第二十五話「このゲームの期限は百年。一族全員の力を結集しこの異世界を攻略せよ」
その日もルナの寝室で目を覚ました俺はUIの時計を確認する。
900/10/12 7:02
大体いつも通りの時間だろうか。
既に三日をこのルナの寝室で過ごした。
俺の体を蝕む呪いとも言える異常な性欲は、おそらくは俺の為に高名なマッスル大神官ギザン氏が開発してくれたと思われる賢者になれる薬によってこの三日間抑え込んだ。
いつまでもこの薬に頼りきって己の性欲を抑えるということも不可能では無いのかもしれない。
だがしかし、俺のこの神より与えられた肉体の異常性欲はおそらくはこの世界における目標達成の為の手段として設定されているはずだ。
それを裏付ける証拠として、前回システムメッセージのスメス氏が去り際に一言残していったのだ。
『Smes:それではヒロ様。これからも頑張ってくださいませ。ヒロ様は女を抱いて孕ませていればそれで幸せだというとても貴重な方です。これからもメインプレイヤーとなる金の瞳の乙女の為に、種馬として頑張ってくださることを切に願っております。それでは本日はこれにて、失礼致します』
”種馬”
そう、種馬と、俺は種馬なのだと彼は明言した。彼は俺にとってとても貴重な協力者であり、そして彼は必要のない冗談を言うような人物ではない。
つまり、俺の体にこの異常性欲が設定されている理由、彼が俺に種馬として役目を果たせという理由、それが必ずあるはずなのだ。
だから俺は彼に聞いてみる。
>>Smes:スメスさん、いるかい?最近はかなり重要なところを聞いているはずだから、答えられないかもしれないが。
Smes:控えております。ヒロ様、私に可能な限りの所を答えさせて頂きます。
やはり今もいてくれたらしい。彼は単なるシステムメッセージではなく、何か自我を持った存在であるはずだ。何故彼に自我があるのかそのうちわかる日も来るのだろうか?
>>Smes:君は俺に対して種馬としての役目を果たせと言っているな?その必要はどれほどあるんだ?
Smes:ヒロ様が、そして娘である金の瞳の乙女がこの世界を攻略する為には必要不可欠なことです。避けて通れるものではありません。男女両方をバランスよく、各国の姫君達に生んで貰わねばこの世界を制することは出来ず、またヒロ様にとってのかけがえのない大事な物を全て失ってしまうのです。事は既にヒロ様のみの問題では無いのです。
…てっきり返答出来ないのではないかと思っていたが、彼は答えてくれた。俺は子供を作らなければ後悔することになるらしい。では、子供が成長する為に何年かかる?俺はどれだけの時間をこの世界で与えられているのだ?
つまりそこが次に問題になるはずだ。
>>Smes:ありがとう、では次の質問だ。このゲームのプレイ期間はどれだけだ?俺に与えられた時間はどれだけあるんだ?
Smes:…百年、でございます。百年の時をかけて、子を増やし、子孫を繁栄させ、一族全体が一丸となってこの世界を攻略せねばなりません。ヒロ様とそしてヒロ様の寵愛を受けた各国の姫君は、その肉体の成長がある時期を境に止まりその後老いることはございません。ですが百年の時をもってその加護は消滅し、目標を達成出来ねば神の使徒の一族は全て泡となり消え失せることでしょう。
ふむ…なるほどな。俺だけでなく、皆に百年の時が与えられている、だと?
しかし、目標失敗時に全ての一族が消滅するのか?…なんということだ。
しかしいいじゃないか。やってやろう。
以前友達百人出来るかな?などと考えていたこともあるが、俺の一族を百年で千を数えるまでの軍隊にでもして攻略しろってことじゃないのか?コレは。
俺だけで千の子供を作る必要は無く、息子や孫にも手伝って貰う必要がきっとあるんだろう。
百年ということは、戦力になるのは子供、孫、ひ孫、最速でひひ孫までの四世代分が限界だろう。
ひひ孫の代までいったら、後は全てを時間切れまでにこの世界の攻略に当てろということだ。
薄々予想はしていたが、この世界の攻略というのはとてつもなくスケールがデカイ話だ。
そもそも俺は、最初から予想していたんだ。この世界に来た時の年代は900年だった。何故だ?おかしいだろう?
つまり、1000年目の区切りに何かが起こることを実は俺は最初から予想していたんだ。
与えられた時間はわかった。では俺はどちらの性別の子供を選べば良い?
そこのところのヒントを聞いてみよう。
>>Smes:男の子と女の子、子供の性別による違いはあるのか?
Smes:ございます。とても大きな違いがございます。貴方の大事な人を守る為にも、必ず女の子は最低三人ずつ、可能であれば十から二十以上作ってください。男であれば、貴方の代わりとなって他の子孫を増やす手助けとなります。ですから双方のバランスが重要なのです。…本日は重要なことを話し過ぎました。このあたりでご容赦ください。それでは失礼致します。
そういって今回のスメスさんとの話は終わった。
俺がこれからすべきことはとてつもなく大きく、そしてその失敗は俺だけではなく一族全てに及んでしまうらしい。既に俺だけの問題ではないのだ。俺個人の感情で判断してはいけないということなのだろう。
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そんなわけで、つまり俺がやるべきことの結論は。
一回ヤったあとにやりすてた状態になってしまっているウサギ族の女の子、キャラットちゃんを孕ませろということになってしまうわけだ。
うん、なんというか、酷い話ではあるがこの際割り切るべきなんだろうか。
俺がやるべきことをやらなければ、あるいはヤるべきことをヤらなければ、百年後唐突に俺だけじゃなく子孫全員が全滅してしまうらしい。
まったくもって納得いかない酷い話ではあると思う。
いや、しかしだな…
先ほどスメスさんから聞いた話を、俺だけの心に留めておくというわけにはいかないだろう。さすがにこのことを俺の胸の内だけにしまっておくのは無理だ。
ではどちらに頼むべきか。
ルナか、リースか。
他にも嫁はいるにはいるが、嫁達の中でも確かな知性の輝きを見せているのはこの二人だと思う。
いつかは二人とも両方に話さなくてはいけないだろう。だがしかし、俺の身勝手な気持ちとして、ルナには俺が帰る場所でいて欲しいと思う。
ならばルナにはこのことを教えるべきではない、となればリースに相談するしかないだろう。
俺はルナとの朝食の最中に、ルナの家を離れリースの家を訪ねることを伝えた。
さすがに少しムッとしたみたいだが、俺が真剣な眼差しであることをすぐに読み取ると、ルナはすぐに許してくれた。
「リースさんのことは絶対に許しません。許しはしませんが、その実力は認めざるを得ません。ヒロ、私には、ヒロが今隠している何かを話しては貰えないのですか?」
「…うん、ごめん、話すわけにはいかないんだ」
「わかりました。それじゃあ、行ってらっしゃい、アナタ」
ルナはやはり色々と察するのが上手いと思う。何か理由でもありそうだ。彼女は何故か、俺が何かを隠しているということがすぐにわかってしまうらしい。
だがルナには俺がスメスさんから得た情報を教えるわけにはいかない、彼女には俺の帰る場所で在り続けて欲しい。
ルナには俺の帰る場所になって貰って、リースには俺と共に戦って貰う、俺はそのようなことを考えていた。
というわけで。
早速リースの家に向かうわけだが、
まぁその、なんというか、俺がこの家を出てから続けてきた三ヶ月の旅のそのほとんどを彼女と共に過ごしてきたというのに、家に帰ってきた途端いきなり三日間完全放置したということになるわけですよ。
リースが今住んでいるはずの家を訪ねる、とりあえずドアのチャイムを押してみる。
このあたり、本当に現代日本同様に便利だなー、などと考えながら押した。
ピンポーン
うん、良い音出してるじゃないか。完全に俺の記憶にある典型的なチャイムの音である。
しかしまだリースは出てこない。仕方ないのでもう一度押しておこう…と考えて、ちょっといたずらしてみる。
昔コレをやって遊んだことがあるのだが。
ピン…ポーピン…ポーン
うん、ごめん。指を押した時に”ピン”の音が鳴って、指を離すと”ポーン”の音がするタイプだったんだ。うん、やりたくならないか?俺だけか?俺だけなのか?
そのやり方をしたら突然バン!とドアが開け放たれた。
「何やってんのよアンタ!そんな鳴らし方するとかどんだけバカなのよ!ちょっとは恥とか考えなさいよ!」
「いや、ごめん、なんか懐かしくてつい…」
リースは怒ってた。怒ってるだけじゃなく泣いてた。
うん、本当にごめん。三日放置とか有り得ないよな。あんなに愛し合っていたというのに。
でもリースはちゃんとすぐに俺を家に入れてくれた。うんうん、すぐに許してくれるあたり本当に良く出来た姫ちゃんだと思う。
俺を家に招き入れた彼女はまず紅茶を入れてくれた。うん、こういうのも悪くないね。
予想はしていたが、彼女は対面ではなく俺の左に自分の分のカップを置いた。そうして紅茶を飲んでいる。
俺も一口飲んでみる。うん、美味い。なんかレモンとか浮いてるよねコレ。
一口飲んでからカップを置くと、リースが俺の方に体をコテンと寄りかからせてきた。そんな彼女の肩に左手を回しとく。
「もう…寂しかったんだからね。三日も放置するだなんて本当に酷い話よ。信じられないわよ。最近はつわりも酷くて苦しいのに、そんな時期に傍にいないとかどういうことなのよ!」
「う、うん。ごめん。本当にごめん」
「なによ!ちゃんと謝りなさいよ!本当に酷いんだから!男にもこの気分を味わわせてやりたいわよ!」
「うん…本当にごめんなさい」
俺涙目。
あれか、紅茶にレモン入れてあるのもそういうことなのか。
ちなみに、リースの家にもちゃんとこの家を買った時に雇い入れたメイドさんが二名ついている。なのでリース自身の手で俺に紅茶を入れてくれる必要はないのだが、リース自らやってくれた。うん、本当に良いお嫁さんだと思います。
まぁそこらへん、ひとしきり怒りながら紅茶を飲み終えたところで、リースが再び俺に寄りかかってきた。
「はぁ…それで、ヒロ?何か理由があってここに来たの?理由が無ければ来られないの?」
うん、そうだよね。
理由があって来たのは事実ではあるのだが、理由がないと来ないというのは酷い話だと思う。
「うん、確かに理由はあるにはあるんだけど…」
「…わかってるわよね?」
うん、予想はしていたが釘を刺されてしまった。まぁそりゃそうだよな。つまり解決手段はこうするしかないんじゃなかろうか。
「リースの家で三日過ごしてから相談することにするよ」
「ダメよ、足りないわよ」
えっ。
えっ?
そっかー(´・ω・`)
「ルナに食事の時だけ毎日顔を見せに行くぐらいなら許してあげるから、これから六日間は私の家で過ごしなさいよ。ついでに私もルナのご飯を一緒に頂いてもいいかしら?」
「う、うん、そうか、わかった」
「わかった?本当にわかったの?それじゃあ今からルナを説得しにいくわよ」
というわけで、先ほどルナの家からリースの家までやってきたのに、再びリースと二人でルナの家に戻ることになった。
まぁ中央正面のデカイ建物は割と遠めにあるから、左右の家は割と近かったりするんだけどね。ルナとリースの家は近いのである。
というわけで。
ルナの家の食卓で、長方形のテーブルを挟んで、俺の対面にルナ、俺の左にリース、という感じで決戦状態になったわけだが。
UIのパーティーメンバーの並び順を確認してみる。
上から順に、ヒロ=アーゼス、リース=アーゼス、ルナ=アーゼスとなっている。この並び順は、俺から二人への愛情値順に並んでいるそうです。
…つまり、パーティーメンバーリストを見てしまえば俺がルナよりもリースを愛しているということが一目瞭然なのです。だからルナが当然怒るわけです。
三日間も俺を独占したのにまったく順位がひっくり返られないのだから怒るのも当然です。
ルナにとって俺の一位を取れるかどうかということは、ルナの黒く吸い込まれるような、むしろ実際にぎゅんぎゅん吸い込んでる吸魂の瞳で俺の魂をちゅーちゅーおいしく頂くその効率、魂の味の濃さに直結するからです。
勝負はルナの一言で開始します。
「出してください」
「えっ?」
「二人とも、両方左手を出して重ね合わせてください。ヒロの手が上です」
うん、よくわからないが何かチェックがあるらしい。
リースが左手を食卓に伸ばす。そのリースの左手の上に俺の左手を重ねる。最後にルナがその上に机の向こうから左手を載せて、その瞳を閉じて集中する。
集中していたルナがぷるぷると震えだす。どうした、何があった。
ルナの手がどけられて、診断結果が告げられる。
ところでこの手どうしようかな。このままリースの手に重ねたままにしちゃおうかな。つっこまれてみたい気がちょっとだけする。
「ライバルの愛情値が1000でカンスト中とか…有り得ないです…本当に有り得ないです…」
うん、なんかもう凄いことになっているらしいね。先にカンストした方がずっと順位上になるとかそういう仕様ももしかしたらあるんじゃないかな?たぶん。
一位の座を奪い返そうにも、おそらく現状ではどこをどうやっても打つ手が無くなったんじゃないのかね?
と、突然ルナが右手でベチーン!って俺がリースの左手に重ねたままにしてた俺の左手を叩いてきました。
リースは俺の左手の下からすかさず自分の左手を引き抜いて華麗に回避。俺はそのまま叩かれる。
まったく痛くはないけど不思議バリアを示すHPがちょっと減ったかもしれない。どうせすぐ回復するけど。
ルナが俺の方を睨んでくる。しかし少し睨んだ後はすぐに笑顔になる。これはルナの気持ちの切り替えが早いとかそういうことではない。俺の方を見つめればすぐに吸魂の瞳で俺の魂をちゅーちゅーおいしく吸い取れるからすぐに機嫌が直るのである。
つまり俺がルナから目を逸らさず素直に吸い取られていれば怒られないということになる。それでいいのか、俺。
「それで、アナタ?さっきの今で何故リースさんと一緒にこちらに出戻って来たんですか?正直に答えてください」
うん、そうなるよね。なので正直に答えてみる。
「これから六日間以上、食事の時間以外はリースの家の方で一日中過ごしたい。あとルナにはリースの分のご飯も作って欲しい。手抜きや嫌がらせは無しで」
「…どうしても?」
「どうしても。あとついでにリースはつわりが来ているらしいから、味も彼女の好みに合わせて欲しい」
うん。
言い切ってやった。
どや?(`・ω・´)
俺が堂々と言い切ってみせたので、ルナは少しため息をついた。しかしその間もずっと俺の方からは目を逸らさない。
ずっとちゅーちゅーおいしく魂を吸うことで機嫌を保っているかと思われる。俺が少しでも目を逸らしたらその瞬間激怒するかもしれん。
「わかりました。いいでしょう。許してあげますがその代わりに」
「その代わりに?」
「食事中はずっと私の目を見続けてください」
「わかった」
…いやいや、ムリじゃね?それ。ご飯の方見ずにどうやって食えというのか。
などと考えていたらリースがすかさずこんな提案をしてくる。
「それじゃあ、その間は私が隣からヒロに食べさせてあげるってことでいいのかしら?」
「はい、それでいいです。その分食べる時間がかかるでしょうし」
「わかったわ」
なんだって?(´・ω・`)
ずっとルナの瞳を見たまま、リースに食べさせて貰う?…さすがにその発想は無かったわ。
…うん、よくわからないがそういうことになるらしい。ルナはともかくちゅーちゅー吸えるならそれでいいのか。それで本当に良いのか。
「それでは、リースさんが今食べたいものだとか味の好みだとかを教えてください」
「わかったわ。えーっと、あれに、それに…」
「絶対に許さないのは継続中ですから」
「わかってるわよ。私だって絶対に譲る気はないわ」
うん。
なんだろうね。
こういうのは果たして修羅場というのかどうか、俺にはよくわからないよ。
二人とも大人ではあるからね。俺の指示に従って常に最善手を打つのでは?という気はするし。
これから俺はどうしたらいいんだろうね?
そんなわけで、俺はそれから六日間、ほぼ一日中リースの家でリースと共に過ごした。
賢者になれる薬は一回も飲まなかった。彼女が胸を使ってスッキリさせてくれた。
薬に頼りすぎた場合に何が起こるかわからないので、ここは素直に喜んでおこう。
何より気持ち良かったし。
最初はどうなることかと思ったが、食事の間中ずっとルナに魂を吸い取られながらリースにご飯を食べさせて貰うというのも案外悪くなかった。
むしろ割とアリなんじゃないかとすら感じた。
900/10/18 15:12
既に六日間は終えて、オヤツの時間にリースが俺に紅茶を入れてくれる。ルナがオヤツ用にレモンケーキを作ってくれていた。うん、そこらへんは本当に凄いと思うけど。
リースが俺の左で、紅茶の時間を楽しみながら告げてくる。
「ヒロー、そろそろいいわよー。それで、相談しにきた内容はなんだったのかしら?」
ようやく話が出来る状態になったので、俺は六日前の朝にスメスさんとの話で得た情報や、更に前から得ていた情報などをリースに少しずつ掻い摘んで説明していくことにした。
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俺の話を聞くリースは、やはり以前と同じようにとても聞き上手だった。俺が話すのを忘れていそうなところは丁寧に質問をして俺の記憶から情報を引きずり出してくれた。
スメスさんからこれまでに得た情報は色々あるが、重要なものはどれぐらいだろうか。ちょっとわからないな。
Smes Log
1:このゲームのメインプレイヤーはルナが生む予定である金の瞳の乙女である
2:神の使徒である俺はVIPプレイヤーであり種馬としての役割を持っている
3:ゲームの期限は百年。星歴1000年の3月31日までにこの世界をクリア出来なければ俺達の一族は全滅する
4:男女どちらの子供を妻に生ませるかというのは非常に重要であり大きな違いを持つ。愛の奇跡はその目的を達成する為の手段である
5:ルナの最初の子供だけではなく、リースが最初に生む男の子も重要な役割を担っている
特に重要なところはこんなところだろうか。過去の使徒達が何故死んだのか、そんなところはもはやどうだっていいだろう。
俺の話を聞いたリースは、驚くほどに冷静だった。
「なるほどね。実は、過去に神の使徒に関わった人達は全て何らかの謎の死を遂げてきたという記録は残っているのよ。だから、見込みのない神の使徒に購入されることはその子孫達が全て将来全滅するということを示していたんだわ」
リースはそのあたりの情報を知っていたのだ。過去の神の使徒達は、失敗した結果として子や孫などその血が混じる全ての子孫を巻き添えに死に絶えたであろうことは想像に難くない。
つまりスメス氏が告げてきたことは全て事実だったのだ。
ならば俺は、リースに俺の想いを伝えるしかないだろう。
「リース、俺と一緒に、これからの百年を共に戦って欲しい」
「もちろんよ。私だけじゃなく一族全員が一蓮托生よ。必ずやり遂げてみせましょう」
「あぁ、もちろんだとも」
賽は投げられた。ようやく開始するこの物語をもはや止めることは出来ない。
これから百年を、なんとしてでも戦い抜くのだ。




