第二十話「吸魔の瞳、猫と瞳を合わせるべからず」
朝起きて俺はUIの時計を確認する。
900/10/1 6:53
今日もいつもより少しだけ早い時間のようだ。月が変わってしまったところから、やはり地球と同じように九月が三十日までだったことがよくわかる。
さて、それでは今日もここはひとつスメスさん相手に再び情報収集するべきだろうか。
しかしその前に俺は少し文句を言っておかなければならないだろう。
>>Smes:スメスさん、俺は少し言いたいことがあるのだが、いいかな?
Smes:…いいでしょう、お聞きします。
ふむ…既に俺が何を言いたいのか、スメスさんにはわかっているのか。
>>Smes:まさか、旅の開幕でルナを抱いたその時に、スメスさんが冗談を言うかのように煽ってきた、あのお約束の台詞が最大の罠だったとはね。
Smes:もうばれてしまいましたか。そうです、そのような冗談はこの世界ではほぼ用いられません。貴方様に疑われないようにフェイクとして放った一言でしたが、既に事は成し遂げられている以上、我々が言い逃れる必要はございません。
そうなのだ。スメスさんがサラリと放った「おはようございます。昨夜はお楽しみでしたね。」という一言は、俺に罠を感づかせない為のフェイクだったのだ。
その後にホテルのフロントに化けていた狼のフェンリル元王子に言われた方は、あれはフェイクではなく本心からその台詞を言った上で喜んでいただけの話に過ぎない。俺は何も気づかずにまんまとはめられてしまった。
この世界に来て早々にしかけられた罠。それが俺とルナの間に子供を作らせるということだった。何故それが罠なのかはまだ判明していない。これから猫の国にはそのことを確かめにいく。
しかしそうだな、スメスさんにはもっと文句を言っておかなくては。
>>Smes:なぁ、少しいいか?相手が俺ならまだしもな、最初から全て仕組まれているだとか、俺相手ならまだしも心の弱い相手にしかけたら、自殺しかねんぞ?
そう。そこなんだよ。せっかく異世界から転生者を招きいれても、その相手の心を破壊してしまったらどうするんだ?…それにな、俺はあまり心が強い方では無かったはずなんだ。俺は俺自身の心を守る為に、現実から逃避し、考えることを放棄し、それによってなんとかギリギリ持ちこたえていたような人間なんだぞ?人肌のぬくもりが無ければ、寂しくて泣いてしまうほどに。
俺が今こうして平気でいられるのも、俺と触れ合う妻達の体温のぬくもりがあってこその話だ。
しかし俺に対するスメスさんの評価は違っていた。
Smes:ヒロ様、貴方はとても強い人です。自分自身の心の弱さを自覚したうえで、考えることを放棄するという選択を取れる方はそう多くはありませんよ。それに貴方は目的の為には比較的手段を選ばない方でもあります。心の強さと、目的の為に最低限の手段こそ選びはしても邁進するその非情さ、その二つがこの世界を攻略する為にはとても重要なのです。
>>Smes:…どういうことなんだ。
俺には何故そこまでスメスさんが俺のことを高く評価するのかよくわからない。
手段を完全に選ばない人間などいないという点では俺の思想にも合致しているが、俺は今の最愛の妻であるリースを手に入れる際に、金銭による強引な購入という手段を取った。取ってしまった。そのことなどは、やはり非情な選択が出来てしまうということだったのか?
そしてその選択が出来てしまった理由が、ただ性欲の為だけにエルフの姫ちゃんを犯りたかった、ということだけだったのに。
悩む俺に対して、スメスさんはこう告げてくる。
Smes:貴方は死にませんよ。貴方が自殺することなど今後も無いでしょう。だからこそ貴方が選ばれたのです。貴方にはお教えしましょう。過去幾度もこの世界に送り込まれてきた神の使徒達の死亡原因。それは自ら果敢に魔物と戦い死んだケースもありますがそれは死亡原因第二位に過ぎません。死亡原因第一位は、神の使徒自らによる自殺だったのですよ。第三位は精神崩壊による絶食からの飢え死にでした。それでは今日はこれにて失礼致します。
そうしてスメスさんとの通信は終わった。
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900/10/1 8:13
9時発の連絡馬車に乗ることにして、俺達三人は朝ご飯の真っ最中である。昨日のうちに四時間分進んでおいたので、残り十六時間分を進めば猫族の国の首都につく。
ちなみに猫族の国の名前はアメショーで、首都の名前はキャッツアイなんだそうです。割と色々いい加減だよねそのあたり。でも首都の名前の方は割と意味があるのかもな?
俺達の旅は、その日の気分にもよるが色々とご当地土産を買ったり買わなかったりしている。ちなみに犬族の国のお土産物屋には干し肉がいっぱいあったらしいですよ。牛肉を使ったビーフジャーキーのみならず、豚肉や羊肉、鶏肉等色々あったらしい。
別に俺はそれほど干し肉は欲しくないからスルーしてしまったけどな。
しかしせっかく猫族の国なんだ。猫族の喜びそうなものが少しあるかもしれない。ルナの為にも少しぐらいお土産を買いたいんだよね。ちょっとリースにも相談してみよう。
「ねぇ、リース。猫族の国のお土産屋さんには、やっぱり猫族の好みの物とか置いてあるのかなー?」
「あー、そうね。色々と置いてあるかもしれないわね。ルナへのお土産でしょ?何か色々と買いたいの?」
「うん、買いたい。だからお土産屋さんに寄ってもいいかな?」
「いいわよー」
すんなり了承して貰えた。うん、今から楽しみだな。何があるだろうねー。鈴とか、マタタビとか、猫じゃらしとかか?
「ヒロさんヒロさんー。私も何か買ってもいいですか?」
キャラットちゃんがこちらを上目遣いで見ながらそんなお願いをしてくる。
白い耳、ピンク色の髪、そして青い瞳。
うーむ、こういうの悪くないね。
でも、俺は黒髪、黒耳、黒い瞳のルナも好きだよ。
背の低い彼女は自然と俺を下から見上げる形になるし、何よりあの吸い込まれるような黒くて綺麗な瞳はとても魅力的だ。
と、今はキャラットちゃんへの返事だな。
「もちろんだともー、パパキャラットちゃんの好きな物なんでも買ってあげちゃうぞー」
「わーい、パパ大好き-」
冗談で言ってみたが普通に受け入れられてしまった。キャラットちゃんがこちらに抱きついてくるのを見てリースがちょっとムッとしてた。そうやって多少は拗ねてくれるリースも可愛い。嫉妬って大事だよね、うん。
そういえばルナはリースのことを絶対に許さないとか言ってたけど、あれも強い嫉妬心の表れってことでいいんだよね?
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900/10/1 22:11
十二時間分連絡馬車で進み、猫族の首都キャッツアイまで残り四時間となった。さてさて、今夜はどうするかって話になるわけだが。
「ねぇリース。今日って確かキャラットちゃんと出会ってから四日目じゃないっけ?」
うん、実はそうなるはずなのである。三日間スキンシップだけ取って手を出すなという話だったので、実は今日が四日目で手を出して良いのでは無かったか?
俺がそういうとリースはちょっと驚いてた。
「ヒロって、忘れっぽい方なはずなのにそういうところは何故か憶えちゃってるの?まぁいいわよ。したけりゃしたらいいわ。私も止めないわよ」
「おう」
うん、すまないねリース。俺はちょっとそこらへんの、性欲に関しては今後も直らないかもしれんね。
キャラットちゃんの上に来ているものをひんむいて、ピンク色のレオタードだけにした。リースの緑レオタード姿を襲えないので、代わりにキャラットちゃんのピンクレオタード姿を襲っておくことにする。
「やんやん、パパこわーい。おそわれるー、赤ちゃんできちゃうー、らめぇー」
「よいではないかー、よいではないかー」
「…はぁ、ヒロって本当にバカね」
そんな流れでその日は過ぎていった。演技とかじゃなくて実際に本当に最後までやっちゃってるんだけどね、うん。
確かに、ウサギ族の女性にハマる人はハマるんだろうなきっと。トルッコの王様が側室を全員ウサギ族で固めてしまって大変なことになってしまったんだろう?その気持ちはわからなくもない。
でも俺はルナとリースの方がやっぱり好きだ。
うん、確かに行為の最中キャラットちゃんは随分と気持ちよさそうだった。初めてなのになんかすごいね。淫乱毛玉とか淫乱ピンクという言葉が良く似合いそうな話である。
ウサギは年中発情期らしいからな。子供が生まれたその日からまた♀が子作りしちゃうという話を聞いたこともあるような、ないような。
はて、これって割と今後の展開のフラグだったりするのか?まさかねー。
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900/10/2 13:23
朝起きた後、朝食を食べ、九時発の連絡馬車に乗り、十三時に猫族の国アメショーの首都キャッツアイに到着後、三人で昼食を取った。
猫族の国は肉と野菜両方しっかりレストランのMENUに並んでいた。英語が無いのにMENUとかの単語だけあるんだよなぁ。本当に不思議世界だよ。
俺は肉を食べられて嬉しいし、キャラットちゃんも野菜を大量に注文して幸せそうにモグモグと食べている。猫族の国は本当に料理の種類が多いな。ルナの料理好きもそこから来ているのだろうか。
俺は周囲の人々を眺めてみる。猫族の国の女性達の髪はとても色鮮やかだった。
赤であったりピンクであったり緑であったり青であったり、銀髪だったり金髪だったりする。
しかし、黒髪はほとんど見かけない。もしやほとんどいないのだろうか。
「ねぇ、リース。猫族の女性って、黒髪は珍しいの?」
「ん?えぇ、そうよ。黒髪の子はほとんどいないわよ。猫族の一部の王族だとか王族の遠い親戚だとかそれぐらいかもしれないわね。王族だとしても黒髪は少ないと思うわよ」
「へぇー」
なるほどねぇ。王族なら全部黒髪ってこともないわけか。まぁルナは以前名乗ってた偽名がクロちゃんだったわけだし、黒猫らしい名前でわかりやすかったが。
でもクロちゃんって名前は珍しいんだっけ?何かそのようなことをアンジェラちゃんとリースが話していた気がするが。黒髪の猫の子がそもそも少ないから珍しいってことかな?
…何かひっかかるな。黒猫だからクロちゃん。それって俺の世界だけの常識だったりするのか?
まぁいっか。今はおいしいご飯に集中するとするか。今日も肉がうまい。
隣のキャラットちゃんは「お野菜おいしいでふー」とか言ってた。
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900/10/2 14:54
猫族の国の色々なお土産屋を回ってみていた。確かに色々置いてあるね。おっきな鈴とかもいいんじゃないかな。
実際に音が鳴るとやかましいということで、音のならないフェイクの鈴とかもあったよ。ファッションとして楽しまれてるのかもしれないね。
そうやってお土産屋を回っていたら、猫じゃらしだのマタタビだのそういう系を中心に取り扱っている店もあった。色々たくさん選んでみる。リースは俺があまりにもたくさん手に取るものだから呆れていた。うん、だってルナを色々と喜ばせてやりたいじゃないか。
そしてさてお会計となった時に。
お会計のレジに立ってる女の子が黒猫ちゃんだったのである。
ルナよりもたぶん若いんじゃないかな。胸はそこそこある方だろうがルナのワガママボディには遠く及ばない。全体的にスラリとした印象。白いワンピースを着ている。そこらへん何か人気なのかね、似合ってるけどさ。
「いらっしゃいませー。うわー、お客様、随分とたくさん選んでくれたんですね、ありがとうございますー」
そういって彼女はこちらに声をかけてくる。かけてくるのだが…何か違和感を感じる。
彼女はこちらを見ていないのだ。こちらの方を向いてはいる。しかし…顔の方を見上げずに、何か少し下の方を見ている気がする。店員さんなのに、何故だろうか?
「ふむ…?」
「あら、どうしたの?ヒロ」
「んー、リースはちょっとここで待ってて」
「ん?そう?わかったわ」
いつも俺にくっついているリースから離れて俺は行動を取ることにした。ちなみに買い物カゴを持つ関係で、俺の右側には今はキャラットちゃんはくっついていなかった。
代わりなのかは知らないがキャラットちゃんはリースの左にくっついてた。くっつくの好きなんだね。まぁそれは今は横においておこう。
レジに買い物カゴを置いてから、俺は少し行動してみる。
「ちょっといいかな?」
「え?はい、なんでしょうお客様」
やはりレジ担当の黒猫ちゃんは、こちらを見ていない。
なので俺はちょっと彼女の肩を掴んで、俺の視線を少し下げて、彼女と視線が合うように体の高さを下げてみた。正面から彼女のことを見つめてみる。
クロちゃんの吸い込まれるような瞳よりはその印象が少し少ないかもしれないが、彼女の瞳の黒色もどこか少し吸い込まれるような気がした。
俺から何かMP的なものが出ていって彼女の瞳に吸い込まれていく気がする。
気がする?
あれ、なんかおかしい気がしてきた。…気がする…っていうか本当にMP減ってない?
「ねー、ヒロー。貴方どんどんMP吸われてるわよー。まぁヒロの好きにしたらいいけどー」
遠くからリースがそんなことを言ってた。ふむ、本当にMPが吸われているらしい。
レジの女の子の黒猫ちゃんは俺に正面から見つめられて少し照れているようだ。うん、可愛い可愛い。いや今はそれよりもだな。
俺はUIを開いて、パーティーリストに並んでいる俺のHP、MPゲージの方を見てみた。
うん、なるほど、MPが減ってるね。UIを見つつ、レジの黒猫ちゃんと目を合わせたり逸らしたりしてみる。彼女と目がほぼ完全に合うと結構ちゅうちゅうMPが吸われるらしい。
でも彼女結構嬉しそうだね。普通は突然客にこんな行為をされたら怒るものだろう?
それなのに普通に受けてくれるということは、つまりレジのこの黒猫ちゃんにとって何か利益があるということだ。
「あのっ、お客様。お気持ちは嬉しいのですが、私はこれでも既に結婚してしまっていて…すみません、お気持ちにお応えするというわけには」
ふむ?こうやって視線を合わせることが求愛行為になるのかな?なんとも不思議な話である。
俺が下げてた視線の高さを再び戻すと、レジの彼女はほっとしたらしい。俺と目を合わせないようにしながらレジの作業をしてくれた。そうやって普通にお会計を済ませてから俺達三人は店を出た。
その後は三人で公園のベンチでちょっと一休み。
リースやキャラットちゃんの両方に挟まれていたら減ったMPはぐんぐん回復したので既に満タンになっている。
やはり今も俺の左側をキープしているリースの方から俺に話し掛けてきた。
「それにしてもヒロも物好きねぇ。MP吸われる感覚が新鮮で楽しんじゃったの?」
「ん?うん。MP吸われるのは初めてだったよ。他の猫族の女性もMPちゅうちゅう吸ってくるのかな?」
「吸わないわよ。黒猫だけよ」
ふむ、黒猫だけなのか?黒猫の一部がMPを吸うのだろうか。俺はルナといつも目を合わして生活していたのにMPを吸われたことがない。黒い瞳に吸い込まれるような印象はいつも感じていたが。
「猫族の女性の中でもね、黒猫は特別な存在なのよ。ヒロの世界では黒猫に関しての何か変わったことは無かったの?」
ん?それは…そうだな。あるだろう。結構あるんじゃないのか?
「そうだなー、俺の世界だと、黒猫が不幸だとか災いの前触れとかそういうのもあったかもしれんね」
「そうなの?やっぱりヒロの世界とこの世界は何か関係しているのね。それじゃあ、猫と瞳を合わせてはいけないとかそういうのもあるのかしら?」
「ん?あるにはあるけども。猫族の女性の瞳を見ちゃいけないの?」
「見ちゃいけないのは、黒猫だけよ」
黒猫だけ?どういうことだ。リースは更に続けてくる。
「黒猫の女性だけが、全ての人が、吸魔の瞳という特殊な瞳を持っているのよ。黒くて綺麗な瞳でね。吸い込まれそうだな、なんて思っていたら本当にMPが吸い取られているのよ。吸われたMPは相手のMPになるんじゃなくて、愛情が上がったりだとか他にも色々上がったりするらしいわよ」
「へー、なんかすごいね。ところで魔眼とかじゃないんだね。魔の眼球って書いて魔眼なんだけど」
こういうのは、なんとなくカッコイイから魔眼とか呼びたくなるものではないのだろうか。俺のその問いにリースが答えてくれる。
「眼球全体に特殊な能力があるわけじゃないわ。あくまで瞳なのよ。吸魔の瞳は全て黒色なの。黒い瞳の子には気をつけた方が良いわよ。とはいっても他の猫族の女性の瞳は皆別の色をしているのだけど」
「ふーむ。そうなのかー。ルナの黒い瞳はいつも見ていたけどMP吸われたことなかったんだけどなー」
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と、そこまで語ったところでリースの態度が豹変した。物凄く驚いている。完全に動きが固まっている。しばらくそうしてから…俺におそるおそるという感じで聞いてきた。
「ねぇ、ヒロ?…まさか、ルナって、元クロちゃんって…黒猫、なの?」
…まさかそこが見落としていた問題だったというのか?
黒髪、黒耳、黒い瞳の黒猫のクロちゃん。
俺の世界ならば安直という一言だけで済まされるネーミング。そこが最大の油断だったというのか?
「あぁ、そうだ…黒髪、黒耳、黒い瞳で背が低いのにナイスバディな猫族の女の子。それが元クロちゃんであり、ルナなんだ。俺の世界では、そのようなネーミングは極めて単純であり、疑問を挟む余地すら無かったんだ。…すまない」
俺がそう答えると、リースは随分ガックリと来たようだ。リースもその可能性を見過ごしていたということだ。何故リースはこの可能性を見落としたのだ?
「ごめんね、ヒロ。私もこの世界の常識に囚われ過ぎていたんだわ。この世界の常識では、黒猫にだけは絶対にクロなんて名前を付けるわけがないのよ。黒猫は元々吸魔の瞳を持っていてある意味では呪われている特別な存在なのよ。だからその呪いが更に力を付けてしまわないように、黒色に関する名前だけは絶対に避けるものなのよ。だからこそ私は元クロちゃんが、ルナが、黒猫だという可能性を最初から頭の中から排除してしまっていたのよ」
「何故、避ける必要があるんだ?」
そう、何故避ける必要がある?呪いの力が高まるとどうなるのだ?
しかしその答えをリースは知らなかった。
「私にはわからないの。ただ避ける必要があることだけを知っていたの。つまりそれが猫族のトップシークレットなのよ。だから犬族のバーナード王も私達にそれを教えられなかったんだわ」
「そういうことか」
「そうよ。後は王城に向かって、直接猫族の女王に問い質すしかないわ。ヒロ、心の準備は良い?これでもう全てが判明するはずよ」
「あぁ、もちろんだとも」
そういう流れで俺達三人は猫族の首都の王城へと向かった。お土産屋で色々買ったものは全て即座に共有インベントリに放り込んであるから問題無い。キャラットちゃんは俺とリースが何やら難しい話をしている時は黙って聞いてるので良い子だと思う。
俺はリースとキャラットちゃんに左右両方から挟まれながら猫族の首都の王城を目指すことにした。




