第三十九話「息子に謙虚なナイトの名を付けるバカ親」
俺達、神の使徒の一族の物語は百年の時を駆け抜けなくてはいけない。
よってその全てを詳細に記すわけにはいかず、飛ばし飛ばしになってしまうことを許して欲しい。
重要な局面はしっかりと説明したいところだが。
俺は朝起きたらルナの家で朝食を取り、朝九時にリースの家で朝のティータイムと打ち合わせ、その後ジゼルお母さんの採乳を手伝い軽く話をして、フリマさんの部下の人から教育機関整備事業などの進捗状況を聞いて。
その後ルナの家で昼食を取り、午後はティターニアとリースの家でイチャラブして三人で仲良くし、その後夕食までの時間を様々なことに割り振るという体制を続けた。
901/3/12 時点での直近目標と状況は、ルナ相手にマリーの弟を作る為に抱いていたことと、フリマさんの出産予定日が三月二十五日あたりに迫っていたことだろうか。
フリマさんの生む子供は既に愛の奇跡の効果により男の子と確定している。
901/3/25 フリマさんは大体予定通りに男の子を出産した。俺は出産に立ち会うことを申し出たのだが、丁重にお断りされてしまった。フリマさん曰く、そこまでは求めていないのでお互いにドライな関係を続けて欲しいとのこと。
彼女は働く女性なのだ。生まれた子供も目の届く場所には置いておくものの、その世話はトルッコ国側で用意した一人の乳母と元々働いていた俺の雇ったメイドさん二名にさせることにするそうだ。
次の子供も男の子にしてくれと頼まれた。フリマさんは全て男の子のみを生む予定でいるらしい。元々男が足りなくて俺のところに来た人だから何も間違ってはいない。俺もその判断に付き合うことにした。
ついでにいえば中東風イケメンであれば相当モテるだろうから、その点でも心強かった。
これで次の出産予定はリースが五月十七日あたり予定ということになる。
俺にとっては最愛の妻との最初の子供、男の子ということになる。
名前をつけてくれと頼まれていたが…なんというか、例の名前をつけてしまっても本当に良いのだろうか。
901/4/1 ルナが第二子を妊娠した。愛の奇跡の効果が無事成功したらしくしっかりと♂のマークがついていた。毎日激しく抱き続けたことによりすっかり俺のことを許してくれている。
俺がこの世界に来て丁度一年の区切りの日に妊娠したことも、フラグの神様が何かしら誘導したのだろうか。
俺は次に生まれる子の名前を考えておけと言われてしまった。そうは言われても、猫っぽい男性キャラの名前などアレしか思い浮かばなかったわけだが…
愛姫は実家の方に避難してしまっている為、次の日からはジゼルお母さんの家に通うことにした。毎日採乳の手伝いをしていた関係か二つ返事で了承されてしまった。
以前抱いた時よりも彼女の体は背こそ伸びないものの女らしく成長しており、俺への甘え方も素晴らしくなっていた。
901/4/25 今度はジゼルお母さんも第二子を妊娠した。事前に打ち合わせしていた通り女の子として最初から確定させておいた。とりあえず連続で五人ほど女の子を生んでみるつもりらしい。自らのコピー体をずらっと並べてやってみたいことがあるのだとか、色々とおかしい夢を語ってくれた。
愛姫ちゃんが相変わらず帰ってこないので、その日からはフリマさんの家を訪ねることにした。もちろん希望は男の子である。中東風イケメン王子様をどれだけ世の中に送り出すつもりなのだろうか。世の中のイケメン水準が高くなって大変なことになるんじゃないのか?
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901/5/5 16:42
端午の節句であるこの日は、アンジェラちゃんの誕生日でもある。
その日のお昼には皆で一緒に並んでお菓子のチマキを食べた。
ルナとキャラットちゃんとジゼルお母さんとフリマさんとリースとティターニアとアンジェラちゃんとフェンリル公とスシネさんで合計九人で並んでチマキを食べた。
きっと愛姫ちゃんも実家のニッポンポンで息子の政宗くんの世話をしながらチマキを食べていることに違いない。豆腐メンタル仲間の愛姫ちゃんがずっといないのは寂しいので、そろそろ一度戻ってくるように連絡してある。
昼食後はいつも通りティターニアとリースの家でイチャイチャして過ごし、その後ティータイム後しばらくしてアンジェラちゃんの家を訪ねた。
俺の投資した宝石事業で結構な量のエメラルドリングが生産されたので、そのうち特に出来の良いモノを一つアンジェラちゃんに贈るように確保し、同時に商品として売るには少し微妙な出来のものをたくさん頂いてきた。
アンジェラちゃんは今も例の魔力っぽい薬の研究中だ。ルナ相手には頻繁に使用したが、ジゼルお母さんには一度試したらもう絶対にやめて欲しいと言われてしまった。普通に喜んでしまうルナが異常なだけだ。
「ご主人様、ありがと-!確かにこのエメラルドって、なんとなく魔力っぽいわよねー。一番良いヤツは私が身につけるとして、他のクズリングは魔道具としてリサイクル出来ないか、そのうち試してみるわね」
「うん、アンジェラちゃんにお願いしちゃうね」
「アタシに任せといて。ふんふふーん」
そういってアンジェラちゃんは再び魔力っぽい薬の研究に戻っていった。いつも栄養ドリンクを少し飲みつつ研究に没頭しているそうだ。またアンジェラちゃん愛用の栄養ドリンクのラベルに描かれているイイ笑顔の人物は、やはりアンジェラちゃんのお父さんであるダークエルフの王様だったらしい。
アンジェラちゃんは見た目ダークエルフというか実際にダークエルフなわけだが、エロエロなアホの子ではなくて割と研究好きキャラのようである。随分真面目なんだねえ。やはりお姫様というのはどの子も優秀だってことなのか。
淫乱ピンクちゃんはまだちょっとよくわかんないけどね。淫乱度は間違いなく優秀なんだけども。
その後もどんどん日は流れていく。
901/5/10 フリマさんが妊娠した。愛の奇跡の効果によりしっかりと♂マークがついて確定されていた。この日付に関しても何かしらフラグの神様が調整しているのだろうか?詳しくは調べていない。
フリマさんが妊娠したその日の朝に、愛姫がようやく帰ってきた。既に手紙で、女の子がお嫁さん本体のコピーとして生まれてくること、次の子供は女の子にしたいことなどを伝えておいた。愛姫は非常に強く、貴重な戦力だ。将来のことを考えれば愛姫は女の子を十分な数生んでおいて欲しいという判断だったのだが。
屋敷に帰ってきた愛姫は俺に抗議してきた。
「あの…旦那様。どうしても妾は、女の子を孕まねばならぬのか?妾は恐ろしい。とても恐ろしい。心を持たぬ存在を生むことがとても恐ろしい。あぁ、旦那様。それでも妾は女の子を生まねばならぬのか?」
「うん、ダメ。チビ愛姫ちゃんがいっぱい並んでるところを是非見てみたい」
「うえーん、旦那様がいじめるー」
愛姫ちゃん泣いちゃった。既に子持ちのお母さんなのに。見た目凄く凛々しい巫女さんなのに。背も百六十五センチで体もナイスバディで顔も美人さんで藍色の綺麗な長髪なのに。年齢ももう二十一歳なのに、普通に泣いちゃった。しかもうえーんって。なんだろう、可愛いじゃないか。いじめた張本人の俺が慰めてやると愛姫ちゃんの機嫌は比較的すぐに直った。
その日の夜は、愛姫ちゃんを必死に慰めて元気づけながらなんとか女の子を生むことを合意させて、なるべく優しく抱いてやった。心は嫌がっているみたいだが体は普通に受け入れてくれていた。
とはいってもそこまでスタミナは無いようで、それほどしないうちに愛姫はぐっすりと寝てしまった。彼女の寝顔は随分と幼い感じで可愛かった。
そうやって夜に愛姫を抱く日々を過ごしていたら、ついにリースの出産日を迎えることになった。
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901/5/15 17:04
その日俺はずっとリースの傍についていた。出産中の彼女の手をずっと握っていた。やはりとんでもない力で握り返されていたが、その力は全てHPが吸収してくれたので無事だった。リースは予定通り無事男の子を出産してくれた。これが彼女と俺の最初の子供だ。言葉には言い表せないぐらいの幸福感に包まれてしまった。
俺は出産を終えて息を整えたリースに声をかける。
「お疲れ様、リース。元気な男の子だよ」
「ヒロ…うん、ありがとう。貴方と私の子よ。名前はちゃんと考えておいてくれた?」
うん…名前ね、名前。
どうしたものかな。本当にこう、この名前をつけてしまって良いのだろうか…しかし、どうしてもつけたい、ごめん!
「うん、その…言っても良いかな?」
「えっ、なにその、ヒロが言葉に詰まるって相当のことよ?何かとんでもない名前付ける気なんじゃないでしょうね?ちょっと、私と貴方の最初の子供なのよ?本当に真剣に考えてくれたの!?」
「う、うん。考えた、考えたんだけど、どうしてもその名前を付けたかったんだよ!」
うん、ごめんよリース。
俺はその、俺が信奉する彼の名前をどうしてもつけたかったんだよ。
謙虚なナイトに育って欲しいんだよ!
「うー、こっちはへとへとだっていうのになんなのよ…いいから言ってみて?」
「ブロント、っていうのはどうかな」
「…うーん、カッコイイ名前ではあるんだけど、何かすごくひっかかる名前ね…どういう名前なの?」
「俺の前世で謙虚なナイトとして有名だった人物の名前なんだ。メイン盾としても有名な人物だ。だから、マリーを守る騎士としてはとてもふさわしい名前だと思ってね」
「ふーん…理由自体はそこそこ良いじゃないの。でも何かひっかかるのよねぇ。本当にそれでいいの?ヒロ」
本当にそれでいいのか?絶対にか?と聞かれたらさすがに俺も自信はない。自信はないが、俺にはやらなくてはいけない時があるんだ。実際前世では犬の名前にタマと名付けたこともあるぐらいだからな。
タマ、本当にすまんかった。
「うん、お願いします」
「そう、それじゃあいいけど、絶対に大切にしてね?私と貴方の息子なんだから」
俺はメイドさんからリースが生んだ男の子を受け取る。男の子は赤ちゃんとしては普通に泣き声をあげていた。うん、俺には似ず結構カッコイイ顔してるんじゃないかな?名前負けすることはないだろう。別にキチガイに育つことはないだろうけども。
「息子よ、俺からお前に名前を与える。お前は今日から、ブロントだ」
「~~」
「ブロントという名前にかかる責任は重大だが、お前ならきっとやり遂げられるはずだ。どうかマリーを守る騎士になって欲しい。お前なら出来るはずだ。何故ならお前は、謙虚なナイト、ブロントだからだ!」
というわけで、俺とリースの最初の息子の名前は本当にブロントになってしまった。
皆さん本当にごめんなさい。
ブロントさんについて知りたい方は是非ググってみてください。
と、そのタイミングでルナとの娘の金色の瞳の乙女、マリーから心の声で通信が入る。
『おとーさん、おとーさん。リースさんの赤ちゃん生まれたの?ちゃんと男の子だったんだねー。おとーさん、その子の名前はなんていうの?』
『ブロントだ。ブロントくんだ。将来は必ずマリーを守る騎士になってくれるだろう。仲良くするんだよ、マリー。絶対に彼をいじめるようなことをしてはいけないよ。彼に自信をつけさせてやって欲しい』
『ん、おとーさん、なんだか今日は本気っぽいね。わかったよ、わたしもブロントくんを支えるね。リースさんがおとーさんを支えるように頑張るね』
『うん、いい子だ。さすがはお父さんの自慢の娘だな、マリー』
『えへへー』
そういってマリーとの通信は切れた。
その後どうするかリースと相談したのだが、リース曰くこれからは息子の為に一生懸命頑張るので、俺の相手はあまりしないつもりらしい。だからこれからも今まで通りでいいよ、ということになった。
そうだな、お母さんっ子に育った方がたぶん良いんじゃないかな?父親として最低限の触れ合いは持つつもりではあるが、彼には父親に頼るよりもまず女性に慣れて欲しい。
俺が子供の頃は女の子を必要以上に避けてしまっていたからなー。女の子に子供の頃から慣れることは重要だと思うんだよね。
リースが当分相手をしてくれないということで、その日の夜も愛姫の家に行くことにした。
愛姫は今夜はどうなるんだろう、と迷いつつもしっかり準備をしてくれていた。つまり巫女服の下ははいてなかったってことだ。
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次の日から生活パターンに変化が訪れた。
リースは本当に息子のブロントの相手をすることに専念していた。一応彼女の採乳も手伝うのだが、ほ乳瓶からよりもなるべく直接胸から与えてやりたいらしい。それがリースなりの愛情表現らしかった。
ジゼルお母さんとジゼルちゃんの時のように噛む力が強すぎるということも無いらしい。ならば放っておいた方が良いのだろうか。
実はそこらへん、これもまた例のマッスル大神官ギザン氏が作った薬だが、色々と女性として困ったことになってしまった場合に、しっかり元の形に戻してくれる薬なんかもあるそうです。なのでどれだけ直接赤ちゃんに吸われても大丈夫ってことだ。
うん、そこらへん割と洒落になりませんよね。子育てに色気もへったくれも無いって話ですか。ともかく本当にギザン大神官は素晴らしい薬をたくさん残してくれていた。感謝してもしきれないだろう。
リースが俺を放置することで変化する部分は、午後昼食を食べた後のリースの家で過ごすティターニアとの時間だ。
リースはブロントくんの世話にかかりっきりなので、俺がどれだけティターニアとイチャイチャしようが別に良いわよ、などと宣言してきた。なので初日こそそこまで尖ったことはしなかったが、次の日から思い切って本番寸前の行為をすることにした。
性的に興奮した方が体が女性的に成長しやすくなるだろうということで、お互いに服を着た状態でティターニアをソファーの上で後ろから抱きかかえ、限界まで手で触って興奮させることにしたのである。
ティターニアの方から元々提案してきたことなので俺の行為をすんなり受け入れてくれる。
彼女を抱きかかえる俺のブルトガングも完全に戦闘状態で彼女の可愛いおしりに当たっている。
それを当然ティターニアも感じていて、顔を真っ赤にして感じてくれている。
彼女の下着も当然びしゃびしゃになる。そうやって限界になったところで、次に移る。
終わるわけではなく、次はティターニアと二人でお風呂に入る。
浴槽の中で対面で抱き合いながら、俺の手を使って彼女を最後まで気持ち良くさせてやる。
その間彼女のおしりの下では相変わらず俺のブルトガングが戦闘状態。
でもガマンする。早くなかにいれてくれー、と訴えているが無視。
ティターニアが十五歳になるまでは本番は無しだ。今は育てて馴れて貰うことが重要だ。
ちょっと滑ったら一気に本番になってしまうが、強く言い聞かせてあるのでティターニアも我慢してくれる。うんうん、良い子だ。とても素直だしエロ可愛い。
浴槽で気持ち良くなった後は、かなり真面目に普通に互いに体を洗う。
真面目に洗うことで火照っていた気分も段々治まってくる。
でもその間もブルトガングは完全に戦闘状態を保っている。やはりこの体は何かおかしいらしい。
「お兄様の体、本当にすっごいです…これが将来わたしの中に入るんですか?」
「うん、でも十五歳までは我慢だ。絶対にそれまではやらないからね」
「はい、お兄様」
しっかりと体を洗った後にお風呂をあがって体を拭いて服を着ると、先ほどまでが嘘だったかのように戦闘状態が完全に解除される。何かしらそういう条件が設定されているらしい。
自分の体のことが一番信じられないというのは困った話だと思う。心と体が全然繋がっていないのだ。体に引きずられて行動すると俺の心がやられてしまうだろう。
リースと俺とティターニアの三人で三時のティータイムを過ごした後は、えっちなこと抜きで普通に過ごす。こういう振る舞いは果たして紳士的なのかどうか正直自信が持てない。でもティターニアが俺を見る瞳が、段々とその光を増してきている気はした。
昼間我慢した分は夜に激しく愛姫にぶつけておいた。愛姫はひんひん言ってた。ひんひんって口に出して言ってた。素晴らしいことだと思う。
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901/6/6 愛姫も妊娠した。やはり日付がフラグの神様に故意に操作されているようにしか思えない。愛の奇跡の効果によりしっかりと性別が女の子に確定していた。女の子に確定させられてしまった件を愛姫はちょっと悲しんでいたけどすぐに気合いを入れ直して元気を取り戻した。
元気を取り戻した愛姫がどうしたかというと、再び息子の政宗くんを連れて実家のニッポンポンへと脱出していった。つまりはこういうことだ、こんな異常な家庭にいられるか!妾は避難させてもらう!っていうことだ。
うん、まったくもってその判断は正しい。素直な気持ちで自分の心を守る行動は豆腐メンタル仲間として非常に共感が持てる。
愛姫は可愛いなー。立派な人なのにどうしても愛姫ちゃんって呼びたくなってしまうなー。
次の出産予定はアンジェラちゃんが六月十六日あたりになっている。だからそれまでの期間は、リースが相手をしてくれることになった。
彼女と久しぶりにすることになるわけだが、そのタイミングでアンジェラちゃんが開発していた例の魔力っぽい薬が完成した。
この薬を一本丸ごと飲んだ状態でエルフの姫ちゃんとエッチすると魔法スキルがアップするらしい。
リースの相手をする間は、メイドさん二名がしっかりとブロントくんの世話をしてくれるのでそのあたりも問題無い。
早速リースを久しぶりに抱く前にアンジェラちゃん特製の魔力っぽい薬の入った紫色の小瓶を取り出すのだが…
「ね、ねぇヒロ?その薬ってもしかして、例のあの薬なの?」
俺が小瓶を取り出すと、それまで割と期待していた顔だったリースの表情が青ざめた。なんだろう、警戒してたのか。逆に期待してくれるのかとばかり思っていたのだけども。
「うん、ようやく完成したらしいんだよね。エルフの姫相手じゃないとダメらしいから、リースに使わないと勿体ないよね?」
「えっとその、ヒロ?まだ早まっちゃダメよ。天罰の影響を受けていた時ならまだしも、今の私じゃいくらなんでも無理よ。あ、あとそれに、子供の性別とかもまだ相談して無かったし、ね?」
どうやらリースは最後の抵抗をしているらしかった。でもコレはあれだよね。なんだかんだでいやよいやよも好きのうちって感じがちょっとする。
「元々男の子が十人、女の子が四十人って相談していたわけだから、リースには一人はまず女の子を生んで貰わないとね」
「う、うん、確かにそうね。確かにそうだったわよ。えっと…その、どうしてもその薬を使うのね?」
「うん、使う。もう飲んじゃうね」
そういって宣言してから薬を一気のみして、リースを襲った。
激しい行為だったのに彼女が失神することは一度も無かった。それどころか常に毎回だいしゅきホールドしてきた。
リースは本当にすごいなー。二人の魔法スキルがものすんごい勢いで上がっていた。アンジェラちゃん特製の魔力っぽい薬は大成功だった。薬の効能を認めざるを得ず、それからも薬を使用する許可を得ることに成功した。
901/6/21 夏至の日にアンジェラちゃんが出産した。女の子だった。事前に女の子がどのようなものかということを知らされていた為、彼女の心に傷がつく事態は避けられた。
「あらやだ、ちっちゃいアタシも可愛いじゃないの!いいわねーこれ。世話も楽だし可愛いし、当分女の子で良い~」
ちっちゃい自分の操作にもすぐに慣れたらしく、アンジェラちゃんはとてもスムーズに子育てを開始した。俺も彼女の採乳を手伝った。ダークエルフな彼女も相当の美人さんだ。リースの次は彼女の番になるのだろうか。
なんかもう色々とおかしい気がするのだが気にしたらたぶん負けだ。俺は神様から種馬として指定されているんだから気にしない方がマシだろう。
901/7/1 ついにリースも再び妊娠した。愛の奇跡の効果でしっかりと♀マークがついていた。魔力っぽい薬の影響で随分と激しく長期間愛し合ったが、リースはその全てを失神せずに耐えていた。
うん、本当に凄いとおもう。
朝目を覚まして、妊娠中のハートマークと♀マークをUIで確認した後、リースから俺に声をかけてくる。少し疲れた様子はあるが、嬉しそうな優しい笑顔をしてくれている。そのことが俺も嬉しい。
「ふぅ…私も次の子を妊娠しちゃったのね。頭では必要なことだとわかっていても、やはり割り切れないところはあるわ。いくらなんでもこんな生活おかしすぎるわよ。ヒロだって、前世の常識からじゃ有り得ないことでしょう?」
「うーん…それはそうなんだけどね。前世では、本当に子供が欲しかったからさ」
俺が前世でなんとか子供が欲しかった理由は、年金を貰える歳になってもまだ孫がいない父になんとか報いてやりたかったからだ。三人の子供がいるのにどの子供も孫を作ってくれないのだから、本当に酷い話だと個人的には思っていた。
だからといってその反動で、既に六人の子供が出来、更にまだまだこれからも子供が生まれる予定という状態になってしまっているが…
「ねぇ、ヒロ。ヒロって子供は好きなの?」
「うん、結構好きな方だと思うよ。子供達には次代を担って貰わなくてはいけないし、本来は地域全体で子供の成長を支え合うべきだと思っているのだけど…」
「んっと、ヒロ?そんなことはこの世界では当たり前のことよ?ヒロの世界では違ったの?」
違ったというか、なんだろうね。声かけ事案とかマジ勘弁して貰いたいんだが。
「うん、違ったんだよね。なんかさ、子供に声をかけただけで犯罪者扱いされかねないような酷い状況になっていたよ。とても不自然で有り得ないことだと思う。日本人だけの世界ならまだそこまで酷くなってはなかったと思うんだけどね」
「うーん?ニホンジンっていうのが何を指しているかわからないけれど、そうね。子供が好きなことはこの世界じゃ当たり前のことよ。ヒロがちゃんと子供好きみたいで安心したわ」
そういってリースは俺ににっこり笑ってくれた。
そうだな、この世界は本当に色々と頭おかしいと思うけれど、そこらへんの本来あるべき日本人的感覚な部分が俺としてはとても嬉しい。
どこの家もほぼカギはかかっていないし、犯罪なんて滅多に起こらない。
例えそれが個人カードに行動が全て記録されてしまうという縛りから来ているにしても、俺はこの世界の平和に感謝せざるを得なかった。




