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異世界で、一兆円とクエストと。家族計画、神の道  作者: レガ先
第四章 増える家族と深まる絆
45/79

第四十四話「そして五年が経過しました。(※ただし全ログ付きで)」

よくこういう作品で「そして○年の月日が流れた…」って表現がありますよね。


想像してみてください。もしも出来事をほぼノーカットでお送りしたらどうなってしまうのか、想像してみてください。


それではどうぞ。今回はとんでもなく長いです。

 朝ティターニアの寝室で目を覚ました俺は、UIの時計を確認する。

 901/12/13 7:11

 いつもよりやや遅いが、なんとなく数字がイイ気分かもしれない。

 やや下の方を見ると、俺の体の上でティターニアが眠っていた。…眠っている、のかな?やや自信がない。


 昨夜は最後に明らかにリースが使っていた避妊魔法の禁呪を使われた気がする。最後はティターニアが上になっていたので、そのまま俺にかぶさって寝たのだろう。割と心地よい重さだと感じる。それにしても何故最後に禁呪を使用したのかな?


 リースが俺相手に避妊魔法の禁呪を用いていた際、全て最初の一回目の時点だった。つまりおそらくは途中から使用しても避妊効果が望めないのかと思われる。なのでティターニアはたぶん避妊する気がない。俺の子供が欲しくなければそもそも魔法が発動しないのだから、ティターニアは元々避妊する気は無いかと思われる。


 俺の上で寝ているティターニアの顔を改めて眺めてみる。相変わらず可愛い顔をしている。随分と成長したものの、可愛さは増している気がする。ふわふわのウェーブがかかった金髪もその質が落ちることが無い。それにしても、明らかに笑顔な気がする。これたぶん寝てないんじゃないかな?寝たふりしてそのまま俺にくっついているんじゃないかな?


 ルナに言われたことを思い返してみる。俺の最初の妻のルナは、黒髪黒耳黒い綺麗な吸魂の瞳のルナは、獣族の王族だからか随分と知識が豊富だ。そんなルナが言っていたことが、俺とティターニアが近づき過ぎて魂が混ざってしまっていて既に他人と呼べない状態になったということだった。


 そこまで魂が近いとかなら、起きるのもほぼ同時とかだったりするんじゃないかな?そう考えながら俺の身体の上で寝ているティターニアを優しく抱きしめてみる。するとなんだか更に顔が嬉しそうな笑顔になった気がする。

 よって次は抱きしめたその手でそのまま彼女の身体をくすぐってみた。


 するとやはり狸寝入りを決め込んでいたらしく、観念したティターニアがパッチリ瞳を開けてこちらを見つめてきた。


「もう、お兄様ったら、ひどいです。もう少し余韻に浸らせてくれてもいいですのに」

「おはよう、ティターニア」

「おはようございます、お兄様…その、昨夜のことは怒っていませんか?」

「んー、いいよいいよ、後で理由は聞かせてもらうけども」


 とりあえず起きたティターニアとキスをする。彼女の唇はやわらかい。

 うん、可愛い可愛い。もう今日からは完全に結ばれた俺のお嫁さんだからなー。これからも大切にしよう。


 その後は二人で一緒にお風呂に入って、その後着替えてからルナの家に向かい朝食を取った。ルナは俺達二人を笑顔で出迎えてくれて、いつも通りに御飯を用意してくれた。朝食の後はマリーを少しあやしつつ心の声で会話した。


『おとーさん、なんだか幸せそうだねー』

『うんー、そうだね、すっかり幸せだね』

『うー、ルナママ、二番目じゃなくて三番目になっちゃうの?さすがにそれはわたしもイヤだよ、おとーさん』

『い、いや、さすがにそんなすぐに順位下がることはないからさ』

『うーん、時間の問題って感じがして怖いよ-?おとーさん』


 少し苦情を申し立てられてしまった。うん、まぁ確かに気持ちはわからなくもない。話は変わるが、マリーにはまだ音声ではパパとはまだ呼ばれていない。生後一年にまだ達していないからな、引き続き自重してもらっているのだ。ただしルナには「無様ですね」とか相変わらず罵られているが。いやいや、フェンリル公がおじいちゃんって呼ばれてることにもっと違和感覚えた方が良いと思うよ、ルナ。


 マリーと心の声で通信した後は、ティターニアと二人でリースの家に向かった。もう最近ずっと一緒だしこれから一生ほぼ離れることはないみたいだから、ティターニアのことはもう書かなくても良いんじゃないかな、などと思っている。


 ところでうちの地元では「くすぐる」のことを「こちょがす」って言うんだけど、方言だったらしいですね。



 ---



 リースの家の朝のティータイムで相談しようかと思ったら、今は忙しいから長い話は後で-、と言われてしまった。そんなわけでその後はジゼルお母さんの家で採乳の手伝いといつもの二人のホットミルクタイム。その後はフリマさんの家を訪ねて事業の進捗状況の報告を受ける。それからアンジェラちゃんの家にちょっとよって彼女への挨拶とついでに採乳も手伝っておく。それからまたルナの家に戻ってルナの採乳を手伝ってから昼食。

 うん、なんか俺乳搾りばっかりしてるよね。なんかおかしい気もするけどそれが俺の魔法での仕事なんだから仕方ないね。決していやらしいことしているわけじゃないんですよ。魔法でこうスピーディにやるべきことをこなしているだけなんですよ。色気とかほぼ無いんですよ、はい。


 まぁともかく昼食後リースの家に戻って、のんびりと長い時間を過ごすことにした。俺から聞くべきことは当然あの件である。


「ねぇ、リース。ティターニアが例の避妊魔法の禁呪を使ってきたんだけども」

「ん?あぁ、あれね。やっぱり使ったのねー。随分前に教えておいたからねー」

「えーと、なんで使ったんだ?理由がよくわからないんだけど」


 うん、避妊目的で使っていないことは明らかだ。ならばその理由が問題になるわけだが。


「そうねー、本人から直接聞けって言いたいところだけど、私と同じ状態になりたいんじゃないかしら?妊娠後もヒロのお世話を出来るようにする為だと思うけど」

「あー、あーあーあー、なるほど」

「リースお姉様、そんなすぐにバラすだなんて酷いです」


 俺の左に座っているティターニアが抗議した。ちなみに今はいつも食卓として利用しているテーブルに対して椅子に座っている状態。ティターニアは俺の左に椅子を密着させてその上で俺の左にくっついてきている。


 まぁともかくそういうことらしい。禁呪による副作用って、実質全然やる気なくても満たせてしまうのか。まぁそりゃそうだな。最初避妊せずに後から避妊するようなふざけた使い方は想定外ってことなんだろう。あまり運営の意図していない利用を続けると運営がぶちぎれそうで怖いけどな。

 ネトゲならそうだけどこの世界は割とリアルだから大丈夫かもしれんね。


 そんなわけでティターニアは、避妊する気がないのに避妊魔法の禁呪を使うという行為を毎日繰り返してくれた。愛の奇跡での性別特定は必要無いのかと聞いたのだが、どちらの性別の子でも構わないらしい。そんなわけで、まだ身体が成長しきっていない彼女を毎日優しく愛した。


 そうやって時はどんどんと過ぎていき、902/1/1 の正月の朝、昨晩日を跨いで姫始めをした結果なのか、ティターニアの状態表示欄に妊娠中を示すピンクのハートマークが点灯した。


 そのことをティターニアと二人で喜んだ後は、いつものように朝食を取った後、去年と同様に広場で皆の様子を眺めることにした。俺とティターニアの二人だけというわけではなく、リースも参戦してきた。

 リースが俺の左にくっつき、ティターニアは左をリースに譲って俺の右にくっついた。ジゼルお母さんの特製手編みロングマフラーはなんと三人でも全員巻ける長さがあったので、今年は夫婦三人で巻かれてみた。


 去年と同じ位置の木のベンチに座り、広場の皆の様子を眺める。今年も皆が餅つきしている。

 フェンリル公とルナが親娘でお餅をペッタンペッタンしてる。

 たまには他の子も変わってお餅をペッタンペッタンしてる。


 なんとも平和な限りだ。この世界の名前は確かピースサークル、だったか?平和は平和だが、魔物に食われたらそのまま死ぬんだよな?しかも魔物がちょー強いんだよな?本当に平和なのか、それ。


 まぁいいや。簡単に死んでしまう世界なら残機を増やせば良いんだよ。俺のお嫁さん達が女の子を生むと残機が増えていくんだろう?一時的に死んでも残機がゼロにならなければ全滅ではないし、死体の一部でも持ち帰れば復活出来るんだからかなり気が楽になるはずだろう。


 まぁあれだよ。お前は今までに討ち死にしていったマ○オの数を覚えているのか?俺は覚えてないよ、うん。敵に触れるとあっという間に即死してしまうバランスというのは、どちらかというとあちらに近い世界なのかもしれない。


 お餅の世話をしているルナのお腹は去年同様に随分と大きくなっていた。これからもどんどん家族は増えていくだろう。ただしその家族は、どちらかというと中の人がいないコピー体が多めになってしまうのだろうけども。


 俺達が広場の方を三人で眺めていたら、キャラットちゃんがきなこ餅を載せたお皿と箸を持ってきてくれた。なので三人で仲良くお餅を食べた。平和だなー、お餅もおいしいし、お嫁さん達も可愛いし、何も言うことがないなー。あー、この世界最高やわー。


 そうやって平和で幸せな毎日が、それからもどんどん続いていった。




 ---



 俺達、神の使徒の一族の物語は百年の時を駆け抜けなくてはいけない。よってその全てを詳細に記すわけにはいかず、飛ばし飛ばしに…この台詞前にも言った気がするな。


 少し考えて頂ければわかることだが、生まれたての子供というのは本当に何も出来ない。幼稚園に入るぐらいしないとどうにもならないのである。俺はそのあたりの事業に一気に五千億円投資済で、子供達が成長した時には利用出来るように急ピッチでやってもらっている。

 最初に生まれた子供達は幼稚園以下の保育園は利用出来そうにないが、幼稚園の利用は間に合う予定になっている。三年保育の、世界で唯一の幼稚園になる予定で、まぁ特殊な事情でそれぞれかなり離れた場所に1つずつ作ることになっている。

 親子で居住可能な宿舎も完備なので、遠くからの子供も受け入れ可能な体制にしている。基本的に通いではなく住み込みの体制なのである。


 なのでこの物語は最初の子供達が幼稚園に入るところまで飛ぶ、許して欲しい。ただし出来事はしっかりと記載させていただく。読み飛ばして頂いても構わない。今回は長い。洒落にならないほど長い。スルーしても構わない!



 902/1/11 ルナが第二子、男の子を生む。黒髪では無く金髪だった。必ずしも子供が黒髪になるわけではないらしい。他に名前が思い浮かばなかったのでジタンと名付けておいた。再び愛情値順位が一位になったので大喜びしていた。姉のマリーと完全に誕生日が被っている。わかりやすいのは助かるがこれで良いのだろうか。マリーも一歳になったので、俺のことをパパと呼び始めるようにお願いしておいた。やや不自然なタイミングだったので少し疑われた。


 902/1/26 ジゼルお母さんが再びジゼルちゃんを生んだ。これで残機表示が×3になった。残機表示を最初見た時はこの目を疑ったが、既に慣れてしまった。


 902/2/11 フリマさんが第二子、再び男の子を生む。どういう名前を付けているのか聞いてみたら、やはりトルコ関連の王様の名前をつけているみたい。トルコ関連なのかトルッコ関連なのかはよくわからないが、コッカイ疑似堂みたいな謎ネタはやめて欲しい。


 902/3/3 今度は愛姫がミニ愛姫ちゃんを生んだ。愛姫の残機表示が×2になった。愛姫はやはりあまりにも異常な状態なのでガクガクブルブル震えていた。でも慣れてしまえば楽なことに気づいて、政宗くんと同時にお世話するようになった。政宗くんも既に一歳を過ぎている。愛姫のことをママ、ママって呼んでた。俺のことは呼びません、当然ですよね。


 902/3/8 ルナが再び妊娠する。愛の奇跡は用いなかったので性別は不明。女の子狙いだが元々猫族は女性の比率が高いので、わざと狙うほどでもないという判断。


 902/3/21 ジゼルお母さんも再び妊娠する。今度も女の子に確定させた。その年の春分の日だった。やはりフラグの神様に操作されている気がする。


 902/4/1 リースが女の子を生んだ。ミニリースちゃん誕生である。これでリースの残機表示が×2になった。俺の冒険開始の日に生むとは、やはりフラグの神様が操作しまくりに違いない。彼女もやはり女の子の不気味っぷりに驚いていたが、世話はやはりブロントよりも楽なようで、同時に世話することにした模様。


 902/4/8 フリマさんが妊娠、今度も愛の奇跡で男の子に確定。一体中東風イケメン王子様をどれだけ世に送り出すつもりなのか。


 902/4/25 アンジェラちゃんが再び女の子を生む。これでアンジェラちゃんの残機も×3に。元々レズだったせいなのか当分女の子で良いらしい。世話するのが楽なのは事実だがそれで良いのだろうか。


 902/4/28 愛姫に再び女の子を孕ませた。愛姫はとても強いので残機を早めに増やしておいた方が良いという判断なのだが、次は男の子にして欲しいと懇願されてしまった。政宗君に早く弟を生んであげたいとのこと。妹はなんというか、中の人がいないからね、仕方ないね。愛姫は子供想いの良いお母さんだと思う。女の子は実家の方で生んだのだが、その後はずっとこちらに帰ってきている。身近に異常状態があるのでどこにいても同じと判断したらしい。


 902/5/25 リースが愛の奇跡の効果で男の子を妊娠し、キャラットちゃんがウサギ族のレアな男の子を出産した。リースもブロントの弟が欲しかったそうです。愛姫ちゃんに不公平だー、って抗議されてしまった。リースは大分長期間抱かれたのでヘトヘトになっていたが、再び精一杯育児に戻った。


 902/6/22 夏至の日にアンジェラちゃんが妊娠する、愛の奇跡の効果で再び女の子に確定済。夏至ってなんか基本は六月二十一日なんだけどたまにずれるらしいね。



 ---



 902/7/7


 七夕であり、ジゼルお母さんの誕生日でもある。去年は指輪を贈ったが、今年はちょっと違う物を贈ってみた。


「あらヒロ。それが確か東大陸の職人の力を結集して作ってみた武器ですの?名前はなんというのかしら?」

「ミュルグレスっていうんだ。なかなかレアだと思う」

「ふんふん、割と変わった形をしてますのね。でも良い突剣のようですわ、有り難く頂きますわよ」


 いつも編み物をしている女の子らしい姿からは想像もつかないが、ジゼルお母さんはなかなかの突剣の素質があると思う。俺のお嫁さん達が残機を増やしているのは、将来的には全員が戦闘員としてフルに戦う為だと思われる。なので、製造可能な武器をコピー体まで含めて全員に装備させることになるのではないだろうか。


 今はまだ一本ずつだが、将来的には大規模な武器工場なども用意したいところだ。今は既に手持ち資金が底を尽きているし、すぐに必要になるわけではないから将来の為のサンプルを1本ずつ、というつもりでいる。


 その日の夜は皆でニッポンポンから届いた見事な竹に願い事を書いた短冊を飾った。妻達の願いは皆「元気な赤ちゃんが生まれますように」だった。今度は全員統一されていた。


 俺の願いは「子供達が立派な大人に育ちますように」としておいた。俺には正直自信が無いが、父親だけで育てるわけじゃないんだ。一族全員で育てるのだからきっと良い子に育つだろう。


 俺がそういう願いを書いたら、ルナに少しつっこまれた。


「アナタったら、私達の子供が立派に育たないわけがないでしょう?神様にお願いするまでもありませんよ」

「うん、そうだね、ルナ」

「そうですよ、アナタ」


 ルナは絶対の自信があるらしい。二人目の子供のジタンの世話は普通の赤ん坊なのだから随分大変なはずなのに、全然疲労を感じさせない涼しい顔で鮮やかにこなしてみせていた。ただ、ママとまだ呼んで貰えないことには不満みたいだけどね。まだ六ヶ月程度なんだから当然なのだが。


 段々と暑くなってきてはいるが、再び日々は過ぎていく。



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 902/7/14 先日トランプで大富豪をしていた翌日にキャラットちゃんが妊娠する。今度も男の子に確定させることが成功した。前日大富豪で革命を起こしたから革命記念日と名付けたいらしいがマジ勘弁して欲しい。調べてはないがたぶんきっと色々とマズイことになるのではないか?


 キャラットちゃんの妊娠によりついに俺の相手を出来る妻がいなくなってしまったので、再びティターニアが処理してくれるようになった。既にお腹が大きくなっていて大変だがなんとかすることが出来るらしかった。禁呪の使用により耐性を得たおかげでもある。


 902/10/3 ついにティターニアが第一子を出産した。女の子だった。性別を確定していなかったのでどちらが生まれるか不明だったが、ティターニアはしっかり受け入れてくれた。先輩達の指導を受けてすぐにコピー体の扱いをマスターした。その日からはティターニアの採乳も手伝うようになった。俺にくっつく人数が、ティターニアとミニティターニアで増えた。残機は当然×2になっている。すぐに子供を作るのは無理があるので、一月待ってから再び子作りに励んだ。今度も愛の奇跡は使わない。


 902/11/23 新嘗祭のその日にティターニアが二人目を妊娠した。性別は不明。その日の夜は例年通りルナが皆にニッポンポン料理を振る舞ってくれた。随分と参加者が増えているようで俺の知らない顔だらけだった。全員俺の事業の関係者らしいが、ルナはその全員の顔を全て覚え応対してしまっているらしい。ルナはちょっとパーフェクト過ぎると思う。それも俺の魂をちゅーちゅー吸った成果なのだろうか。


 902/12/24 ジゼルお母さんがルナよりも早く女の子を生んだ。ちなみにこの世界にクリスマスは無い。思わずジゼルお母さんおめでとう!と言ったら「お母さんは余計ですわ!」って怒られてしまった。なのでこれからはジゼルと呼ぶことにする。仕方ないか-、仕方ない。これで残機は×4になった。


 902/12/25 ルナが一日遅れで出産した。性別不確定だったが女の子だった。マリーのような心を持った存在ではなく、コピー体として生まれてきた。生まれてきたその子の瞳は、ルナの吸魂の瞳ではなく吸魔の瞳だった。生まれたばかりの赤ちゃんにMPをちゅーちゅー吸い取られてしまった。コピー体には一部能力は受け継がれないらしい。これでルナの残機表示が×2になった。ルナも最初に生んだマリー以外例外ではなかったということだ。



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 903/1/1 お正月。その年は去年や一昨年とは違いルナはすっきりスリムなお腹でフェンリル公と二人親娘でペッタンペッタンお餅をついていた。去年同様にきなこ餅でいただいたがおいしかった。愛姫もルナ達親娘がついたお餅をおいしそうに頂いていた。うん、おいしいよね、コレ。


 903/1/7 フリマさんが再び男の子を出産した。これで三人目の男の子である。トルコの王様の名前の元ネタが尽きたらどうするんだろう。まさか一世だの二世だの増やすわけはないはずだが。


 903/1/11 これで姉のマリーが二歳、弟のジタンが一歳になる。マリーが心の声で弟のことをいじめてもいい?と聞いてきたが、絶対にダメだと注意しておいた。正直俺も姉とうまくいかなくてトラウマなんだよ。マリーには同じ事をしないで欲しい。でもブロントくんにアピールするのはアリだと思う。いじめるのはダメだが。


 903/1/26 愛姫が再び二人目の女の子を出産、これで残機が×3。次こそは男の子だから!って念押しされてしまった。うん、わかってる、わかってるからそこまで泣きつかないで欲しい。


 903/2/3 ジゼルが再び女の子を妊娠する。あとは愛姫の息子の政宗くんが二歳になった。いや、俺にとっても息子なんだけどね?割とこう、和風のキリッとしていてかっこいい赤ちゃんだと思います。うん、俺には似て無さそうだけどね、うん。ニッポンポンのお殿様に似てる気がするよ。


 903/2/22 ルナが妊娠する。今回も愛の奇跡は用いていない。男の子が欲しくないわけではないが、ルナはなるべく自然の流れに任せるつもりらしい。それにしても、先行組というかなんというか、ルナ、愛姫、ジゼル、フリマの4名は既に子供の数が三人に達してしまっている。育てるのがとても大変そうだ。各家のメイドさん二名もかなりフルで手伝わないと手が足りてない状態になっている。ちなみに猫の日だったらしい。竹島の日でもある。


 903/2/29 閏日にリースが男の子を出産する。この世界に来た時は900年なのに2013年カレンダーだった。よってその年に閏日が来たのである。また名前をつけて欲しいと言われたので、今度はトリオンにしてみた。名前の元ネタを聞かれたので俺の知ってる王子様の名前だよと答えておいた。


 903/3/8 フリマさんが妊娠する、今回も愛の奇跡で男の子に確定。記念に何か女性の為の記念日を作ってみようかなどと考えているようだった。別に作るのは良いけど俺を訴えるような活動はやめて欲しい。


 903/3/14 愛姫が随分早く妊娠する。性別は愛の奇跡の効果により男の子に確定させた。ホワイトデーだなとは思ったもののシモネタを作るのはやめておいた。


 903/3/20 アンジェラちゃんが三人目の女の子を出産、これで残機×4。まだまだ女の子を生むつもりらしい。まぁダークエルフだから見た目は良い感じに育つんでしょうけどね。オートパイロット時はどうなるのだろうか。


 903/4/9 リースが四人目を妊娠する。今度も愛の奇跡で男の子に確定させておいた。まだ女の子のミニリースちゃんは一人しかいない。今は男の子の兄弟を子供の為にも生みたかったらしい。まぁ確かに、その方が良いかもしれないな。でも確か男の子十人、女の子四十人という約束だったはずだが。


 903/4/29 キャラットちゃんが二人目の男の子を出産。「今日を記念してオトコノコの日にしても良い?」などと聞かれたが全力で却下しておいた。あとで調べたら昭和の日だった。絶対に怒られるから勘弁な、冒涜過ぎて洒落にならん。ところで前からずっと微妙なイントネーションの違いが気になっているのだが、原因はなんなのだ?


 903/5/5 アンジェラちゃんの誕生日に彼女が妊娠する。今度も性別は愛の奇跡で女の子に確定させた。でもさすがにそれが誕生日プレゼントというのは却下されたので、宝石工場で作って貰ったエメラルドのネックレスをプレゼントしておいた。


 903/5/25 去年男の子を出産した日に、キャラットちゃんが今度は女の子を妊娠した。愛の奇跡で男の子狙いだったが見事に失敗した。キャラットちゃんは「革命大失敗-」などとぼやいてたが、色々と危ないかもしれないからそういう発言はやめてくれ。フラグの神様は基本的に失礼だからな。


 再び抱ける相手がいなくなったので、それからはまたティターニアが相手をしてくれた。直飲みならおいしいらしいから大丈夫、なのか?


 903/8/15 ティターニアが女の子を出産した。愛の奇跡を用いなかったが二連続での女の子になった。ティターニアの愛情値は既にカンストしっぱなしの状態らしく、愛情値1200になると愛情値の並び順がリース、ルナ、ジゼル、ティターニア、愛姫、キャラットちゃん、アンジェラちゃん、フリマさんの順になった。愛姫が抜かれたのである。

 愛姫ちゃんが今日この日を開戦の日にしても良いですか?などと聞いてきたが全力で却下しておいた。本来日本では終戦の日なんだよ、勘弁してくれよ。


 903/10/13 ティターニアの身体の回復を待ってから子作りに励んだところ、無事この日に妊娠した。よくわからないけどさつまいもの日らしい。ルナが皆にスイートポテトを作ってくれた。愛の奇跡は用いていない。


 903/11/3 ジゼルが女の子を出産した。これで四人目、残機×5。まだまだ女の子を生んでみるつもりらしい。このままだとペーストップを独走しそうな勢いだ。


 903/11/23 新嘗祭のその日にルナが女の子を出産した。愛の奇跡を用いなかった結果連続で女の子が二人。今度も瞳は吸魔の瞳だった。これでルナの残機が×3に。次は男の子が良いらしい。


 903/12/8 フリマさんが四人目の男の子を出産した。特に何かの日というわけでも無さそうだった。しかし何かしら記念日を作りたがっているようである。まぁ別にいいんじゃないかな、うん。


 903/12/23 愛姫が四人目の子供、二人目の男の子を出産した。ニッポンポンのお殿様がやってきて信長とか勝手に名前つけちゃった。政宗くんが先で弟が信長くんになっちゃうのかい?本気でそれでいいのかい!?あとこの日付も大丈夫なのかい?


 903/12/24 ジゼルの産後の回復を待った後に抱いた結果この日に妊娠した。繰り返すがこの世界にクリスマスは無い。今度も愛の奇跡で女の子に確定している。獣族以外ならばほぼ確実に操作出来るんじゃないかな?たぶん。



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 904/1/1 お正月。この時点での状況は、ルナが姉のマリーと弟のジタンとチビルナ×2。愛姫が兄の政宗君と弟の信長君とミニ愛姫ちゃん×2。ジゼルがミニジゼル×4。フリマさんが男子×4。リースが出産間近で兄のブロントと弟のトリオンと間に生まれたミニリースちゃん×1。アンジェラちゃんがミニアンジェラちゃん×3。キャラットちゃんがミニキャラットちゃん×1と男の子×2。ティターニアがミニティターニア×2となっている。


 去年同様に今年もフェンリル公とルナで親娘でおもちをペッタンペッタンついている。また、娘のマリーはもうすぐ三歳なので、最近は普通にそこらへんを歩き回っている。愛姫と俺の息子の政宗くんや、リースと俺の息子のブロントも最近は広場で三人で遊んでいるみたいだ。マリーだけ行動が大人びていて、お姉さんとして二人を誘導している場面がよく見受けられる。


 女の子、妻達のコピー体についてなのだが、やはり心を持たない為かなり不気味なことになっているらしい。オートパイロットで動かすと、本来あるべき正しい行動を取る上に、記憶なども各個別に処理、保管し、言葉まで喋るようなのだが。まるで本当に一人の普通の女の子としてオートパイロット時振る舞うのに、それでも妻達が少しでも動かそうとしたら、完全にその身体の制御を奪われてしまうのだ。


 この子達は本当に心が無いのだろうか?と不安になってしまう。制御されてしまうのに、オートパイロット時は極自然な一人の人間として振る舞うのだ。本当はそれぞれ心があってそれを一切感じ取れないだけなのかもしれない。何にせよ、不憫な存在であることだけは確かだ。


 オートパイロット状態の娘達も、一応広場で遊ぶようにはさせている。でもマリーやブロントや政宗くんには、なるべく彼女達とは触れ合わないように指示してある。オートパイロット中のコピー体に、心があるだなどと考えて接するのは極めて危険だと思われる。まるで心があるかのように振る舞っていても、だ。


 広場で子供達の様子を見ながら木のベンチに座っていると、オートパイロット中のコピー体の娘達によく声をかけられる。特に見かけるのはジゼルとキャラットちゃんのコピー体の二名であり、その二人が俺に「パパー、パパー」と話し掛けてくるのだ。アンジェラちゃんのコピーはお母さんにべったりである。

 ベンチに座る俺の左にはティターニアがずっとくっついている。そんな状態でコピー体の娘達の頭を優しくなでてやると、それはそれはとても嬉しそうな顔をする。


 なかなか胸が締め付けられそうになるのだが、いつでもティターニアが傍にいてくれるのでなんとか耐えられる。


 コピー体の娘達二人がベンチに座る俺の両隣に座ってくる。近親相姦制限の突破能力だかよくわからないが、どうやらコピー体の娘は父親のことが大好きになるように仕組まれているらしい。ティターニアもそれが不憫なのをわかっているのか、俺の左をコピー体のジゼルちゃん二号に譲ってあげていた。こんなに可愛くて普通に笑っているのに、全てオートパイロットによる偽物だというのか。あるいは本物なのに、その自由を強引にシステムに奪われてしまっているのか。


 以前スメスさんから聞いた話として、コピー体の娘を孕ませると必ず女の子だけを、次のコピー体を生むようになっているという説明だった。つまり、生まれた時から父親を無条件で大好きになるように仕組まれたこの心のない娘達を、十分に育ったら襲って孕ませろということだな。

 なんともむごい話だが、目的の為にはやらないわけにはいかないのだろう。例えそのような行為をしたとしても、この娘達は嫌がるどころか喜ぶように出来ているんだろうな。たぶん俺も悩むどころかノリノリで襲いそうだわ、すまん。


 そんな不憫な娘達をなでなでしてやりながら、広場で遊ぶマリー達三人の姿や、お餅をつくルナ親娘の姿や、他の妻達の姿を眺めていた。



 ---



 904/1/2 お正月の次の日にリースが四人目の子供、三人目の男の子を出産した。また俺が名前をつけて良いらしいので、ピエージェと名付けておいた。これで男三人兄弟の名前がブロント、トリオン、ピエージェになった。色々と怒られそうだがやれるところまでやってみた。


 904/1/11 この日姉のマリーが三歳になり、弟のジタンが二歳になり、そしてルナが妊娠した。愛の奇跡で男の子を目指してみたけれど見事失敗して女の子に確定してしまった。やはり猫族とウサギ族相手だと元の確率が悪い為失敗しやすいらしい。ルナにちょっと悔しそうに睨まれてしまったが、魂を吸ってすぐに笑顔に戻ってくれた。


 904/1/26 フリマさんが妊娠した。これで連続で男の子五人目。フリマさんとの間にはあまり愛は無いが、男子を効率良く授けてくれるのでそれで満足してくれているらしい。まぁ良いんじゃないかなそれで。フリマさんは俺の事業の為に仕事面で非常に活躍してくれている。そのことを素直に喜んでおく。


 904/2/3 政宗くんの三歳の誕生日に、愛姫が妊娠した。愛の奇跡で女の子に確定させておいた。愛姫は強いのでなるべく女の子を生んで貰わなければいけない。そうやって増えたミニ愛姫ちゃんを将来俺が食うことになるかと思われる。なんとも外道な話だが仕方ない。それにしても妊娠するのが早い気がする。そのあたりをちょっと指摘してみたら愛姫が真っ赤になっていた。嬉しいけど同時に残念でもあるらしい。うん、俺もそう思う。


 904/2/4 アンジェラちゃんが四人目の女の子を出産した。まだまだ女の子でいくらしい。アンジェラちゃんと致す時にはいつも魔力っぽい薬を利用しているが、アンジェラちゃんの魔力は大分高まっているので、魔法要員に将来なるかもしれない。ただしこの世界には人間が使える攻撃魔法は存在しない。これで残機が5になった。


 904/2/23 猫の日の翌日にリースが妊娠した。愛の奇跡の効果で女の子に確定させた。これから当分は女の子を生んで貰う予定である。猫の日だから猫の鳴き真似してみせて、と頼んでみたら夜にゃーにゃー言ってくれたのでそのまま抱いたら次の日に見事妊娠してた。なかなか可愛かった。ちなみに猫の日は竹島の日でもある。猫の日の制定の方が先である。


 904/3/3 キャラットちゃんが二人目の女の子を出産した。これで彼女の残機が×3。予定日はもうちょっと早かったはずだがフラグの神様が遅らせたらしい。そんなに雛祭りが好きなのか。ミニ愛姫ちゃん一人目も確か雛祭りだったはずだぞ。


 904/3/14 ホワイトデーにアンジェラちゃんが妊娠した。愛の奇跡により再び女の子に確定。ちなみにこの世界にはバレンタインデーもホワイトデーも無い。クリスマスも無いし、和風なもの以外基本排除ってことだ。


 904/4/1 政宗くんとジゼルちゃん二号とフリマさんの一番目の子供の三人を、幼稚園に入園させた。この三人は皆誕生日が四月一日より前であった為、入園させた。マリーの扱いに迷ったのだが、リースと俺の息子のブロントと同学年である方が良いと判断し、かなり不自然ではあるが強引に操作することにした。運営者特権ってやつだな。ちなみにフリマさんの一人目の子供はスレイマンくんらしいです。そっかー、有名人だけど大丈夫かなー?


 904/4/4 キャラットちゃんが妊娠した。再び愛の奇跡で男の子に確定出来た。ところでこの日は俗にオカマの日らしいが、大丈夫なのか?あとはなんかその日の朝食はルナがあんパンを作ってくれた。ルナいわくあんパンの日であるらしい。


 ふたたび抱ける相手がいなくなったのでまたティターニアがしてくれるようになった。既に初めてして貰った頃から三年弱が経過しているが、味は段々良くなっているらしいです。ただし零れたら元の味に戻ります。


 904/5/10 ティターニアが男の子を生んだ。愛の奇跡で性別を確定していなかったのでどちらが生まれるかは不明だった。名前を付けて欲しいと言われて迷ったが、ハイエルフの王様がアルサルだったことを思い出してアーサーと名付けてみた。これまた色んなところから怒られそうな名前だが、許して欲しい。ちなみに母の日である。この世界にも母の日は既にあるらしかった。三人目の子供を生んだティターニアの愛情値は即1300カンストになった。がしかし、順位は変わらなかった。ジゼルは相当俺からの愛情値が高くなっているらしい。正確に計測したことがないので不明だ。


 904/7/4 ティターニアが四人目の子供を妊娠した。今回も愛の奇跡は未使用。ティターニアは相変わらず俺にくっついたままだが、家にいる間だけは俺から離れて息子のアーサーを頑張って育てている。やはり前の女の子のコピー体二人とは違い、かなり苦戦しているようだった。俺も彼女の採乳を手伝って支援しておいた。基本的には家のメイドさん二名が頑張ってくれている。



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 904/7/7 再び七夕。今年のジゼルは来月あたり妊娠を控えておりとてもおなかが大きくなっている。今年はちょっとしたプレゼントをお願いされていた。


 ミニジゼル達が既に4名いるわけだが、サイズフリーの手頃なサイズのルビーの指輪を与えて欲しいということだった。なので、指輪部分が仮仕様の指輪をミニジゼル達に一人ずつ左手の薬指に填めてあげた。


「ありがとうですわ、ヒロ。まぁある意味実験かしら。この子達の魂の色が、わたくしと同じ色なのかそれともそれぞれの誕生石の色なのかはわかりませんが、まずはわたくしの誕生石を与えて試してみましょう。成功したらこの子達はパワーアップするはずですわ」

「ふーむ。ジゼルはその指輪に効果はあったの?」


 その指輪、というのは俺が正式にジゼルに贈った上等なルビーの指輪のことだ。今も彼女の左手の薬指に填められている。


「そうですわね。それなりに効果はあったのではないかしら?編み物の効率が上がりましわよ」

「編み物が、か。意外と効果ありそうだね、それはそれで」

「馬鹿にされるかなとも考えていたのですが、すんなり認めてくれるのですね。さすがヒロですわ」


 そういってジゼルちゃんがニッコリ笑って、俺を抱き寄せてキスしてきた。今はおなか大きいからね、あまり動きたくないよね。抱き寄せられたついでにジゼルのお腹もさすってみる。うんうん、お母さんのお腹だなー、コレは。


「今日はわたくしの代わりに短冊もかけてきてくださいな。それと、ティターニア?今日はホットミルクは飲んでいくのかしら?」

「はい、是非頂きます。ジゼルお姉様」


 ティターニアとジゼルが一緒にホットミルクを飲む習慣は今も続いていた。とはいっても、最近はジゼルの成長は既に止まっているんだけどね。既に年齢が二十歳に達しているからな。


 俺は見慣れている二人を改めて眺めてみる。


 ジゼルは、昔の完成された貧乳キャラがどこへやら、ルナ並とはいかずとも身長百五十五センチを保ったまま、巨乳、細いウェスト、美尻へと大変身を既に遂げていた。最近は自分ではあまり飲まずに、娘達になるべく分けているようだ。

 ティターニアは既に背がリースと同じ百六十センチまで伸びてそこで止まっていた。現在は十七歳で、既に胸がFカップを超えている。おしりは結構大きめだが既に成長が止まっており、二十歳までに一気におしりが大きくなってしまったリースよりはお尻が小さい。


 まぁともかく二人とも、元の貧乳キャラが何だったのかというスゴイスタイルになってしまっていた。人により好みは分かれるだろうが俺はわりと大好きかもしれない。


 夜は例年のように、ニッポンポンから届いた見事な竹に短冊を皆で飾り付けた。子供達もお母さんに教えられて何か願い事を書いているらしい。コピー体の子もオートパイロットで動いて何かしら書いているようだった。


 短冊を見てみたところ、妻達の願いは今年も「元気な赤ちゃんが生まれますように」だった。その一方で政宗くんは「ママだいすき」とか書いてた。ブロントは「ママもマリーもだいすき」と書いてた。一方マリーは「はやくわたしもえっちしたい」とか書いてた。こらー!


『なに書いてるんだ、マリー。さすがにルナママに怒られてもおかしくないぞこれは』

『えー、だってー、おとーさんだけずるーい。毎日毎日お嫁さん達とえっちしてるとかずるーいよー』

『ぐぬぬぬ』


 マリーは俺の感じる全ての感覚を受信しても頭が壊れないらしく、全部の情報を常時受信してしまっているらしい。なのでこれまで俺が妻達とどういうプレイをしていたのかとかも全部把握しているわけだ。うん、本当にもうね、大変だよね。


 ちなみにその後、俺とマリーは二人でルナママに怒られました。

 あとは、コピー体の娘達が書いた短冊は、どれも「パパだいすき」になっていました。うーん、仕組まれてる感情だよなぁ。不憫と思うか素直に受け止めるべきなのか。



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 904/9/23 その年の秋分の日に、ジゼルが五人目の女の子を生んだ。これで残機×6。七人目まで女の子を生んでから一気に男の子を生むつもりらしい。次も女の子ねとお願いされた。なんだろう、虹色戦隊でも作るのだろうか。


 904/10/15 十月の半ばにルナが女の子を生んだ。これで残機×4。既に三連続でコピー体の娘達であり、全員が吸魔の瞳でMP吸収能力になっている。ルナのコピー体はルナのようにワガママボディには育つのだろうか、育たないのだろうか。


 904/10/31 ジゼルが更に妊娠した。愛の奇跡で女の子に確定。既に五人の子供を生んでいるが、ジゼルの身体が衰えることは全く無い。いつからか随分と床上手になっていて、身体も随分と育っているからとてもけしからん。ティターニアがジゼルの順位を抜けないのも仕方ないと思う。ちなみにハロウィンの日だがこの世界にはハロウィンも無いらしい。なので、カボチャ料理の日を作って貰おうかと考え中。


 904/11/1 フリマさんより早く愛姫が女の子を生んだ。これで女の子が三人目で残機×4。二番目に生まれたミニ愛姫ちゃんは現在二歳半ぐらいで、最近はミニ巫女服を着ている。ミニマムで可愛い。オートパイロット中は「ととさまー」って言いながら俺に駆け寄ってくる。愛姫ママはそれがちょっと恥ずかしいらしい。


 904/11/3 フリマさんが男の子を生んだ。これで五人目。どんな名前をつけているのかしっかりとは確認していないが、一体どうなっているのだろう。


 904/11/23 新嘗祭の日にリースが二人目の女の子を生んだ。これで残機×3。フラグの神様は随分と新嘗祭が好きなようだ。気持ちはわからなくもない。最初に生んだミニリースちゃんは既に二歳半だ。よく俺とティターニアとオートパイロットのミニリースちゃんの三人でお風呂に入っている。一方リースは息子三人と主にお風呂に入っている。甘やかしているせいで、今でもおっぱいをねだられるんだとか。気持ちはわからなくもない、実際に母乳出るからね。ブロントも弟たちに釣られてつい甘えてしまうようである。


 904/12/3 ルナが妊娠した。愛の奇跡の効果で男の子狙いだったが今度も女の子になった。じいっとルナに見つめられてしまった。そんなに見つめられても正直困る。赤ちゃんは元々神様からの授かり物だろ?でもコレ以上失敗するとそろそろ怒られるかもしれない。


 904/12/13 愛姫が妊娠した。今度も愛の奇跡で女の子に確定しておいた。ミニ愛姫ちゃん可愛いよってたくさん褒めてなんとか説得した。愛姫は美人さんなのに、可愛いと言われる方が嬉しいらしい。ちなみにあえぎ声も可愛い。


 904/12/21 アンジェラちゃんが五人目の女の子を生んだ。これで残機×6。


 904/12/31 フリマさんが妊娠した。やはり愛の奇跡で六人目の男の子が確定。成功率百パーセントなのだろうか?謎だ。


 905/1/1 お正月。今年もいつもの夫婦三人、俺とリースとティターニアでジゼルちゃん特製マフラーに3人で巻かれながらのんびりと過ごした。広場の子供達の数が明らかに増加している。あれが全部俺の子供なのか。ちょっと我ながら信じられないわけだが。

 子供達は、フェンリル公とルナの親娘がぺったんぺったんお餅をつくのを興味深そうに見ている。たまにはお母さんとペアで一緒にぺったんぺったんお餅をついている。リースも息子達に呼ばれた時にはマフラーを外して混じりに行った。リースがいなくなったスペースにはオートパイロット中のミニリースちゃんが来て「おとうさまー」って言いながらくっついてきた。中の人はいないはずなのにすごく可愛いから困る。ティターニアは左に移ろうかと迷っていたがミニリースに場所を譲っていた。ミニティターニア一人目はティターニアの膝の上にのせていた。


 フェンリル公は割と人気なんだけども、やはりオートパイロット中のコピー体の娘達は俺の方になるべくくっつこうとしているらしい。たまにジゼル二号とキャラットちゃん二号が様子を見に来るけど、場所が埋まっているのでまたお餅ついている方を見に戻っていった。アンジェラちゃん二号はやはり女の子が好きなのか、他の娘達に割と過剰なスキンシップを取っている場面をよく見かける。


 905/1/7 キャラットちゃんが三人目の男の子を出産。一人目の男の子は既に三歳弱なのだが、キャラットちゃんは何故か息子にスカートをはかせたりリボンをつけたり女の子っぽくコーディネートしている。しかも何故か似合っている。なんだろう、なんだか不安になってきたんだが。


 905/1/11 姉のマリーが四歳、弟のジタンが三歳になった。マリーの幼稚園入りを一年先送りしたので、一年違いの姉弟が同じ学年に今後入っていくことになる。まぁでもそうだな。クラスは分けてあげた方がジタンは気楽なんじゃないかな。マリーはブロントと同じクラスにしておこう。


 905/1/15 リースが妊娠した。今度も愛の奇跡で女の子に確定済。ミニリースちゃんをもっと増やそう可愛いから。リースは最近、俺に抱かれているのを息子達に知られるのが恥ずかしいらしい。でも行為の最中全然声とか我慢しないんだよね。俺も連日気にせず抱いてたから、息子達にはバレバレだった。ちなみに何故かオートパイロット中の一番大きいミニリースちゃん=リース二号は、なんと寝室内で隣で見学していた。中の人はいない、はずだよなぁ。


 905/2/7 アンジェラちゃんが妊娠した。今回の愛の奇跡で女の子に確定。よくわかんないけど日本では北方領土の日らしい。この世界には特に北大陸の日などは無いらしい、残念。


 905/2/22 猫の日にキャラットちゃんが妊娠した。愛の奇跡で男の子を目指したが普通に失敗して女の子に確定した。キャラットちゃんはウサギなのににゃーにゃーいいながらパンチで抗議してきた。何度も言うけど竹島の日でもあるらしい。この世界にはそもそも島が一つも存在していないから猫の日以外の何物でも無いが。


 再び抱く相手がいなくなったのでまたティターニアがしてくれるようになった。ティターニアは今度は四月あたりに出産予定になっている。



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 905/3/31


 その日俺とティターニアは、スシネさんの家に来ていた。現在二十代後半のスシネさんはまだ若々しかった。彼女はいつのまにか結婚して子供も作っていた。最初の子は男の子だったみたいだが、仕事は女の子に引き継がせないとダメらしく現在二人目を目指しているらしい。


 今日はなんというか、ちょっとした総決算の為に来た。俺がこの世界にきて丁度丸五年になるのである。五年でどういう結果になったのかというと…



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 ルナ姫 南大陸出身、猫族

 英雄マリー 金の瞳の乙女

 男子1名 女子3名


 愛姫 東大陸日本本国出身

 男子2名 女子3名


 ジゼル姫 東大陸ユーロ国出身

 女子5名


 フリマ姫 東大陸トルッコ国出身

 男子5名


 リース姫 北大陸アルフヘイム国出身

 男子3名 女子2名


 ティターニア姫 北大陸アヴァロン国出身

 男子1名 女子2名


 アンジェラ姫 北大陸ダークエルフ国出身

 女子5名


 キャラット姫 南大陸ロップイヤー国出身

 男子3名 女子2名


 男子15名 女子22名 英雄1名 計38名

 王族の割合 100%


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 スシネさんから解説されました。


「ヒロさんの成果は、五年でお姫様を八人獲得して三十八人子供を作ったってことですね。そして何より王族の割合が百パーセント!うーん、なかなかすごいですねー。ここまで際だったケースは相当少ないと思いますよー」


 スシネさんは俺に結果を出力した紙を渡してくれた。うん、確かにこの通りではあるのだが、ちょっと質問しても良いのかな。


「スシネさん、王族の割合とか書いてありますけどこれって重要なんですか?」

「ええ、もちろんです!王族の割合が高いと権威も上がりますからね。血統書付きってヤツですよー。どこに出しても恥ずかしくないですよー」


 うーむ。スシネさんは過去の神の使徒に関してのデータも持っているのだろうか?ちょっと聞いてみることにするか。


「スシネさん、過去の他の神の使徒のデータってどんな感じなんですか?」

「えーっと?そうですねぇ。初期に脱落して子供作るどころじゃない人も多いんですけどね。ヒロさんみたいに性欲が強い人ですと、やっぱり愛玩奴隷を買い漁るケースが多いですね。ほぼやり捨てで買いまくる人とかいたんですよ。でも、絶対に離婚が出来ないので別れられないんですよね。獣族は性欲の強い方が多いので、たくさん買ってしまった神の使徒の一部は、寝てる時間以外を全部たくさんの奥さん達に吸い取られてそのまま枯渇死した人とかも数人いるみたいですよ」

「…うん、なんだろう、聞かない方が良かったのかな?うん」


 まぁなんというか、奥さんは八人もいれば十分ってことだな。可愛い猫族を百人とか買おうものなら死んでしまうってことだ。


「それにしてもヒロさん。皆さん可愛い奥さんなことはわかるのですが飽きなかったんですか?毎晩同じ相手を抱き続けることは苦痛ではありませんでしたか?」

「いや-、全然苦痛じゃなかったです」

「そうでしたか。相性が良かったんですね。あとは頭のネジが数本抜けてるんでしょうね」


 なんか凄い酷いことを言われている気がする。スシネさんはそう言いながら、チラリと俺の左に今日もいるティターニアを見つめてきた。ティターニアは既に出産を控えておりとてもお腹が大きくなっている。


「既に三年半ほどくっついたままですよね、ティターニアさん。ヒロさんは全然気にしなかったのですか?」

「はい、可愛い妻なので全然気にしてません」

「平気でそう言い切れる神経に感服します。普通はそんなにくっつかれていたらどんなに好きでもそのうち嫌いになってしまうものですよ。そのあたりがヒロさんの強みなのでしょうね」


 スシネさんはすらすらすらーっと資料をまとめあげてしまった。今日のお仕事はこれで終わりらしい。書類を整理してまとめはじめた。


「それではヒロさん。まずは五年間お疲れ様でした。明日からも頑張っていきましょう!マリーちゃん達の幼稚園デビューですものね」

「ええ、そうです。本当に楽しみです」

「まぁさすがに、幼稚園はまだしもあんな構想を打ち立てたことには驚きました。本当に前代未聞の厚顔無恥ですねヒロさんは。褒めてますよ?一応」

「はい、ありがとうございます」


 スシネさんと互いに軽くお辞儀をしてから別れた。そしてティターニアと二人でティターニアの家に戻る。


 夜ティターニアと二人でのんびりと寝ながら、明日からのことを考えていた。ようやくマリー達が幼稚園デビューである。マリー以外の子達は三歳時点で入って六歳になる年までの三年間を過ごし、その後小学校へと移っていく予定になっている。俺の子供達以外の世界中から厳選して集めた子供達も加わるので、きっと賑やかなことになるかと思われる。

 既に昨年三人ほど上の学年に出ていったが、割とうまくいっているみたいだしな。


 これからのことに想いを馳せながら俺は眠りについた。うん、たぶん鬱要素なんてほとんど無いんじゃないかな、きっと。


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