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The Guild of Different world~異世界のギルド~   作者: AJツッキー
6章 On the Equalization of Demonic Beings
21/21

6-1 Equality Debate

1

戦争が終わって2ヶ月が経過した。2ヶ月は夢のようにすぎた。城からダーヴェラザゴザンヂの首都であるナクペシアに帰って来た時には僕らはもうすごい勢いで喜ばれノピリ教の一部からも程度は少ないものの褒められてなんか気まずかった。

ダーヴェラゴザンヂは戦争が終わり次第そっちの国の女王とこっちの国王が話し合いすぐに合併された。

悪魔(ディアブロ)であり、更に魔王候補である敵国の女王の存在に彼らは大きく悩み、処刑しろとかいう声まで出たが、魔王候補というのもあって安易に処刑すると魔王との国際問題にまで発展する可能性が高いため、どうするかみんな悩んでいたところ、ミラル王女がお忍び(後で聞いたところ父上にあたる王様には相談の上了承してもらったらしい。)で魔界に行きまさかまさかの魔王城に単身で乗り込み緋色の魔王、エカチェリーナと対談した結果、2人は魔界に強制連行されることになったらしい。この呆れとも取れる暴挙にノピリ教はもちろんのこと、キラ教も相当に驚きその後の会議でも色々あったらしいのだが

「このままいったらどうなるかわからん。いつかはこのことで魔王と話し合わないといかんことくらい分かっていたじゃろう。なので先にこちらの方で話をつかしておったわけじゃ。黙っていたのはすまん。」でどうにかなったらしい。それでどうにかなるのも凄いな。

僕ら軍隊達は一旦ダーヴェラザゴザンヂの王都に留まり戦争終了の祝賀会を楽しんだ後、様々なルートで帰っていった。

僕らもウトナに帰ろうとしたがミラル王女に止められ、魔王との面談までの間、王都の王宮に留まってナサールの悪魔の状態を様々な人に診てもらった。ミラル王女曰く「悪魔の状態を見るのは稀じゃからのう。もしも誰かがこの国を壊すためにこの能力を使うとも限らんからのう。今後のためじゃ。色々見せて欲しい。」とのこと。

悪魔はめちゃくちゃ強いことで有名なので暴走させない為にナサールを捕らえて、最悪この後の国の安全の為に処刑するという案もあったらしいのだがそれはあまりに非人道的すぎるというのと、ナサールはそんな事しないし、もしもするなら自分と一緒に戦ってる時にどさくさに紛れて妾を殺してるであろう。とミラル王女が言ったのでなんとかもしも危なくなったらとらえるが基本的には自由という方式になったらしい。

そのあとは解放されたのでウトナに戻り、部屋の掃除や家賃滞納金の支払いなどを行い、たまにギルドの任務に向かった。家賃は滞納しててすまんな。という感じだったが、ギルドで戦争にも参加してたと言いその紙を見せたら、まぁ、許しますよっていってくれた。やさしい。

戦争が終わったあとも、王都などでは色々あったらしい。僕らもミュジケールの主を殺してくれたからといって正九位に昇格を受けたがそれ以外にも色んなことがあったらしい。死者の葬式、生者の祭り上げ。終了パレードなど色んなものが行われたが、特にノピリ教の魔属の村の鏖殺は瞬く間に王都に広がり、王様が酷く叱り1週間謹慎を食らったというニュースが流れると様々なものが様々な意見を言い合った。

「怒るなどあってはならぬ!むしろ褒めて遣わすべきだろ!」という厳格なノピリ教徒や「まただ……」と言いながら泣き崩れる魔属、「やりすぎじゃないか?」というもの達など多数の声が上がっていた。僕らも正直許せないが、まぁ、あそこまで精神が汚染されちゃあ気持ちもわかんなくは無いので控えめだった。

ほかの重要なニュースは……あ、あったか。イザベラ王国とヴァンデルヒ王国の合併だ。

ダーヴェラゴザンヂが合併したあと、少したったあと2カ国が合併した。理由はイザベラは土地があまりに貧弱なのと冬の極寒でじわじわと国力が奪われていた結果、ヴァンデルヒ王国は国土の大半が砂漠なための作物の生産低下が原因らしい。結構サッと決まったからびっくりしたが、内部的にはずっと前から話されていたことらしく、たまたまこの時にじゃあ一気に合併するかときまっただけらしい。まぁ、ということなので合併した結果、クリス王国は3億人もの人口を抱える大国となった。

ここまでの大国が一気に誕生すると色々動きも大きく、ギルドにもその流れが来た。ウトナだけでもチンとサンが、ヴァンデルヒ王国の方のギルドに赴くことになり、それを一部の人が見送ったり、ヴァンデルヒ王国のごく北部在住の人が待ちきれずにわざわざウトナまでいってギルド登録する人など沢山の人がウトナに来たり逆に去ったり大騒ぎだった。

広がった土地の中には、もちろん魔属のみが住んでいた領域もあるし、なんなら北には北で有名な龍の里、サクマリアが、南にはこの前行ったかなり長い期間空いてる魔界ゲートもある。そこから魔属との交流、生まれた時から魔属と一緒に生活している人などがどっと入ってきた。今まではウトナとかの魔属差別が少ない地方ならともかく王都とかでは魔属とかは居ても体に1枚上着をまとっておりその特徴をなるべく隠すような格好をしていたが今では角を隠そうともしない魔属が増えてきた。

それに、戦争中だって魔属とヒトが協力して闘ったという話も段々と街中に浸透してきた。ノピリ教も目を背けたかっただろうがさすがに目の前で起こってる現実事を否定できるほど強くないらしく、それ自体の否定はできていなかった。

それでみんなの中に、1つの思いが浮かんできた。

それは、魔属は本当に悪なのかということだ。前からギルドや、キラ教の教えにより少しずつ広がっていたらしいのだがノピリ教の声もありなかなか言うことが出来なかった。しかし、今は違う。大きな声が響き、それがまた希望となり反響し大きな声となっていき、いつしかそれはデモとして進行して行った。

もちろん、ノピリ教もそれを黙って見てた訳ではない。むしろ戦争が終わってからそれを更に浮き彫りにしていった。「魔属は原罪の象徴。平等にするなんて言語道断」って旗を掲げて、反デモをぶつけてくる。なので、元からノピリ教の手が薄いウトナやその地方であるチカチーナ地方はともかくそんな日が続いていた。

王様方もそれらをただ黙って見守っていたのではないと思う。むしろ、新聞を呼んでいるので分かるのだが、人一倍苦労したと思う。恐らく、心境的には一刻も早く平等化を実現したいのだろうが、ノピリ教がまだ半数を占めている世の中だ。相当板挟みで厳しいのだろう。

そこで近頃噂に上がってきたのが、「ディベートでもういっそ国民に決めてもらうのはどうだ。」というものだ。属差別を訴える側と、魔属平等を主張する側――もちろん魔属自身も含めて、言論でぶつかり合うそうだ。そしてその後には平等な投票が行われるらしい。この国ではおそらく初の、国民を対象とした投票事が行われるかもしれないということに今この国は更なる賑わいを見せていた。

自分ももちろん賛成だ。これは希望論と言われるかもしれないが犯罪を起こしたからって犯罪を犯した国の人全員が危険な訳でもない。一部の人が悪いからってその悪い人が目立つだけで全員の民度が低い訳でもない。無論、犯罪を起こした人は処罰されるべきだとは思うが、それとこれはまた別の話だ。そう思ったがやはり、色々急激に変わるのは怖いのだろう。

2

「おはよー!」アリシアがノックして起こしてきた。さすがにもう1年も経つと慣れてきたな。馴れ馴れしいアリシアのくっつき方もその着てる意味がほぼないおっぱいがはみ出ているタンクトップも。

「おう。おはよう。ちょいと着替えてくるから外でてくれや。」

「りょーかーい!まだ寝てる人も起こしてくるからね!」そのあと僕はきがえて外に出た。アリシアも残った者を1人ずつ起こした。

「おっはよ!」朝ごはんを待ってるとルーナカミが抱きついてきた。ルーナカミは最近成長期にはいっているけどその成長期が半年強でロリ爆乳になるほどの成長の速さであまりの成長の速さにブラの買い替えがおいつかないのか胸をばよんばよん揺らしてるため、目に悪くて仕方がなかった。アリシアに聞いてみると「成長期が大きいと半年から1年でああなるからね。ルーナカミはかなりおっぱい大きくなる感じだけど私も同じような感じだったからそこら辺分かってね〜!」と言われた。だとしても半年くらいしか経ってないのにもう片乳が頭と同じくらいなのはおかしいと思う……。最近アホみたいに牛乳飲んだり食べたりしてるけどそれでもおかしいよ。それともこの世界ではおっぱいが大きくなりやすいのか?そう思いながら朝ごはんを作って食べていつものようにギルドに出ていった。ギルドにはいつもより沢山の人がいた。魔属もいつもより沢山おり、特に申請してる人が多かった。僕はそれを見ながら依頼を見た。僕らは「異形の何かを調査して欲しい。」という謎の依頼を受けてみることにした。場所とお金しか書かれてないもんな。

「おはよ!」

「ヨーレおはよ!」

「早速ですがこちらお願いします。」ソリスはそう言うとその依頼書を提出した。

「ほいほい。あぁ、これね。」

「なんか知ってるの?」

「数日前から話題になってるんだよね。新聞の地方欄に乗ってるくらいには話題にはなってるよ。数日前から現れてるものの特に人間には危害及ぼさないけど、ただひたすらに怖いんだよね。私も気になって私用で出かけたけど私よりかなり大きくて思ったよりビビったよ。」

「形は何に似てたんだ?」

「一番にてるのは烏かな。ただ、鳥っぽいのはそうなんだけど見た目があまりに異形すぎて烏とはなかなか思えなかったかな。それで頼まれて有害でないことを確認してギルドによる調査を了解したの。有害だったら私が即ぶっ倒したりしたけどさぁ。」ヨーレは身動き多めで話した。そのあと僕らはお金を支払い依頼場所である元ヴァンデルヒ国極北部、タンネンルーに出かけて行った。

3

馬車に乗り4時間弱、昼に回る頃、タンネンルーにつくことが出来た。つくと早速その怪異のようなものがお出迎えしていた。大きさは170cm。黒くて翼があるから確かに烏には似ているものの姿はどちらかと言うとコンドルに近く、足は鳥のような感じであったがやけに太く、頭はペスト医者のマスクのようになっており、気色悪いのは変わらなかった。

「こいつか……」

「なにこれ〜。」アリシアはそう言うとその鳥のような何かに近付き、触りに行った。そいつはアリシアをガン見しているものの特に襲ったりはしない感じだった。いやいや怖いよ。確かに襲わないとは聞いているものの、だとしてもそうポンポンと触るのはないだろ。

「お〜。ふわふわしてる。」

「大丈夫なんですか?」

「うん。体を触るくらいだったら襲ってこないみたい。」

「さすがに口とか触ったら危ないとは思うからやめなさい。」

「そうだそうだ。病原菌もってる可能性もあるし離れとけ。」

「はーい。」

「それにしても大きいですね。」

「アリシアと同じくらいある!」

「あぁ……。3人はこいつについて知ってるか?」

「いいえ。」

「うんうん。知らないよ。」

「ん。魔界でも、見ない。」

「そうか。」

「じゃあ本当なんだろうね。」

僕らはそのあと村長にあい、話を聞いた。村長曰く、1週間前からそいつは来たこと。この村には魔女がいるからもしかしたらそいつかもしれないものの、魔女は中々姿を表さないし、魔女の自宅の場所も曖昧かつ濃い霧に覆われてるため迷う可能性を考慮して行けなかったと言うことらしい。言わばていのいい生贄だな。まぁ、生贄でもいい。構わない。それが役目な場合もあるしな。

「とりあえず魔女の家いくか。」

「そだね!」そのあと僕らは手を繋ぎ、はぐれないようにしながら霧の中でゆっくりと魔女の家を探し始めた。

「あまり喋るとバレて隠されてしまうかもしれませんので静かにしましょう。」入る前に事前に言われた通り、僕らは声も出さず、手探りに近い状態で探した。濃い霧の中にとは言われていたが、どのくらい行くととかは聞いてなかったんだよな。今更だけど村長に聞いとけばよかった。そう思いながら探してるとゆっくり霧の中から魔女の家が出てきた。いいなあ、この演出。

「おお!」

「つきましたね!」

「すごい霧が濃かったから長く感じたわ。」

「ん。」

「いるのかな?」

「ど〜かな?」

「そういえばルーナカミ。頭大丈夫か?」

「うん。ここはあまり魔素が多くないみたい!」

「そうか。ならいいか。」そのあと僕らは魔女の家のドアをノックした。霧の中からぬるっと猫が来たけど色んな動物飼ってるのかな。

「はーい。」中から烏を肩に乗せた女性がやってた。

「こんにちは。」

「……こんにちは。あなた達は誰ですか?」

「あぁ。私たちはギルドというもので……」そのあと僕らは概要を話した。

「あぁ、あのククルカンドルのことですか。」

「知ってるんですか?」

「えぇ。」

「あなたが飼ってるの?」

「珍しい生き物なので出来ればそうしたいんですけど人には懐く割に捕まえるのには苦労するタイプなので飼えません。おそらく野良でしょう。」

「そうか。」

「まさか……来たんですか?」

「ん。」ナサールがそう言うと魔女は鼻息を吹かせながら外に行く準備をしだした。

「なんですか?」

「観察しに行くんですよ。数が少ないですからね。見るチャンスはできるだけ多い方がいいです。どこにいるんですか?」

「村にいます。」

「なら、危険とかの説明とかもついでにしてきますね。それじゃあ、行くので。」

「あ、はい。」そのあと僕らは後ろに下がりドアを開けて魔女と一緒に出た。そのあと僕らは村に戻り珍しがられている魔女を見送りながら街に帰っていった。その後僕らはウトナに戻って、ギルドにお金を貰い、帰りに新聞を買った。一面にはやはり、魔属のデモに関することが並んでいた。王様の写真あるけどなんだろうな。

「へ〜。こんなのやるんだ。」アリシアはそう言うとみんなに新聞を見せてきた。そこの見出しにはこう書かれていた

「ディベート、開催宣言!王様から出される。」は?

4

「王、公開ディベートを発表」

― 魔属と人の共存、議論の舞台へ ―

第42代アンドルザー王は5日、王宮にて演説を行い、来る4月10日、王都クルカン大講堂において公開ディベートを開催すると明らかにした。議題には魔属の在り方も含まれるとされ、国民の間では期待と不安が交錯している。以下は演説及び質問文の1部である。

「(前略)戦争終結から二月余り。ダーヴェラゴザンヂはすでに我らの版図に加わり、さらにイザベラ王国とヴァンデルヒ王国との合併をも受け入れた。版図は広がり、民は増え、国はかつてない規模の大国となった。

そして今、国中で議論が巻き起こっている。すなわち、魔属を人と等しく遇すべきか否かという問いである。戦中、魔属の多くは我らと共に戦い、血を流し、命を賭した。それは紛れもない事実である。しかし同時に、長きにわたり魔属を「原罪」とする教えが人々の中に根を下ろしてきたのもまた事実だ。この二つの現実がぶつかり合い、街では声が入り乱れ、時に衝突に至っている。

増えた人民は時に様々な意見による対立がある。しかし、国土の広がりや民の数の増加が即ち対立を意味するものではない。多様な人々、多様な考え、多様な信仰が一堂に会した今こそ、我らの国は試されているのだ。

(中略)

来たる3月25日、王都にある大講堂にて、第一回の『公開ディベート』を開催する。

この場には、ノピリ教を代表する者、キラ教を代表する者、そして魔属ならびに中立の立場を持つ者たちが登壇し、交互に意見を述べ合う。互いを罵るためではなく、相手の理を受け止め、自らの考えを正しく伝えるための場とする。議題は一つにとどまらず、幾つもの視点から語り合われるだろう。第一回での主題は後日に発表するが、今後も議論は続けられる。これは一度限りの催しではない。何度も、何度も繰り返すことによって練られ、最適な方法が出来上がっていくものだ。(中略)そして最終的には投票を行う。ただし拙速な結論を求めてはならぬ。議論が尽くされぬうちは票は投じられぬ。(中略)これが武器による争いではなく、話し合いで終わってくれることを祈り、演説を終了とする。」

質問1(ギルド新聞社・タルーマ)

「投票の内容はどのようなもので行うつもりか。」

答え1

「たとえば、両方の意見を何回も話し合ったあとキラ教側200人、ノピリ教側200人、中立派400人。計800人で投票を行う。これなら、両方の意見も採り入れながら、浮動票をいかに多く取り込めるかの勝負になりやすいと思われる。」

質問2(聖教新聞者・カリ)

「魔属を人間と平等になんてしたらこの世は乱れるだけなのでは。」

答え2

「それらを含めて、話し合う予定だ。結果によっては、このまま不平等のままがいちばん好ましいという結果になる可能性もある。もし、それが正しいと言うなら、我も信じよう。」

質問3(カナリア新聞・クラリス)

「王様はどちら側に着くのか。」

答え3

「我は中立を守る。どちらの側にも付かず、結果を見て粛々と決めるのみ。」

質問4(星文新聞・ダニエル)

「ディベートにおける資料について制限などはあるか。」

答え4

「詳しくはノピリ教、キラ教それぞれに一任し、制限は無いものとする。しかし、それぞれについて王宮内のデータが欲しいといわれた場合には、しっかり答えよう。」

質問5(エルフ新聞・フローラ)

「第1回のディベートに関してだが一般人の観覧も可能であるか。また、料金はいくらであるか。議題は何であるか。」

答え5

「議題は後日、まずはゼクスシアとロクアルに伝え、その後街に貼り出す。観覧は先着順だが可能であり、料金はかからぬ。ぜひ、聞いていただき話のネタや自らの考え事としてほしい。」

5

……結構すごいこと起こったな。確かにウトナはまだそういうのないから気づきにくかったものの、何度かきた王都やその他の都市では日夜そう言うのが起こっててそれをニュースが報じてたからよく分かる。

「なるほどなぁ。」

「ディベートですか?」

「ディベートってなに?」

「特定の話題について、否定側と肯定側で話し合うことだな。今回の場合は魔属を平等化させるのかを、否定側であるノピリ教と肯定側であるキラ教が議論を交わし合うんだよな。まぁ、今回両方とも宗教以外の人が色々戦ってくれるとは思うけど。」

「へー。そうなんだ。」

「観覧は行くか?」

「うーん。どうするかな。」

「私は個人的に気になるから行きたいですね。」

「ん。私も、ちょっと気になる。」

「じゃあ行くか?ちょっと難しい話多めだと思うけど。」

「難しい話はちょっと眠くなっちゃうかもなぁ〜!」

「まぁ、そこら辺は対処きくだろうし大丈夫でしょ!」

「じゃあもうひと依頼こなしたら王都にいくか。」

「そうだね!」僕らはそう話しながら夕飯と朝ごはんの材料を買って家に戻って食べて寝た。

6

朝起きて、着替えて朝ごはんと朝の準備を終え、ギルド所に向かっていった。ギルド所はいつもより賑わっており、おそらくディベートのことについて何人もの人が飲み物を飲みながら話していた。中には朝っぱらからお酒を飲みながら議論を膨らませている人もいた。

「今日はどうする?」

「うーん。今日はなんか戦いとかしていきたい雰囲気あるなぁ。」

「じゃあこれはどうですか?」ソリスはそう言うと1枚の紙を指さした。そこには「ゴブリンの巣発見。村に近いので避難後討伐したい模様。討伐頼む。」と書いてあった。

「うん!これにしよ!みんなもいいよね。」アリシアはそういい、僕らは頷きながらそれについて行った。

「おっはよ!」

「おはよ〜。ふわぁ。」

「眠いの?」

「うん。今日育ててる人が1人風邪にかかっちゃって早朝から病院行ってきたから眠いんだよね。」

「それはお疲れ様です。それじゃあ、これお願いしますね。」

「ほいほい。お、これか、ゴブリンね〜。昨日の夜受け付けたから早めに行ってらっしゃいね。」ヨーレはそういうと手を振ってくれた。そのあと僕らはお金を支払い今回の依頼場所であるカルーナに出かけることにした。

7

1時間くらい馬車に乗り、カルーナにつくと筋肉ムキムキの男性が1人でいた。村には人っ子一人居なさそうな感じがしてた。家の感じからして100人単位で人住んでそうだけどなぁ。

「こんにちは。」

「おう。やっときたか。」

「よろしくね。」

「あぁ。早速だが、場所説明だ。ここから左に五分ほど歩けばちょっと遠いところに見えるはずだ。おそらくだができてからそんなに時間はたってない。よろしく頼むぞ。」

「OK。」

「村の住民はどんな感じだ?」

「みんな近くの大きな街に避難しているところだな。さすがに襲われたら困る。」

「そうだよな。」

「今のところ、怪我したりしてる人は?」

「行方不明になってる人はいないな。怪我してる人は何人かいたがみんな回復魔法で馬車移動してる間に回復したから大丈夫だ。」

「そう。」

「なら、任せたな。」

「うん!」

「おっけー!」そのあと僕らは言われた通り左に10分ちょっと歩いた。そうしてみると斜め右に石と土でできた少し大きめの穴がありそこには何体かのゴブリンが生息していた。木の縦と棍棒は持ってるものの鉄製武器はもってないからある程度の弱さはあるな。

「ここか。」

「そだねー。結構数多いからとっとと首長ぶっ倒して崩壊させたいんだけど……」アリシアはそう言いながらぶっとい木に登って弓を構えようとした。

「そうだな。」

「とりあえず木から降りて。洞窟内からやった方がいいと思うから。」

「あ。うん。」そのあと僕らは少し話し合いアリシアは射線に立たないようにしながら進むことを意識して弓を打ってもらう。ソリスとルーナカミは後方から魔法で攻撃、僕とナサールは前衛で戦うことになった。

「よーし!じゃあやっていこうか!」僕らはそう言い雑木林から出ていった。

「ガー!」オークはそう言うと棍棒を振り回しながら見つけたであろう僕らに向かって走ってきた。やっぱりこいつ人間より知能が1段階落ちてるな。振り方も走り方も直線的で非常に避けやすい。人と人との戦いより根本的な意識が楽ですむ。そう思ってると横からアリシアの剛弓での矢が飛び骨の折れる音を響かせながら胸に突き刺さって倒れて死んだ。次の個体は棍棒で殴りかかってるものを避けながら胸に刀を突き立て殺した。

「よし。」

「じゃあ行くぞ!」そのあと僕らは洞窟の中に入っていった。中は結構広くあかりは乏しかったものの、火は付いていた。なんかいつものゴブリンってかんじだな。肌も緑色なのは変わらないし、ゴブリンはいつもこんな感じなんだなと思いながら中に進んでいった。

「今回は……恐らくオークはいませんね。サンディラス!」ソリスはゴブリンに雷魔法を仕掛けた。

「なんでそんなのが分かるの?ファイラスト・サンディラニック!」ルーナカミがそういったあと、火魔法を雷に纏わせた合同魔法を用いて一体のゴブリンに壊滅的な打撃を与え殺した。

「天井が低いです。オークはゴブリンより頭二つほど背が高いから天井も高くなっているんですよ。」そのあと僕らは少し広い部屋についた。そこには2体のゴブリンと1人の上裸の幼女がいた。歳的にはルーナカミより少し若いか?白い髪がボロボロすぎて分からない。

「……だれだ?」

「さすがの年齢的に襲う人とは思えませんが……」

「とりあえずゴブリン倒してから考えよう。」

「そだね。ルーナカミ」

「ん?」

「ちょっとあのこと話せるなら話して。歳近い方がいいと思うから。」

「あれだとどうだろう。回復魔法必要そうかな。」

「おっけー!」そのあと僕らは武器を構えた。ゴブリンはその幼女を守るように立っており一旦こっちを引き付けないとその幼女の近くに行くのは厳しそうだな。

「とりあえず、私が、引きつける。その間にルーナカミ頼んだよ。」

「わかった。」そう言うとナサールはぴょんぴょん飛び、ゴブリンを惑わした。僕らも倒すと言うよりは引きつけるというように刀を奮ったり魔法を使ったりした。その間にルーナカミは後ろに周りその幼女に抱きついた。

「よし!」

「ここから攻勢開始!」僕らはそのあと刀や弓、魔法でゴブリンを守るようにした。ゴブリンもこれまでのゴブリンより耐久力が高いのか倒すのに中々骨が折れた。

「ファイラスティア!」

「それ!きゃあ!」アリシアが矢を放ったがその後その矢を避けたゴブリンに殴り付けられた。

「ヒーリラル!」

「おりゃ!」

「ふん!」そのあと僕らは戦い、ゴブリンを倒した。……ハァ。……ハァ。どうだ。

「ルーナカミ!」僕はそう言うとルーナカミの方をみた。ルーナカミはその上裸の少女と地面にゴロゴロ転がりながら争っていた。

「どんな感じ?」

「うーん。」

「がう!がう!」

「野生化してます?」

「かもな。噛まれないようにしなよ。破傷風や狂犬病持ってるかもしれん。」

「わかった!」そのあと僕らはその少女を優しく抱き上げた。軽いな……。ルーナカミより少しは小さいとはいえあまりに軽すぎる。

「うぅ!がぁ!」少女は少し暴れたがアリシアの方に渡したらある程度は落ち着いた。やはり胸が大きい分母性も大きいのかな。それとも体ごと顔が埋まりかけてるから単純に息ができないだけなのかな。まぁ、落ち着いてくれるならそれでいいけど

「よしよし。とりあえずどうしようか。」

「近くの街にいって情報仕入れましょうか。」

「街の人はみんな避難しちゃったしね〜。」

「そうだな。」

「歩くの?近くの街とはいえ結構歩きそうだけど。」

「まぁ、どっかからの道で、馬車も来るでしょ。」そのあと僕らは片付けをした後一旦幼女を下ろして体を洗い、逃げようとする幼女を何とか抑えながらダボダボとはいえまだ着れないことは無いナサールの服を着せて僕らは10分ほど歩き、残りは5分程度馬車に乗って近くの街のギルドにいった。行きで1時間くらい行ってたから分かるけど近くの街ってウトナじゃないんだな。

「痛い痛い!ちょっと強く掴みすぎかな〜。」

「大丈夫?」

「うん。爪が結構伸びてるからね。おっぱいにくい込んで痛い時があるんだよ。回復魔法とかがいるタイプとかではないから大丈夫。」そのあともアリシアは時々痛みに悲鳴を上げていた。野生が抜けてないからな。意味わからないままだし当然と言えば当然か。そう思いながら降りてギルドを探した。あそこかな。

「ここですかね。」

「入ろっか。」僕らはそう言うと入っていった。中には何人かの男女が入っておりその中には歳を重ねたようなふくよかな女性もいた。女将みたいだな。

「おや。どした?」

「すいません。あなたがここのギルドの施設長ですか?」

「いかにも。それで、どうした?その幼子が関係してるのか?」

「えぇ。そうです。」そのあと僕らはアリシアとソリスが中心で今回起こったことを話した。

「なるほどね。避難した村の人達に状況知ってる人いるか聞いてみるか。着いておいで。」そう言われたので僕らはついていき僕らは1軒の家についた。

「ちょっと、いるかい?」

「あぁ。」ドアが開くとそこには老人が1人いた。

「なんでしょうか。」

「ほんとすまないねぇ。この子についてなんだけど。」アリシアはそう言うと抱いた幼女を見せた。

「ふむ。ゴブリンの巣にいたのか?」

「うん。」

「数年前に白髪の女性が生まれた記録はないか。」

「……ん〜にゃ。わしも10年前から村長を務めているが白髪の女の子(めのこ)は赤子含めて見たことないのう。」

「ふむ。」

「じゃあ観光客かね?」

「そうじゃない?」

「ありがとうございました。」

「おう。」そのあと僕らはギルド所に戻ってきた。

「ちょっとヨーレと相談していいかい。」所長さんと僕たちはもう1回所長室に戻ってきた。

「いいけどなんで?」

「そもそも相談できるのか?」

「あぁ。ちょっと紙の魔法陣を使ってやる音声召喚魔法があってね。」

「だ、ダア!」

「はいはい。」

「それじゃあ少し話すからね。えーと、これだ。ウトナへの紙。」そう言うとその長は、魔法陣が書かれた紙を取り出し、そこに魔力を込めた。すると緑色にじわじわ魔法陣が光った。

「……あ〜。あ〜。聞こえる?」その後数秒経つとヨーレの声が聞こえてきた。

「あ〜。聞こえてるさ〜。」

「任務完了した?」

「いや。まあ、したっちゃしたんだけどね〜。」

「どうした?いつになく気まずい言い方してるじゃん。」

「まぁいいや。本人がいるから話してもらうわ。」

「ガァ!」

「おっとっと。ソリス。話すのお願い。」アリシアはそう言いながら幼女をなだめ始めた。

「分かりました。」ソリスが今回起こったことを話してくれた。

「なるほどね。」

「そうさ〜。ギルドは孤児院じゃないし、この子孤児だしね〜。」

「私が育てようか?」

「いんや。ヨーレもう既に5人もいるんだからいるんだからこれ以上増えたら多分収拾がつかないよ。それに、今までの子と違って今回の子赤子の頃からゴブリンに育てられてるから力も強いし言葉も1から学ばないといけないからなぁ。」

「そっか。でもどうするの?そっちはそっちで共働きじゃん。」

「まあ、なら普通に孤児院かね。」

「多分ね。そっちも育てるの難しいでしょ?」

「うん。」

「まあ……」

「さすがになぁ。」

「厳しいよね〜。」

「なら、孤児院だね。」

「ん。」

「分かった。」

「それじゃあ行こっか。」

「待ちな。私が行くよ。孤児院については私の方が詳しいし、つてもある。」

「……そうですか。」

「なら、任せようかな。」アリシアはそう言うと幼女を抱っこから解放した。幼女はさすがに落ち着いたのか、それともまだ状況が飲み込めてないのか、戸惑ったような顔をしていた。

「ダァ?ガゥ!」

「じゃあね。」アリシアはそう言うとその幼女の頭をぽんと撫でた。その後ありがとうございましたをいい。僕らは帰っていった。あの子孤児院で優しく育てられるといいな。

そのあと僕らは馬車に乗ってウトナに戻りお金を受け取るためにギルド所に向かった。

「いやー。大変だったね。ほい。お金。」

「ありがとうございます。」

「ん。」

「まさか中にゴブリンに育てられた人がいるなんて思ってなかったからな。」

「ヨーレは見たことあるの?」

「うん。ゴブリンとか、狼とか!珍しいのだと龍に育てられた少年もいたね〜。」

「そうなんだ。」

「ん。私もその時は孤児を孤児院に預けたりしたなぁ。」

「そもそもなんでヨーレは孤児を孤児院に預けないでわざわざ自分で育ててるんだ?」

「うーん。あれは六年前かな。ギルドをやめて王都のギルドで魔力を測る係についてたある日のこと。その日も特に問題なく起きて、さぁ、今日もギルド活動頑張るか〜と思いながらドアを開けたらバスケットが置いててそれを開けると中には赤ちゃんとお花、それとお手紙が入っていたの。お手紙を読んでみると色々状況がかいてあってそれで色々察せるものがあったよね。自分も子供なのに子供産んじゃって育てられないとか書いてあってさ。とりあえず読んだ後、ノピリ教、キラ教両方の孤児院に相談してみたんだけど、両方とも人員過多で預けることが出来なくてさ〜。なら、どうせこの体じゃ結婚はできないし、もしできても身長が小さすぎて子供なんて産めないから、いっその事育てちゃうか。って思って。ちょうど近くに子供が生まれて母乳がでてる友達がいたしね。その後、異動でウトナ行ってたりしてたらいつの間にか5人に孤児が増えてたの。まぁ、色々大変だけどこの生活も楽しいから個人的にはOKなんだよ。」

「そうか。」そんな理由があったんだな。

「ん。」

「あ、それと、」

「なに?どうしたの?ソリス。」

「私たちこの後少し経ったら所用で王都に長期滞在するんですけど、王都でもギルド任務受けられますかね。」

「だいじょーぶ!ギルドカードはこの国で管理されてるから国内ならギルドカードさえ見せれば依頼は受けれるよ。どうするの?」

「ちょっとディベート聞く予定!。」

「おぉ。どうにかなるといいね。」

「ありがとうございます。それでは。」

「んー!じゃーね!」僕らはその後、不動産に立ち入り王都に長期滞在する旨を伝えて家賃を先に支払い、家に帰って夕飯を作り、お風呂に入って寝た。

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