第四十三話「むすばれました。」
901/9/8
今更な話だが愛姫に会いにいく前日、九月八日はその年の中秋の名月だった。
うん、作者が見落としていたわけでは…いや見落として…置いておこう。
その日の夜はルナの手により皆に料理が振舞われて、皆でルナの誕生日を祝った。
毎年変動する誕生日というのもなんとも謎だが、これでルナは二十一歳になった。
しかしルナの体の老化は二十歳時点で止まっており、既に老いることは無かった。
俺の妻達はティターニア以外皆一人ずつ子持ちになってしまっている。それが男の子なのか女の子かで実態が全然違うのだけどね。男の子は内面は普通の一人の人間らしく、生後一年足らずなのでまだ言葉を喋ることもない。とはいえこの家に今いる男の子は、リースが生んだ俺との息子のブロントだけだったのだが。愛姫が生んだ政宗くんはニッポンポンの実家の方にいたからね。
本当に彼女との子供にブロントという名前をつけて良かったものか後悔しそうなところではあるが、後悔しないように頑張ろうと思った。
その日の夜もティターニアは俺にくっついていたが、特にそれを指摘する者はいなかった。ルナは主賓として忙しそうに挨拶回りしていたし、リースも今はブロントの世話にかかりきりだった。アンジェラちゃんはミニアンジェラちゃんの世話をしながらご飯を食べるのに忙しそうだったし、キャラットちゃんはミニキャラットちゃんの世話をしながら月見団子を食べまくっていた。ジゼルお母さんはジゼルちゃんと一緒に挨拶回りをしていた。
その日の晩、広場に集まっている人々を良く見たのだが…どうにも人数が多すぎる気はした。というか、ジゼルのお父さんのユーロ国王のシャルルン三世だとかあからさまな部外者が混じっているように見えた。用意されている料理もいつもより格段に多い。至る所では一日早いが菊の節句絡みなのか菊酒が振舞われていた。
あとは前から既に見かけていたがフリマさんの部下の中東風のイケメンの人とかもいっぱいいる気がした。何やら随分と色々話し合っている人の姿が多いように見える。一方俺とティターニアはスルーされ気味だった。一体どういうことだろう。
フリマさん付きのいつものSPさんが丁度ヒマそうにしていたので、彼から少し話を聞くことが出来た。
「こんばんは、SPさん。今夜は随分と賑やかですね。正直私には一体何が起こっているのかわからないのですが」
うん、ルナの誕生日なのはわかっていた。しかしちょっと参加人数が多すぎるし色々とおかしい感じはしていた。
「はい、神の使徒様。今晩は、良い月夜でございますね。ルナ様は既にその正体を明かし既に公開しているのです。それにより正式に様々な方々が招かれており、このように交流させて頂いている次第です」
「ふむふむ、えーと、俺はあまり話しかけられないのですが」
「それは、事前にルナ様よりそのように通達が成されているからです。夫に不要な負担をかけたくないということからの配慮でなのだそうです。今宵招かれている方々は、主に使徒様の事業の関係者の方々でございます。行政関係者でありますとか建築関係者でありますとか、あるいは宝石業の関係者の方々も参加しておられます」
「ふーむ…なるほど、ありがとうございます。少しまた回ってみますね」
俺はSPさんに礼を言って再び広場の人々を観察することにした。これがほとんど俺の事業の関係者なのか?ちょっと驚きだ。俺の代わりに接待、交流パーティーを開いてくれているような状態だったのかと驚いた。
確かにその夜のパーティーにはドワーフ族の女性の姿も見受けられた。見た目完全に幼女で背が低い人達だった。いつぞや内海貿易船の上で見かけた子達と見た目は似ていた。立ち居振る舞いにはやや優雅さを感じたが。
宴の夜は夜遅くまで続きそうだった。満月はなにしろ零時に一番高くなるのだから、下手をすれば二時や三時まで宴が続くのかもしれない。俺とティターニアは次の日には愛姫に会いに行く予定だったから、途中で切り上げて二人で家に戻り、ぐっすりと寝た。その間ずっと外は明るいままだった。
その光が全て俺が蒔いた種だということにはあまり実感が湧かなかったが、眩しいな、とだけは感じていた。
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愛姫のサファイアの指輪を渡した後も日々はどんどんと過ぎていった。そんな中ティターニアはやはりずっと俺と一緒にいたし、いつもごっくん、してくれていた。
前から何かおかしいなという気はしていたのだが、最近は特におかしくなっていた。一日三回朝昼晩にごっくん、するのが、一回から二回にそれぞれ回数が増えていた。更に加えて言えばティターニアが随分嬉しそうな表情でごっくん、してくれているのが少し引っかかった。最初の頃は泣きそうな顔までしていたというのに。
昼にごっくん、して貰う時はリースの家のお風呂でしている。これは元々、昼間いちゃいちゃする時は目の届くところでやれという指示がそのまま継続していたからなのだが。
忙しい時は様子を見に来ないのだが、たまたま暇な時にはリースも観察しに来た。前から見に来ているが、ちょっと羞恥プレイみたいになるから出来ればやめて欲しい。
リースも俺と同じところに気がついたのかもしれない。一度に二回も、それも随分と嬉しそうな表情でティターニアがごっくん、してくれるので、そりゃあもう違和感バリバリである。リースも実は俺のをちょっとだけなめたことがある。その際彼女もすごーくイヤそうな顔をしていた。
「うーん…おかしいわねえ。なんでそんなに良い表情で飲み干せるのかしら。私には絶対無理よ?あんなの。どうしても納得いかないわね」
リースの指摘を受けてティターニアもそちらをチラッとは見るのだが、すぐに俺の目を上目遣いで見つめなおしてもう一発を抜く作業に戻った。その後二発目も嬉しそうな表情でごっくん、してくれた。
良くはわからないけれども、気持ち良いので特に気にしていなかった。最近はティターニアのおかげでスッキリ爽快だったし。お前それで良いのか?と言われてしまいそうだが実際大満足だったので仕方ない。
ごっくん、するのが上手なハイエルフの姫ちゃんもそれはそれでアリなんじゃないですかね。イヤな顔して飲まれるよりも嬉しそうに飲んで貰えた方が罪悪感が無いというのも大きかった。
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901/10/3 12:23
その日俺とティターニアの二人は、二人で馬車に乗っておでかけになった。昼前にフリマさんに現場視察をお願いされたのである。何の現場かというと、宝石事業の工場の現場の視察だった。視察ついでにフリマさんの分のリングの受け取りもしてきて欲しいらしい。
用地は基本的に俺の屋敷周辺に取ってあるので、随分と近い場所に工場はあった。三十分足らずで現地に到着する。これだけ近いのならもっと頻繁に訪れても良かった気がする。
現場の連絡係をしているフリマさんの部下の中東風イケメンさんに、どうぞ自由に見て回ってくださいと言われた。基本的に皆真面目に働いているので、視察というよりは労いの声をかける程度の気分で良いらしい。なので工場の扉をとりあえず開けるわけだが。
工場の入り口の扉は取っ手が上下で二つついていた。これはアレだ。完全に小さい人用のやつがしたの方に取っ手がついているのである。つまりこの工場は。
俺がティターニアと二人で工場に入ってみると、そこはまぁなんというか、幼女の楽園のような状態になっていた。従業員さんのほとんどがドワーフ族の成人女性さんだったのである。うん、ちょっと逆に俺の方がビビってしまったよ。なんだココ!おかしいやろ!ってつっこみたい。全力でつっこみたい。
どこぞのゲームに出てくるような見た目完全幼女のお姉さん達が、一生懸命宝石削り出したり宝石に合わせて台座のリングを製作したりしているのである。彼女達の瞳を見ていると、どうにも二タイプあるらしい。もうそこらへんまで含めて色々怒られそうなのであまり詳細を書くのは避けさせて頂く。
来客用なのか工場内に俺でも座れるサイズのソファーがあったので、座ることにした。工場内のほとんどの家具は見た目幼女の宝石お姉さん達用のミニマムサイズでとても俺が使えるものでは無かった。まぁそりゃそうだよな、と思わざるを得ない。
ソファーにティターニアと二人で座ってのんびりと周囲の様子を眺めていたら、丁度暇そうにしていた宝石お姉さんの一人に声をかけられた。こちらを興味深そうに眺めている。
「あら、こんにちは。どちらからいらっしゃいましたか?見学ですか?…もしも素質がお有りでしたら、私達と遊んでいきませんか?」
何か随分と危険な台詞を言われている気がする。素質っていうのはアレだよね、そっち系の素質があるかどうかだよね。残念ながら俺の心には素質はあっても体の方には素質が無いみたいなんだ。よって彼女達の相手を務めることは無理である。
「いや、残念ながら素質は無いんだよね、ごめんね」
「あら、せっかくのイケメンでしたのに、残念。ええっと、それじゃあ何をしにいらっしゃったのかしら?」
「あれ?全然聞いてない?」
「聞いておりませんわねぇ…」
どうやらこの視察、完全に抜き打ちだったらしい。なるほどね。まぁそうだな、今までここに一度も顔を見せに来たことも無かったしな。近くなのに来なかったのだから仕方ないと言えば仕方ないが。
俺に声をかけてきたドワーフ族の宝石お姉さんは何かしら考えている様子。その際彼女の手が目に入った。人差し指に何か誕生石の指輪を身につけているらしい。あれはたぶんアメジストあたりだろうか。
俺からもちょっと話を聞いてみるかな。まずは自己紹介からした方が良いだろうか。
「えーっと、俺はここの一応スポンサーでもある、神の使徒のヒロ=アーゼスです。隣に座っているのは妻の一人のティターニアです。よろしくね、お姉さん」
「あら、まぁ!そうでしたの?あらあら、まぁまぁ、使徒様はドワーフを抱く素質は残念ながら無いものの宝石の良さをわかってくださる貴重な方だと聞き及んでおりますわ。そうでしたか、それでは今日は視察に?私で良ければ何でも聞いてくださいな」
ふむ、どうやら好印象みたいです。良かった良かった。では早速その誕生石の指輪を身につけている理由を聞いてみなくてはな。見た目幼女の綺麗な宝石お姉さんは、なかなかサイズのデカイ指輪を身につけている。極端に綺麗な感じはないので、デカイだけでやや安めの物なのかもしれない。
「少し聞きたいんだけど、お姉さんが身につけているその指輪は、お姉さんの誕生石なのかい?」
「ええっと、はい、そうです。使徒様が誕生石という概念を持ち込んでくださったので、私達はそれらの宝石を加工するだけではなく、利用法についても研究しています。すぐにわかった効能として、対応した誕生石を身につけることにより各自の力といいますか素質といいますか、能力を引き上げられるということが判明したのです」
「…へぇ、そりゃスゴイ」
「それで私達自身の作業効率を伸ばす為に、各自の誕生石をこのように身につけているのです。夫に贈られたものではないので人差し指につけております。そうですね、このように気ままに良い指輪を身につけさせて頂いているので、皆効率がアップしていますね」
そういって幼女の宝石お姉さんがニッコリ笑顔。なるほど。そこらへんの従業員に配布されたリングの費用とかも全部俺の投入資金から出ているのだろうか。でも宝石とか彫金って、加工によって大分価値上がるからなー。原材料費考えれば安いし、事業の売り上げ考えれば余裕で黒字になるとかならまぁ良いのかな?
その後は宝石お姉さんに案内されて工場内をティターニアと一緒に見て回った。途中何度か他の宝石お姉さん達にも囲まれる場面があった。その度に隣のティターニアが所有権を主張するかのようにぎゅうっと抱きついてきていた。いや別に大丈夫だからね?取られたりしないからね?落ち着けティターニア。
彼女達はティターニアの身につけているピンクダイヤモンドにも興味を示していた。やはり値段を聞かれてしまったので正直に答えたら、非常に驚かれてしまった。この世界の宝石は本当に安いからなぁ、そこまで高額宝石に手を出す人は相当少ないのだろう。…ティターニアにまで、宝石の値段がバレてしまったが。それを聞いた時には嬉しそうに再び抱きついてきたが。うん、ティターニアは今日も可愛いなぁ。
宝石お姉さん達からは色々と貴重な話が聞けた。なんでも、この世界ではなるべく誕生月が同じ相手とは結婚しない決まりになっているらしい。おそらくその理由は、誕生月が同じだと魂の属性まで同じで魂が溶け合い易いとかそういうことでは無いのだろうか。
ティターニアが現在これほどまでに俺にべったりくっついてしまった原因は、ルナ曰くピンクダイヤモンドにより魂の属性が俺の物と近づいてその結果だとか言っていたしな。元々そういうことを避ける知恵が存在していたわけだ。
ただしその決まりを守らずに結婚した夫婦が、それはとても仲の良いおしどり夫婦になるということは割と有名なことであるらしい。今の俺とティターニアのようにだ。だから割と決まりとして非推奨な割には堂々と同じ誕生月同士で結婚するケースがあるのだとか。
夫婦どちらかの誕生石でペアリングを作り結婚指輪を用意した場合、元は別の誕生月の属性であった魂が、宝石の影響によりそちらの色に染まる可能性がある。そうすると元々の誕生月が違っていても、俺とティターニアのように属性を合わせて混じり合うことが出来るということになるわけだ。
やや危険ではあるが、どうしても夫婦一緒に仲良くしたいのならとても有効な策ではあるかもしれない。逆に夫婦をそれぞれ別の存在として成り立たせたいのなら、互いに自分の誕生石をそれぞれ身につければ良いということになる。
現在そこらへんの、誕生石の概念を前面に押し出した販売戦略を展開中らしい。人族の女性達は獣族の娘の流入による人種汚染に悩まされているので、夫をこちらに振り向かせる為の手段として、同じ誕生石の指輪をペアで用意することで問題解決するという方法を今売り込みされているようである。
なるほど、相手の弱みにつけこむわけですね、わかります。
そこらへんのことを大体聞き終わってから、最終的な用事であるフリマさんの分のオパールのリングを受け取って帰る流れになった。オパールは随分と複雑な色合いのまだら模様っぽい感じの宝石である。石により人によりとても好みが変わるんじゃなかろうか。
受け取ったのは、緑と青を基調とした比較的俺好みのなかなか良いオパールの指輪だった。俺はその指輪の入った小箱を受け取り、幼女パラダイスの宝石工場から去ることにした。
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持ち帰ったオパールの指輪だが、誕生日に渡すべきかどうか迷ったところ、相談してみたらフリマさんはそのまま受け取ってくれた。俺の手から彼女の左手の薬指に填めてやると、ニッコリと微笑んでくれた。オパールの指輪は彼女に良く似合っていた。
その後はリースの家にティターニアと二人で戻って、今日の宝石の視察の件を伝えた。リースは今日も真剣に俺の話を聞いてくれた。彼女なりに色々納得してくれたらしい。
「なるほどねー。でも、今のヒロとティターニアみたいな状態の人を意図的に増やしちゃうの?うーん、良いのかしら。でもたぶんそこまで重症にはならずに適度に仲の良い夫婦になるのかしらねー」
「重症って、そんなに重症か?俺」
「そりゃそうでしょ?あんな苦いものを丸ごと飲み干すとか、本当に有り得ないわよ。…でもそうね、私も一度試してみようかしら?」
突然リースがとんでもないことを言い出した。試してみる、だって?それはつまりリースも口でしてくれるってことなのか?と、突然ティターニアが結構な過剰反応を示した。
「り、リースお姉様!それはちょっと、待ってください。わ、わたしだけで間に合っていますから。ですからお願いします、リースお姉様は飲まないでください」
さすがにこの発言には俺もリースも驚いた。何故反対するのか本当に良くわからない。男のアレは絶対においしくなんてないぞ?絶対にだぞ?マジありえんし。
リースは何やら真剣に考えだした。ティターニアの瞳をじっと見つめる。対するティターニアはどこか気が引けているように見える。どういうことなんだ?
「まぁいいわ。一回ぐらい良いでしょう?ティターニア。いつも丸ごと一人占めしているんだから、今日ぐらい私に譲ってくれても良いじゃない」
「う、うぅ。はい、リースお姉様」
「良いみたいね。ヒロも良いでしょ、お風呂に行きましょう?」
「お、おう」
そんなわけで、俺は随分と久しぶりにリースにして貰うことになった。
二人でゆっくりと湯船に浸かった後に、湯船から出てリースがしてくれた。胸と口のコンビネーションで責めてくれた。
俺のブルトガングはあっという間にTPブレイクして、彼女がそれを飲み込んだ。
少しこぼれてしまったが、そのほとんどをリースは飲み干してしまった。飲み干してからその感想を口にする。
「これ、おかしいわね」
「え?」
「ちょっと待ってね、こぼれたコレはどうなのかしら?」
リースは胸の谷間に零れたソレを指でちょっとだけ掬い取って、口に含んで…思いっきり顔をしかめた。
「マズッ!何コレ、どういうことなの?あまりにもおかしいわよ。味が違い過ぎるわ」
「え?味?違うってどういうこと?」
「えっとね、その、貴方のブルトガングから直飲みした時だけわりとおいしいのよ。本当に謎だわ、一体どうなってるのよコレ。でもティターニアが嬉しそうに飲み干すのも理解出来たわ。味が変わっていたからだったのよ」
「えーっと、よくわからん」
一体どういうことなんだ。本当に理解に苦しむんだが。
俺とリースはその後しっかりと互いに身体を清めてから、お風呂を出て服を着替えた。そしてティターニアから事情聴取することになった。ティターニアはさすがに姉貴分のリース相手だからということなのか、正直に白状した。
「内緒にしてて御免なさい。毎日一生懸命飲み続けていたら段々と味が良くなってきたんです。最初は気のせいかとばかり思っていたのですが気のせいじゃなかったんです。最近はその、大分良い味になってきていたので段々病みつきになっちゃって…恥ずかしくて言い出せなくて、ごめんなさい。お兄様、リースお姉様」
うん、どうにもそういうことらしい。
味が良くなるとかマジ意味わかんないしありえねー!
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まったくもって理解に苦しむが、何度もごっくん、されていると段々と味が良くなっていくらしいです。ただし直飲み限定。零れたヤツは元の味に戻るので到底飲めない激マズのままらしい。本当に理解に苦しむが事実らしいのでそういうものだと受け止めておくしかない。
まぁそれでも、俺にしてくれるティターニアがイヤイヤではなく自ら進んで望んでやってくれるというのは有り難い事実だった。俺も気持ち良いしティターニアも美味しいのなら誰も困らない。納得はいかないが、本当に納得はいかないが。
そんなわけでそれからも、ティターニアはずっとごっくん、し続けてくれた。そうしてくれる彼女の身体は、すくすくと成長し続けていた。やはり性的に興奮すると成長が促進されるのだろうか。
いつも二人で過ごす日々はどんどんと過ぎていき、リースの誕生日なども過ぎて、遂にティターニアの十五歳の誕生日である十二月十二日がやってきた。
その頃にはティターニアの身長は出会った頃の百三十五センチと比較すると現在は百五十二センチほどに達しており、胸のサイズもCを超える程度にまで成長していた。おしりもそこそこ大きくなってきているし、本当に急成長したのではなかろうか。
901/12/12
その日は朝から一切ごっくん、は無しで夜に備えることにした。何を備えるかとかは置いといて。
いつも食事を作ってくれるルナも、その日の夕食の席はちょっと特別に祝ってくれた。ケーキを用意してくれたのだ。
「ティターニアさん、お誕生日おめでとうございます。まぁヒロが誕生日まで待つとか言い出したせいでとんでもないことになりましたが、それも運命だったということで諦めましょう。これからもヒロのことをお願いしますね。ただし、譲る気はありませんよ?」
「はい、ルナお姉様。わたしもルナお姉様に譲る気はありませんから」
「よろしい。けれどルールには従って貰いますからね。いつかは抜かれてしまうのかもしれませんが、現時点ではまだ私の方が上ですからね」
「はい、ルナお姉様」
ルールというのはあれだ。愛情値順が上の方が望んだ時には大人しく左を譲るというやつだろう。おそらくはそれだけでなく、他にも色々あるんじゃないかな?
何にせよルナは俺達を祝福してくれた。なので素直にそれを受け取っておいた。皆で仲良く食事を取り、その後ティターニアと二人で彼女の家に戻った。
夜十分に遅い時間になるまではのんびりと二人で過ごしてから、その後一緒にお風呂に入り、その後ベッドに移ってからようやく彼女とすることになる。
「お兄様、よろしくお願いします」
「こちらこそ、これからもよろしくね、ティターニア」
そうやって二人で互いにお辞儀をしてから行為に移り、俺とティターニアはようやく結ばれた。
彼女は初めてだというのに随分とタフだった。最後は彼女の方からしたいということで、彼女が上になった。
いやらしいことをしているはずなのに、何故か彼女の瞳には決意の光を感じた。
そうして最後にフィニッシュした時に、いつか以前感じたことのある、不思議な感覚を感じた。
俺の肉体的な何かが魔力に全変換され、ティターニアの中へと吸い込まれていく。
「ティターニア、これは…」
「ごめんなさい。おやすみなさい、お兄様」
俺はそのまま気を失った。その感覚は、いつかリースに使われた避妊魔法の禁呪そのものだった。




