第二十八話「皆の様子、ティニー&フリマ&淫乱ピンク」
Smes Log
1:このゲームのメインプレイヤーはルナが生む予定である金の瞳の乙女である。
2:神の使徒である俺はVIPプレイヤーであり種馬としての役割を持っている。
3:ゲームの期限は百年。星歴1000年の3月31日までにこの世界をクリア出来なければ俺達の一族は全滅する。
4:男女どちらの子供を妻に生ませるかというのは非常に重要であり大きな違いを持つ。愛の奇跡はその目的を達成する為の手段である。
5:ルナの最初の子供だけではなく、リースが最初に生む男の子も重要な役割を担っている。
900/10/20 13:13
ルナの家でいつもの三人で昼食を食べた後、俺はリースを伴って、この屋敷全体からすると左二軒目のティニーの家を訪れた。リース曰く、結構拗ねているから一緒に行くという話。
とりあえずチャイムを押してみる。ピンポーン、という良い音がする。
あの俺の割と好きな変な鳴らし方は絶対にするなとリースに厳重注意されてしまった。
うん…かなり好きだったんだけどなぁ…無念。
チャイムを鳴らしてしばらくしてから、インターホンから返事がくる。
『…なかにだれもいませんよ、おにいちゃん』
「うん…そっかー、それは残念だ。すごく残念だ」
ちなみにこのインターホン、カメラ付きらしいです。
なんかすごいね、一般家庭に電話すら無いのにカメラ付きインターホンとか。
もう話の都合の為には何でもアリ感がはんぱないよな、この世界。
つまりティニーは俺の姿をカメラで確認して今のセリフを言ったわけだ。
仕方ないので俺はもう一度チャイムを押してみた。そうしてまたしばらくして返事がくる。
『おにいちゃんのいじわる。リースお姉ちゃんの家でずっとお姉ちゃんとラブラブしてたくせに、二人ともその間隣に住んでいる私の方には会いにすら来ないだとか、本当にひどすぎると思うの』
「う、うん。ごめんね、本当にごめんね。でも顔を見せるぐらいは許してくれないかな」
「ティニー、お姉ちゃんも悪かったわよぅ。仲直りさせては貰えないかしら?」
うん、よくはわからないが、リースも俺とラブラブすることに集中してティニーをほったらかしていたらしい。ちなみに二人はお隣同士である。近いのに無視では、妹分と姉貴分の関係に傷がつきもするわな。
ちなみにこの事態が想定されることを事前にルナに相談したところ、作り置きのクッキーをくれました。いやそのあたり本当に気が利いてるね、ルナはすげーよ。
そんなわけでリースがいつも使っている紅茶の茶葉も用意して、お茶を飲むことでなんとかしようということに。
じゃあ三時のティータイムはしないの?と一応聞いてはみたのだが。
「するわよ、いつも通りに」
「しちゃうのか」
「当然よ。レモンケーキをまたあーん、ってしてあげる」
ちなみにそのレモンケーキはいつもルナが作ってくれるわけだがな。まぁそれはおいといて、今はティニーのことだ。
俺達二人で謝ったところ、再びインターホンから返事がくる。
『カギは最初からあいてます。でもおにいちゃん、おみやげのひとつもなしに入らないでね?』
「うんー、大丈夫ー、あるよおみやげー」
『わぁい』
うん、よくわからないがおみやげがあれば全て許されるらしい。
ティニーの家に入り、他の家とほぼ同じ構造の玄関で靴を脱いで家にあがって、居間に行くとティニーちゃんが割と期待するような眼差しでこちらを見ていた。
うん、笑顔である。既に怒ってはいないようだ。
前にも見たウェーブのかかった金髪と青い瞳が可愛い。…そういえば、確かに少し背が伸びている気がするな。
前に帰りの馬車に乗る時はさほど意識していなかったが。
それより今はそんなことより、会話だ。
「おみやげは、なんですか?」
「ルナがクッキーをくれたんだ」
「わぁ!ルナお姉ちゃんのクッキーすっごくおいしいんだよー。おにいちゃんは食べたことある?」
ふむ、そうなのか。それはちょっと楽しみかもしれないな。
「いやー、俺は食べたことないなー。俺も食べてもいいかな?ルナのクッキー」
「だーめ。おにいちゃんにはあげないー。おにいちゃんひどいことしたんだもの」
むぅ…そうなのか。そういえばこの世界に来てからほとんど冗談の類は聞いたことがないんだよな、確かそのはずだ。ティニーのこの台詞も本気で言ってるのかもしれん。無念だ。
「そっかー。ごめんな、ティニー。お兄ちゃん悪いことしたからなぁ。仕方ないよな、うん」
「…ふふっ、冗談よ、おにいちゃん。おにいちゃんも一緒に食べていいよー」
…
……
………なんだって?
「ティニー、なんだ。今のは冗談だったのか」
「うんー。おにいちゃんにそんなひどいことしないよー」
「そっか…ありがとう、ティニー」
理由はよくわからないが、ティニーはこの世界の人間としては珍しく冗談が言えるようだった。
俺は随分と心が救われる気がした。
冗談のほぼ存在しない世界って本当に色々とやばすぎたんだよ、今まで。
…そうだな、ティニーもまた、リースと同じく俺の心を救ってくれる存在になるのかもしれないな。
その後はリースが紅茶を淹れてくれて、紅茶と一緒にルナのクッキーを頂いた。
ティニーが言うように確かにそれは随分と美味かった。なるほどな。
紅茶に浮かんだレモンによるすっぱさが、俺の心に染み渡る気分だった。
---
900/10/20 14:23
ティニーの家から一人で出た俺は、次の場所へと向かう。一時間程度話をしたことになるだろうか。
ティニーはルナとあとジゼルちゃんに割と懐いているらしい。ジゼルちゃんはティニーの憧れらしい。編み物の腕もそうではあるのだが、それよりはむしろ…
『おにいちゃん、ティニーのおむね、ちょっと触ってみて?』
『どれどれ?』
うん、どういう変態だよ俺、と思いつつもティニーから言われたのでティニーの胸に触ってみた。すると、以前は完全にぺったんたんだったのに、確かなふくらみが服の上からでも感じられた。
『ジゼルお姉ちゃんと一緒に頑張ってホットミルク飲んでるの。一瓶の量が多いから一人じゃ飲みきれないー、って分けてくれるの』
『そっかー、良かったなー、ティニー』
『えへへへへー』
まぁつまりそういうことである。既に貧乳キャラ絶滅の危機であるらしい。
いや別に俺はいいんだよ?おっぱいおっきい方が好きだしさ。
それに本人達も胸が膨らむことを大喜びしているんだから、咎めることじゃないだろう?
それにしてもあのアルベロン王のイイ笑顔のマーク入りのあの牛乳は何か相当ヤバイ代物なんじゃないのか?それなのに薬は入ってないとかさ。
どんだけスゴイんだよ、その、首都ロンロンの名前を冠した牛乳は。
正式名を表記したら本当にマズイことになるから勘弁して欲しいんだが?
ちなみにリースの胸も十分過ぎるほど大きいと思うのだが、リースの胸は例の牛乳を普段から飲んでいてもそれ以上は成長しなかったそうです。
最初はその牛乳を飲んでいたら今のサイズまで成長したのに、ストップがかかってしまったらしい。将来ティニーに抜かれたりするのかもしれんね。
胸の成長が止まったら今度はおしりが成長してきたとそういう話らしい。
以前から牛乳飲んでたから、リースの作るホットミルクは俺にもちょうど良い甘さだったのだろうか。
さて、ティニーの家でのことはこのぐらいにしておいて。
今俺がどこに向かってるかというと、さすがに完全スルーするのは無いだろー、ということでトルッコの姫のフリマさんの家に向かっているのである。
中東風の美女である彼女の存在は、俺の中ではどうにも影が薄すぎる。わざわざ男の子を孕ませたのにね。だから、今ももしかしたら影の薄い生活でもしてるのかもしれないなー、などと考えながら向かったわけだが。
もう遠目に見ただけでとんでもないことになっていた。
「なんぞこれ…」
フリマさんの家は右へ五軒目、かなりはしっこに離れた場所にある。一応ジゼルちゃんの隣ではあるのだが、すっかり失念していた為確認しなかったのだ。
もうね、遠目に見ても一発でわかる。
なんか中東風のイケメンおじさんとかがね、たくさんフリマさんの家を出たり入ったりしてるんですよ。中東のイケメンってマジスゲー格好良くないですか?男の俺でもすげーって思うぐらいなんですわ、本当に。
と、俺が遠めに見ていることに気づいた人が俺を案内してくれる。
その相手がなんかね、背が高くて黒のスーツ着ていてサングラスまで着けてるんですよ。
どこのSPだよ?ってツッコミたくなる格好でね。
別にこの世界はPKとかないんだからSPとかあんま必要ないはずなんですよ。
本当にこの世界はどうなっているんだよ。
というわけで、SPさんに連れられて入った家の中には確かにフリマさんがいました。とても忙しそうに、部下かもしれない中東風イケメンおじさん達に指示出しているんです。うん、なんだろう。なんかここが王宮の政府みたいになっちゃってるみたい?
とりあえず声はかけておく。
「お久しぶりです、フリマさん。夫のヒロです。ご無沙汰しており申し訳ありません」
「あら、ヒロ様。本当にお久しぶりですわ。既にご覧のように、この家を臨時の政府として利用させて頂いてます。よろしかったでしょうか?」
「ええ、もちろんですとも。文句などつけるはずもありませんよ。隣で見ていてもいいですか?」
「はい、どうぞ。お構いできなくてすみません。このように忙しい身でありますから」
そういってフリマさんは自分の仕事に戻る。
ふーむ、なんかすごいね。
おそらくは、男児を孕んだことで一気に彼女の王族内での立場が跳ね上がったとかなんじゃないかな?
まぁ俺はこういうのも悪くないと思うよ。中東風美女のフリマさんが、バリバリ働いて王族の仕事こなしているわけだろ?なんかかっこいいじゃん。
うん…影が薄いとか言って、本当にすんませんでしたーーーーー!!!
なるほどね、フリマさんがわざわざ俺を訪ねてきたりしない理由は、彼女がこうやってバリバリ働いているからだったわけだ。
俺との愛が非常に薄いということもきっと彼女はわかっているはずだ。
つまり俺の存在は彼女にとっては効率良く男児を与えてくれる存在ということになるのではなかろうか。まぁ俺にとっても、そのぐらいの関係で十分だと思うけどね。
うん、こういう関係も悪くない。
働く女性、働ける女性はカッコイイ。
中途半端に働く女性はあまり俺は好きじゃないんだけどね。
フリマさんぐらい美人でカッコイイ人ならば俺もさすがに素直に認めるさ。
仕事の邪魔をするのも悪いので、さほど長居はせずに退散することにした。その際先ほどのSPさんが見送ってくれたのだが、別れ際にこんなことを話してくれた。
「神の使徒様は本当に立派な方であらせられるのですね。我々のこのような行為が果たして許されるのかどうか、皆不安にしていたのです。許可して頂き、真にありがとうございます」
「いえいえ、そんなに畏まらないでください。これからも気にせずそのまま続けてくださって結構ですから」
「はい、その言葉必ずフリマ様にお届けします。本日は真にありがとうございました」
そういって日本式にSPさんがお辞儀してくれた。こちらもお辞儀を返しておいた。
うん、こういう日本式のお辞儀は、する方もされる方も悪くないね。本当にこの世界には感謝である。
そうして俺は次の目的地に向かった。
---
900/10/20 14:57
というわけで、現在キャラットちゃんの家に来ているわけだが。
…うん、なんでしょうね。つまり最後に訪ねることにしたんですよ。
愛姫、ジゼルちゃん、ティニー、フリマさんと四軒回ってこれがラスト五軒目ですよ。
右へ二軒目、ルナと愛姫の間にある家なわけですが。
こう、なにか予感みたいなものがしてたんだよね。
何故かっていうと…前世で知っている同名キャラは嫉妬深い設定だったし、猫族の女王にもウサギ族は嫉妬深いとかなんか言われてた気がするからだよ、うん。
ピンポーン、という運命のチャイムを鳴らす。
反応は無い。無いが…うん、予感がする。きっとああなる。間違い無い。
突然バン!と入り口のドアが開け放たれキャラットちゃんがこちらに走ってきた。そして俺にウサギさんパンチをしてくる。PK禁止判定にひっかからない絶妙な強さで何度も繰り出してくる。
ギリギリ痛くない、むしろ手足がもふもふでちょっと気持ち良い。そんなウサギさんパンチを繰り出しながらキャラットちゃんが言う。
「バカ!パパのバカ!バカバカバカ!ずっと待ってたのに!ずっと待ってたのに!放置された!ひどいよぅ、ひどいよぅ!」
そういってひたすらパンチしてくる。うん、ごめんねキャラットちゃん。船の中でもリース優先で完全無視したからね。更に家に帰ってからも放置だしねえ、酷すぎるよねえ。一発ヤってヤり捨てだったしねぇ。
うん…実は俺、予想してたんだこのあたり。
「ハァ…ハァ…それで?次はいつ抱いてくれるの?今から?今からでもいいよっ!しよう?早くしよう?」
「すとっぷ、すとーっぷ。今から一緒にリースの家に行ってティータイムだ。それでお願い」
「うぅー…夜にはしてくれる?」
「する、するから、晩御飯の後までは我慢して欲しい」
「うぅー…わかったー…」
うん。
予想はしてたよ。
この子は、ピンク髪で白くて太い耳をしている、このウサギ族のキャラットちゃんは。
淫乱毛玉であり、淫乱ピンクだ!
俺に一度抱かれた時点でそのあたりが覚醒してたってことだ。
---
900/10/20 15:17
俺はキャラットちゃんを連れてリースの家に向かったわけだが、キャラットちゃんはずっと俺の左にくっついていた。うん、やはり彼女も左の方が良いらしい。
左をずっとリースに取られていたこともきっと悔しかったに違いない。
俺がリースの家にキャラットちゃんを連れていくと、さすがのリースも若干引いてた。
まぁそりゃそうかもしれん。俺の左にくっついて、息は荒く、完全に発情している状態である。
さすがのリースも俺の左に回るわけにはいかず、今回は対面でお茶することになった。ただしお茶はまだ淹れていない。
「ふぅ、確かにね。私も話には聞いていたわよ。だから、一度手を出したらとんでもないことになるんじゃないかとは考えていたけれど…まさかこれほどまでとはね」
「うむー。俺も予想はしていた。予想は出来てたんだよね、前世の知識から」
「あー…やっぱりヒロの世界のゲームにも、そういうのあったの?」
「うん。ある、ある」
だって淫乱ピンクだからね。仕方ないね。
ピンク髪キャラはやっぱり重要だよ。エロくないピンク髪とかヒロイン失格だと思うよ俺は。
俺の好きな男主人公がいるエロゲーのメインヒロインも、主人公と熱愛でピンク髪のエロ娘だったしな。最近はすっかり氷の中だが。
まぁいい、個人的にリスペクトしているそのシリーズのことは横においといて。
「うーむ…リース、今回はハーブティーで頼む」
「いいわよ。少しは落ち着くかもってことでしょ?やるわ」
そういってリースはお茶を淹れてくれる。ハーブティーと言っても、実際には使うハーブの種類で効果はまったく違う。なので、ハーブティーと言われただけでどの効果を狙っているのかまですぐに察するリースは本当にスゴイ。
リースが実際に淹れてくれたのはカモミールティーだった。うん、素晴らしい。もちろん効果は鎮静作用である。確かにこれは飲むと落ち着くな。
俺の左に座るキャラットちゃんもリースが淹れてくれたカモミールティーを飲んでいる。少しは落ち着いたようだ。
「どうかな、キャラットちゃん?夜まで我慢出来そう?」
「うん…なんとかー」
「そうか。よしよし、リース、ナイスだー」
「どういたしまして」
お茶を飲み終わった後はリースの家のメイドさんにお願いして、キャラットちゃん担当のメイドさん二名を呼んで貰った。
キャラットちゃんを連れ帰って貰う為である。
夜まで我慢するためには、俺とくっついたままでは無理があるだろう。
キャラットちゃんが帰ってから、リースと話す。まぁなんというかこんなことを今更話すのもどうかと思うが。
「レモンケーキ、今日は食べられなかったなぁ」
「そうねぇ。まぁ仕方ないわよ。それにしてもヒロ、そんなに私にあーん、って食べさせて貰うのが好きなの?」
「うん、好き、かなり好き、大好き」
「あらそう。私もアレするの、結構好きよ」
「うん…」
「なんなら今から紅茶を淹れてもいいんだけど…ヒロ、今日かなり既に飲みすぎなんじゃない?もう無理でしょ?」
「うん、もうムリー。すまんー」
うん、そういうこと気にしてるとか本当に酷い話かもわからんね。
でも俺にとっては割と大事なことだからね。
今日はトイレに行く回数が多くなりそうだ。
---
900/10/20 19:36
俺とリースとルナと愛姫の四人で晩御飯を食べた後は、すぐにキャラットちゃんの家を訪ねた。
愛姫はルナの作ったニッポンポン料理を食べながら「助かった-、助かった-」と感涙していた。
今までよっぽど辛かったんだろうね、とそれはさておきキャラットちゃん宅について。
すぐに致すことになるわけだが、コレだけは伝えておかなければならない。
今後の為にも重要なことだ。失敗する可能性が高いのでやっておかなくては。
「キャラットちゃん、する前に一つだけお願いしたいことがあるんだけども」
「なに?なに?はやくー、パパはやくー」
「えっとね、男の子が欲しいってことで俺と合意して貰えないかな?キャラットちゃんは男の子が欲しい?」
うん、今後の為に大事なことなんだ。ウサギ族の男性はとんでもなく性欲が凄いらしいからな。
俺の代わりに今後頑張って貰う為にも、キャラットちゃんにはなるべく男の子を生んで貰わないといけないのである。
「男の子?いいよっ!おっとこっのこー、おっとこっのこー」
「よーし、それじゃあパパ今夜は頑張っちゃうぞー」
愛の奇跡にて性別を操作しようとする場合、疲労が通常の五倍程度になる。だからそれはもう大変なことになるわけだが。
その日の行為はその後五時間に及んだ。俺はその晩完全に力尽きて気を失った。
気持ちは良かったけど…ね…




