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【glory of zero】  作者: 小鳥遊甘楽
第一章 金の懐中時計
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第0話 【ゼロ】



――3、――2、――1、――・・・・・・


金髪の少女が手に持ったプラチナの縁の豪奢な懐中時計の針は

『Ⅻ』12の一つ手前、一秒前に差し掛かった。


だが針が指その数字達は、時間ではない。



『運命の〝時〟を表しているのである。』


「――ゼロの中の栄光を。」



――――掴め。

 



       『0』



針はカチャリと音を立て、Ⅻに針を打つ。

そしてその針は役目を終えたかのように、これ以上動くことはなかった。



少女が佇む、この果てしなく何もない白い世界は、上も下も右も左もわからない。

白いワンピースが白い世界と重なり、ゆらゆらと靡く。

風もないのにふわりと揺れるそれは、浮遊していると錯覚してしまいそうで。

その下に伸びる白い白い足は素足だった。

手に持った懐中時計は、ゆらゆらとチェーンをぶら下げて揺らす。



目の前に、ひとつの【ヒカリ】が見える。

それが自分が突き進む栄光の道で、先導の道で。



勇気を出して、行ってみようか――



裸足のまま、ヒタリヒタリと光に近づくと、手を伸ばす。

手を入れた途端に一層光を増したその光は序々に大きさを増していった。


続いて片足を入れ、そしてもう片方の懐中時計を握る手を入れた。


最後のもう片足を入れると、――ふわり。



全てが(くら)んだ。


世界が、眩しい光に包まれる。





【第0話 「ゼロ」 終】 


思いつきで書いてみた小説です。

作者、ファンタジー系が大好きで。

ああ、こういうゲームがあったらなーとか想像しながら書いてます。

文章力はまだまだですが、これからも頑張らせていただきます!


by かんら

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