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The Guild of Different world~異世界のギルド~   作者: AJツッキー
4章What changes, what stays the same
13/21

4-1Harbor Island Dragon

1

数時間かけてウトナに帰り、速やかにご飯を食べて寝て翌日になった。

「おはよ!」

「あぁ。……おはよ。」

「ほら、行くよ!」

「わかった。わかった。着替えるからちょっと待ってくれ。」そのあと僕らはアリシアのあとをついていって下に降りた。そこにはもうみんなが集まっておりご飯を待っている状態だった。

「おはようございます。」

「おっはよ〜!」

「ん。おはよ。」

「おはよ〜!」

「おう。おはよ。」そのあと僕らはご飯を食べた。

「今日は何するんだ。」

「う〜ん。なんの依頼にしましょうか。」

「まぁ、そこら辺は見ながら決めよ〜よ。」

「それもそうだね〜!」

「ん。」

「楽しみ〜!」そのあと僕たちはご飯を食べ終わりギルドに向かった。

「今日は……結構平和よりなんだな……。討伐は、ほとんどないな。」

「そうですね。う〜ん。今回はこれにしますか。危険度が低い商人の馬車に一緒にのって荷物の保護をする任務ですね。場所がウトナが出発場所、ちょっと先のウオガランテという小さな街が到着場所なんですよね。なので特に前みたいなことも無いかと。もし早めに帰ってきたらその時は……まぁ、自由に過ごしましょうか。」

「うん!」

「そだね〜!」

「今回はかなり楽そうだな。」その後僕らはヨーレのギルド部屋に行き受注料の2000ルナシェスを支払った。

「お、依頼者決まったか。」

「そうですね。私たちが馬車の保護を任されました。今日はウオガランテという村に行くんですよね。」

「あぁ。そこでちょっと荷物下ろしたあと、書いてないんだが魔女の家に向かうことになっている。」

「書いてないの?なんで?」

「ちょっとな。魔女の家は秘匿されているんだ。だからギルドのところにはかけないって訳だ。許してくれよな。もちろん、今から辞めることも出来るぞ。」

「行こうよ!」

「まぁ、ちょっと内緒にすればいいとは思いますからね。」

「そだねー。」

「ん。魔女の家。楽しみ。」

「そうだな。」

「しーってことね!わかった。」

「おう。それじゃあ行くぞ。荷物運びも手伝ってもらうからな。」

「分かりました。」

2

「到着したぞ。」その後30-1時間馬車に乗り続けウオガランテに到着した。少し田舎っぽい村だな。ミニ市場みたいなものがあるし。その後は市場の人達と話しながら特定の場所に特定の荷物を置いた。

「おい!これはどうするんだ!」

「それは別の所の荷物だからそこに置いといてくれ!」

「了解しました。」

「ね〜ね〜。今回は何置いてきたの〜。」

「それは後での内緒だ。楽しみにしといてくれ。」

「わかった!」その後も1時間弱僕らは荷物下ろしを手伝った。

「それじゃあ、あとは任せたぞ。」

「分かりましたっす。」

「おい。ソリス!」

「はい。」

「乗れ、出発するぞ!」

「分かりました。行きますよ。」

「うん!」

「わかった!」

「OK!」

「ん。」

「いこいこ〜!」

「わかったぞ。」その後僕らは馬車にのりこみウオガランテを離れた。

「さて、ここからが本番だ。……魔女の家は森の中にあるんだ。」

「まぁ、お決まりだな。」

「森の中……モンスターとか大丈夫ですか?」

「……正直言っていいか?1人じゃ多分ダメだ。今から行く場所は、どうやら魔法の元が強いんだよな。だから魔女が住むこともできるんだが……代わりにモンスターも山ほどいる。しかもモンスターとひとえに言うことすら出来ない奴も結構いてな。だからこそギルドにこうやって毎月頼んでるわけなんだよ。」

「そうなんですね。」

「さて、戦いの準備をしといてくれ。ゴブリン1匹くらいだったら馬車で轢いてどうにかなるかもしれないが何匹も出てくるとさすがに倒しきれないからな。あと、ケンタウロスとか、アラクネは戦わないでくれ……。あいつらは一二回話したことはあるからな。話が結構通じる集団なのは確かだ。」

「うん。」

3

馬車に乗って30分くらい。森の中を歩いてる影響で馬は走らず、ゆっくり歩いていた。ちょっと遠いところにゴブリンなどのモンスターが見かけられる時もあったが特に何も無く森の中を過ぎていった。

「さて……そろそろだな。ちょっとお前ら、目つぶってくれないか。」

「分かりました。」

「うん。」そのあと俺ら全員は目をつぶった。一二分経つと「もう目開けていいぞ。」と言われたので目を開けると確かにさっきとは違う景色が広がっていた。先程までは葉っぱの色は濃い緑色だったのが今はみずみずしい葉っぱの色に代わり魔素のような謎の光がゆっくり降りていた。

「おぉ〜。」

「ナサール大丈夫?」

「ん。どうやら、精霊召喚とかの聖なる魔素とは違う魔素だと思う。」

「そうなのか……。ルーナカミ。」

「うん……。ちょっと体調悪くなってきた。」

「大丈夫じゃなさそう……。」

「回復いる?」

「いやそういう問題じゃないと思うよ。」

「ルーナカミ……だっけか。そいつ、魔力多いのか?」

「うん。めっちゃ多いよ。」

「あぁ。多分そのせいだ。ここは普段なら成分が薄すぎて見えない魔素が濃すぎて見える魔女の森、体の中に多すぎる魔力を持ってる人は更に魔力を吸収しちゃって体調悪くなるんだよ。その魔女それに対応した薬くれるはずだからあと5分くらい持っててくれ。」

「わかった。」

「了解しました……。」そのあと僕らはルーナカミをちょっと落ち着かせながら着くのを待った。

「おら、着いたぞ。ちょっと魔女呼んでくるから待ってろ。」

「分かりました。」

「うん。」そう言うと馬車の商人は外に出た。一二分経つと「こんにちは。ちょっといいかな?」という声が聞こえ、お姉さん魔女が現れた。魔女は165cmくらいの爆乳。白っぽい金髪をロングにしたのと青い目と紫色のすごい大きいツバ付き円錐型の帽子。濃い紫色のローブと長い日陰用のアームカバーをつけた魔女らしい服装の女の子が来た。

「うん?」

「なんでしょうか。」

「体調悪い子はこっちかな?」

「そうですが。」

「ん。」

「うっぷ。」

「ちょっとこれを飲んでくれないですかね。体内の魔素を落ち着かせ、魔素排出を速やかに行ってくれる薬です。代わりに一定時間、二三時間強力な魔法は放てなくなりますけどまぁ、戦闘に困らないくらいの魔法は使えますので安心してください。」そのあと僕らはその魔女に任せて薬を飲ませた。そのあとルーナカミは体調が良くなった。

「ふ〜。大分楽になったよ。ありがとうね。魔女さん。」

「はい。というか名前まだですね。私は魔女のベリーと言います。あなた方が今回の商人の保護役ですか?」

「うん。」

「なら、上がってください。汚いところですが。お茶とおやつを出せるくらいならできるので。」

「いいの?」

「あぁ。この魔女は毎月やっとるんだ。まぁ害はないし毒入りとかも出さないから安心して頂け。」

「まぁ、ならいただきましょうか。」

「そだね。」

「ん。」

「お言葉に甘えましょう。」

「わかった!」そのあと僕らはお言葉に甘え魔女の家に上がらせてもらった。中は広く普通の家にありそうな家具の他に軽く人が入りそうな大釜や大きなスプーン、水晶玉に変なのが入ったポーション瓶や本が沢山入った本棚等いかにも魔女が使いそうなものもあった。

「おお〜。色んなものがあるね。」

「触らないことをおすすめしますよ。」

「はーい。」

「了解しました。」そう言われたので僕らは言われた通り、椅子に座って待った。椅子は……結構あるんだな。

「とりあえず。クッキーです。紅茶とコーヒーとココアどれがいいですか?」

「紅茶で〜。」

「コーヒー、砂糖少なめミルクなしで。」

「紅茶でお願い!」

「……ココア。」

「ミルクコーヒーで頼むわ。」

「ココアでお願い!」

「了解しました。」

「おい。マジカリア。これどこに置けばいいんだ。」

「繊細にしてくださいね。死人出かねないものなんですから。」

「おいおい。そんなもん持たせるなよ。確かにくっそ重いけどな。」

「まぁ、魔力とか呪力で殺すものではなくて純粋に重さと鋭さで殺せるものなのでこの中入ってれば大丈夫ですよ。」

「なら平気か。」

「魔女も荷物頼むんですね。」

「まぁ、そうでなくとも週に一回ほど食料品や消耗品を買いに街に降りるんですけど、中には魔術品や研究品等商人に頼んだ方がいいのがありますからね。私いえども1級品の鑑定は商人より劣りますので。」

「そうだな。それに、うちは4世代もお世話になってる。今更変えられるわけないわけだ。」

「あら、あなたはいつでも首にできますわよ。」

「ほんとか?聞いたぞ。ひいおじいさんがまだガキだった頃、お前が泣きついて配達とかを頼んできたことを。」

「それはそれ、これはこれです。私もその時よりは大人になりましたからね。」

「大人って言うかおばあちゃんだけどな。」

「もう。」仲良いのかな。このふたり。というか人間っぽい見た目なのに3世代ってことは少なくとも100年はこの姿なわけで……不老不死の薬でも飲んでるのか耳切り取られたり角おられたりでもしたのか?

「結構長生きなんだね〜。」

「まぁ、お手製の不老長寿の薬を飲んでますからね。悪魔さんや精霊さんには流石に敵わないもののあとざっと500年は生きてやりますよ。」

「それは困るぜ。500年経ったらさすがにうちの家系も断絶してるかもしれねーし商人じゃなくなってるかもしれね〜しよ。」

「そこまでには新しい人見つけておきますから大丈夫ですよ。」その後も夫婦漫才のような何かを見ながらココアなどを待った。

「ありがとうございます。」

「ん〜!」

「ところでお前魔女なんだよな。」

「まぁ、そうですよ。」

「魔力どれくらいなんだ?」

「久しくやってないから分からないですけど25万弱ですね。あのギルドランキングは魔法少女や魔女を除いて行うらしいですから乗ってないですよ。」

「そうなのか……。」

「ところで……精霊は?」

「もしかして王都とかの魔女や魔法少女を想定してます?あれはちょっと違いまして、ほら、さっきルーナカミ体調悪くなったじゃないですか。」

「そだね!」

「魔法少女は魔力が多いのもありまして、特に子供の場合は魔力制御が難しいので一旦精霊と契約して魔力を精霊に明け渡すことで両立させて安定性を高める目的があるんですよね。もちろん、大人になっても契約したままや精霊をそもそも雇わなかったりするひともいますけどまぁ、そんな感じですね。私の場合は居ないです。友達の魔女は居ましたけどね。」

「そうなんだね〜!」

「精霊はやっぱり魔力多いのか?」

「精霊は魔素の塊と言っても差し支えないですからね。たまに人間が精霊になってしまうことがあるらしいですけど。その時の魔力は大体200万程ですからね。この世に昔居たとされる大賢者や歴代最強の勇者パーティーに居た魔法使いですら150-180万程とされているんですから。恐らく今生きてる中でヨーレでしたっけ。その子はたしかダントツだったけど歴史上見てみてもかなり上の方だと思います。」

「勇者パーティーね。」

「知ってるのか?ナサール。なんか呆れたような顔してるけど。」

「話自体は聞いたことあるけど実際に目で見たことは無いしね……。」

「まぁ、勇者パーティー言えども今はほとんど活動してませんしね。」

「そもそも、魔王を倒した例は何回かあるらしいですけど。確か魔王って世襲制じゃないんですよね。」

「ん。初代魔王の魂の血っていう飲み物があってそれが流れてる所があってそこにゴブレットが置かれてるからそれを飲んで酷い苦痛の試練超えてその後魔王候補になるんだから魔王が倒されても何事も無かったかのように魔王候補の中から魔王が選ばれるだけだし魔王候補全員倒されてもゴブレットはまだあるからどこから魔王候補が出てくるだけだし……。」

「そうなんですか。」

「ん。」その後は荷物運びを見ながらおやつのような昼飯のような何かを食べた。結構量がいっぱいあるしその後アップルパイまで焼いてくれたしで甘いものでおなかいっぱいになっちゃった……。

「そろそろ荷物もなくなったしかえるとするか。おい。お前ら、帰るぞ。」

「わかりました。」

「あら、もうおかえり?なら、あなた達。今回魔女に会った件は内緒でね。」

「わかった。」そのあと僕らは挨拶などをし馬車の中に戻ってウトナに帰った。

4

ウトナまで森が多く約2時間、ゆっくりと帰った。ルーナカミの体調も悪い方向に偏ることも無く、途中の森の中で馬車の男の知り合いらしきアラクネ、蜘蛛女と鉢合わせたものの、特に何事もなく過ぎていった。

「お疲れ様。ありがとな。」

「うん!」

「ありがとうございました。」

「ありがとね〜!楽しかったよ!」

「おぉ。ありがとうな。」

「ん〜!」

「おつかれ。」

「さて……まだ午後3時くらいだよね。どうする?」

「とりあえずギルドでお金受け取りましょうよ。」

「それもそうだな。」

「その後は〜。う〜ん。」

「ま、自由に過ごしましょう。」

「そだね〜!」その後はとりあえずギルドに向かった

「お〜!おかえり。」

「ただいま〜。荷物運び頑張ってきたよ〜!」

「そしたら2万ルナシェス渡すね!」

「ん〜!ありがとね〜!」その後はお金を受け取りぺちゃくちゃ話して帰った。

「さてさて、とりあえず夕飯の準備しよっか。」

「そうですね。」その後は市場とスーパーを混ぜたようなところで買い物を行い、家に帰ってきた。今日は焼き魚かな。

「これはどんな魚なんだ?」

「それはアジュラナですね。フライに使われることが多いです。」

「だからパン粉とか買ったのね!」

「今日は揚げ物か〜!」

「それじゃあ、子供二人はちょっとまってて。」

「うん。」

「危ないからね。」

「私もはなれてるね。油飛んできたら結構大ダメージだし。」

「わかった。俺はどうする。」

「人が多いのも問題ですし休んでてください。」

「わかった。」その後みんなで食事を待ち、少し早めの夕ご飯をみんなでたべて風呂に入って寝た。

5

「起きて。」

「ふわぁ……おはよ。何かあったの?」

「うーん。結構な大雨が降ってきたくらいかな?朝になったよってことを伝えに来たの。」

「了解。ちょっと待ちな。」……確かにすごい大雨だな。これまでもちょろちょろとたまに雨が降ったのを目撃くらいはしているが朝っぱらからすごい雨なのはこっちの世界ではあまりないな。こっちの世界が西洋ヨーロッパみたいに乾燥気味っていうせいもあるけど……そう思いながら自分は着替えた。

「おはようございます。あ……着替え、終わりましたね。」外に出てくるとソリスがうがいを終え、口を拭きながら挨拶した。

「おう……。今日かなり蒸し暑くなりそうだな。」

「そうですね……。昨日とかも暑かったのは暑かったですけど結構カラッとしてたので良かったんですけど。」

「そうだな……。」かなり夏っぽくなってきた感じだがその前にちょっと天気が悪くなったってことなんだろうか。そう思いながら僕らはみんなが着替えを終えるのを待った。

「おっは〜!」

「おはよ。ちょっと鏡かして。」

「わかりました。」

「おう。あ、そうそうアリシア。」

「ん?」

「今日さ、依頼やるのか?」

「ん〜。どうしようか。そもそも雨の日は討伐任務が少ない傾向になるんだよね。雨の時はあまり濡れたくないのか魔獣たちもあまり活動しないし……。」

「まぁ、ギルドに赴いてから決めましょうよ。」

「それもそだね〜。」そのあと僕らは傘をさし汗を拭きながらギルドに向かった。さすがに雨なので火は消えなんとなく物悲しいというかシーンとしてると言うか暗い感じがした。

「おはよ〜。」なんかみんな髪の毛長い人ポニーテールかツインテールとかとにかく結んでるな……まぁ、湿気高いから結んでるんだろう。

「そういえばお前らは結ばないのか?」

「私は結んでもいいんだけど今日は忘れちゃった。」

「私は……元からかなりのくせっ毛ですからね。正直なところここまで雨が降っていたら結んでも結ばなくても変わらないのですよ。」

「私はどうでもいいからね……。」

「私は……元から結んでる。」

「私はくせっ毛とか広がるとかあまりないかな?」

「そうなのか。」

「逆に湧太はいいの?」

「まぁ、俺は髪型にはあんまり考慮しないし、長さとかもあいつらが襲いに来たあとに切ってもらったから大丈夫だしな。」

「そっか。」そのあと僕らはギルドの掲示板にて任務を確認した。やっぱり今回数少ないな……特に採集任務……

「今日はダンジョン系列の任務多めですね。」

「そうだね……。やっぱり中にいる任務が多いね。」

「そうだな。俺みたいな下級ギルドが受けれる任務も少ないな。」

「それじゃあ……帰る?」

「ん〜。」

「どうする?」

「帰りましょう。」

「ん。まぁそれもそうだね。図書館行って本読んだりしながら自由にしよっか。」

「あぁ。」

「ん。」

「りょーかい!」

「わかった!楽しみ!」そのあと僕らは傘をさしながら図書館へ向かい途中昼飯を挟んだりしたものの1日中本を読んでいた。たまにはこんな日もいいのかな。

6

翌日、やっとの事で外も晴れ、僕らはまた依頼を受けに来た。

「なにこれ……。」

「アカナマという村で腐敗臭の原因を探してくれという依頼か。依頼ってことはゴミ箱とかそういう問題じゃなさそうだな。」

「なるほどな。これどちらかと言うと騎士団依頼の方がいい依頼じゃないか?」

「騎士団は大都市に多いですからね。逆にこういう地方都市や村は少なめなんです。それを守るのがギルドなんです。」

「そうなのか。」

「とりあえず今日はこれにする?」

「ん〜。」

「まぁ、そだね。」

「ん。これにしよ。」

「そだね。頑張るか!」僕らはそのあといつも通りヨーレのところにいった。

「おはよ。今日はこれの依頼お願いね。」

「うん。あ、それと明日くらいにスタンプが届くから明日か明後日はきてね。」

「分かりました。それでは。5000ルナシェスを払いますね。」そのあと僕らはヨーレにお金をわたし、少し与太話をしたあとアカナマという場所に向かってった。

「アカナマって……少し前にダンジョンの話がありましたよね。」

「そうなのか?」

「ん。1年から2年前に30階層のすっごい大きいダンジョンが見つかったらしいんだよ。上級者ギルドの1チームが結構簡単に踏破したんだけど……その影響なのかな。」

「かもですね。実際ダンジョンがあった町は色々なことが起こりやすいと言われますしね。」

「ま、どんなことあっても適切に対処していくだけ。」

「そうだね!」

「がんばろ〜!」

「あぁ。」

7

馬車で3時間ほどで件のアカナマに到着した。市場とかもあるし結構いい感じの街道とかもあるし地方村、ギルドこそないけど基本施設はほぼ揃ってるように見えるな……

「結構都市的な感じだな。」

「そうですね。ダンジョンができたことによって活性化されてるのでしょうか。」

「かもね。」

「だな。」

「さて、村長のところ行きますか。」

「ん!」

「そだね。」そのあと僕らはヨーレに教えてもらった村長のところに向かった。

「こんにちは。」

「こんにちは。村長にお伺いしたいのですが。」

「アポは取っているのでしょうか。」

「はい。こちらのギルドカードに書いてあるColorful freeとしてギルドのウトナ支部のヨーレ依頼長からアポイントを取っていると思います。」

「確認させていただきます。……はい。確かに許可をとってるのが確認できました。それでは、お進み下さい。」受付の人はそう言うと僕らを奥の村長の部屋に案内した。村長は40-50代程度の痩せた男だった。

「ほう。やっと来てくれたか。」

「来たよ!で、腐敗臭って何?」

「確かにこの村来た時からちょっと臭いとは思ったんだけど。」

「そうか?」

「私は特に〜。」

「ん。」

「犬だからですかね。」

「かもね。」

「まぁ、ともかく、腐敗臭じゃ。まぁ、とある穴にできており……大体検討が着いてる。その穴、微細な穴によってダンジョンと魔素の循環がなされているのじゃよ。」

「なるほど……それで……」

「恐らくそこで魔獣が発生して変にゾンビみたいになってると思うんじゃよ。」

「なるほどね……。」

「ゾンビですか。」

「周りの人に被害は無いのか?」

「まぁ、そこら辺は大丈夫だな。匂いはあるものの人的被害はない。穴は上方向にしか空いておらず登ることも難しいのでな。そうそう。近くに燃える水がある。もしも駆除する場合はそれを有効活用せよ。」村長はそう教えてくれた。燃える水……石油ってことか?いや、原油かな……。精錬されてないし。

「OK〜。」

「わかりました。」そのあと僕らは場所を教えてもらい、そこに直行した。確かに臭い……。それと原油も確かにあるな……ダンジョン内にまで原油流れ出てないといいんだけど……まぁそれはそれか。

「臭い……ごめん!私中に入れないや。」

「ん〜。ならちょっと離れたところで待っててくれる?」

「まぁ、しょうがないな。」

「生物が腐ったら酷い匂いしますしね。」

「ん。」

「ひとりで待ってて。」

「じゃあ行ってくるね!」

「ごめんね。」そのあと僕らは洞窟内に進んで行った。確かに臭い匂いキツくなってる……。ルーナカミがたえきれないわけだ。

「ここですね。ちょっと下見に行ってくれませんか?ナサール。」洞窟内に入って数分ほど匂いに耐えながら下の穴が空いてあるところまで来た。

「ん。……あぁ。下に結構いるね……。しかもゾンビだった死体もあるね。ん〜。知能自体は無いから放置しても外に被害及ぶことは無いと思うけどまぁ、燃やして一旦この穴埋めた方がいいと思うよ。」

「そっか……」

「埋めるはさすがにギルド単独でできるわけじゃないので村長と話し合いですね。」

「そだな。」

「それじゃあ〜。燃える水すくいに行こっか!」

「ん。」その後僕らは一旦外に出てルーナカミと一緒にバケツを買い原油をすくってそこの穴にぶち込んだ。自我とかないから入れても何事もなく動いてるな……。

とりあえず床が全部ベッチョベッチョになるレベルにまで原油を中に入れ(中は10×3mくらいの広い部屋だったから流すだけでも大変だった。)かなり離れたところから爆裂矢を投げ入れた。案の定というか計画通りというか大爆発が起き、地面が大きく揺れた……。崩れなくてよかった……。

「おつかれ〜。くっさ。後でシャワーとか使った方がいいよ。」

「そうですね。」

「うん。近くに銭湯あるか聞かないとね。」そのあと僕らは近くの人に銭湯の場所を聞き体を綺麗に洗い匂いも綺麗に落とした。そのあと村長と話しあの穴は自分の村の人が責任取って埋めることに決まり僕らはそのことをヨーレにつたえる事を教えてもらいウトナに帰ってお金をもらい、寝た。

8

「……おはよ。」いつも通り起こされおこし、朝ごはんを食べた。

「そういえばそろそろ大移動のシーズンですね。」

「そうだね……。」

「大移動?」

「なにそれ?」

「あぁ。知ってるか。ルーナカミ。」

「ううん。知らない。」

「あぁ。みんなは知りませんでしたか。」

「逆にエルフとかは知らないでしょ。あと北の国。」

「まぁ、それもそうですね。大移動というのは……ドラゴンがいたじゃないですか。」

「いたね。」

「それみたいなやつがこちらにもいまして、恐竜って言うんですけど……そのもの達夏と冬で結構人の道を無理やり通る大移動をするんですよ。」

「まぁ、そこに街があるすごい前からそれを行ってるんだから無視するのは当たり前。」

「それもそうですね。それでウトナも確かその通り道なんですよね。」

「ギルド的には大丈夫なのか?」

「まぁ……基本的に人間もペットも家畜も食べませんしぶつからなければ基本大丈夫なのでギルドも放置ですね。」

「恐らく、ウトナの人達もいつもの事だと思ってると思う。」

「そこまでなのか……。」

「まぁ、ワタリドリみたいなものですし。気にしない方がいいですよ。」

「ん。」そのあと僕らは朝飯を食べ終わりギルドに向かった。確かになんか昨日とかと違い道幅が少し広く見えるな……。移動の時に邪魔にならないようにしてるのだろうか。

「着いた着いた。さて……今日は……う〜ん。どうする?」

「そうですね。ウノコロ島の生育調査?ふむふむ……海ドラゴンのような何かが生息している島を調べてほしい……ですか。海ドラゴン……確か魚などを食べて人間とかは無闇に近づかない限り食べられないと言われてますけどまだ不明点が多いんですよね。今回は上級ギルド一組もセットでつかせてくれるらしいですね。」

「じゃあもしも襲われても平気だね。」

「そもそも上級ギルドってどういう条件なの?」

「中級ギルド試験という毎年行われる試験があるんですけどそれを受けることが出来るのは同一人が3年間同じギルドチームに所属してからなんですよ。それでその後更に3年間でやっと開放される上級ギルド試験に合格するのが条件ですね。だいたい平均は8-10年ほどで勇者が前にギルドにいたことがあったんですけどその時ですら特例は許されなかったですからね。確か上級ではドラゴンをひとチームで倒したりするのでもう攻撃のプロなんですよね。なのでまぁ、大抵なことは上級ギルドが倒してくれると思います。」

「なら安心だね。」

「ん。」

「じゃあそこにするか。」

「そだねー。料金も比較的高めだし。」

「いこいこ〜楽しそ〜。」そのあと僕らはヨーレのところに行きその依頼を受注した。成功報酬15万ルナシェスか。……頑張ろう。

「あ、そ〜そ〜。」

「なに?ヨーレ。」

「昨日言ったスタンプ押すからちょっと腕出して。」

「ほーい。」

「あぁ……今更ながら刺青みたいだな。」

「まぁ、そうですね……。」

「魔力に反応して光るから死んだ時の身元確認として使う感じだし、痛みとかは無いし、ギルドを様々な事情で抜ける場合私たちに言ってくれればそのスタンプあとかたもなく消してあげるからダイジョブダイジョブ!」そのあとヨーレは僕らの二の腕の最上部にチーム区別用ののスタンプを押した。半袖でもしっかり隠れてくれる場所と大きさだからほんとに身元判別用なんだな……。まぁ、アリシアみたいなノースリーブの人は隠せてないけど。

「それじゃあちょっとまってて。今回の任務の上級ギルドのほう実はもう内部で見つかってるんだよね〜。」そう言うとヨーレは外に出ていった。誰なんだろう……。優しい人だといいな。

「よう。」

「こんにちは……。」

「はじめまして〜。」ドアが開くとヨーレに連れられて5人くらいの男女が来た。

「あれ?」

「知ってるのか?」

「えぇ。ウトナのギルド界では最上級の腕前の持ち主、Special fun daysです。」

「すごい人だ!」

「ん。」

「そうだな。安心する。」

「すっご!」

「いやいや。すごい人なんてあんまりですよ……。」

「まぁ、自己紹介して!」そのあと僕らは自分の名前を言った。

「それじゃあ俺らだな。さっき言った通り俺はSpecial fun daysのリーダー。人間のゴクーラだ。」190cmくらい。黒髪をぼさっとした感じの髪にしたのと黒い目。黒い長袖半ズボンをきて黒いスニーカーのような靴を履いた20代半ばくらいの男が言った。

「エルフのアリーサよ!よろしくね!」165cmくらいの爆乳。金髪をシニヨンにしたのと青い目、緑と黄緑のシマシマ模様のノースリーブと緑色のミニスカートを履いた20歳くらいの女の子がいった。上級ギルドでもやっぱり歳若い頃に入ったからなのか結構若いのが多いな……考えてみるとヨーレもまだ実年齢でも20台頃だろうし。

「アチーナ。魔人です。よろしくお願いします。」145cm強の普乳。薄い茶色の髪を腰までのポニーテールにしたのと黒い目とチョコレートのような扇形に曲がった角。ダボッとした感じの桜色のパーカーを上に被りその下に白に近いピンク色のワンピースを来て白のハイヒールを履いた15歳くらいの女の子が言った。

「ユルユガンテ。アリーサの友達でハイエルフ!よろしくね。」160cm弱の巨乳。白っぽい銀髪を肩までの短めにした耳の下から伸びるツインテールにしたのと麦わら帽子色素が少ないのか少し赤っぽい目。結構薄生地なふんわりとした薄黄色のノースリーブワンピースを来てサンダルのようなものを履いた20歳くらいの女の子がいった。

「ランダーベル。天上人だ。よろしくな。」175cmくらい。白髪を結構なロングヘアにしたのと一瞬透明に見えるほど綺麗な白い目。白っぽいいろの半袖ポロシャツと長ズボンを履いた25歳くらいの美青年が言った。ニヒルっぽい感じ少しするけどそれを打ち消すくらいすごいイケメンだな……。少なくともすごい似合ってはいる。

「よろしくお願いします。」

「よろしくな。」リーダー格の2人はそう言うと固く握手を交わした。

「それじゃあ行ってらっしゃい!ウノコロ島へ1番近い港町はルーベンシュタイツだからね〜。そこにいるギルド長に話通しておくから〜!」

「分かりました。」

「おう。行ってくるわ。」その後僕らはウノコロ島に向かった。

9

ルーベンシュタイツ行きの荷馬車の隙間に乗せてもらう形で馬車に乗って2時間ちょっと。ちょっと道の凸凹が多かったものの着くことが出来た。

「ここか……。」

「結構海近いね〜。」

「うん。」

「そうだな。」

「それじゃあ。まずギルドに言うか。たしかここのギルド長元船頭だからな。」そのあと僕らはギルド所に行った。

「ちょりーす。なんか御用ですか〜?」

「あぁ。すいません。Special fun daysのリーダーのゴクーラと言います。」

「それとColorful freeのリーダーのソリスと申します。ギルド長のバディーラさんに会いに来ました。」

「りょーかーい。2階行くっす。」ギャルっぽい見た目の女の子はそう言いながら僕たちをギルド長のところに招待してくれた。ギルド長は2mを軽く超えた超筋肉質のマッスル男だった。

「おう。俺がバティーラだ。よろしくな。それでウノコロ島か。船で2時間から3時間かかるぞ。」

「結構遠いね〜。」

「まぁ、構いませんが。」

「分かりました。」

「うん!」

「りょーかーい。」

「船か。初めてだな。」

「楽しみ!」

「俺は空飛んでもいいか?」

「別に構わんよ。」

「うん!わかった!」

「一緒に船漕いだりとかは?」

「うんにゃ。10人くらいだったら俺の友達一人で十分だ。」

「わかった!」

「そういえば友達は?」

「あぁ。まもなく来るはずだ。」

「おい。来たぞ。」そう言うとやはり背の高い筋肉質の人が後ろから入り僕たちを睨んだ。

「今回のお客様はこいつらでいいのか?」

「そうだ。よろしく頼む。」

「チッ。ついてこい。」その男はそう言うと外に向かった。ついて行けばいいのかな……と思いながら後ろについて行くと大きな帆船があった。

「乗れ。ウノコロ島までは2時間だ。昼飯はパンぐらいは用意してるから魚は自分でつってくれ。」

「了解。」

「そういえば帰りは……」

「明日の朝に迎えに来る。そこまで必要な食料あったら別のところで買ってこい。」

「分かりました。」

「買ってきますか。」

「キャンプ道具も買おうな。」

「そうですね。」

「うん。」

「料理道具はあるか?」

「えぇ。寝袋は買ってないんですけどね。」

「そもそも家のとこに置いてなかったか?」

「鍋とかはそれ用と別に2つくらい買ってますよ。食器も多く買いすぎたぶんはダディワスにしまってるからなんこかあきがあるとはおもいますけど……」

「食器だけは買ってきた方がいいかな?アリーサ。」

「そうだね。アリシア。」そのあと僕らは近くの店で食器や保存食などを買いウノコロ島へ出発した。

10

船に乗って2時間ほど。ウノコロ島にたどり着いた。

「そしたら明日の朝同じ場所で来るからちゃんと場所覚えとくんだぞ。」

「分かりました。」

「と言っても係留所あるから忘れにくいと思いますけどね。」

「まぁ、もしものためだ。」そのあと船長は船を動かして遠くの方へ向かった。さて……島の様子確認か。

「結構大きそうな島だね〜。」

「山もありますし。」

「火山かな?」

「いや、結構木が生い茂ってるから火山じゃないと思うぞ。」

「龍がいる気配、しないね……。」

「そうですね。」

「そもそも龍の気配って分かるもんなのか?」

「なんとなく……わかる時はわかるしわからない時は分からない。」

「でも今回は特にないね。」

「まぁ、いたとしても海の中にいるんだからもぐんないと気づきにくいと思うよ。」

「それもそうか。」

「とりあえず寝る場所確保と〜。」

「あとは簡易的な着替え場所だな。お風呂は……どうする?」

「暑いから海がいい感じに水風呂みたいになってくれるだろ。石鹸は買ってきたんだし。」

「髪がゴワゴワしそう……。」

「川があればいいんですけど……水も海の水は厳しいですし。」

「簡易濾過装置の作り方覚えてないしな……。ランダーベールは覚えてるか?」

「何とか器具とかは覚えてますが……あるのかは正確には覚えてないっすね湧太さん。」

「まぁ、川はあると思いますよ。植生的に川がないと厳しい木が生えていますし。そもそも島かなりの大きさありますし。」

「それもそうだな。」

「うん。」

「とりあえず先ずは生態調査からいきますか〜。」

「そうだな……」そのあと僕らは森の中へ進んで行った。 イノシシ……うさぎ……なんか野山で見るような生物見かけるな……。

「あ、ちょっと木の下行きましょう。」

「う……うん。そうだな。」ソリスとゴクーラがそう言ったので隠れるとすぐ横をワニのような龍のような何かがとおりすぎた。

「あれが海龍か?」

「おそらくその1種だと……思ったより色が濃いですね。」

「まぁ、種類差だろう。聞いたところによるとここの海龍の親分は透き通るような白い鱗で海にしかその姿を見せず、テレパシーのような何かで話しかけてくるらしい。意思の伝達などは基本的に出来ると思っといた方がいいだろう。」

「そんなに分かってるんですね。」

「あぁ……。」

「じゃあなんで今更生態調査を……」

「あれだな……敵意がないか確認したいんだろ。」

「そうだね〜。船で2時間だと龍はすぐ来ると思うしね。」

「もしも襲ってきたら大変なことになるからな。」

「それだったら一旦海行かないか?会い次第話し出来たほうがいいだろ。」

「それもそうですね。」

「でもどうやって話すの?海の中ってことは息できないじゃ〜ん。」

「あ、たしかに。こっちからの伝達方法ないね。」

「まぁ、そこはどうにかしましょう。あと着替えはどうします?」

「そこは俺らが岩にでも隠れればいい話だろ。」

「まぁ、それが当然ですな。」

「妥当だな。」そのあと僕らは適当に大きな岩がある場所を探し、そこで隠れながら着替えた。

「それじゃあ海行くか〜。」 そう言いながらアリシアは1番手に飛び込んだ。そのあと僕らも続き、なるべく固まって泳ごうってことになった。探せば見つかるかな……。

「…………お。いる。」数分後ナサールがそう言ったので潜ると下に透き通るような真っ白い龍がいた。たしかにいるな……。下でゆっくり泳いでる。

「……そなたは誰だ。」……お?

「この声……海龍か?」

「……如何にも。そして、何しに来た。」

「……色々とありまして。とりあえず……海の中で話すのもなんだと思うので一旦上がってそこで話すのはどうでしょうか……。」

「まぁ、構わぬぞ。船とやらの上にはお主らはいないしな。」そのあと僕らは数分泳ぎ海岸の近くに戻った。龍も半分ほど海につかりじっと見つめてきた。大きさは10m程かな……。結構流線型だ。首長竜や魚竜の形に近いかな。

「……もう一度聞くぞ。何しに来た……。何しに人の分際で龍の島の領域に入り込んできた。」

「龍の島……自らそう言うってことは長年住んできたんだ。」

「そうだな。先祖代々、かれこれ1万年は住んでおる。」

「……1万年、か。相当長いな。」

「うん。龍の寿命考慮しても人に換算して200-1000年は住んでるからね。」

「そう考えると凄いですね……。それより、近々この島近くで人が沢山通るのを見かけませんでしたか?」

「……見かけたな。」

「実は……最近ここら辺の海に人が来るようになってしまったんですよ。」

「……そういえばそぅじゃな。我もよく人や船というものを見るようになってきた。」

「そうだな。」

「それで、私はここの海域に侵入したのが浅くてまだここら辺のこともあまり知らないゆえに、稀に見る海龍、あなたのことです。を見た時に恐怖というか畏怖のようなものを抱いてしまったのですよ。」

「まぁ……それはわからなくは無いが……縄張りに入ってきてるのはそっちの方じゃしな。」

「うん。だからそのことも踏まえてちょっと話し合おうよ。まずさ、遭難で迷い込んだ場合は許してくれない?」

「まぁ、我とて話通じない訳では無い。もしも遭難が起こったらこの島に引き上げることくらいはするわい。代わりに、もしも賊が来たら殺していいか?」

「それはこっぴどくやっていいと思うよ。反省の色が見られるまでそれこそ殺してもいいくらいに〜。」

「いいのか?」

「まぁ、別に流石に一発で殺すような龍には見えないし賊ならこっちの方でも捕まって死刑とかになることがままあるしな。」

「あ、ただ威嚇して帰ってくるような腑抜けは殺さないでね〜。」

「分かってる。我もそこまで狂暴じゃない方だしな。じゃが、わし以外もこの島にはたくさんの龍がおる。」

「ん。」

「1頭見つけちゃったしね〜。」

「森の龍をね!」

「まぁまぁ、ともかくさっき言った通りこの島にはたくさんの龍がおる。そしてそいつらの中には我と違い人間と話が取れない龍も凶暴凶悪な龍も多数いる。この島に人を連れてくるのは今後一切、なしとして欲しい。我はこの島の龍を統べる長でもないしな。命の保証もできぬ。」

「まぁ、そうギルド長に伝えておくよ。」

「うん。私達もとりあえず明日まではここで過ごすしかないしね。」

「まぁ、上級ギルドがいるのでいざとなったら頼みますよ。」

「うん!」

「任しとけ。」

「そうか。……まぁ、止めはせぬ。明日にでも早く帰るんじゃよ。」

「うん。」

「一応、魔人である私が強い方だと思いますのでそこら辺は何とかします。」

「私も……魔力は……弱いけど。」

「魔法は私に任せて!」

「あと、1つ。あそこら辺に大きな街あるじゃろ?」

「そうですね。」

「あそこには基本的に近づかない方がいいかの?」

「まぁ、そうだな。」

「うん。」

「あそこは結構人が住んでるから近づくと怖がられるかもだしなぁ。」

「わかった。」海龍はそう言うとそのまま海の中に潜っていった。ということで、滞在許可は貰ったものの……

「さて、お話も済んだしこの後はどうするかだな。」

「そうだな……。」

「とりあえず遊ぶ?」

「いや龍がいるなら遊ぶのはさすがに危険性高いだろ。」

「そうですよね。アリシア。真面目にやってください。」

「も〜。こっちだってまともに言ってるのに〜。」

「まともなら普通、遊ぶってのは出てこないと思う。」

「うん……さすがの私でもちょっとね。」

「発想はなかったかな?」

「も〜みんな酷い!」

「ああいってるけどいいのか?」

「まぁ、アリシアだしな。」そのあと僕らは話しながら寝る場所などを決め、そこで一旦昼飯を摂ることにした。保存食多めの料理だな……だいぶしょっぱそう。

「よし。完成だな。パンの中に入れて食べろよ。かなりしょっぱいからな。」

「あ、自覚してたんだ。」

「あったりまえでしょ。」

「保存食だから塩もの多めなのは自明の理だしね。」

「そうそう。」

「海から遠い場所では肉はともかく魚は全て保存食になりますからな。自分も小さい時は食べましたよ。」

「まぁ、美味しければそれでいいんだけどね。」そのまま話しながら食べた。その後テントなどを用意し野営の準備を整えた。アチーナの持ち武器である非常に大きくぶっとい斧でヤシの木のようなものを切断したり凄いな……。魔人の力。

「とりあえずこれで一日中は過ごせますね。さすがに龍も火をつければある程度は離れてくれると思いますので。」

「そうだな。ただいつおそいかかってくるかも分からないし絶対一人は起きてような。」

「うん。」そのあと僕らはもう夕方超えて夜になってるのでご飯食べてバラバラに眠り着くようにして1日をすごした。

11

……まだかな……。眠い……。

「おーい。」お……やっとか。

「おう。次アリシアか……。というかいい加減水着やめろよ。みんなもう、普段着に着替えてんぞ。」

「寒くないし、寧ろ夜でもこうしないと暑いし明日の朝には普段着に着替えとくから大丈夫大丈夫。」

「そうか……。ふわぁ……それじゃあ俺は寝る。次の人までちゃんと起きとくんだぞ。」俺がそう言って去ろうとするとアリシアが腕を掴んできた。……何?

「なんだ……ふわぁ……もう深夜だぞ。もうこっち寝たいんだが。」

「まぁまぁ……寝る前にちょっと話そうよ。」

「……まぁいいけどなんだよ。」そう言いながら僕は砂浜に座った。

「……この世界に入ってもうひと月くらいだね。」

「まだ、そんなしか経ってないのか……。いろいろありすぎて時間感覚あまり感じてなかったわ。」

「どう?慣れてきた?」

「まぁな……。最初はやっぱりすごい感じで混乱したけど今はさすがに慣れてきたな。前いったことあるけど俺らの星にはエルフなどの人間以外の種族みんな居ないし、魔法とかもないから最初は驚きまくったけど今は慣れたというか慣れるしかないというか。」

「そ〜なんだ。」

「まぁ、未だに慣れないところはあるけどな。最近だと恐竜の大移動のやつとかかな。」

「まぁ、私でもそれに対しては最初見た時はめっちゃ驚いたけどね。だからあれは驚かない方が当然のことだと思うよ。」

「だよな。あとさ、ちょっと分からないけど魔人とかって結局どういうことなんだ?」

「う〜ん。私もよく分からないんだけどさ。まず、ノピリ教は前に言った通りものすごい忌み嫌われていてシバいたら7代にわたって魂が救われるということ言ってるね。で、キラ教は人間も魔人もなんなら魔物含めて全ての動物も平等と評してるらしいからね。それでどっちが大多数なのと地方をある程度収めてる人によって魔人の扱いが変わってくるんだけどねぇ……。う〜んと。大抵の地域はノピリ教だからねぇ。だから大抵の人たちは魔人とか魔属を(ないがし)ろにしてるって感じかな。ただそもそもどっちにも属しない人達が大多数のエルフの里やウトナの地方のクリスタ地方とギルドは寛容だね。」

「そもそもそんな相反する宗教がなんで同じ国で二大国教になってるんだよ。」

「さぁ……そこまでは頭良くないから分からないや。」

「それもそうか。」そのあと僕らは5分程度ついでに話し交代した。眠い……

12

朝になって保存食多めの朝飯を食べてキャンプセットの片付けいると遠くから帆船が来た。やっとか。

「おーい。こっちこっち〜。」

「ありがとうございます。大丈夫でした?」

「おう。後ろ見てみろ。」船長がそう言ったので振り向くと数百m程先だろうか。そこにドラゴンが数体居た。本当に群生してんだな。色も瑠璃色と見た事ない感じのドラゴンだし。

「いるな……。」

「そうですね。まぁ、気づいてなさそうなので先に乗っておさらばした方がいいでしょう。」

「うん。」

「そだねだね〜。」

「こういうのは何もしないのが吉ですしな。ほら乗りますよ。」

「ん。」

「わかった〜!」

「おけおけ〜。」

「あぁ。」そう言いながら僕らは乗船した。

「それじゃあ行くぞ。」その後は船に乗り2時間かけてルーベンシュタイツに戻りギルド長と話した。

「あの島には龍が沢山住んでいるのか。」

「ええ。」

「というか周辺の海域だな。」

「なるほど。遭難はまだ許すけどそれ以外はできる限り入らないようにしてくださいと言われたわけか。」

「うん。」

「迂回すれば大丈夫なんだよな。」

「まぁ、一応そうだね。」

「話が通じる方の龍と話したんだけどそいつに遭遇した場合は通告してる間にいなくなってくれたら手は出さない。逆に襲ってきたらどうなるのかは分かるよねって感じだったよ〜。」

「まぁ、ん。だから迂回はした方がいいね。」

「本当なら漁とかを止めるのが一番いい方法なんですけどギルドにそんな権限ないし……。」

「まぁ、街の漁師関係者には全員通告しておくよ。龍の島周辺には近づくな。殺されるぞと。」

「勇者とかには言わなくていいのか?」

「討伐か?まぁ、やってもいいんだが別にな……。被害がある訳でもないし放置しても十分にいいだろ。それにもしも放置しないで戦ったらここら辺が全て龍に焼け野原にさせられることも有り得るからな。」

「まぁ、それもそうですな。」

「ん〜。」そのあと僕らは何分が話をし、結局いかないように注意事項をするということで解決した。そのあと話しも終わったので馬車に乗って帰りヨーレに報告して別れ家に帰ってきた。さて……依頼は終わったけどまだ時間的には真昼間なんだよな。どうしようか……。

「……コンコン……。」そう思ってるとドアをノックする音が聞こえた。なんだろう……

「俺が出るよ。」

「うん。」その後俺がドアを開けると騎士1人が目の前にいた。……ん?

「えーと、誰ですか?」

「私は王国騎士団南東支部の団長(コマンドール)である。湧太ととナサールに用があってきた。悪いことでは無いゆえ2人のみで来て欲しい。」

「ん。なに?」

「後ろに人はいるか?」

「なになに〜。」

「……騎士さんですね。」

「……いるようだな。」その後は少し話しなんとかナサールと二人で行くことに成功した。

「それで、団長って言ったな。」

「なんで……2人で?」

「この前誘拐組織から子供たちを救っただろ?あれで助けられた子供たちの親がお礼を言いたいんだとさ。」

「なるほどな……」

「だから私たち二人だったのね。」

「でも名前とかは隠しとくように言ったんじゃないか?」

「私もそういったんだけどあいつら数十人規模で来るから結構業務妨害になるからな。匿名で顔を隠すってことを条件にあわせたってことだ。ちょっと付き合え。」

「……わかったよ。」

「仕方ないな。」そのあと僕らは騎士団の泊まる宿に招待された。

「ちょっと待ちな。……布2枚と……甲冑でいいか?」

「いいが……なんでナサールには布?」

「普通に魔人用の甲冑がないんだよ。角の形とかでてる位置とかのオーダーメイドが必要なんだけどな。流石にこういうのでは既製品を用意するしかないし既製品の場合の魔人のやつはないからな……。すまんが我慢してくれ。ただ。ちゃんと毎日洗ってるから安心しろ。」

「わかった……」そのあと僕らは甲冑の頭と布を被った。

「用意はいいか?」

「うん。」

「あぁ……」その後はゆっくりとドアを空けられてかなり広めの個室に入っていった。そこには数十人の親と10数人の子供たちがいた。そんなに奥に入っていたのか……助けなきゃ……って思いながらやってたから何人いるか気にしてなかった……。やっぱり一部跡が残るレベルの怪我してたり一部の子に至っては指が無くなってるし……。ただ……足とかは失われてなくてよかった。

「こんにちは……」

「こんにちは……」

「ありがとうございます!」そのあと僕らはありがとうございますとかのお礼の言葉が飛び交うのをひたすら待った。なんか……小っ恥ずかしいな。

「ほんとありがとうございます。もう子供とは会えないかと思ってました……。」

「ありがとう……お母さんに会えて嬉しい。」

「殺してなんて言って……ごめんね。」

「ん……」その後は数分くらい聞いた。

「そろそろいいか?いくぞ?」

「うん。」

「あぁ。」その後ドアをあけて戻った。

「終わりだ。」

「……良かったな……認めてくれて。」

「うん。」その後は甲冑の頭と布を外した。

「そういえば……あの誘拐組織達はどうなったんだ?」

「あぁ。今王都の留置所にいるぞ。あとひと月ほどで判決が出るはずだ。少なくとも数十年の逮捕と国外追放は免れないからな。」家に戻った。

「おかえり!」

「結局なんだったんですか?」

「あぁ。」

「ちょっとこの前の誘拐組織のやつのお礼。」

「ん。」その後は何があったのかを話し夕ごはんなど1連の業務を行い寝た。

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