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5.入院中あってよかったもの、なくてもよかったもの

※あくまで個人的なものかつ開腹手術特化なので、入院の際のご参考程度に。


◆入院中あってよかったもの


・病院のレンタル用品、アメニティ

これは1日500円くらいかかるものの、準備期間が短かったことと入院期間が長かったこともあって選択しました。

結果レンタルしてよかったと心から思いました。

まず、パジャマが毎日清潔なものを用意してもらえます。術後とにかく体温調節機能がおかしくなるので、汗だくになるので同じパジャマを着ていたくない。かと言って毎日洗濯したり(一回100円で洗濯機、もう100円で乾燥機使える)日数分のパジャマを用意するのは無理。

そしてバスタオル・フェイスタオル・バスマットも毎日取り換えてもらえる。洗ったり干したり家族に持って帰ったりしてもらう必要がない。最高。

最初自分でやればいいかと思ってたけど身体ボロボロの状態で洗ったり干したりできるわけがなかった。

マグカップも借りれます。

それから病院によるとは思いますが、レンタル利用者のみティッシュやストローや歯ブラシ歯磨き粉などの消耗品ももらえました。

リンスインシャンプーとボディソープももらえます。この二つはさすがに用意していこうと思っていたんですけど(合う合わないがあるので)、10日間だとトラベルセットみたいなのじゃ足りないかも?

それに傷みで身体の自由が利かない中のシャワーだと、フタ開ける時にボトル落としたり倒したりしそうになって焦ります。焦ると腹筋に力がこもります。激痛です。その上、中身ぶちまけたとしたらショックでその日一日泣く自信があります。院内コンビニで買えるかもしれませんが一旦絶望します。

病院配給だとその心配がありません。なくなったら追加でくれます。結局倒さなかったので追加は必要ありませんでしたが。

これさえ申し込めば、あとは下着だけ持っていけば最低限事足りるというのが強かったです。


・洗顔料

レンタルになかったので。泡立てる余裕ないので、ポンプ押して泡出てくるタイプがいいです。


・トリートメント

レンタルのリンスインシャンプーで髪がギッシギシになるので、せめてトリートメントだけでも。

ボトル液体タイプはこぼしやすいので、それ以外で。チューブのとか洗い流さないタイプのとか。


・オールインワンジェル

椅子に座るのもきつくてあれこれ塗る余裕なかったので最低限。一刻も早くベッドで横になりたい気持ち。


・リップクリーム・ハンドクリーム

基本ごはん食べられないので栄養不足でカッサカサになります。


・保温ボトル

400ml~500mlくらいのがオススメです。

小さいと何度もウォーターサーバーまで往復するはめになりますし、大きいと持ち上げるのが億劫です。

ベッドから出るのしんどいですが水分こまめに取らないと地獄の便秘生活が待っています。

水は内臓冷やすので、熱湯と冷水半々くらいで割って飲んでました。

コップ付きの水筒タイプだと一回一回注ぐという手間が発生して、それすら億劫なくらいの傷みなので直接口付けて飲めるタイプのがいいと思います。


・ペットボトル飲料

術後二日間くらいはウォーターサーバーにすらたどり着けないので、命をつなぐために。

2Lのお茶を2本持って行ってちょうどよかったです。

冷やさず常温で飲むのがいいと思います。冷えは敵。


・のど飴

浅田飴とか龍角散とかガチめのやつを。

呼吸チューブ入ってた影響で油断してると急に咳出る。お腹が死ぬ。


・S字フックとエコバッグ

手回り品をエコバッグに突っ込んでベッドの柵にS字フックでぶら下げるの便利でした。

一応引き出しつきの棚があるんですが、術後しばらくはいちいち起き上がって引き出し開けてってしてる余裕がないです。


・かかとを覆うタイプのスリッパ

どこの病院もそうかは謎ですが、かかとなしスリッパは禁止でした。クロックスも。

手術後は身体ボロボロで、足からすっぽ抜けるタイプの履物だと転びやすいからだそうです。

スニーカーとか普通の靴でいいですよ、とは言われていましたが、お腹痛くて屈めないので履きづらい靴は絶対やめた方がいいです。

そして屈めないということは靴下も履けないので、基本素足で履くことになります。スリッポンとか良さそうと思うかもしれませんが、素足でスリッポン、結構嫌ですよね。

さらに言えば内臓なくなったせいなのか体温調節機能がポンコツ化するので、足の裏めちゃくちゃ汗かきます。汗だくの足で靴履くのやばいです。

なので3~500円くらいで買えるかかとありルームシューズがすごくよかったです。オススメです。サッと履ける。汗吸ってくれる。

私はスタンダードプロダクツのやつを使いました。

100均だとペラペラすぎて逆に履きづらい、歩きづらい可能性があります。


・カーディガンなどの羽織れるもの

これも体温調節バカになっているので必須でした。

病室内は一定の温度に保たれているにもかかわらず、震えるほど寒くなったり汗ばむほど暑くなったりを繰り返すので、着脱しやすい大き目の上着がいいです。そしてそのままベッドに潜り込んだりもするので、雑に扱っても大丈夫なやつがオススメです。私のカーディガンは毛玉まみれになりました。


・パソコン

動画見るぞーとかいっぱい小説書くぞーとか思っていましたが全然そんな余裕はありませんでした。

まず長く座っているのが無理。

が、お仕事のメールがタイミングよくたくさんきたので、持って行って良かったです。

返信しんどかったですが、ネームチェックとかキャラデザチェックとかめちゃくちゃ元気出ました。

でも不意に出てきた面白シーンで噴き出してしまってお腹破れそうになりました。

諸刃の剣です。


・ワイヤレスイヤホン

術後数日は身体のあっちこっちから管が出ているので、コードタイプのイヤホンだと絡まりますたぶん。

個室はイヤホンしなくても大丈夫とは言われていましたが、トイレにこもることが多かったのであってよかったです。


・オーディブル

Amazon提供のオーディオブックのサブスク。

要するに本の読み聞かせをしてくれるサービスなのですが、すごくよかったです。

起き上がった状態が辛いから動画も紙の本も無理でした。スマホで寝転がりながら動画見れるじゃんとか思ったけど仰向けでスマホ持ち上げて見るのは疲れるし、横向きになろうとすると内臓がぐにゃって動いて痛いわ気持ち悪いわでこれも長時間は無理。

目を閉じたまま楽な姿勢で声優さんとか俳優さんとかが上手に読み上げてくれるので、穏やかに過ごせます。そのまま寝落ちもできます。

星新一さんのショートショートがお勧めです。途中で寝ちゃってもどこまで聞いたか、戻って探さなくてもいいので。

siriさんとかに電子書籍読み上げてもらうのもいいかもしれませんが、siriさん結構いいかげんなので、人名とか毎回読み方変えてくるから誰が誰か分からなくなります。

ラジオとかもいいかも。


・ナプキン・T字帯・腹帯・マスク

これらは病院から必ず持ってくるように言われていました。



◆用意したけどいらなかったもの


・ティーバッグ

優雅にお茶とか飲んでる余裕なかった。ずっと白湯飲んでた。


・靴下

屈むこともベッドに座って足を引き寄せることもできなかったので、初日と最終日しか履けなかった。


・ウェットティッシュ

食事の度に毎回個包装のお手拭きがついてきたし、たぶん必要な時は言えばもらえる気がします。


・紙の本

ベッド起こして背もたれある状態でも座った状態維持するのつらかったので読めなかった。


・動画サブスク

手術前日しか見る余裕ありませんでした。

調子がよくて長めに座ってられる日があっても、映画とかアニメとか画面が大きく変わるものはすぐに疲れてしまってダメでした。あと面白系は笑っちゃってお腹が死にます。


・耳栓

時計の秒針の音とかでも気になっちゃうので普段から耳栓していましたが、痛みで眠れな過ぎて音とか以前の問題でした。消耗激しいので寝れるときは救急車のサイレンの音がしても寝られます。むしろ耳の圧迫感がすごく不快に感じてつけていられませんでした。


・薬やサプリ類

これはお医者さんから事前に言われると思いますが、サプリ類は飲んじゃダメと言われます。

どうしても飲みたいものは要相談とのこと。



こんなところでしょうか。

あとは持ち込んだ機器の充電器とか、必要であれば綿棒とかくらいですかね。


身体洗うスポンジとかボディタオルとかはあった方がよかったかも。

アメニティのフェイスタオルだと全然泡立たないし水吸うとすごく重く感じたので。

足りないと感じたのはそれくらいでした。


それから持ち物ではありませんが、個室は本当によかったです。

旅行行くより断然高くてものすごく躊躇しますが、身体弱り切った状態で十日間も大部屋で過ごすことを考えると、払うだけの価値はあると感じました。

出産時に大部屋で一週間入院を経験したことがあるので余計にそう思います。

他人の気配や声に敏感な人は、少し無理をしてでも個室を選んだ方がいいかもしれません。

ストレス本当によくない。回復が如実に遅れる感じがあります。


以上、ガンと言いつつもガンほとんど関係ない日記となってしまいましたが少しは何かしらの参考になっていたら嬉しいです。

文章書くリハビリがてら入院中のことをツラツラと書いてみました。

ここまで読んでくださりありがとうございました。


退院後一週間以上経ちますが、経過は良好で、日々人間の回復力に驚嘆しています。

ちょっと頑張って歩きすぎたせいで血が出たりしていますが、まあたぶん大丈夫。


健康のありがたさを嚙み締めつつ、これからは定期的に病院に行こうとかたく誓いました。

皆さまも健康にはくれぐれもお気をつけて。


次は新しい小説投稿でお会いできるよう頑張ります。


それではまた。

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