん』

『ん?なにかな、マリー』

『おとーさんとのお風呂、やっぱり気持ち良いねぇ。おとーさん上手だねぇ。これからもたまに一緒にお風呂入ろう?』

『うーん、事故が起きないようにしてくれるなら大丈夫かな、うん』

『大丈夫だよ、おとーさん。ちゃんと履いてくるから、ね?』


 了承の意味も篭めて、俺はマリーの黒髪を優しく撫でてやった。彼女はとても嬉しそうに、優しい笑顔で返してくれた。


 ちなみにその後、たまにというかかなりの頻度でマリーは訪ねてきた。息子のブロントに呼び止められない限りはこちらにやってくるみたいだった。全力で父親相手に不倫する娘の姿に苦笑はするものの喜んでしまっていた。



 ---



 916/1/12 20:21


 マリーの中学二年生の冬。昨日マリーは十五歳の誕生日を迎えた。一学年下に強引に編入させた為やはり色々とおかしいことになっている。誕生日の翌日の夜に、俺はマリーに呼ばれてフェンリル公の家にまでやってきていた。

 今この場には、俺とマリーとブロントと、フェンリル公といつも俺と一緒なティターニアと、そして久しぶりに会うギザン大神官、最初は奴隷商人として俺の前に現れた筋肉ムキムキのモヒカン神父がいた。


 本来結婚は、互いが十五歳じゃないとダメなのだが、一応は片方が十五歳の時点でギリギリ魔法がかけられるようになるらしい。そんなわけで、マリーはまだ中学二年生だというのに、マリーとブロントは内緒でこっそり結婚してしまうつもりなのだ。二人の母親にも内緒で、だ。

 そしてそれを祖父のフェンリル公と父親の俺が了承してしまっているという異常事態である。後でバレたらルナとリースに問い詰められそうだわ。


 ギザン大神官はやはり大神官なだけあって、結婚魔法が得意らしい。離婚不可能な上位の結婚魔法で良いのか?と再三確認をしたのだが、マリーとブロントはそれを了承した。そうやって退路を断つことで、俺との関係を諦めるつもりなのだ。


 ただその、今回の結婚魔法には俺とマリーとギザン大神官以外には知らされていないちょっとした細工が施されている。ブロントとフェンリル公には知らされていないが、まぁなんというか、不倫をしても天罰が落ちないようにする仕掛けをしてくれることになっているのだ。

 本来は結婚している相手に手を出すと天罰が落ちるんだけどね。最初から俺と不倫可能にしておこうというそういう仕掛けがあるわけだ。それをまぁ、二つ返事で受け入れたギザン大神官は本当に大物だな。というかそんな結婚魔法をよくもまぁ開発したものだと思う。


 ギザン大神官がマリーとブロントの個人カードを重ねて持ち、独特の訛りのある言葉で呪文を唱えて、結婚魔法を発動させた。二人の個人カードには結婚の関係性を示す情報がしっかり記載されている。

 これで一生離婚不可能になったわけだな。まぁ良いんじゃないでしょうか。


 マリーとブロントはお互いに抱きしめ合う。そうしながら裏でこっそりとマリーが心の声で俺に語りかけてくる。


『おとーさん、おとーさん』

『…うん、なんだい?マリー』

『ブロントの子供を生んだ後になるけども、おとーさんともしっかり不倫しようねー。少なくとも三人は欲しいよ、おとーさんの赤ちゃん』

『はいはい。そこらへんにしておくんだマリー。それ以上はブロントが可哀想だ。もうブロントのHPはゼロよ!』

『おとーさん、そこはきっとMPだと思うなー』


 本当に我ながら酷い親娘だと思うが、この関係は今後も続くんだろうな。心で繋がっているというのは本当にヤバイよ。マジヤバイ。TS体験とか本当にヤバイから、本当だから。


 マリーとブロントは、俺とルナが選んだような宝石無しのプラチナリングを結婚指輪にしていた。お互いの指輪を相手の左手の薬指に填めて二人は笑顔になっていた。いやしかしね、指輪とかつけてたら母親に即バレする気がするんだけどなぁ、お父さんは。


 うん、俺は知らんぞ。ルナやリースに聞かれても回答を拒否するからな。拒否…出来ると、いいなぁ。いやたぶん無理だなぁ、うん。


 そんな感じでマリーの中学生時代は過ぎてゆく。


 このまま何事もなく終わるならそれで良かったのだが、そうは問屋が卸さなかった。

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