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おうさま は たおされた?

 「え?王様ってまだ20歳なの?」

 「そうだが?バルクで構わんぞ。ターク。」

 「30逝ってると思った。」

 「おい。なんかイッテルのニュアンスが違うぞ。」

 「じゃぁ、シルヴィアさんは・・・。」

 「シルヴィで構いませんわ、エルさん。わたくしは18ですの。」

 「ふむ、するとニートは・・・」

 「ボクは17だよ。」

 「し、信じられない・・・13くらいだとばっかり・・・。」

 「です。・・・ニートショタ・・・新たな分野開拓かもです。」

 「何の分野だよ?てか、バルク大丈夫か?壁にめり込んでたけど。」

 「大丈夫だ。小さい頃から慣れてるからな。あれぐらい余裕だ。」

 「この人も規格外かしら?」

 「それは無いですね。男性ですから。」

 「打たれ慣れてるだけじゃな。」

 「ニートくんは?まぁダメっぽいけど。」

 「ダメですね。色々弱過ぎます。」

 「ダメじゃな。あうとどあで役立たず過ぎる。」


 「・・・欝だ死のう。」

 「っ!ダメですわっ!わたくしを遺して逝くなんてっ!」

 「シ、シルヴィア・・・///」

 「///ヤーデク・・・。」


 「ちっ!姫さんがサルベージしちまうから、もうニートいぢりはやめだな。」

 「そうね。もうネタも尽きてきたしね。」

 「逆にムズ痒くなって困ります。」

 「キック○フ効果なのじゃ。ウザいのじゃ。」

 「キミら、同志になってくれんか?」

 

 「同志ってか?貴族潰しの?」

 「そうだ。先代も先々代も、私が言うのもなんだが暗愚でな。

  どんどん貴族の特権を増やしてしまってな。もう抑えが効かんのだ。」

 「おまけにメビラス王国がちょっかいを、と云うわけですね。」

 「伯母が子を生せなかったのは幸いかも知れん。彼女に罪は無いのかも知れないが。」

 「どうでしょうか?彼女の子が王位を継いでいれば、武力侵攻までは・・・。」

 「結果はさほど変わらんよ。属国即ち下僕だ。我が国民は彼らに踏みにじられる。」

 「そうじゃな。出身で差別され、収益は皆吸い上げられるであろうな。」

 「まぁ、人間てなそういう生き物だしな。弱者を虐げるのは大好きだし。

  で、どうやるつもりなんだ?手駒もロクに無いんだろ?」

 「キミたち次第なんだが・・・まず起たせて、速攻叩き潰す。」

 「速攻て、俺らしかアテが無いんだろ?シスコン王。」

 「シスコン言うな。一応アテはあるんだがな、使いたくないんだ。」

 「他国、か。全然意味無いな、それじゃ。」

 「ああそうなんだ。だからキミたちに頼むしか無いんだ。

  あのクラーケンを倒せるほどのキミたちに。」

 「気が進まないなー。

  貴族ぶっ潰すのは賛成だけどさ、配下の兵隊は庶民だろ?連中を殺すのはイヤ過ぎる。  

  メビラスに付け入らせないためにも、起つ前に潰すべきじゃ無えか?」

 「理想を言えばそうだ。だが、表向き落ち度が無い者を罰するわけにも行かん。」

 「ふっ、証拠を揃えて首根っこ押さえれば済むんだろ?」

 「で、出来るのか?そんな事が・・・私の手元には、ロクに間諜も居ないんだが。」

 「ふふっ、ウチには優秀な諜報員がいますから、ね?セリア。」

 「ふふふふ・・・お任せください。ネット使いの神髄をお見せしましょう。」

 「イマイチ精霊の使い方が間違っておるような・・・。」

 「良いんだよ。役に立つなら、どんな使い方しても。道具は使い方次第。」

 「精霊さんは道具じゃありませんっ!」

 「あー怒るなよ、例えだ例え。・・・な。」

 「うー、うー、ナデナデで誤魔化すのはズルいですー。///」

 「うぅっ、今日、私だけナデナデ無しだ・・・。」



 「ところでだな、ターク。訊きたいんだが。」

 「なに?改まって。」

 「この三人の、誰が本命なんだ?」

 「「「っ!!!」」」


 「・・・あのなシスコン。」

 「シスコン言うな。さぁキリキリ答えろ!」

 「全員に決まってるだろ。」

 「「「///!!!///」」」

 「即答かい・・・だが伴侶に出来るのは一人だけだろう?」

 「「「っ!」」」

 「そんなの知るか。出来ないなら出来るようにするまでだ。一夫多妻合法化でも何でもしてな。

  俺はこいつらの誰も選べないし選ぶ気も無い。こいつらみんな大好きだ。大切だ。

  一人だけなんて、俺がイヤだ。みんな俺のだ。誰にも渡さん。触れる事も許さん。」

 「「「//////はぅぅぅぅぅぅ//////」」」


 「負けたよ・・・三人のうち、誰か一人でも譲って貰おうかと思ったんだがなぁ。」

 「言ったろ。誰にも渡さんて。こいつらとは一生一緒に居たいんだ。この俺が。

  俺がこいつらに嫌われない限り、俺はこいつらと共に生きる。」

 「「「/////////あぅあぅあぅ/////////」」」


 「やれやれ・・・勝ち目は無さそうだな。」

 「当然だ。俺とこいつらの絆は、そうそう切れるようなモンじゃ無いぞ。」

 「おやおや、お嬢さんたちは目を回しちゃったみたいだぞ?」

 「良いさ。このシチュもなかなか・・・。」

 「くっ、悔しくなんか無いぞっ!」

 「ふっ、負け惜しみだな、シスコン王。」

 「シスコン言うなっ!」

 「はっはっはっ!可愛い妹にウザがられてるくせに!」

 「ぐはぁぁぁぁぁっ!な、何故それをっっ!」

 「ふっ、リアルシスコンはウザがられる。これは真理なのだよ。ワトスン。」

 「ぐ、ぐぅぅぅ・・・だ、だが、負k」

 「姫さんは、お兄様よりニートが好き!」

 「がはぁぁぁぁぁっ!」

 「諦めろ。妹の眼は決して兄には向かん。ニートとの仲を認めてやれ。それでこその兄だ。」

 「ぐ、ぬ、ぬぅ・・・そ、それしか無いのだな・・・。」

 「そうだ。貴族をぶっ潰す以外無いのと同じだ。選択肢は一つしかないんだ。」

 「・・・分かった。ケリが付いたら・・・。」

 「漢になれ、お兄様では無いホンモノの漢に!」


 

 

 嗚呼、世界は美しい。


 そして今、世界は揺れている。


 ばいんばいんぼよんぼよんぷるんぷるんと揺れている。

 

 言ったと思うが、世界とはおっぱいである。おっぱいこそが世界。

 おっぱい無くして世界無し。


 何故世界が揺れてるかと云うと、絶賛ジョギング中なのである。ダイエットである。

 なんだかんだで歓待され、食っちゃ寝を数日続けてたんだが。

 今朝になって、エルに泣きそうな顔でお腹つまんでみてくれと頼まれ、

 役得とばかりにつまみまくって、”お~、つまみやすいな~”って云った後の記憶は無い。

 んで、あいつらは突如としてダイエットとやらに地道を上げ始めたわけで。

 全然太ってなんて無いんだけどなー。あの凹凸はもう不変じゃね?とか思うんだが。


 ダイエットなどという愚行は、漢には無縁なモノである。

 真の漢は、メタボとか云う醜悪な体型にはならないのだ。

 いや、単なる体質だとか云う説もあるが、俺は否定する。俺のために。


 あいつらは、城内の大広間を占拠して、延々壁沿いを走っているのだが、服装がヤヴァ過ぎる。


 『体操服』


 である。


 当然ブルマである。平成日本では絶滅した、あの伝説の神衣である。


 スパッツ?短パン?そんなもんは許さん。断じて許さん。死んでも許さん。


 ”体操服はブルマ”


 これ絶対。これ以外の選択肢は存在しない。いやし得ない。


 女の子だけに似合う、否、許されるあのデザイン。

 スパッツや短パンには決して真似出来ない、女の子のためだけのデザイン。


 そして今、それを穿いているのはあいつらである。無論俺の創ったモノ。

 色は紺に統一した。臙脂も捨て難かったんだがね。

 色を統一したのは、なんつーの、ほら、同じガッコの生徒っぽくしたくて。


 最初は体操服着るの嫌がってたんだが、俺の憧れだったと言ったら了承してくれた。

 うん、なんつーかこう、可愛いんである。色々と。

 そのうちセーラー服とかも着てくれそうである。期待は膨らむ。



 俺は走っていない。あいつらが、他人に見られたくないっつーんで、見張り役である。

 逆に言えば、俺には見られても良いって事である。マジ可愛い過ぎだよ、あいつら。

 見張りつっても、チート結界張ってりゃ、する事無いんで、当然あいつらをガン見してるわけで。


 三人とも同じペースなんだよな。身長差があるミューが、お姉ちゃんズに遅れないあたり、流石龍ってとこか。


 しっかし、紅潮した顔といい、汗で貼りついた服といい、スケて見えるブラといい、スラリと伸びた美脚と、食い込み気味のブルマといい・・・あぁ、お尻のラインがぁぁぁっ!


 もうなんつーか、そこまででお腹一杯だっつーのに、あの揺れる世界が加わってるのである。


 揺れすぎである。もうむしゃぶりつきたいんである。

 漢の夢が一杯に詰まってるんである。うぅぅぅ・・・リビドーが・・・リビドーがぁぁぁぁっ!


 あぁ

 揉みたい。

 揉みたい揉みたい。

 揉みたい揉みたい揉みたい揉みたい揉みたい揉みたい揉みt


 「ごぶぼはぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 「///揉みたいとか連呼するなっ!」

 「///変な手つきしないでくださいっ!」

 「///おにいちゃんのへんしつしゃっ!」


 「でも、この服動き易くて良いわね。」

 「ですね。でも、脚が丸出しなのは・・・。」

 「う、うむ。ろしゅつが多いのがのぅ。」

 「///でも、あいつに見られるだけなら・・・。」

 「///です。他の人に見られるのはイヤですが・・・。」

 「///あやつも、この服好きなようじゃし・・・。」

 「///あ、あいつしか居ない時だけ・・・。」

 「///他の人が居なければ・・・。」

 「///ま、また着ても良い、かのぅ・・・。」

 「///あいつ、喜ぶし///」

 「///喜んでくれます///」

 「///喜ばせるのも、良いな///」

 「ま、また着よう///」「また着ます///」「また着るのじゃ///」

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