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プロローグ

 考えない人。


 俺は考えない人だった。


 正確には深く考えることが嫌い、ともいえる。

 逃避でもあるが、

 とにかくあれこれと悩むのはキライだ。


 俺はゲームの類がとても好きだ。


 その理由のひとつとして、あまり考えずに済むからだ。

 大体のことは解決の筋道が立っている。

 ゲーム側から与えられた目標に向かって、決められた手札で挑む。

 クリア出来るように作られているから大体はなんとかなる。

 あれこれゼロから考えなくて良いのでとても助かる。



 俺の夢は、無い。というよりもムリだった。


 子供の頃からの夢は「神様になりたい」だった。

 神様なら好きなだけ遊べるし、好きなだけ他の人に「いいこと」をして喜ばせられるからだ。


  「いいこと」をしたら皆が喜ぶ。

 そしたら皆に褒めて貰える、皆に認められる。

 どうにもそういう欲は「認知」欲求というらしい、

 その欲が特に強かった。



 認知欲求が強すぎた結果、俺の夢が「神様になりたい」から変わることは無かった。

 神になる方法などどうしようもないので、俺は考えることをやめたのだ。


 そんなある日、

 正直何が起こったのか覚えていない。

 若くして死んだのか、天寿を全うしたのか、

 なんにせよ何らかの理由でその魂が肉体から離れた時に。



 俺は神様の前にいたのだ。




 ---



「私が神です」

「なるほど」


 魂だけの存在となった俺は、何故か神様の前に呼び出されていた。

 自分の姿を見る(どうやって確認したのか俺自身よくわからなかった)が、

 いわゆる白い人魂の状態になっているようだ。大きさは人の頭ぐらいだろうか。

 対する神様は、ちょっとよくわからないですね。

 大きな大きな、視界いっぱいに広がるかのような光の塊だった。


 人魂状態なので目という概念があるのかどうかはわからないが、

 なんとなく意識を下に向けると、母なる地球があった。

 なるほど、なんとなく宇宙にいる気分である。

 ココがなにか不思議空間なんだろうなという実感が湧く。

 だからきっと神様も神様なんだと判断した。


「わかりにくいと思うから、もっと神様っぽい格好しても良いのよ?」

「お願いします」


 正直口も耳もないので思念会話になるのだろうか。

 よくわからないけれどなんとなく返事をしてみたら、

 神は光の塊から徐々に人の形を取った。

 白ひげで白いローブを着て、右手に木の杖を持つ老人の姿になる。

 神様っぽい感じではあると思う。少々安っぽいが。


 そんな感想を持っていたら自分の姿も徐々に人型を取った、

 が、人の形っぽいが光ったままだった。

 まだわりと不確定らしい。


 神様はそんなこちらの様子を眺めながら白ヒゲをいじっている。

 スゴイ長いですね。フッサフサですね。ボリュームたっぷりですね。


 こちらの変化がある程度治まるのを確認してから神様は言った。

 喋る前に杖をこう、床にカツーンと打ちつける動作をする。

 宇宙空間っぽいのにカツーンという効果音もした。

 やはり不思議空間のようだ。


「単刀直入に言うとするかの。わざわざ死後のお前を呼び出したのは頼みたいことがあったからじゃ」


 白ヒゲの老人の姿を取った為か、口調が老人風になっている。


「神の使徒となりワシの依頼をこなして欲しい」

「喜んで」


 とりあえず即答しておいた、

 考えるのは好きではないのだ。

 せっかく念願の神様に会えたのだから、特に問題無いと判断した。


 俺の生前の願いは「神様になりたい」だったが「神の使徒」でもたぶんそう違いはないだろう。


 俺の即答に対して神様はうんうんと頷いていた。

 即答することを見越していたらしい。

 わざわざ神様に選ばれたのは、そこらへんの事情も含まれているのかもしれない。


「なんとなく察しているじゃろうが、お主はフィルタリングで選ばれた魂の1つじゃ。

 フィルタ条件は”神の使徒になれそうな者””ある意味強い魂”などそのあたり。

 まぁこの広い地球じゃからな。使徒になれそうなものの候補はとても多い。

 じゃから1人あたりの面接時間はなるべく短く済ませているのじゃよ」


 だから俺が選ばれたのだろうか、即答したのは正解だったらしい。


 神様は右手で杖を床?についたまま左手をゆっくりと上げ、人差し指をこちらに突き付けながらこう言い放った。


「ズバリ、お主、キチガイじゃろ」

「うぐ」


 さすがにそこまで言い切られるとは思わなかった。


 生前の俺は、確かにキチガイだった。

 こちらとしては真剣に一生懸命やっているのだが、悪名が広がりすぎた。

 それで正直どうにもならなくなったから、考えることを放棄したのだが。


 これは今は横においておこう。


 少しショックで思考がトリップしていた俺だったがわりとすぐに立ち直った。

 その様子を見て、ヒゲをいじりながら神様が続ける。


「お主のような変わり者にうってつけの仕事があっての。

 じゃからこうしてわざわざ呼んで、ある程度時間をとって相手をしているわけじゃ。

 他の大多数の魂は、問答無用で自動処理にかけて転生措置を行っているだけじゃからな」

「ありがとうございます」


 よくわからないがそういうことらしい。

 あまり時間を取らせるわけにはいかないだろう。

 神様のヒゲをいじる速度が心持ち加速している気がしなくもない。


「そういうことじゃから早速任地に赴いて貰おうかの。

 ワシのデザイン世界の1つじゃ。任務は後で追って伝える」

「わかりました」


 何もわかっていない気がするが、わかったことにした。


 すると、周囲の景色が一変する、

 宇宙空間で下に地球が見えていた状態から、まず全てが光に包まれる、

 高速移動というよりは別世界に転移するイメージ。

 神様の姿も瞬時に消えた。いちいちついていかないよ、ということだろうか。


 光が消え再び宇宙空間に出る。

 同じような景色。下には地球っぽい星が見える。

 しかし少し違うようだ。


 視界の中の地球っぽい星がどんどん大きくなる。

 陸地の形がだんだんハッキリしてくる。

 なんかずいぶん単純な、ドーナツ状に並んだ4つの陸と中央の丸い陸が見える。

 バームクーヘン+中央にアンパン、みたいな。


 どんどん陸が近づいている、

 東の方の陸に落ちそうだ、

 というかコレは落ちているのだろうか。

 体の実感はない。


 世界がどんどん近づいて激突したと思った瞬間、意識が飛んだ。



 ---



 次に気がついた時は草の上で寝ていた、

 木陰らしくそんなに眩しくはない。


 視界とは別に意識の中にコンソールが開いている。

 最近のメジャーMMOによく似た感じのUIユーザーインターフェースだ。

 画面左下にログウィンドウが開いており色々とそこに書かれている。



<System Ver.14.2.09>

<デザイン世界No.2013 ピースサークルにようこそ!>

<現在時刻:星暦900年4月1日11:00>

<現在地:ユーロ国外海付近 漁村サーディン>


 Smes:オススメ設定で自動キャラメイキングしておきました。

 Smes:わからないことがあればTIPSで確認してください。

 Smes:現在の目標はクエストリストで確認してください。画面右側中央に並びます。



 なんというか、随分とメタいな、

 慣れてるからやりやすいといえばやりやすいのだが。


 Smesというのは、システムメッセージの略だろう、

 心持ち黄文字で書かれていた。


 寝転んだまま、UIの右に意識を走らせる。

 現在有効なクエストらしきものが表示されており、そちらを確認する。



 クエスト:使徒登録をしよう

 目的地:最寄の教会


 表示されているクエストのところを、意識上のマウスカーソルを動かしてクリック。


 クエスト:使徒登録をしよう

 最寄の教会で使徒登録を行ってください。

 この世界の教会は役所を兼ねています。

 登録に必要な「だいじなもの」はインベントリのだいじなもの領域に格納されています。

 腰の左の2つの袋のうち黄色い方からも取り出し可能です。



 クエストのところをチェックすると詳細情報が出てくるタイプのようだ、

 まぁそんなものだよな。


 上半身を起こして自分の姿を確認する。

 よくある駆け出し冒険者っぽい服装。

 前世では大分太っていた方だったが今はスッキリスリムのようだ、

 結構ムキムキなんじゃなかろうか。


 腰には茶色と黄色の小袋がついている。

 今のクエストリストに書いてあったのもソレだろう。


 完全に立ち上がって周囲を見渡してみる。


 システムメッセージに漁村サーディンとあったように確かに漁村のようだった。

 サーディンとはイワシのことだったはずだ。漁村には魚系の名前がついているのかもしれない。

 今いる場所は草地だがここから下へはなだらかな坂になっており、

 途中から砂地、その向こうには海が広がっている。

 海沿いには色々と木の小屋が立ち並んでおり魚が日干されている模様。

 大きい船は浮かんでいないが、小さな釣りボート程度のものはたくさん並んでいるようだ。


 少し海へ向かって歩き出すと木陰から出て強い日差しを浴びることになった。

 システムメッセージには11時と出ていたか。

 4月と出てたし春らしいのでそこまでは暑くない。


 歩きだすとすぐに違和感を覚える、腰に剣を帯びていた。

 よくわからないが最初から装備しているのか。

 こういうのは「装備しないと装備は使えませんよ」とか後から注意されるものじゃないのか。


 とりあえず右手で抜いてみることにする。

 柄を手に掴んだ瞬間「鉄の剣」という言葉が頭に浮かんだ。

 鞘から抜き放つと同時に、UIの左下のログウィンドウに黄色い文字が流れる。



 Smes:この世界でのPK(プレイヤーキラー)行為は禁止されています。

 通常エリアにおいての攻撃は基本的には無効です(自身含む)。

 攻撃以外での利用の為に抜刀は可能になっています。

 街中で抜刀しても危険はないので、特に誰にも怒られません。



 マジかよすげーな。


 抜刀した鉄の剣の刃の部分にちょっと指を当ててみる。

 痛いのキライなんだけどなー、と思いながら指でそっと撫でる。

 確かに切れない、 もっとぐいぐい指を押し付けてみるが全然切れない、

 なんという安心設計。


 今出てきた木陰を振り返る。

 そんなには大きくない木から色々枝が伸びている。この程度の高さなら鉄の剣が届きそうだ。

 伸びている細い枝に向けて鉄の剣を振ってみた。

 微かな手ごたえがありさくっと切れる。切れた枝は地面に落ちた。


 別にこの鉄の剣の切れ味に不具合があるというわけでも無いらしい。

 なんという不思議世界。ここまでのご都合主義もそうそう無いんじゃなかろうか。


 剣を鞘に収めて再び歩きだす、

 と、そういえばどちらへ向かえば良いのだったか。

 教会へ行くことはわかる。教会はどこだ?


 改めてUIを確認した。

 こういうUIは大抵右上に地図があるものだが・・・やはりあった。


 地図は左右に2つ並んでいる。

 右側のは周辺地図のようだ。倍率変更のツマミらしきものも見える。

 地図の外縁には黄色の矢印が出ていて、更に地図上に黄色の点線が見える。

 コレはあれだろう。次の目的地までのルートだろう。

 さすがにそこまでのド親切設計もどうかと思うが、考えずに済むので今はありがたい。



 左側のはなんだろう。随分単純な図形が描かれている。

 二重円があり、中央の円はそのまま、周囲の円は4つに等分されている。

 等分されたうちの右の部分のやや上外周あたりが光っているが。


 と、この世界に落ちてきた時のことを思い出す。

 もしかしてこれは、世界地図なのではないだろうか。

 バームクーヘン+中央にアンパンという感想を出した気がする。

 なんという単純な形の世界なんだ。いい加減にも程があるんじゃなかろうか。


 神様のデザインにケチをつけてから、周辺地図の黄色のガイドに従って歩き出した。



 ---



「いらっしゃいませ、サーディン村教会へようこそ」


 ガイドに従って歩くとやはり教会に辿り着いた。

 近かったような遠かったような、さほど疲れは感じていない。

 教会に入ってもそこに聖堂は広がっておらず、いきなり受付があってそこにシスターさんがいた。

 格好はいかにもなシスターさんである、

 コレがシスターさんじゃなかったらきっとおかしい。


「今日のご用件は何でしょうか?今はお待ちのお客様もいませんのでお気軽にお申し付けください」


 なんだろう、本当にシスターなのか不安になってくる。

 クエスト情報で「教会は役所を兼ねている」とあったから、たぶんそういうことなんだろう。

 登録に必要な「だいじなもの」は既に所持しているはずだが、その名称までは書いてなかった、

 ならば用件を伝えるしかないだろう。

 確か「使徒登録」だったか?


「使徒登録をしたいのですが」

「シトトウロク?」


 シスターさんが先ほどの営業スマイルから一転怪訝そうな表情になる。

 なんだろう。何かおかしかっただろうか。「シトトウロク?シトトウロク、トウロク、シト、シト・・・」などと呟いている。


 そういえば何故か日本語なんだな。

 異世界トリップものにありがちな「別言語だけど理解出来てる」とかなんじゃなかろうかとも思った。

 しかしこの教会に入ってくる際に、教会の入り口に看板があったのだ。

「サーディン村アーゼス教会」と、日本語で書かれていた。


 うーん、などと唸っていたシスターさんだが何やらピンときたらしく、

 驚いたように目を開いた後受付のカウンターからこちらに身を乗り出してきた。

 結構興奮しているようだ。


「使徒登録って、神様の使徒のことですか!?まぁ!そういえば今年は900年だから使徒降臨に備える通知が年初に出回っていたのでした!」

「ええっと、はい、その使徒登録です」


 なんだ。興奮してるけど、一応使徒登録というのは通用する単語らしい。

 というか神様の使徒って意味なのか。

 他の異世界モノの話だとそこらへんは伏せるものじゃなかったのか。

 何故堂々と役所で登録してしまうのだ。


 シスターさんはキラキラした目でこちらを見ている、

 よくわからないが嬉しいらしい。

 一旦息を整えてから、再びこうきりだしてきた。


「コホン、ようこそいらっしゃいました。わたくし今日の案内を担当させていただきます、シスターのスシネです。クエストリストは既に確認されましたでしょうか?神様からだいじなものインベントリに個人カードが入れられているはずです。腰に着けている黄色の小袋から、個人カードと念じつつ取り出して、私に渡していただけますでしょうか」


 だいじなものの名称は「個人カード」だったらしい。

 クエストリストの説明文に書いていないのはこの場で説明を受ける為だったようだ。

 この場に辿り着く前に紛失しないようにという配慮なのかもしれない。


 早速黄色い袋の方から取り出すことにする。

 黄色い袋に手を突っ込むと、取り出すアイテムの名称を求められた気分になる。

「個人カード」と念じると手に何かを掴んだ感触がした。

 袋から手を出すと、そこには確かにカードがあった。


 免許証っぽいカードだ。材質はあまり紙っぽくなかった。

 何か色々書かれているようだがとりあえずシスターさんに渡す。

 そういえばさっき何か名乗ってたな、スシネ?何故わざわざ名乗ったんだろう。


 シスターさんは受け取ったカードを、受付奥にある機械まで持っていった。

 というか機械か。異世界なのに機械があるのか。カードリーダーなのか。

 いやそりゃ確かに便利なんだけどさ。お前それでいいのか。


 シスターさんは胸に何かバーコードの読み取り装置のようなものをピッと当ててから、カードリーダーにカードを差し込んでた。

 なんだろう。そういえば服の胸部分に何かつけてたかもしれない。名札か?

 それをわざわざ読み取ってからカードリーダーに俺の渡したカードを差し込んだのか。

 コンビニで似たような仕草を見た記憶がある。担当者の名前を残してるのか。


 装置の横にあるプリンターから紙が吐き出されてきている。

 もうなんでもありだな。中世風異世界ファンタジーワールドという希望は捨てることにした。

 吐き出された紙と個人カードを手に取って、シスターさんがこちらに戻ってくる。


「個人カードの確認出来ました。確かに本物です、ヒロ=アーゼス様ですね。個人カードは身分証明書であると同時にキャッシュカードとクレジットカードの役割も果たします。本人以外には使用出来ないので安全ですし、紛失時には各教会で再発行が可能です。常に個人カードで決済出来るわけではないので、ある程度は現金で所持しておくことをオススメします。本日はご出金なされますか?」

「お、おう」


 なんか一気に説明されたな、

 というか俺の名前はヒロ=アーゼスだったのか。

 名前はまぁ、前世に似てるかもしれん。

 苗字がアーゼスって、教会も確かアーゼス教会だった気がする。

 神の使徒だからって苗字まで神になるのか。

 あとついでにココ銀行だったのか。教会と役所と更に銀行まで兼ねていたのか。


「こちらの用紙は戸籍情報と銀行口座の状態を表示したものです、どうぞご確認ください」


 早速確認してみる。

 どれ、何が書かれているのかな。



 個人カード出力情報 受付日 900年 4月1日 11:34

 担当所 ユーロ国 漁村サーディン 担当者スシネ


 名前 ヒロ=アーゼス

 本籍 ユーロ国 漁村サーディン アーゼス教会

 住所 ユーロ国 漁村サーディン アーゼス教会

 生年月日 不明 20歳(900年時点)

 連絡先 ユーロ国 サーディン村 スシネ Tel Xxx-xxxx-xxxx


 とりあえず上部分はこうなっていた。

 俺20歳だったのか。前世は軽く30歳を超えていたのだが。

 何故か本籍や住所や連絡先までココにされてしまっているようだ。

 まぁ「無し」よりはマシなのかもしれないが、だからって何故スシネさんが連絡先なのか。

 続けて下部分を確認する。



 口座情報

 アーゼス銀行 ユーロ国サーディン村支店 普通口座7777777

 預金額 \1,0000,0000,0000



 なぬ?


 ちょっと待て。まずこの数値の区切りがおかしい。

 1,000とか1,000,000とか3つ区切りじゃなかったか?

 コレはあれか。日本の勘定に合わせているのか。

 あとついでに、単位が円なのか、頭に\マークついてるし。


 二度見してみる。



 口座情報

 アーゼス銀行 ユーロ国サーディン村支店 普通口座7777777

 預金額 \1,0000,0000,0000 円



 コレはアレだな、

 4ケタ区切りだから日本の感覚でいいわけだよな。

 万、億、ってことだよなじゃあ次の桁は兆だよな。

 つまり、預金額は…


 ふと紙面から顔をあげると、シスターさんがニコニコ笑顔でこちらを見ていた。

 なんだろう。すごい期待に満ちた目をされている。少し怖い。

 まぁそうだよな、なんとなくわかる。


「ヒロ様には神様から1兆円が贈られています。公共事業の一環としてバンバン使って大丈夫です、むしろバンバン使ってください。正式な住所が決まるまでは、最初の担当者が付いてサポートする決まりになっています。どうですか?村を案内するついでに一緒にお食事でもいかがですか?」


 ですよねー、

 獲物を狙う狼の目にしか見えないわコレ。



 お金って怖いなと感じながら、

 今後の生活に想いを馳せるのだった。



---


解説用地図を一応用意してみました

☆マークが現在地ということで

挿絵(By みてみん)

主人公の設定は徐々に意味を持ってくるはずです。

随分後から関係してきますが、長い目でお付き合い頂ければ幸いです。

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