2-3Thieves and Demons Common Market
あけおめ
ことよろ
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朝、起きて服を着替えご飯を食べながら話し、今日は流石に任務を受けようという事になりギルド所に向かった。
「今日は何にしようか。」
「そうですね〜。」
「討伐任務も結構やりましたしね。今回はゆっくりやっていきましょうか。」
「ん!そだね〜!」
「じゃあ、これどう?西瓜とかを泥棒から守るんだって。」
「へぇ。夜中の任務か。ルーナカミ大丈夫なのか?恐らく徹夜になりそうだぞ。」
「まぁ1日ぐらいなら平気じゃない?」
「そうか。ならこれにするか。」僕らはそれを取るとヨーレのところに向かった。
「おはよ!久しぶり〜。どうだった?」
「10万で売れたのでちょっと色んなところ行って小旅行してきました。」
「ミラル王女にもあえて王宮に招待されたし楽しかったよ!」
「へ〜。王宮にまで行けたんだね。」
「ん。」
「豪華な場所だったしね〜。」
「それでそのあとはルーナカミの地元行って〜。」
「ちょっとその人たちに馬鈴薯の育てかた教えたあとアリシアの故郷に行きましたね。」
「へ〜そうなんだ!ところで王都に行った日になんかゴブリンが出たらしいけどもしかして、倒したのアリシアたち?」
「まぁ、そだがどうかしたか?」
「やっぱり!いや〜。こっちら辺の任務ってことは分かってたけどほら、名前をいってないから誰かな?と思い特徴聞いてみたけどアリシアに似てたからね〜。もしかしてと思ってたけどやっぱりか〜。臨時だったし届出してなかったし耳とってなかったからお金は差し上げれないけどみんな感謝してたよ〜。」
「良かったな。それじゃあこれお願いしますわ。」僕らはそう言うと警備任務を提出した。その後、1500ルナシェスを出して警備の場所であるアンクチャイブルに向かってった。
2
お昼ぐらいにアンクチャイブルの近くにあるちょっと大きな家に着くことが出来た。大きな町のすぐ近くにあったから確かに泥棒も来そうだな。農場もかなり広いし。
「この人の家だね。じゃあ行こうか!失礼します!」
「あらあら、誰だい?」アリシアが大きなノックをすると、5 60代ぐらいのおばさんが来た。
「こんにちは。私はColorful freeのソリス=ナサリアです。こちらの家の畑の警備にやって来ました。あなたがアルコア家で宜しいでしょうか。」
「はい。私がアルコアです。来て下さりありがとうございます。それでは警備の場所を教えますね。」そう言うとそのおばさんはちょっと大きな畑のところに行き説明を始めた。
「今回守るのはこの畑になりますわ。ここには西瓜と葡萄、桃と来年分の苺が植えておりまして昨日の夜中西瓜が1個盗まれておりました。私はちゃんとした裁判を受けるよりも事情を聞きたいのです。そのためにまずは一旦捕まえてもらえませんか。」
「わかった!」
「了解しました。」
「オーケー!」
「ん。」
「あぁ。」
「わかった〜!」その後僕らは夜まで近くの街で時間を潰し、22-23時頃から農具小屋に隠れて泥棒が出てくるのを待った。
「……ふわぁ。」
「ルーナカミ大丈夫か?」
「ん……。奴隷の時も日が変わるまで起きてる日は稀でそっからは年長の人に任せたりしてたからね……大体この時間は眠りにつき始めるから眠い。」
「しょうがないですよ。泥棒の時間は22時からだと思うって言ってましたし。」
「みんなは大丈夫なんだね〜。」
「俺はこっち来る前にはいつも2時ぐらいまで起きてたからな。正直いってこの時間ならまだ眠くない。」
「私は早寝でしたけど朝5時とかに起きてたのが普通でしたので。」
「私も。それに私くらいの年になるとある程度寝る時間帰れるしね。」
「私は、そもそも怖くて寝れなかった日も多かったから、大丈夫。」
「私も!ある程度は大丈夫!」そんなことを話しながら見張りを続け、ついに日付を跨いだ。さすがにルーナカミはもういつ寝落ちしてもおかしくないほどウトウトしてるため「寝たい時は寝ろ。」とだけ言った。恐らくこのままなら30-60分の間に勝手に眠りにつくだろ。
「……来ましたね。おそらくあの人かと。」ソリスがそう言いながらドアの隙間を覗いたので僕らは集まってそれを観察した。たしかにその人はそろそろと桃の木に近づくと熟した桃を泥棒した。
「いいですか?まず私とアリシアが前側から追い詰めます。マレは惑わしたり状況によって走る速さにバフをかけてください。湧太は反対側お願いします。そしてナサールは横から来てください。ただし木の枝とか犯罪者とかの人は傷つけないようにお願いします。ルーナカミは……あ、寝てますね。」
「全くもう。よく地面で寝てるね。まぁ、人質に取られないようにしよ。ほら行くよ。」その後僕らはゆっくりとバレないように近づきまずアリシアとソリスがダッシュを始めた。案の定というか、ソリスよりアリシアの方がだいぶ早かったが泥棒も早かったので追いつくことはなく僕が反対側から出て追い詰めた。さすがの泥棒も畑の作物を踏み潰すことは出来なかったのか諦めてくれた。
「はぁ。ごめんよ……」
「謝るのは依頼主に行ってくれると助かりますね。私たちはただ雇われただけなんですから。」
「そうそ。あ、湧太とナサール。」
「分かってる。」
「ん?あ。そういう事ね。」僕とナサールはそう言うと泥棒の両手をがっちり抑えた。アリシアはそれを確認すると農具小屋に入り未だぐっすり寝てるルーナカミを盗賊が担ぐようなやり方で肩担ぎした。なんか見た目的にこっちが悪党に見える。
「じゃあ行こっか。」
「はい。そうですね。」そのあと僕らはアルコアさんの家に来て泥棒を突き出した。夜中になって帰ってきたらしくおばさんに
「あら、ツェラじゃないか?」
「その子が泥棒なのか?」
「えぇ。そうですね。意外とすぐ諦めて捕まってくれました。」
「どうして果物盗んだんだ?」
「状況によっては悪いようにはしないから言ってくれ。」
「えと、母親が病気になりまして……それで色々あって金欠になってしまって薬とかは何とか買えたんですけど果物類がなかなか買えなくて……それで。」
「盗むしか無くなったって訳か。」
「それなら早く言ってくださいよ。」アルコアはそう言うと奥の方へ行って「売れ残りだけど持っていきなさい。」と言った。
「え?」
「病気なんでしょ?明日見舞いに行くから。もう二度とやらないでくださいね。そちらも犯人見つけてくれてありがとね。色々な事情も分かりましたし。」
「いやいや。」
「じゃあ私たちは……」
「まぁまぁ、さすがにこんな夜中に帰らせる訳には行かないよ。近くに客人用の家があるからそこに寝泊まりしていきなさい。」
「あ。」
「まぁ、確かに夜中だしな。」
「1人寝ちゃってるし。」
「そだね。お邪魔させてもらおっか〜。」その後僕らはちょっと離れた小屋(ちゃんと3部屋あった)にとまり、寝た。
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朝起きて、支度をし、お礼の果物を貰い近くの町から馬車に乗ってウトナに戻った。
「おかえり〜。どうだった?」
「えーとさ。泥棒は泥棒だったけどちょっと色々都合があったらしくてさ、結局何事も無かったかのように終わったよ。」
「そうだったんだ〜。あ、これね。お礼の15000ルナシェス。受け取ってね〜。」
「ありがとうございます。」
「ただいま!」アリシアとヨーレが話してると後ろからラーミラス達が帰ってきた。なんかメサイアの膝に何かついてるな。
「お〜。初心者ダンジョンから帰ってきたか〜。あれ?メサイアなんかついてる?」
「そうなんですよ。なんかダンジョンの最下層に沼があってそこ下るとなんか私だけに変なのが着いてたんですよ。外そうとしてもそもそも触ることが出来なくて。」
「周りの人からは見えるけど触れないから外せないのでどうしようもないからそのままにしているんですよ。」
「ちょっと見せて?」
「ダンジョンいってたんだ〜!」
「そうじゃな。ちょっと色々あってダンジョンで特訓しないとと思ってな。」
「ちょうどそこで召喚獣も鍛えられるし。」
「その時になんか変なのが着いたんですよね。」
「今の所悪影響は……ないです。」
「でも気になるしさ〜。」みんながそう言ってる間ヨーレはふんふん、と言いながらメサイアの足をペチペチした。
「う〜ん。招待わかったよ〜。これ多分残留魔力だね。多分沼に入った時に死んだタコの魔獣みたいなものがそのままへばりついてきたんだよ。ちょっとまってて、ウィン・ラーブル・ファンディラス!」ヨーレがそう言うとタコの足のようなものがスルスル……っと剥がれ消えてった。
「はい。これで消えたね。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ!私たちは帰るね〜!」
「そうですね。」
「バイバイ!」
「じゃ〜!」
「また、明日。」
「さようなら。」
「じゃ〜ね〜!」僕らはそう言うとヨーレのところから離れた。
「この後どうしますか。」
「う〜ん。とりあえずここの街ウロウロしよっか。」
「そうだな。」
「ん〜。」その後僕らは昼飯を食べた後、街をウロウロして、夕飯近くまで時間を潰しその後風呂にはいって寝た。
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「起きて。」なんか声が聞こえたので眠気眼を擦りながら起きるとナサールが自分の肩を揺すっていた。……まだ夜中やん。一体何があったの?アリシアが殺されたりでもした?
「……あ?どうした?」
「……んと、今日、なんか寝れなくてさ。夜中に暇だから外見てたの。そしたらさ。なんか、馬車に載せようとしてる人見つけたんだけどその人さ、魔人をさ、鞭で叩きながら連れてたの。しかも魔人、大泣きとかしてた。」
「そっか。なんでそいつ逃げないんだ?魔人なら腕引きちぎって逃げることも可能だろ?」
「まぁ、できるとは思うけどやらない理由は3つ4つある。主な理由はいくら握力が最低250kgあろうともそれは大人になってから、子供の時は大人の筋骨隆々の握力なら、負けることも有り得る。それに、捕まえてる方より離してもらう方が力必要だし。それと、確か、魔法の中には魔族弱体化魔法もあるからね。あとは、そこまでしたくないからというのもあるし。あと多分あの魔人にはないけど私の場合達観してあぁ、またかと思って諦めることがあるってのもある。」
「そうなのか。で、何をしてほしいんだ?」
「そいつ、救いに行くよ。」
「……わかった。道は分かるのか?」
「ん。魔魔法使えばある程度の痕跡なら辿れる。じゃあ行こっか。」
「あぁ。」僕はナサールと一緒に下に降りてった。
「ところでなんで俺?」
「私の部屋マレしかいなくてマレの場合ん〜って感じだったから隣にいた湧太起こした訳。正直いって起きてれば誰でも良かった。アリシアでも、ソリスでも。」
「そんなもんなのか。」
「そ。大体私はそんなもんだよ。……んと。サーチェル。こっち。」ナサールはそう言うと魔力を感じ取りながら進んでった。そして10分ぐらいナサールの後ろについて行き、「ここだね。」とだけ言った。そこは荷物小屋って感じで魔人はもちろん人っ子一人いない雰囲気が漂っていた。
「ここか?誰もいなそうだけど。」
「ん。ここで魔力は曲がってる。おそらく……下に隠し小屋がある。あそこだね。赤い木箱の隣そこでちょうど途切れてる。」
「つまりは……隠し扉か、これだな。」僕はそう言うと赤い木箱の隣のを見た。そこにはなんか不可解な隙間があり、そこに手をかけると下へ続く道が出てきた。……なんか臭い。
「あったぞ。」
「ん。これか。ありがと。ちょっと臭い……死臭するね。」
「あぁ。なんか血の匂いというかな。」
「じゃあ、行くよ。」
「おう。」僕らはそう言うとそこにある梯子をおり地下部屋に潜った。中は血腥い匂いがそこら中に蔓延っていた。クッサ……
「かなり臭いな。」
「ん。中で拷問受けられてたんでしょうね。しかも多分魔人だけじゃない。少年少女も、全部犯罪、行けないこと、ダメなこと。」
「そうだな。ってこの部屋は……」開け放たれていたドアの中の部屋を覗くとそこには100、200いやそれ以上のホルマリン漬けのような感じで保存されている内蔵や骨、肉塊が転がっていた。気持ち悪い。
「ウプ……」
「平気?」
「大丈夫……なにこれ。」
「内蔵だな。しかも見た感じ生きたままか死んですぐ取り出したって感じの。もしかしたらこれ、拷問だとか奴隷商売とかそういう生易しいものではないかもしれない。」
「ん。虐待現場以上だね。カニバリストかサイコパスの集会所とかの可能性も十二分にある。」
「だとするとかなり面倒だな。」
「とりあえず先に行こうか。」
「そうだな。」僕ら二人はそう言うとそのままさらに先に進み始めた。相も変わらず血腥いし血やなんかの液体が飛び散ってスプラッターみたいになってるし……次に空いてる部屋を見ると拷問台が拡がっていた。首切り用の鋸に鉄のトゲの鞭、アイアンナックルに鉄の処女、猿轡や破瓜器具までありこの世の闇を感じられた。
「うわ……。ナサール大丈夫か?」
「大丈夫は大丈夫なんだけど辟易するよ。そっちは大丈夫?」
「まぁかなり気持ち悪いのは気持ち悪いけど大丈夫だ。早く先進むぞ。」
「ん。」この後も血塗れの部屋をくぐり抜けながら進んでいた。中も結構広く所々に人骨が入った鉄格子が存在していた。
「悪夢そのものだな。それにしてもなんで人間いないんだ?」
「おそらくここにいるのはみんな数年前に拷問で命を落としたものだと思うこっからだよ。ほら、私でもここまであるとちょっと悪夢で魘されそう。」確かにそこから少し経つと肉が張り付いたままの腐った死体が置かれてる鉄格子がちらほら見えてきた。中には腑がそのまま置かれているのもありトラウマになりそうだった。よくナサール大丈夫だな……
「ナサール大丈夫か?」
「正直いってかなりおえって来てる。でも今更戻ることも出来ないし。ならまだ、先に進む方がいいと思う。」
「そうか。……おい、先に見えるのって……」
「おい。誰だ〜?こんなとこに入ってくるなんて……死ぬ覚悟は出来てるんだろうな。」先の方から一人の男が長い鋸と剣を持ちながら現れた。なるほどこいつが殺人狂か……。
「はぁ。」
「拷問かよ。なんでこんなことするんだ。」
「己の快楽を満たして何が悪いんだ?それに、売ってお金にすることもできるしな。」
「……いやさ。」
「悪いだろ。人を傷つけたり殺したりするのが快楽なのがダメだしその後それを実行に移すのももっとダメだしさらにそれを奴隷として売りとばすのもダメだし。」
「ん。悪いけどちょっと気絶しててもらうよ。」ナサールはそう言うと強い勢いで腹パンした。流石にその1発には強かったのか「カハッ!」と胃液を吐きながら気絶した。
「ごめんね。じゃあ行こうか。」そのあと僕らはさらに奥に進み始めた。1分ぐらい歩いてるとやっと最後の部屋に到達し、生きてる人数人を発見した。生存者は魔人だけではなく、人間も何人かいた。さらに生存者も片手がなかったり内蔵が剥ぎ取られたりと何とか生き長らえてるって感じで死にかけだった。
「ラウンジェット=ヒーリラリティー。」
「おい、大丈夫か?」
「ん……あ……。」
「大丈夫僕とこいつは味方だ。トラウマになって悪夢に魘されるかもしれねーが少なくとも命は守られるから安心しろ。」
「もう……殺して……」
「……や。」
「どうして……?」
「私もいじめられていた時は死んだ方がマシだと思った。ただ今は少なくとも死にたくは無いとは思ってる。だからあなた達も生きて、そしてこのおぞましい事件を二度と起こさないように警鐘鳴らしといて。お願い。」
「……」その後僕らはもう助からない人に遺言を話さしてまだ助かりそうな人はそのままにしといた。
「そろそろ、ギルド呼ぶか?」
「うん……。あ、いや。夜中だから人いるか分からないし多分こういうのって騎士団の仕事の方だと思うからどっから仲間来るか知らないけど気をつけながら騎士団よんできて。」
「わかった。」そのあと僕は只管に走った。すると奥の分かれ道から3人の刃物を持ってる男が出てきた。ま、そうなるか。こんなに広大な場所を僅かひとりで守ってる訳にはいかないしな。
「お前らも拷問、いや、虐殺グループか。見た感じ奴隷の生存とかは二の次のようだな。ただ単純に殺しを楽しんでる感じのグループだ」
「あぁ。」
「ここまで知られちゃ活かしてはおけんよ。」
「さぁどうバラしてやろうかな〜。」不味いな……3対1しかも全員刃物持ち……やるしかないか。そう思うと僕はお腹に両手を置き、頭を屈め、一心不乱に走り始めた。頼む……捕まらないでくれ……
「おい!」
「とらえよ!」その後壮大な追いかけっ子が始まった。ちょっと遅れたのもあったが流石に運動歴ひと月未満の人に中世の人が負けるはずがなく入口の梯子を登り始めた時に足に鋭い痛みが走った。見てみるとギリギリ捕まえられてはなかったものの足がざっくり切られてた。それを堪えながら何とか捕まることなく上に登り素早くドアを閉め近くにあった重い木箱で蓋をした。早く、行かなきゃ。これ以上、死者を出しては行かない……。傷つけては行けない……
その後僕は痛む足を我慢しながら1番近くの城門に走ってった。
「おい。どうした。足から血が出てるぞ!」10分くらい歩いてやっとのことで城門に着いたので門番に話しかけようとすると2人の騎士が来てくれたので足の怪我よりもってことで今回のことを話した。
「分かった。支えるから場所を教えてくれ。」その後僕は2人の騎士に支えられながら元の場所に戻り、何とか、中に再突入出来た。
「現行犯で逮捕できるか?」
「当たり前だろ。少なくとも殺人罪、暴行罪、拷問罪、誘拐罪、強制奴隷罪、死者冒涜罪には該当するな。死刑も恐らく硬いだろう。政府と癒着してない限りは死刑だな。ところで歩いて大丈夫なのか?」
「死ぬほど痛いわけじゃないから大丈夫だ。奥にはもう1人生存者たちと共に生存者がいる。」
「分かった。」その後、僕と騎士は3人で奥に進み、ナサールと合流した。ナサールの近くにはさっきの人がいて気絶していた。
「湧太、戻ってきたね。怪我は……足か。筋肉痛すると思うけど我慢して。ヒーリラル。騎士さん。こちら、加害者である男です。刃物を持っててこちら、素手でしたので傷つけないように気絶させました。許してください。」
「あぁ。」
「最近子供が消える事件起きてたのこれか。」
「首謀者は一二三……四人か。」
「恐らく、今日の当番が四人だけで全員で合わせると10数人にはなると思います。見てわかる通りこれだけ広大なところを四人で抑えてる訳では無いと思いますので。もっと大規模な操作が必要と思われます。」
「分かった。」
「お前らの名前はなんだ。」
「あ、えーと。湧太です。」
「ナサールといいます。あと、お願いなんですけど……どうかこれは内密にお願いしてください。誰が助けたのかは種族含めて言わないでくれると、お願いします。」
「……いいのか?」
「ナサールちょっと話。」
「ん。」
「なんで誰が助けたのかは内緒なんだ?」
「だってアリシアたちに言ってないし……それにこういうのを魔人が助けたとか言うと、反感買うと思うし……だから黙ってもらった方が助かる。」
「……分かった。」
「で、結局どうすんだ?」
「種族含めて全部内緒で頼む。」
「分かった。」
「了解した。」
「じゃあ、けが人はどうする?」
「ある程度の回復は終わってるんだよな。」
「はい。腕切られてる人はそのままですし内蔵きられて回復魔法かけてももう助からない人は死んでしまってますが一応生きてる人は助かるようにはしてます。」
「分かった。じゃあ、宿舎に連れていく。」
「こっちは罪人部屋に連れていく。恐らく何人かは追加で逮捕されると思う。」
「じゃあ、頼みました。」
「頼んだぞ。」
「あぁ。お前は大丈夫なのか?」
「まぁ、治ったからな。」
「よく足ちぎれなかったね。」
「まぁ、深かったは深かったけどけんけんしてたからな。何とかちぎれることは無かったわ。」
「そっか。」
「じゃあ、俺らは行く。」
「後は去るだけだな。」
「じゃあ。」
「さよならな。」僕とナサールはそう言いながら騎士団にお別れをした。騎士団は子供たちと犯罪者を連れて帰ったので血溜まりとかもある薄気味悪い部屋に2人きりという状況になった。
「さて帰るか。」
「そうだな。そういえばもしバレてたらどうするんだ?」
「まぁ、今回したことはいい事のはずだし、怒られても軽めで済みそう。」
「かもな。まぁ。あいつらだったらなんで一緒に行かせてくれなかったのとかで怒りそうだけどな。」
「かもね。さて、早く帰ろっか。」
「そだな。」その後僕らは急いでそこを後にした。やっぱりというか案の定というかバレており、しこたま叱られたが悪いことは何一つしてないのでそこまでは叱られることなく終わった。それに、ちゃんと秘密にもしてくれるらしい。助かった。
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もう朝だったのでそのまま朝ごはんを食べギルドに言った。今日は2人あまり寝てない人がいるし、軽めの任務で終わらせるらしい。何を受けるのだろう……
「じゃあ今日なにしょっか。」
「そうだな。あ、気になるものあったな。」
「なんですか?」
「これだよ。アンジャイル=ルイパの魔族合同蚤の市警護任務。すげー面白そうじゃん。」
「あぁこれね〜。」
「なになに?」
「確か第1回目の合同市場が50年前に開いたんだよね。 」
「そう!確かそれのちょっと前に直径6mぐらいのおっきな魔界ゲートが開いてさ〜それで開いた場所が結構な大都市だからコラボしちゃおっか。ってな感じで一緒に蚤の市しちゃったらしくてさ。」
「それがずっと続いているんですよね。最近はノピリ教に邪魔されることもあるらしいですけど。」
「ならそのための警護ってことなのかな。」
「そうかもね。」
「じゃあそうするか。」
「そだね〜!」そう言うと僕らはそれを引きちぎった。
「お!おはよう!いや!今日の朝のニュース驚いたね。魔人や人間が惨い姿で捕まっていたのを発見したって。」ヨーレはぷんぷんしながら手を振り回して言った。おそらく昨日やったあの拷問事件のことだろう。ちゃんと名前とかは隠してくれたらしいな。
「あぁ。そうだな。」
「惨たらしい事件だよね。」
「あ、これお願いしますね。」
「分かった。へ〜これ、今月もやるんだ。先月酷いことになったのに。」
「何があったの〜?」
「これさ〜。かなり前から続く蚤の市なんだけど魔属とコラボするからノピリ教の反感買うことが多くてね〜。先月もやってたんだけどさ〜その時ね〜。ノピリ教がめっちゃ集まって反対デモを繰り広げてそのうちの一部が暴徒化しちゃって観光客やそれを守ってるギルドとかのいざこざとかが色々あってさ〜。5人死んで100人近くが、怪我したんだよね。」
「まぁ、そのための警護任務なんじゃない?合同任務なら沢山人いるし」
「あ〜。そうかもね。」
「なんでこういうのには騎士団関与しないんですか?」
「してるけど普段から守ってる人数が少人数の5-8人だからね。こっちからも応援出さないといけないのも分かるよ。」
「そうなのか。」
「そ〜そ〜。それに先月は重なっちゃダメな日と重なってたしね。」
「なにと、重なってたの?」
「確かノピリ教の魔界に攻め込んですごい人数を殺して聖人になったウルガー一世の誕生日だったような。ボク宗教とかは何も信じてないからそこら辺はよく覚えてないんだよね。」
「そうなんだ。」
「まぁ、今日は恐らくなんもないから先月よりはマシだと思うよ!」
「そっか!」
「なら頑張りますか。」
「そだね〜。」
「ん。」
「うんうん〜。」
「おう。」
「じゃあ依頼金の2000ルナシェス貰うね!馬車から降りたら黄色い屋根と壁の部屋に行ってね〜!」
「分かりました。」そう言うとソリスは2000ルナシェスを支払った。つまり気にしてなかったけど2万ルナシェスか。
「じゃあ!行ってくるね!」
「行ってきます。」
「行ってら〜!」そう言うと僕らは出発した。合同蚤の市って楽しそう。
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馬車で30-60分くらいかかって着くことが出来た。聞いてみるとこの都市は港湾都市と農業都市のふたつの都市の合流点のため貿易都市でありさらにそこに魔界の方の貿易都市である、ルイパが重なってしまったためウトナ国随一の貿易都市になったらしい。ちなみに、魔王直属で魔王の方の王都に近いためナサールの場所とはちょっとまた遠いらしい。
「さて、ここだね!」
「なんかお肉のいい匂いする〜。」
「まぁまぁ、話聞いてからでも遅くはないですし。」
「あ、なんかいっぱい集まってる。」
「確かに続々と馬車から人数が降りてくるな。」
「そだね〜。」僕らはそう言いながら馬車から降り、その後言われた通りに黄色い屋根と壁の前に集まった。そこには数十人から百数十人台前半のギルドチームのメンバーが集まっていた。結構多いけど人数的に大丈夫かな?まぁ、少ないよりかは多い方がいいとは思うけど。
「え〜え〜。みんな。こんにちは。僕はギルドの隊長、バレットだ。」みんなが待ってると前にある台から1人の角が生えた女性と一人の中年男性と一人の壮年男性が出てきた。
「私は魔族側の代表、アイスンです。よろしくお願いします。」
「こちらはこの街の町長ドリーズだ。よろしくお願いする。」
「それで今回の任務だが聞いてある通りここの治安を守るための警護任務を頼んだ。」
「先月は色々ありまして150人ぐらいの人が死傷しましたから。人数を倍に増やしたので頼みますよ。」
「今回もある程度はノピリ教の反感を買うことが予想されますが殺さないように、でも犯罪を起こしたならしっかり捕まえてください。」
「まぁ、堅苦しいのもなんですし。開催される15時からとピークを迎える18-20時頃以外では警護半分、観光や蚤の市に参加半分という感じでよろしくお願いしますね。」
「では解散です。後で詳細な地図とできる限り守って欲しい場所を渡しますのでできる限りそこに一人以上は置いとくようにしといてください。」そう言うと3人はどこかへいき、紙が渡された。
「ふむふむ。私たちは入口ですね。」
「そだね〜。」
「入口って1番楽しそうなところじゃん!」
「まぁ、いろいろ問題もおこるから1番めんどくさいんだけどな。」
「ん。ノピリ教のデモがいちばん活発なのも入口だしね。」
「じゃあ!頑張ろっか〜!」
「そうだね〜。」そう言うと僕らは言われた通りの場所に向かった。入口はちょっと先らしく着いてみるともう既に活気があった。
「じゃあちょっと状況把握のために開くまではウロウロしとこっか〜。」
「まぁ、まだ結構時間がありますしね。」
「あっちの方にもいるしね〜。」
「まぁ、悪くは無い……のかな。」
「開催前だしな。特に今反対デモが起きてるわけでもないから行ってもいいんじゃ?」
「そだね〜。」
「じゃあ行こいこ〜!」アリシアはそう言うとるんるん顔で市場の奥に向かった。市場はもう既に準備が九分通り終わっており、中にはもう既に始まっているところもあった。
「ウインナーいるかい!」
「焼きそば!焼きそばだよ〜!」
「ジェンバルズの丸焼きいかがすか〜!魔界で採れたてっすよ〜!」
「ウナゼルーの蒲焼!」
「まず屋台から始まるんだな。」
「まぁ、そうですね。あ、珍しい。サジュンラの丸焼き売ってますね。」そう言うとソリスは秋刀魚のような魚が焼かれてる方に行き、購入して食べ始めた。
「珍しいんだな。」
「そだね〜。」
「魔界の方では旬が来れば比較的ポピュラーな方だけど、こっちに流れてくることはあまりないね。」
「癖のない味で美味しいんですけどね。私みたいな家でもたまに頂ける程度だったんですから。」
「なら僕も食べたくなってきたな。」
「そだね〜!ね〜!お金ちょうだい!」
「分かってますよ。ちょっとお待ちください。」ソリスはそう言うとさっきのところに戻り、全員の分のそれを買ってきた。確かに味が淡白で美味しい。醤油の風味も感じられるし。
「なんか、珍しいものかけられてない?塩とはまた違うような味するんだけど〜。あ、マレも食べなよ!」
「ん〜。」
「美味しい!」
「醤油だな。魔界の方で使われてるのか?」
「んん。魔界の方でもこれは塩が普通。」
「あぁ。醤油ですか。こっからかなり東の方にある倭や清という国の調味料ですね。ここの国では交易品で渡してるので食べれますね。」
「そうなんだ。」その後僕らは色んなところに行った。魔界の方にもお店は続いてたが今の所行く予定はないため、戻り、怪しい人が居ないか観察を始めた。
「あ、」
「ソリス、どうした?」
「あそこ見てください。」
「ん?あぁ、」
「あの服って……確か……」
「ノピリ教ですね。ただ人とかは連れてないのでどうやら遠くで何かをしていたので戻ってきただけのようですね。」
「な〜んだ〜。ならいいや。」
「気にし損だな。」
「ま〜。何も起こらなければいいんじゃない?」
「それもそうだね!」その後も刻刻と時間は経過し、ついに蚤の市が開幕した。先程の屋台の他に、各種の工芸品等も売っており大盛況を催してた。ただやっぱり人が多いので色々起きるのか結構色んな喧嘩が巻き起こった。それにやはり人が集まってからってことらしく、「魔人は絶対悪なのでそれと組むなんて絶対に辞めるべき」等と言いながら反対デモまで繰り広げられ、さらに酩酊状態の人も合わさって夜はかなりカオスなことになっていたが何とか死者は0人。怪我人も自業自得が数人程度で何とかすんだ。いざこざがなくて良かった……
「終わった〜。」
「疲れましたね。」
「みなさんお疲れ様でした。こちら給料の他に支払われるフルーツや牛乳となっております。このあとは1時間程度追加で開いてるのでお楽しみください。」そう、魔族の方の代表はいうと、立ち去った。
「いや〜今回大変だったね!」
「まぁ、今回のやつでは比較的まともな方でしたよね。」
「そだよね〜。」
「あまり、反対デモも少なかったしね。」
「そうだな。」
「ん〜。めちゃくちゃ色んな人いたしね。」
「じゃあちょっとウロウロして帰ろっか!」
「そうですね!」その後は魔界の方にも行き、色々な食べ物を買い食いしたりカゴやコップなどの便利な日用品の一部を買ったりしながら楽しみみんな満足したような顔で帰った。僕も楽しかったな。その後30から1時間ぐらい馬車に乗りウトナに戻ってきた。ただ時間も時間なのでギルドは緊急時を除き使用不可のため先にいつもの宿屋に帰って寝た。
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いつも通り起きて着替えるとアリシアとソリスが話しながら待っていた。
「2人共おはよ 。」
「おっは〜!」
「おはようございます。ナサールはもう髪を結んでますよ。」
「ルーナカミとマレは服を着替えてるところだね〜。多分もうすぐでてくると思うよ〜!」
「おう。じゃあちょっと待つか。」そのあと僕らはちょっとだべりながら2人の着替えを待った。数分経つと2人も出て来たので下に降りナサールを待った。
「おはよ……」
「おっはよ〜!」
「それじゃあ行きましょうか。」
「そだね〜!行こいこ〜!」僕らはそう言うと朝ごはんのベーコンパンとスクランブルエッグを貰い喋りながら食べた。その後まぁ、今日は採集任務にしようということにし、簡単に準備を整えてギルド所に行った。ちょうど滋養強壮にいいと言われてるアンベダケの採集任務があいており、それにするかってことにした。アンベタケはここから歩いてで2-30分くらいの山に多く生息しているらしく、意外と近場に生えているんだな。と思った。
「おはよ〜!」
「おっは〜!今日はこれよろしく〜!」
「ほいほ〜い!アンベタケの採集任務ね。ここにはまぁ、あまり人には危害を加えないものしか住んでないからそこら辺は大丈夫だよ〜!じゃあ1500ルナシェスお願いね〜!」
「ほいほい〜!」
「わかりました。」ソリスとヨーレはそういうと挨拶をし、離れた。その後僕らも挨拶をし、アンベタケの採集任務に出かけた。話しながらやれば近くの山に着くのはすぐの事だな。
「さて、採集任務、やるか〜!」僕らはその後、アンベタケを採集し始めた。アンベタケは30cmの白いベニテングタケみたいな感じで痺れ毒があるから、罠とかに役立つらしい。へ〜。毒になるやつでも結構役立つんだな。
「それにしても、こんな近くに採集素材があるなら。薬草屋さんが自分で採集してもいいんじゃないか?」
「元ギルド人員とか魔女とかの人はそういうことをすることもあるんですけどそれ以外の場合はいつ出てくるかもしれぬ魔獣に怯えながらやらないといけないですからね。大抵の場合はこんな風にギルドにお願いすることが多いんですよね。」
「そうなのか。魔獣、ここ結構多いんだな。」
「まぁ、前に言った魔界ポータルってすごい昔から色んなところで開いてたからね〜。魔界から魔獣の原種が入り込んできたりしてさ〜。ここで順応進化を遂げてったり逆にこっちの動物があっちいって魔獣と交わったりしてるからね!」
「本当そういうのは活発的なんだな。」
「まぁ、過去には魔界への渡航禁止令も出せれたらしいですけどうさぎとかの動物が渡航禁止令にしたがうわけが無いですからね。」
「今では特に禁止されてるわけでもないから貿易都市はあんな感じに市場で売られてるしね〜。」
「ちょっと何話してるか分からないや。」
「ま、難しいこと話してるし採集続けてこ。」
「そだね〜!このままやって、夕方に帰ればいいかな?」
「そうですね。」
「痺れ罠用だから売値はちょっと低いと思うけどさ〜。その分多めに取っとけば間違いないね〜。」
「多く持ってもダディワスに入れれば大丈夫だからな。」
「まぁ、そうですね。魔力もまだある程度ありますし。」そのあとも僕たちはべちゃくちゃ話しながら採集を続けた。途中で一旦ウトナに戻り昼飯を弁当として買ってきて、食べたあとも採集はそのまま続き日が暮れ始めたころ。時間もそろそろだろ。と思い「じゃあ。そろそろ終わるか。」と言い。採集物を確認し、ソリスが開いてる、いつもの荷物入れとは別次元に存在してるダディワスに入れた。
「じゃあ帰りますか。」
「そだね〜。結構取れたし、何ルナシェスで売れるのか今から楽しみ〜!」2人がそういい、俺らもその後ろについて歩き出し、ヨーレのいる場所に戻った。
「お、お帰り〜!」
「ただいま〜。」
「ただいま帰りました。」
「どこで取ってたの?」
「ん〜とね。」
「ほら、ウトナから、出て、ちょっと、先に、山、あるでしょ。」
「あぁ、あそこか〜。確かにあそこにはアベンタケ結構あるもんね。さて、何キロ入れてくれた?」
「さぁ、大体20キロから30キロぐらいでしょうか。とりあえずこれらです。今から渡しますね。」
「ほいほ〜い。じゃあ行っくよ〜!」
「ダディワス・アンロッター・ヨーレ!」
「ダディワス・アンロッター・ソリス!」2人はそういいダディワスの中身を交換した。
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「さて、明日はウトナの襲撃ですね。それでは攻める前に何個か確認させていただきますね。まず、南の城壁に辰の刻からずっと先に攻め入る。」
「主力は儂らを筆頭に七つの大罪とその子分で行かせて行きたいと思います。テルとミン。今回連れていく敵はなんですか?」
「ゴブリン500頭にウザサルベ数十頭!」
「オーク100頭その他たくさん!」
「はい。よく言えました。あとは、目標確認。」
「目標は街の壊滅。及び人々の殲滅となっております。」
「そうですね。それでは。」
「以上だな。では、明日に備えて今回の集会はこれで終わりとする。前の街、アクショナーの二の舞いにならぬよう気をつけるぞ!」
『はい!』