表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/20

神様のはなし

人々は、ある日神様にお願いしました。


「どうかこの地をきれいにしてください」


神様は答えません。


人々はお願いしました。


「神様、私の宝を差し上げます。だからどうか大地をきれいにしてください」


神様はそれでも答えません。


人々はさらにお願いしました。


「神様かみさま、私の娘を捧げます、だからどうか大地をきれいにしてください」


神様は遠い目を向け、人々から目をそらしました。


人々は、互いに言い争いをはじめました。

神様が大地をきれいにしないのは、態度がよくなかったからだ。

宝が気に入らなかったからだ。

はたまた、娘が美しくなかったからだと。

そうして言い争いをするうちに、大地はどんどん黒く染まっていきました。


どうしたものかと皆考えあぐねていると、一人の老人が

「神様はむかし歌がお好きだったはず」と話し出しました。


人々は集まり、神様の前で歌を歌い始めました。

舞を舞いながら、皆で集まり何日何日も歌い続けました。


すると今まで黙っていた神様が


「うるさいくてかなわない」とついに対話をしてくれるようになったのです。


その日から、神様は人びとと約束をしました。


「皆が仲良く大地を汚さないよう努力し続けるなら、私はこの地をずっときれいにし続けよう」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ