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The Guild of Different world~異世界のギルド~   作者: AJツッキー
Spirit, Diablo, their respective enhancements, their respective agendas.
12/21

3-4 New my sweet house And Spirit puppeteer

お待たせしました

21

筋肉痛が終わらない中何とか起きゆっくりと着替えをしてるとノックの音がした。

「あいよ。ちょっと着替えしてるから待ちな。」

「わかった!」アリシアの声が聞こえたので着替え終わってからドアを開けるとアリシアとソリスが待っていた。

「おはようございます。」

「おはよ!」

「あぁ。おはよう。……マレとルーナカミとナサールは?」

「ルーナカミとマレは着替えてますね。」

「ナサールは髪整えてるよ!」

「それじゃあ待つか。……んあ……。」

「昨日めっちゃ疲れたね〜。」

「まぁ、鬼と戦ってそれで死ななかっただけでもかなり幸運な方ですからね。」その後僕らはルーナカミ達を待ち、その後、ナサール待ちのために下まで降りて待ち、朝飯を食べながら今日はどうするかという話をした。さすがにこの筋肉痛などの状態もあるし、それにまだ任務が終わってない判定になってることもあるので今日は任務を受けずギルドに行ってお金をもらい、その後あの子の様子の確認もすることにした。

そういえば……ヨーレ達は大丈夫なのか?

「おはようございます。」

「おはよ!」

「ヨーレ達は大丈夫か?」

「いいえ……。さすがにヨーレとペアンは深夜中ずっと鬼の後始末をやっていましたから今日はさすがにお休みを貰っております。代わりにベアルが任務系列をになっております。」

「わかりました。」そのあと僕らはベアルの方に行き、任務の方のお金を色々終えた。

「それと、ひとつお話があるそうなので、この後、ヨーレの家にお伺いしてください。その後地図を渡しますのでヨーレの家に伺ってください。」

「わかりました。」

「おっけー!」

「なんだろ〜!」

「鬼のことかな?」

「まぁ、そうじゃないか?」

「だよね〜!」その後僕らは地図を頼りにヨーレの家に言った。そういえば、ヨーレって保護の子供いっぱい養ってるって言ってたな……

「ここですね。」

「ん!あ!」

「どうした?アリシア。」

「え〜とね。ヨーレの家に子供が1人いた!」

「つまり保護の子供がいるのは本当なのか……。」

「そだね〜。」

「ん。優しそう。」

「そだね〜!一旦入ってみるか〜!」

「そうですね。ペアンもいるでしょうし。」そう言いながらソリスがヨーレの家の前でノックをした。

「はいはーい!」

「誰々〜!」子供2人がガヤガヤしながらドアを開け中には何人かの様々な年齢の子供が中にいた。2、3歳の子供もいるな……

「ヨーレいる〜?」

「いるよ〜!」

「よんできてくれませんか?」

「ん!」

「わ〜かった〜!」そういうと子供二人は上の階に登ってった。その後数十秒たってヨーレが下に降りてきた。

「よ〜!おつかれおつかれ!ふぁ〜!ま、こっち来てよ。」ヨーレはあくびをすると僕たちを上の部屋に招待した。

「あのさ?」

「ん?なに?」

「えーと、鬼に襲われた子供って大丈夫なの?」

「そうですね。」

「大丈夫って範囲がどのことを指すのか分からないからね……なんとも言えない。命があることは確かだけど……重傷でね。片方の目がくり抜かれていたんだよ。さすがの回復魔法もその目を修復することは出来ないし。黒魔術はさすがにリスキーすぎるし。ということで隻眼になっちゃったの。」

「……そっか……。」

「それは、災難だったね。」

「あぁ。」

「会える?」

「……会えるっちゃあ会えると思うんだけど……どうかな?」

「どうかな?どういうこと?」

「ん〜とね。今さ、その子ものすごいトラウマが着いちゃってさ。角生えた女の子とか見ると凄い怖がるんだよね。というか最初は人間を見るだけで怖がってたんだから、アリシアたちを見たら多分ローブ被っても、怖がっちゃうと思うよ。だから……見ることができるのかすら厳しいかも……ちょっといいか聞いてみるね。」ヨーレはそういうと、ちょっと部屋の中に入り、少し時間が経つと出てきた。

「いいってさ。ただナサール……えーと、ローブ脱いでくれると嬉しいな。」

「……ん。」ナサールはそういうとよいしょ……と言いながらローブを脱いだ。

「はいるよー。」ヨーレはその後ゆっくりとドアを開け僕たちを招き入れた。中には白いベットと本が何冊か置いてあり、そこにちょこんと片方の目に包帯が巻かれてある女の子がいた。

「……昨日は……ありがとうございました。」

「ん。」

「家族を助けられなくてすいませんでした。」

「いえ。むしろ……あの状態だったら死んでたし、……助けてくれて、ありがとう。」

「ん。」

「鬼、倒せた?」

「まぁ、ね。」

「何とか持ちこたえたところにヨーレとペアンが来てな。」

「それで助かったって訳なの〜!ちゃんと殺してくれたしね〜!」

「なら……良かった。あんな思いするのは……私だけで……ごめん……やっぱりもう無理……。」女の子はそういうと頭を布団の中にしまった。やっぱりトラウマというかPDSDというか……そういうのが強いんだな……

「行こ。……」

「ん……」その後僕らは外に出てヨーレと話ながらさらに上の部屋に行った。3階はヨーレの個人部屋らしく、下の階とは違い結構質素かつ大人っぽく作られていた。

「ここでちょっとまってて。座ってていいから。」その後ヨーレはちょっと外に出てペアンを連れてきた。

「こんにちは。」

「お邪魔してたんですね。」

「ん〜!そだよ〜!」

「こんちは〜!」

「ん。」

「よ。」

「さて、話がいくつかあります。」

「ほいほい。」

「ごめんね。このような場合は何個か話をしないといけないからさ〜!」

「いいよ〜。」

「とにかく、ナサールさん。」

「……ん?私?」

「ん〜。」

「……えっと……悪魔(ディアブロ)になってくれませんか?」

「まぁ……わかった。どれ?」

「悪魔と話せるような段階であればいくつでも構いません。」

「わかった。悪魔・壹(ディアブロ・アインス)。」

「さて、話しますか。」

「なんで、鬼にあったの?」

「馬車がね。迷っちゃったんだよ。」

「それって同じところぐるぐる回っている感じですか?」

「はい。」

「それなら……恐らく鬼の秘術ですね。」

「秘術?」

「鬼が1人あたりひとつから3個有してる魔法とも呪いとも違う、なにかですね。」

「そっか。」

「魔法とは違うの?」

「呪いとも……」

「まぁ、そだね〜。」

「魔法ならある程度再現なりできるはずです。例えば、オークやゴブリンの上位種は自分で捕まえた女性方に陰紋をつけることがありますがその魔法はある程度再現できます。それを使ってちょっと前にやったスタンプのもやりますし。また、呪いは生きてるものの体にしか作用しないので景色まで惑わせるのはちょっと範囲外ですね。なのでその2つのものとも違うので秘術と呼ばれています。」

「なるほど……。そのあとの話話していいですか?」

「ん。」

「それでぐるぐる迷ったあと。一軒の家が見えたんだよね〜。」

「あぁ。最初は……魔女の家かと思って気をつけながらも帰る道を聞こうと思ったんだよな。」

「ん……。森に住む者と言われたらすぐ思いつくのは鬼じゃなくて、魔女なんだよね……。」

「まぁ、普通に考えてみたらそうでしょう。私だって同じことが起こってたらその家魔女の家だと思いますもん。」

「ね〜。まさかそれが鬼の家だなんて思ってないもん。」

「で、中を覗いて見たらあかりがついてなくてキョロキョロしてたらあの少女が這いずりながら来たからからってわけなの。」

「なるほどね。」

「それで何とか私たちが助けに来るまで生きれたってことかよかったよかったね!」

「そういえば……鬼って殺してもいいんですか?」

「ん〜と。確かかなり前に魔王に人喰い鬼は殺してもいいのかって聞いたらしいけど人喰い鬼の場合は殺人だから別に殺しちゃってもいいよってなったらしいね。」

「はい。確かその時の文書が『いくら鬼でも人を殺したら犯罪である。それはそちらの世界言えども変わらん。人喰い鬼は容赦なく首をかっきれ。』と言われたらしいです。魔王もすごいこと言いますね。」

「……ねぇ。なんで私、悪魔になったの?」

「んと……。そうそう。」

「今回の目的はもうひとつありまして……悪魔の方を呼び出してくれませんか?」

「……まぁ、わかった。ちょっと待ってて。」ナサールはそう言うと一旦失神し、「なんじゃ?」と悪魔の方になった。なんかこれになると威圧感がするんだよな。喋り方の違いなのかな……。

「ほう。お前らは前の鬼の時の助けてくれた人か。感謝するぞ。」

「まぁ……ありがとう。」

「それで。何個か聞きたい点があるんですけとよろしいでしょうか。」

「えぇ。」

「それじゃあ。まずあなたに敵意はないんですよね。」

「もちろん。そもそもわしはナサールじゃよ。わしがナサールと別個体じゃったらそう思うのもまだギリギリ分かるのじゃがナサールと同じ個体じゃったら人をあまり殺したくないナサールと同じ思想持ってるのも当たり前じゃろ。」

「そういえばそうでしたね。」

「ナサールは人殺したくないの。」

「さすがにわしもよく分からんのじゃが人を傷つけたくないらしいの。」

「優しいね。あの時に人を憎んで憎みまくってもおかしくないのに。」

「さぁな。わしもそこら辺はよく分からんよ。」

「それでは、あなたは悪魔なんですか?」

「まぁな。わしは前に言った通り別人格じゃ。」

「別人格……あっちの方のナサールとは良好なの?」

「そうじゃな。あっちの方のナサールも最初は困っておったのじゃが……色々あってな。慣れたということじゃ。」

「そうなんですか。どうして別人格になったんですか?」

「そもそも悪魔の場合は中に能力としてもうひとつの人格が眠っておる。それがたまたま目覚めただけの事じゃ。」その後も2人は色々質問をした。その中には「もしも今ここで力を発揮した場合どうなりますか?」とかいうちょっと怖い質問もあったが悪魔ナサールは「まぁ、この状態では安定しておるから暴走することはないんじゃが……もしも暴走したらこの家が数秒で瓦礫(がれき)になるだろうな。」とか交えながら話した。

「そろそろ終わりでいいかの?」

「まぁ、構いませんね。」

「わかった。……はぁ。終わり?」

「ん。いつもそんな感じ?」

「ん。」そう言うとナサールは悪魔を解除しその後少し話をして外に出た。要件ももう終わりらしい。よかったよかった。

「それじゃあ……お腹すいたしお昼ご飯にでもしますか。」

「そだね〜。」その後僕らは昼ごはんにしその後、図書館などで時間を潰し、宿に帰って夕飯を食べて風呂に入って寝た。

22 Contra.ver

「……今日でいいんですよね。」

「えぇ。今日、あのナサールを部下に召します。」

「分かりました。ただ。少々私じゃ力が強すぎません?」

「まぁ……そうですね。エピトゥミア。なので部下でもいいですよ。」

「分かりました。……出てよ。アスモデウス。」

「……はい。なんでしょうか?」

「……ドナウザー王国のウトナにある、カザラウという宿にナサールという悪魔が中に潜んでいる魔人がいる。それを誘拐するのが今回の任務だ。」

「分かりました。宿……ということは他の人も泊まっているでしょうか。」

「あぁ。」

「しかし。泊まっている人がみんな殺されたらさすがに大ニュースは避けられないでしょう。なのでその他の人は全て睡眠魔法で寝かしてしまいなさい。」

「分かりました。ナサールとやらの特徴を教えて貰っても構わないでしょうか。」

「いいだろう。」――――――――――――――――――――――――――

「どうだ。わかっただろう?」

「えぇ。それでは出発いたします。」

「行ってまいれ。」

「分かりました。」

「これで、準備は整った。今のうちに強制開眼装置の準備でもしておきましょうか。」

「ええ。」

23 Yuta.ver

……まだ夜中なのに起きちゃった……。たまにあるんだよな。トイレとかに行きたくないのに夜起きてしまうこと……もう1回寝よ……

「あら、起きてたんですか……。」もう1回寝ようとすると窓からすーっと1人の女性が来た。女性は175cmぐらいのかなり背の高い爆乳金髪でつり目の青眼。爪を赤く尖らせ臍ら辺には陰紋、そして胸と尻に微かなビキニ型の衣服がある以外裸の格好の20代程の女性だった。

「……?誰だお前……。」

「起きてるなら……生かしてはおけませぬ。」

「おい……。」まずいな……武器持ってない……というかこいつ誰だよ……。

「お前誰だ!」

「あら……名前がまだでしたね。冥土の土産に言ってしまいましょう。私はアスモデウス。ナサールを攫いに来ました。」

「攫いに……つまりお前もバスやコントラの仲間ってわけか。残りの仲間は……」

「そうですね。あ、安心してください。残りの人々には強制深睡眠魔法をかけてあります。朝起きて見かけるのはいないナサールとひとつの死体だけです。」

「それが困るんだよな。」

「よっと……そうだよ!」声がしたので振り向くと後ろから緋刀美がでてきた。は?お前、武器ソリスのダディワスの中だろ。どうやって出てきた。

「は?お前どっから出てきた。」

「どこって……私は湧太の契約者だよ。主人の命が危ないってなったら火の中水の中土の中魔術箪笥(まじゅつたんす)の中にいても刀持って出てくるよ!」

「そうか。」というかお前ダディワスのこと魔術箪笥って言った?まぁいいか。

「2対1ですか。まぁいいでしょう。方や人間。方やガキ。両方まとめて死体にしてあげましょう。」

「ガキって……私精霊だよ。舐めないで欲しいな。湧太。刀。」

「おう。」そう言うと僕は緋刀美から刀を受け取った。緋刀美はレプリカでどうにかするらしい。

「それじゃあ行きますね。何秒耐え切れるか楽しみで仕方ないですわぁ〜!」アスモデウスはそう言うと部屋の中で俺と戦い始めた。怖い怖い。早い早い。痛い!これ、生身だからと舐めてかかったら死んでまう。どうすればいい。

「ひゃっひゃ!」

「ヤベーな。」

「う?強そうな気配がガンガンするよ。」

「へへ。」

「とりあえず湧太人間なんだから後ろでお願い!私なら切られても多少どうにかなるし。」

「そうさしてもらうぜ。」お荷物……まぁだろうな。

「さぁ、私を楽しませてみろ!」

「銃撃!」

「銃弾跳弾!」僕と緋刀美は偶然同じように刀を銃弾のように飛ばした。さすがにこの部屋の狭さである程度ならコントロール出来るレベルの跳ね返りする玉を避けることは出来なく顔や肩など数箇所から血が出た。良かった……怪我してもすぐ治ったりはしないらしい。もしものために本物の銃弾みたいに円錐型にしといて良かった。というか一部埋没してるのか刀の形に戻してから失血が増えたな……

「傷つけましたね。やるもんです。」

「まぁね。」その後僕らは数十分以上何とか生き延びながら部屋内で戦った。僕もちょっと怪我してるけど……というか足が痛い……

「……そろそろ潮時ですかね。今回は諦めるとしましょう。お二方。お名前は。」

「湧太」

「緋刀美。」

「それでは。」アスモデウスはそう言うと窓から飛び去った……色々どうしよう。割れた窓ガラスとか血の着いた木とか……とりあえずベット窓から離れててよかった。

「逃がしていいの。」

「まぁ、いいと思うぞ。今回の目的はあくまでナサールの誘拐を阻止することであいつをぶっ殺すためじゃないからな。」

「そっか。」

「それよりお前も早く寝な。俺は夜中だし疲れたからもう寝る。」

「えっと……その事なんだけど……。」

「なんだ?魔術箪笥に戻れないのか?」

「うん。」

「なら刀に戻って寝とけ。」

「わかった。」そう言うと緋刀美は刀の中に戻った。明日起きてこのことどうにかしてもらうか……。

24

朝起きて見るとやっぱりなんかザワザワとした声がした。

「湧太!おは……血に窓ガラス割れてる!?」

「おはよ……あぁちょっと色々あってな……」

「大丈夫です……大丈夫じゃないようなんですが。」

「まぁ、ちょっとな。マレよんできてもらえるか。あと宿のおかみさん。」

「わかった。」その後はマレに回復されながら女将さんに事情を話した。マレによると足の指が折れており内部も結構傷ついてたりしてたらしい。ドーパミンとかで痛み感じにくかったのかな。

「で、どうすればいいんだ。」

「とりあえず窓ガラス代と床代は弁償ね。合わせて10万ほどかしら。払える?」

「どうだ?」

「まぁ、払えなくはないですね。」

「かなりの災難だったね。諦めてください。」

「わかりました。今支払っても構いませんか?」

「えぇ。もちろん。というかできる限り早めに支払ってください。」

「分かりました。」その後僕らは10万ルナシェスを支払い箒で窓ガラスを掃除して、朝ごはんを食べ始めた。

「とりあえず引越しだな。」

「そだね〜。」

「できるだけ早い方がいいと思うよね!」

「今日中に不動産屋に相談しにいきましょうか。」

「ん。」

「だね。というか……いいの?」

「ん?いいのってな〜に〜?」

「だって今回ってさ。私を攫いに来たんでしょ?」

「まぁ、そうだね。」

「なら、離れた方がいいんじゃない?」

「仲間ですよ。そんな簡単に離れる訳には行かないじゃないですか。」

「そーだよそーだよ!」

「ん!」

「あぁ。」

「そう簡単において行けるわけないじゃん!」

「……ごめん。そっか。」

「うん。」そのあと僕らは朝飯を食べて不動産屋に行った。

「こんにちは。お家探しでしょうか。」

「はい。貸家を探していまして。」

「なるほど。6人ですがギルドとかですか?」

「はい。」

「それではちょっとギルドカードを出してください。」

「わかりました。」そのあとソリスはギルドカードを提出した。

「……わかりました。部屋は何部屋希望ですか。」

「5部屋ですかね。」

「部屋自体は狭くてもいいけどね。」

「ん。」

「わかりました。5kもしくは5DKですね。」その後不動産屋さんの人は店の奥の方にいった。

「……これですね。5K。バストイレ別。月14万ルナシェス。築130年と結構古めです。あと手狭ですけど庭もありますね。」

「めっちゃ古いな。」

「まぁ。そうですけどここはかなり前からこういう都市してるので家古いのも当たり前ですよ。」

「そうなのか。」

「うんうん。」

「というかこっちの方は築年数長い家多いんですよね。」

「うんうん!」

「とりあえずその家見ることは出来ますか?」

「はい。ちょっと一緒に行きましょうか。ちょっと人住んでない時期があったのでちょっと植物生えちゃってますけど掃除とかは契約次第一緒にやりますので大丈夫です。」そのあと僕らは不動産屋の後ろについていった。場所は中央の馬車乗り場から徒歩五六分離れておりそこに家があった。確かに広いな。レンガ調の家これが10万円とほぼ同じお金で借りれるとは……中世の家の価値観よく分からない……。まぁ、人口過多とかになってないから尚更良く分からないのか。

「ちょっと庭汚いですね。」

「まぁ、3ヶ月ほど空き家でしたし……ちょっと掃除すれば綺麗になると思います。」

「つまり内装もちょっと掃除かな?」

「そうですね。まぁ。幸いにも前の持ち主さんがタンスとか掃除用具とかの一部の家具をそのまま残してくれたので掃除は思ったよりかは楽だと思います。」

「それに!毎日奴隷で御屋敷やってなるほど掃除させられた私もいるし大丈夫!」

「まぁ。俺も学校で掃除させられたしな。」

「とりあえず。これが内装です。」その後僕らは家の中を見てった。確かに全体的に埃っぽいが台所を中心に3部屋、しかもドアがあるしお風呂もトイレと別かつなかなかの広さ……そしてトイレも簡易的な感じだけど水洗トイレだし。タンスも掃除用具も確かに置いてあったし……かなりいいなここ。

「どうします?」その後僕たちは話し合い、ここの家にすることを決めた。

「それじゃあ契約ですね。一旦戻りますか。」

「ん。」そのあと僕らは不動産屋に戻り。契約書を描き拇印をした。

「それでは掃除しますか。」

「そうだね。」

「布マスクみんなもってますか?持ってないならどこかで買いに行きますよ。」

「そうですね。どこかで買いましょうか。」その後僕らは買い物に行きまた家に戻ってきた。その後全員で一斉に部屋や庭を掃除し、綺麗にした。

「よし。かなり綺麗になりましたね……。ん……と。」

「そだね〜!店員さんもありがと〜!」

「いえいえ。借りた家の最終清掃までが私たちの仕事なので。」

「でも店空にしてやばくないか?」

「あ、何人かが中で待ってるのでそこら辺は大丈夫ですよ。」

「ならいいか。」その後掃除を終え、各所の部屋割りを決めた。

「よ〜し。」

「そういえばマレはどうするんだ?自室ないけど。」

「私はね〜。小さいしちょっとのスペースしか必要ないから部屋については別にいいかな?ミニマム布団とちょっとの服でいいしね。」

「そうなんですね。」

「ん。私にとって人間のお部屋はね〜。トイレサイズでも広すぎるくらいの大きさだからね!」

「トイレサイズ……。」

「可愛い。」

「まぁ、荷物とかはキッチンのロッカーの隅に置かせてもらいますよ〜。」

「まぁ。それくらいはね。」

「さて、足りない家具でも追加購入しますか。とりあえず洗濯用の金(たらい)は買い換えませんとね。錆びてて使い物になりません。」

「一応。2個じゃ不安だし物干し竿も追加購入しとくか?」

「そうなるとある程度丈夫な紐とかも必要ですね。幸い、この洗濯物を干す用の土台は丈夫なので何層にも渡って干すことが出来ます。」

「そうなると高さ関係が大変そうだけど……。」

「まぁ。アリシアの、手が届く、範囲内でも、二層には、重ねられそうだし。庭も、あるんだから、そこら辺は。色々、工夫すれば、いいんじゃない?」

「それはそうか。」その後は色々話し、百貨店で物干し竿やフライパンなどの料理器具など様々なものを買い揃えた。

「はぁ。終わった終わった。」

「結構安く買い揃えることが出来て良かったですね。」

「そだね〜!」

「ん。」

「さて、昼飯食べるのとと夕飯の準備でもするか?」

「そうだね。そろそろお腹すいてきたし。」僕らはその後ゆっくりと昼飯を食べるために料理所に行き。昼飯を食べ終えて買い物に行き、夕飯を買った。

「よ〜し。終わった。」

「そういえば生物はどうすんだ?冷蔵庫とかは買ってないぞ。」

「ある程度ならダディワスが氷室(ひむろ)の役割を果たしてくれます。6時間から8時間くらいだったら大丈夫ですね。」

「なら夕飯までは大丈夫か。」

「ご飯みんな大丈夫?作れる?」

「まぁ、簡単な料理くらいなら。」

「私もいっぱい作れるよ!」

「小さくてもいいなら!」

「私はちょっと……。」

「私も……」

「まぁ。なら作る時は大人全員で作りますか。」

「うん!」

「そうだな。」そのあとゆっくりと話しながら時間を潰し、夕飯であるカレーを作り始めた。

「お?」

「美味しそうだね!」

「ん。いい匂い。」

「あぁ。そろそろ完成の時間だ。」

「お腹減ってきた?」

「うん!」

「ん。」

「ちょっと待っててくださいね。」そのあと僕らはカレーを作り上げ食卓にそれをあげた。

「おいしーい!」そのあと僕らはカレーを食べ、独りだと結構広い感じのお風呂に入り寝た。

26

起きて着替えなどを終え、パンを食べギルドに行くことにした。住所変更とかいるのかな……。

「おはようございます。」

「うん。」

「おはようございます。」

「引っ越したんだけど住所変更いるか?」

「あ……え〜と。確認してきますね。」

「はい。分かりました。」そのあとリカンヌは何かを確認した。

「住所変更は……確認出来ませんでしたね。しなくても構わないと思います。あと。ソリスさん。」

「はい?」

「あなたにお手紙が一通届いております。ヨーレが貰っているのであとで確認してください。」

「あ、はい。分かりました。」そのあとは任務を決める前にヨーレにソリスの手紙確認しに行こうよ!ということでヨーレの部屋に行った。

「お久しぶり〜!ソリス〜。手紙届いてるよ〜。」

「了解しました。」そのあとソリスはヨーレから手紙を受け取りじっくり読むと「あぁ。そういえばもうそんな時期でしたね。」といった。

「ん?なんなの?」

「いえ。もうすぐ私の大大おばあちゃんの120歳の誕生日なので。」

「大大おばぁちゃん?」

「えぇ。ひいひいひいおばあちゃんです。私の家系すごい長生きなんですよ。」

「確かに120は長いね。」

「うん!」

「普通に妖精でも結構年取るしね〜。」

「魔人でも歳をとる。」

「じゃあ行こうよ!ソリスんち!。」

「まぁ、そうですね。いつもはここの家族だけですけど今年は切り良いから色々いいと思いますし一緒に行きますか。」

「おお!良かった良かった!」

「あの……あ、」そのあと僕らは出てきた別のチームと入れ変わるような形でヨーレの部屋から出ていきソリスの家に向かうことになった。なんか……兄弟姉妹多いらしいんだよな……。

「あ。そういえばソリスの家の近くに滝と山あるじゃん!」アリシアはポンと手を叩いて言った。川遊びでもするのかな。

「えぇ。そうですね。」

「あそこでさ……精霊遣い(スピリット・マネッジ)になりたいんだけど……いいかな?」

「……え?」

「ん?」

「は?」

「……?」

「え!?どういうこと……?」

「そもそも精霊遣いってなんだよ。」

「あ!うん!ちょっと説明してなかったね!精霊遣いってのはそのまま精霊と己を契約するってこと。ただ湧太と緋刀美とかの物精霊の場合は緋刀美が物に従事してるから精霊遣いでは無いよ。」

「ふ〜ん。でも精霊遣いになってる人あまり見たことないよな。なんでだ?」

「条件がかなり厳しいんですよね。まず。精霊魔法が使えないといけないんですけどその確率が確かエルフで大体10パーセントほど、それ以外だと種族にもよるんですけどだいたい0.1-0.5パーセントほどですね。」

「ちなみに、魔属は基本的にもってない。」

「それでまず数がレアなんですけどそこから更に条件が絞られますからね……。魔法が使えたら、次は体調を整えます。まぁ、アリシアなら体調は大丈夫でしょう。そしたら次です。正直次が1番なれる人を狭めていると思います。軽装、金物をひとつも持たない状態で菜食の自給自足生活を行います。」

「自給自足?」

「軽装ってことは水着か?それとも裸か?」

「いや、金物所持禁止ってことだから私の場合ノーブラで行けば条件達成だと思うよ。まぁ。もしものために基本裸にもなれる水着スタイルで行くと思うけどね〜。」

「ならそれでいいか。」

「その後は私たちも行きますね。さすがに菜食と水着で自給自足はいらないですけどダディワスの中からも刃物などの器具は全て排出して、山の中でアリシアと合流。そして山頂で黄昏時に召喚儀式を行い召喚って感じですね。」

「あのさ。」

「ん?」

「どうしました?」

「私、精霊に会わない方がいいよね?」

「ん?」

「まぁ、通常なら精霊と魔人は会わない方がいいとは言われますね。」

「なんでなの?」

「うんうん!なんで!」

「ん〜?」

「仲が険悪とかじゃないのは確かなんだけど……。」

「それは魔人特有のそれが悪さしてますね。」

「え?」

「まぁ。魔人とかって精属性とかで浄化されてしまうんですよね。」

「うん。まぁ。そうだね。」

「それで、精霊遣いってものすごい勢いで精魔法の魔素が使われるんですよね。なのでナサールみたいな魔属がそこにいると大抵痛々しい感じになります。」

「まぁね……。痛み自体はないんだけど、命そのものが脅かされるからね……」

「見た目的にはどうなるの?」

「体の遠いところからだんだん薄くなって消えてくって感じかな。ただ……腕がもぎ取られる訳じゃないから待ってれば復活する。心臓まで消えなければギリギリセーフで間に合ってる感じ。逆に心臓まで巻き込まれてきえちゃったらそのまま骨すら残らず消えてしまうけどね。」

「まぁ、悪魔がいた時の精霊召喚ではもしものために搬出できる人を2人以上連れていくのが好ましい。死ぬまで消えることは無いが大抵その後の行動が完全に回復するまで不可能になるくらいまでは損傷すると書いてありますし。後ろの方行って魔素被曝を最小限に抑えれば大丈夫だと思いますね。」

「わかった。」

「とりあえず3日間は山ん中に籠らないといけないからその間会えなくなるけどいい?」

「まぁ、いいですよ。その代わり、家族に挨拶するの忘れないでくださいね。一応山の中で3日間籠るのは許可が必要だと思いますので。」

「しょうがないよね。」

「ん。」

「おう。」

「頑張れ〜!」

「うん!」

27

馬車に乗り数時間。昼飯も食べてかなり時間が経ったあと。山と川も何個も超えソリスの地元、ウディ・アレシアに着くことが出来た。すごい海が近いが塩害は起きてなかった。

「私たちの家系、数百年前までは騎士団の団長やれるレベルで偉い家系で男爵の位も持ってたんですけど……その当時見つかれば最悪家系断絶や死刑もありうるキラ教を信じてる姿を見つかってしまいまして……。まぁ、でも流石に国を救ったこともある騎士団の団長を軽々しく死刑にできる訳にも行かなかったのか爵位を完全没収騎士団からも永久追放の上で遠方塩害まみれのここに追放というので何とか死刑をまぬがれました。その後は数百年に渡って灌漑などの塩害対策をしっかりして、やっとここまでの農業牧場地まで育て上げることが出来ました。」ソリスはゆっくりと昔話をした。そうなんだな……。

「つまり昔は漁村だったってこと?」

「えぇ。何とか農村の両立を成功させて、それで商業のノウハウがあった別の人と手を組んでだんだんとこの村を大きくさせて行きました。今では食べるものには困らない、むしろ美味で王室にまで食品を献上するほどの村になりましたね。」

「良かったじゃん!」

「まぁ。そうですね。」

「……なぁ。」

「ん?なんですか?」

「そういえば……ここら辺一体に魚や馬肉を生で食べる文化ってあるのか?」

「魚は……新鮮が確約されている船の上で漁師が食べることはありますが少なくとも全般的に広がってるものではありません……。馬の肉を生で聞くのは……初めて聞きましたね。」

「そうか。まぁ、そんなもんだよな」その後はゆっくり話しながら馬車に乗り、大きな家に着くことが出来た。

「そういえば……家族多いんだよな。」

「まぁ。かなり多いですね。しかも誕生日ですから家族のほとんどが集まってくると思います。」

「つまり……相当自己紹介長くなりそう!」

「まぁ。お酒の席がありますのでその時に簡易的な説明をすればいいのではないでしょうか。幸い、妹弟にはアリシアの存在はもう知られてますから。」その後は馬車から降りてお金を支払い、ガララッとドアを開けた。

「帰りました。」

「は〜い。ってお姉ちゃん!?」ソリスがドアを開けると1人の若い女の子がソリスを見てびっくりしたように叫び出しその後バッタバッタと十数人単位で赤髪猫耳の子供たちが来た……この数が妹弟!?多すぎだろ……

「皆さんただいまです。」

「おかえり〜!」

「帰ってきた!」

「父ちゃん!」ワラワラ10人くらいの子供がソリスの近くに寄ってたかって話してた。

「多くねーか?」

「まぁ。最初に来た時は多すぎとは思ったよ。」

「確かにすごい多いね〜。年齢的に五六歳までの弟妹たちかな?」

「結構、怖い。」

「大丈夫?」

「ん。人の圧強いだけだから。」

「まあ、ナサールはねぇ。」

「あ!アリシアもいる!」

「それと……?いっぱいいる〜!ギルド?ねぇギルド?」

「えぇ。そうですよ。それとこのままだと家に入れないのでちょっとどいてください。」

「ん!」

「わかった!」そういうとソリスの家族はサーッと避けたりなんか統率取れてるな……。この子供の多さだと自然とそうなるのか……

「失礼しました。じゃあ行きましょうか。」その後玄関で靴を脱ぎぶわぁ〜っと妹弟たちが部屋に戻るのを見送りながらソリスにつれられて居間の方に向かった。なんかすごい日本家屋風味があるな……。フローリングもあるし風通しいい割にはクソ暑い訳でもないし……

「結構いい感じの家だな。」

「まぁ、そうですね。昔はレンガの家だったんですけど腐食で大変なことになったらしいですから私が生まれる前に倭国(わのくに)という島国の技術をを借りて腐食しにくい家に作りかえたらしいです。」

「へ〜。」倭国……ね……。まぁ、偶然だろ。

「倭国?はじめて聞いたよ。」

「ん〜!」

「初めて!」

「私も。」

「どこなの?」

「正確な場所は私も知りませんが遠いところにある島国ですね。あまり人が立ち入りにくいらしいです。」

「そうなんだ〜!」

「えぇ。まぁ、1部はこっちの知識で何とかしたらしいですけどね。あ、ちょっとお母さん達に挨拶してもいいですかね?」

「うん!」

「いいよ〜!」

「いこいこ〜!」

「ん。わかった。」

「あぁ。いいよ。」その後ソリスは大きな居間らしきところに入った。中にはさっきの妹弟たちと一緒にお父さんらしき猫耳男とお母さんらしき猫耳女がいた。両方とも赤毛だな……。やっぱり遺伝か。というか……ここまでいるのにお兄さんやお姉さんは居ないのなんでなんだろう。ソリスが長女なのか?

「おかえりなさい。そして、アリシアたちいらっしゃい。あなた達はギルドのメンバーでお間違いないでしょうか。」

「あぁ。ソリスか。おかえり。」

「ただいまです。」

「そだよ〜!」

「はじめまして〜!お母さん方〜!マレって言うよ〜。よろしくね!」

「ど、どうも。はじめまして。ナサールっていいます。」

「湧太です。よろしくお願いします。」

「ルーナカミだよ!よろしくね〜!」その後僕らは床に座り、挨拶を交わした。

「私はソリスの母親のアリス=ナサリアと言います。」

「自分はソリスの父親のゴリアテ=ナサリアです。」その後は妹さんが徐々に挨拶を行った。妹弟は上から

15歳、150cmくらいの女性、カルーア

14歳、150cmくらいの女性、アドゥミ

13歳、160cmくらいの男性、ドルザ

11歳、135cmくらいの女性の双子、ミーナとルーナ

9歳、130cmくらいの男性、バラディラン

8歳、125cmくらいの男性の双子、ドランザとダランザ

7歳、120cmくらいの女性、アルカミール

6歳、115cmくらいの女性、キルナ

と挨拶した(年齢は自分で言ってくれた。)すごい小刻みに出産してるな……。双子が2組いるけど本物の猫みたいにすごい多胎をする訳じゃないんだ。

「これで兄弟姉妹は全員か?」

「いや、別室に私の双子妹がもう1人いますね。それともう結婚してますが兄が1人と姉が1人、それと結婚してない姉が1人いますね。」

「えぇ。フェンディー長男は今妻と一緒に馬を見てますね。」

「アレリア長女は明明後日か先明後日に帰ってくるらしい。まぁ、まだ誕生日まで5日くらいあるし仕方ないよな。」

「そういえば……クレアお姉さんは……帰ってきますかね。」

「まぁ、あの子のことですし……帰ってこないとは思いますけど……」

「クレアお姉さんって?」

「なんか意味深なこと言ってたけど〜?」

「クレアお姉さんは私の2個上、今年で18になる次女ですね。この家系では珍しく、魔法より剣術の方が上手でしたのでちょっと先にある剣術道場で剣を習ってたんですけど一昨年、成人になったので1人で冒険者になるって言い出しまして……。」

「冒険者?ギルドと何が違うんだ?」

「ギルドは複数人で一定の場所で登録して依頼をこなす集団や施設です。それに対し、冒険者は1人、多くて3人で各地を転々、放浪としながらその地で小金稼ぎをする職業ですね。その場での対応がギルドと比べて俊敏にできるので小規模かつ人命の危機に陥るような感じの依頼が多いんですよ。まぁ、同様の理由でギルドより強い戦闘力が必要になるんですけどね。……とにかく、クレアお姉さんは冒険者になるって言ってどこかへ行ったんですよね。」

「去年の正月には一日だけ顔出したのと今年の正月には『今年は帰れそうにないので』と手紙を送ってきたので生きてることは確かなんですけど……」

「各地を転々してるからこっちの手紙送れないのはかなりの気がかり要素だな……。まぁ、大丈夫だろ。」

「そうですね。確か冒険者にも冒険者組合っていうのがあって死んだりしたら手紙を渡すことくらいはできるらしいですから。手紙が来ないなら死んでないんでしょう。」

「便りがないのはいい便りとも言うしな。」

「それもそうですね。」その後僕らは10数分世間話やギルドの話をした。妹弟たちの中でも特に年齢が小さい方はいつの間にか外に出ており数人が残るだけとなった。

「そういえばおじいさん達にはご挨拶しました?」

「まだだね〜!」

「しないとな。今回誕生日の人にもあってないわけだし。」

「ん!それに別室にいる妹にも会いたいしね〜!」

「それじゃあ一旦ひいひいひいおばあちゃんのところに行ってきます。」

「あぁ。恐らくおじいさん達も廊下か中庭のどちらかにいると思いますので。」

「行ってらっしゃい。」

「あ!ちょっとまって?」

「なんでしょうか。」

「ちょっとさ〜。明後日くらいから3日間くらい山に籠っていい?」

「自分が持ってる山の事ですかね?」

「アドル山のことなら自由に立ち入っていいはずだぞ。それ以外の山のことを指してるなら……ちょっと別の所有者とかに聞かないとわかんねぇや。」

「アドル山に滝ある?」

「ありますね。かなり海に近いので磯の匂いはしますけど結構な滝がありますよ。」

「じゃあそこで精霊遣いになるよ〜!」

「精霊遣い……まぁ、分かりました。大丈夫ですか?」

「うん!私力は結構あるからね!」

「なら気をつけていくんだよ。」

「は〜い!」その後僕らはソリスについて行って中庭に出てった。

「おう。ソリスか。」

「おじいちゃん。お久しぶりです。」

「おう。妹たちならそこで遊んでたりしておるぞ。ソナタ達はギルドのお仲間さんかな?アリシアとやらは覚えておるぞい。」

「お久しぶりです。」そのあと僕らはおじいさんと一二分喋りひいひいひいおばあさんの部屋の前に来た。

「すいません。入ってもよろしいでしょうか。」

「どうぞ。」

「分かりました。」

「結構仰々しいな。」

「まぁ、120歳なので入る時と出る時についてはかなり丁寧に行った方がいいんですよね。話し方は普段の話し方で別に構わないと思いますよ。それじゃあ行きますね。」ソリスはそう言うとゆっくりと襖を開けた。

そこには和風の畳の部屋が広がっておりそこに座椅子の上に和服で眼鏡をかけながら本を読んでいる1人の白髪の老女がいた。120歳……?見た目的には60歳-80歳くらいにしか見えない……。大抵老人は見た目と年齢は一致しないことが多いけど見た目がすごい若すぎる……

「おや、ソリス達か。そなたは……ギルドかの?はじめまして。私はターナルと言う。よろしくお願いします。」

「私はアリシアです。よろしくお願いします。」

「まぁまぁ。そんなにかしこまらなくてもいいから椅子はないから畳に座ることにはなるけどそれでもよろしければお座り下さい。」ターナルにそう言われたので僕たちは言われた通り畳の上に座った。思ったより元気そうだな。すごいヨボヨボだと思ってたけど痴呆とかも特に起きてない様子だった。健康体そのものだな……すごい長生きしてるだけでもすごいのに。その後僕らはターナルさんとお話をした。やっぱり落ち着いてるな……。話も通じるし……。

「それじゃあ私は妹の様子見に行きますね。」

「わかった別棟のほうじゃ?」

「はい。」

「気をつけてくるんじゃぞ。」

「分かりました。それでは。」ソリスはそう言うと立ち上がり僕たちを離れの部屋に案内した。

「私の双子の妹はちょっと離れた小屋の中にいます。」

「なんで?」

「まさか忌み子……とかじゃないよな。ソリスの家族がそんなことするわけないし。」

「ん?なんでだろうね〜!」

「双子ってことは……1人だけ別の人の子供って訳でもないし……」

「一人部屋が欲しかったのかな?」

「まぁ。どれでもないですけどね。実は私とその双子の妹7歳の時に結核にかかってしまったんですよ。私は大体1年弱かかって何とか治って普通に生活を送れるようになったんですけど……妹の方は他の人にうつすことは無いですけど慢性的になってしまいまして……。なので一応のために離れに9年近く隔離されてますね。もちろん妹も体調の浮き沈みがありますので……血痰を吐くほど悪化する時から海岸線沿いを歩く事が出来る日まで様々です。」

「上下幅の落差すごいな。」

「大丈夫なの〜?」

「まぁ。ここ1年くらいは散歩ぐらいならできる状態に落ち着いてはいるんで大丈夫でしょう。ここですね。入りましょう。」そう言うと物置部屋のようなものの前に立ちノックをし、「ソリシア、入りますよ。」と言ってドアを開けた。中には結構な数の本と本棚が置いてあったが人自体は誰もいなかった……

「あれ?」

「どこかな?」

「……居ないね。」

「……そうですね。お散歩にでもいったのでしょうか。」

「お風呂かも!」

「かもな。」

「あれ?」僕らが探していると外側から1人の声が聞こえた。外を見てみるとタオルをかけた150cmくらいの爆乳赤髪猫耳和服少女がいた。

「お姉ちゃん?」

「あ、ソリシア!お久しぶりです。どこいってたんですか?」

「今日、かなり調子良かったから散歩して久しぶりに離れの方じゃない方のお風呂入ってきた。ケホ。」

「ほんとに調子いいのか?」

「まぁ……。風呂入ってこれたならかなりいいほうなんでしょう。」

「ん。いつもなら、家の離れにある小さな風呂か体拭いてもらうところだからね。ところで……だれ?」

「あぁ。そういえば最初の時アリシアをここに紹介するの忘れてましたね。」

「そだね〜!」

「ソリシア。前にギルドへ行くことについて話したじゃないですか。」

「うん。そんなことあったね……」

「そのギルドのメンバーです。」その後僕らはソリシアに挨拶した。

「あ、どうも。ソリシアです。ソリスの双子の妹です。よろしくお願いします。」

「それにしてもこの部屋……本だらけだな。」

「まぁ……あまり外にいることが出来ないから本を読むことくらいしか出来ないしね。本当は学校くらいは行きたいけどさすがにこのいつ悪化するかどうか分からない状態とまだ治ってない状態で学校行く訳にも行かないでしょ……。」

「そう考えばそうだな。」その後僕らはソリシアの部屋に入り少しばかり話をした。

「……そろそろ夕飯の時間じゃない?」

「そうですね。」

「うん!」確かにかなり日も陰ってきたな。

「じゃあ。」その後僕らはソリシアの部屋から出て夕飯に移行した。

「お〜!ソリスじゃねぇか〜!お久しぶりだな!」

「お兄ちゃんちょっと痛い痛い!」

「おお。すまんな。」

「お兄ちゃん……ってと言うと。」

「お。お前らがソリスたちのギルドか!俺は長男のフェンディー・ナサリア!よろしくな!」180cmくらいある大柄の猫耳男がソリスの頭をバンバン叩きながら言った。

「長男ってことは結婚してるんだよね?妻は?」

「後ろにいるはずだが……お。いたな。」

「こんにちは。妻のミカリアル=ナイ=ナサリアです。」160cmくらいの茶髪ポニーテールの妊婦さん猫女が後ろからゆっくり来た。

「こんにちは。」

「こんばんは〜!妊婦さんだー!」

「ほんとだ!」マレとルーナカミはそういう風にぴょんぴょん飛び跳ねた。アリシアは……まぁ、流石にしないよな。その後僕らはソリスの家族と共に机にパンパンに置かれてるご飯を食べた。ソリシアの食事は……誰かが運んでくれるんだ……。

その後めっちゃ広い大浴場みたいな風呂場に入ってアリシアの山篭りの準備を少し手伝い寝た。予定では明後日、日が昇る前にアリシアはもう山の中にいるらしいので明日はちょっと海で遊ぼうってことになった。

28

朝6時くらいに起こされた。……ふわぁ……

「起きましたか。おはようございます。」

「おぅ。……お前何時に起きたんだ?寝巻きですらないんだけど……」

「朝五時ですね……。家族はいつも4時半とかに起きてるのでまだ遅い方ですけど。」

「早すぎだよ。朝4時に起きて何があるんだよ。まだ日も登ってないだろ。」

「正直この時期はまだマシですよ。秋から漁業もやるんですけどその時の大人の起きる時間2時とか3時とかですからね。今は農業と畜産だけですからまだマシですけど……。とりあえず朝ごはんです。早く来ないと無くなってしまいますから早く食べに来てくださいね。」

「……わかったよ。」無くなるはやばいな……朝から腹になにか入れないと普通にダメになるし……。僕はそう思いながら急いで居間に向かった。もうご飯の半分ほどはソリス達の家族によって食べられていたが……ギリギリ間に合ったなこれ。

「おはよ。」

「おはよ〜。」朝ごはんを食べてる中には既にアリシアとナサールの2人がおり、挨拶をした。その後ドタバタしながらルーナカミとマレが来ており、そして全員集まった。やっぱり子供がいっぱいいるからかうるさい……でも凄い速さで食べるから静かになる時はほんと急に静かになるな……食べ終わり次第どこかへ遊びに行くし。

「今日はどこに行くんですか?」

「ああ。そういえば伝えてなかったな。」

「そだね〜。」

「近くの海に行くつもりです。」

「楽しんでくるね〜!」

「アリスさんは、行かないの?」

「ええ。色々忙しいので……」

「あまり遠くには行かないでな。遭難した人海で探すことくらいならできるけど時間の問題もあるし海で人探すのは難しいことなんだよ。 」

「わかった!」

「それでは行きましょうか。」その後僕らは海へ行く準備と着替えをし弁当類(あそこの海は所謂プライベートビーチだから着替える場所や海の家がないらしい)を持っていき海に行った。

29

「う〜みだ〜!」

「やった〜!」

「早くしないと置いてくよ〜!」

「3人ともちょっと待ってください!」ソリスたち4人はそう言いながら海原(うなばら)へ飛び出した。……はぁ。

「相変わらずだな……あいつら。」

「まぁ、いつも通りだしね……むしろあれじゃないと

落ち着かないというか……」ナサールは浮き輪を自分の体にくぐらせながら言った。……この時代にも浮き輪ってあるんだな……あんなのビニールができてからやっとできたもんだとずっと思ってたぞ。

「まぁ、確かにそうか。ところでなんで浮き輪持ってるんだ?お前、泳げるよな。」

「着替えてたらソリスのお母さんから渡された。まぁ、貰って損ないものだと思うし。」

「なら、割らないように気をつけろよ。」

「ん。」

「お〜い!こっちこっち!」その後俺らは海で数時間泳いだ。

……そろそろ昼ごはんだよな。ナサール……居ない

「おい。アリシア。ナサールどこかわかるか?」

「…………あそこだね……。あそこにちっちゃい点あるの見えない?」

「……見えん……。というかよく分かるな。」

「ギリギリあそこの色が白と肌色だからナサールってことがわかるくらいだけど……かなり遠いね。ソリス見える?」

「……あれですかね……。ほとんど見えませんが……。」

「そうそう。あれ、あそこまでちょっと泳いでくれない?」

「まぁ、出来ないことはないですけど……。2~3kmありますよね……。泳げないことはないですけどさすがに遠すぎません?」

「できるんだ〜!、すご!」

「というかなんであんな遠くに行っちゃったの?」

「ここたまに離岸流が発生するんですよね……。」

「離岸流……めっちゃ早く流されるやつだよな。」

「えぇ……。それに流されて遠くに行ってしまったんだと思います……。」

「あんなに離されちゃ……戻ってくるのに時間がかかるんじゃない?」

「……まぁ、そうですけどそもそも私でも普通に2-30分かかってしまいますが……。まぁ、行ってきますね。先に昼飯のお弁当置いていきますので先に食べちゃってください。行ってきます。離岸流……は……あそこですね……。」ソリスはそう言うとテキパキとダディワスの中から食事を出し僕らに渡し海の中へはいり泳ぎ始めた。……泳いでるから分かりにくいけど……結構早くないか?離岸流の速さバフにしてるとはいえずんずん泳いでるぞ……。

27 Nassar ver.

……ゆっくりできるっていいな。なんだかんだ最近は依頼も多かったし、悪魔のこともあって結構疲れが溜まってたってこともあったし……

――――――――――――――――――――――――――

「ナサール。」ん?……ソリス?

「……寝てたみたい。ここは?」

「そうですね。ここは海の上です。ほら、もうほとんど地平線が見えません。」……ほんとだ。

「うわ……すごい流されちゃったんだ。」

「えぇ。なんとか遭難する前にこうして会うことは出来ましたけど早く戻りませんか?ここの近くに人魚の里もありますしそこは不可侵なので色々めんどくさいんですよ。」

「わかった……」そうだね……早く……なんか前から来てない?

「ねぇ。ソリス。あれ何?」

「……あれが人魚ですね……」

「ぷはー!」……人魚だ。上半身人間……下半身魚……こんなアラクネ属みたいなのがこっちにもいるんだ……

「こんにちは。」

「おひさ〜!」

「久しぶりです。」

「こんなところまで来てどうしたの?」

「仲間、この子がちょっと流されてしまいまして。」

「救いに来たってわけね。疲れたでしょ?今友達もうひとりいるからその子たちに捕まって帰りなよ。」

「いやでも……私は流されただけだし……」

「じゃあソリスだけでも!」

「それじゃあお言葉に甘えましょうかね。」

「それじゃあ私の背中に捕まって!」

「ソリス。……ごめん。あと、ありがとう。」

「いいですよ。」

28 yuuta.ver

ソリスがナサールの方に泳いで一時間弱。昼飯をもぐもぐ食べてると遠くからソリス達の泳ぐ姿が見えた。

「お。帰ってきた!……誰かの上に乗ってない?」

「ほんとだな。」

「ん〜!」

「誰だろう……。」

「まぁ、聞いたらわかるから聞いてみるか。」そうこう言ってる間にソリスとナサール。それと人魚が来た。人魚?

「おかえり〜!」

「ただいまです。」

「人魚!」

「帰ってきた!人魚だ〜!」

「ナサール、ソリス、おかえり。」

「ん。ただいま。」

「ソリスのお仲間さんかな?私は近くに住んでる人魚だよ〜!」……喋れるんだな。地上にも何事もなく上がってるし。

「ありがとうね!。」

「うん。それじゃあ私はこれで!」人魚はそう言うと泳いで海の方に戻って行った。さすが人魚。泳ぐ速度すごい早いな……

「お腹すきました。」

「私も……。」その後ソリスとナサールはお昼ご飯を共に食べ、その後は夕飯近くまでひたすらに遊んだ。

「かなり日も沈みましたし。帰りますか。」午後5時-6時頃。ソリスがそう言ったので僕たちはそのまま帰り始めた。

「お。ソリスじゃねぇか。」

「あ、お兄ちゃん。牧場の方に行くんですか?」

「あぁ。ちょっと量が足りないらしくてな。一二頭ちょいと豚を絞めてくる。一緒にいくか?」

「いえ。お断りしときます。」

「そうか。」フェンディーはそう言うとどこかへ行った。

「そういえば明日ですよね。精霊。」

「そだね〜!」

「山へのいき方分かります?」

「分かるよ〜!」

「気をつけてね〜!」

「分かってる!そっちこそ、悲しまずに待っててね!」

「ん。」

「準備とかいるか?」

「手伝いは……いらないかな?山篭りだからね〜!毒かそうでないかも分かるし。菜食ってのも元々エルフには菜食主義者が多いからそういう基礎知識とかもいっぱい知ってるし大丈夫大丈夫!」

「なら大丈夫か。」

「まぁ、後はクマとかと戦ったりするのは避けたいから出てこないといいんだけどね〜。猪は逃げたらいいんだけどクマはちょっとねぇ。」

「まぁ、そこら辺は運ですよ。」

「それもそっか。」その後僕らはソリスの家に帰り魚系のお刺身などのご飯(菜食までは行かないがまぁ、さすがにステーキを前日に食べてはいいわけないと言われたのもあって)を食べて寝た。

29

あれから3日が経った。ソリスの家には続々と親戚が帰っていき久しぶりの話に花を咲かせている場面が多く見られた。

そしてアリシアは日の出と共に山篭りに出かけたので会えずその後3日間はアリシア不在だった。

チームで1番の陽キャだ。喪失感や狼狽感とかは無いとはいえ、やっぱり3日間もいないとどこか寂しい感じはするもんだ。そう思いながら僕らは山を昇っていた。

「どこで集まればいいんでしたっけ?」

「そういえば決めてなかったね〜!」今、僕らはアリシアを探していた。山の中で待ち合わせというのも変な話だが目印とかも決めてなかったから仕方ない……。迷ってこっちが迷子にならなければいいんだが……この道バリバリ獣道だし迷ったら一瞬で終わりな気がする……。

「みんな足腰大丈夫?」

「まぁ、」

「ルーナカミアリシアの匂いするか?」

「う〜ん。花の匂いが強いから人の匂いはちょっと分かりにくいんだよね……。」

「まぁ、3日間風呂入ってないから匂いはかなりきついと思うぞ。」

「まぁ、でもここには滝もありますし……体を洗うことくらいなら出来ると思います。まぁ、時間的にそろそろ日が陰る影響でさらに人探しにくくなってしまいますけど……。」

「なら、その分早く探さないと。ルーナカミ。」

「ん。よいしょ。」

「お〜!い!いたいた!」アリシアの声が聞こえたので振り向いてみると水着1枚のアリシアが手をブンブンさせていた。やっといた……

「あ!やっと居ましたか……」

「おつかれー!あれ?もしかして探してた?」そう言うとアリシアは近づいてきた。匂いは比較的大丈夫だが……かなり日焼けしてるな……。真っ黒だぞ。

「お久〜!」

「みんな会いたかった〜?」

「えへへ〜!すごい日焼けしてる!」

「怪我とかは、なさそう。」

「うん!上手いこと誰とも戦うことなく逃げれたからね!もちろん!菜食も守ってきたよ。」

「終わったらお風呂入ろうな。」

「わかった!」

「それでは山頂に行きましょうか。」そのあと僕らは山登りをして山頂に辿り着いた。

「さて、ちょっと準備するので本出しますね。」ソリスはそう言うとダディワスから本を出し本を読みながら蝋燭に火をつけたり棒で土に魔法陣を書き上げたりアリシアの立ち位置を指定したりして時間が経った。

「それでは今から呪文を唱えてもらいます。本来は暗唱が1番好ましいらしいんですけど別に読みながら行っても結果は変わらないので大丈夫ですよ。」

「わかった。」

「それではそのページに書いてある呪文をお読みください。」

「うん。……す〜。『我は汝を召喚す。おお精霊よ、至言の力を持ちて汝に命ず。今生(こんじょう)の精霊を生み出したスピリルア様よ。精霊王タルバ・アナスタシア様よ。タルバ様の臣下、アハリラル、ヨーラス、アキメルア、ヨハシェルよ。我はアリシア=オルフェサルド=エルフィードなり。歳は16。種族はエルフ。精霊よ。我に力を与え給え。我と契約を結んでくれ給え。エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり。』」アリシアがそう唱えるとどんどん魔法陣が真っ白に光だした。……眩しい。そう思っているとだんだんと小さな人型の光が現れ、膨張した。……これが精霊の元?

「よかろう。与えたもう……」上から男性の老人の声が聞こえるとその人型のひかりが人間の女の子になった。

「こんばんは〜。私は召喚された精霊のアルダンテ!さて、あなたが召喚主?」

「うん!」

「それじゃあ……よろしくね!」アルダンテって言った140cmくらいのロリ超乳、金髪を膝まで伸ばしたのと緑色の目。緑色のぶっかくてなが〜い谷間が見える緑色の1枚布の質素な感じのワンピースを着て裸足の12歳くらいの女の子が現出した。その後は白い光るいとが2人を結んだりして契約が結ばれた。

「ふ……どっと疲れた〜!誰か〜!おんぶして〜!」

「はい?」

「お願いできます?」

「なんで俺が?というか歩けるだろ。」

「無〜理!」

「精霊って契約する時にすごい体力や気力を使うんですよ。それと私じゃ多分重さ的に持ち上げることが出来ません。身長差という意味でも厳しいと思います

「それじゃあナサールは。」

「むしろ……こっちが手貸して欲しいよ。 」ナサールはゴロンと寝転びながら言った。確かに……さっきの精霊召喚にやられたのか手と足が接合部近辺を除き完全に消えていた……。生きてるよな……このまま四肢分断にならないよな。

「大丈夫なんですか?それで。」

「うん。手と足の感覚ないけど。 まあ、心臓がやられてなかったら復活するって書いてあったし、実際前例も具体例も治った例も結構あったようだし治らなかった例は逆に1例もなかったんだし大丈夫でしょ。」

「ならいいけど……」

「とりあえずナサールは運びますね。」

「なんでダメなの?」

「いや、……お前の体重的におんぶの方しかできないと思うしおんぶなんてケツに触るわ胸と背中がめっちゃ圧縮されるわで相当ダメなもんじゃん。」

「わたしはいいよ〜!」

「何言ってるんですか。本人が承知の上なら別にいいと思いますよ。」

「……まぁ、そこまで言うなら……わかったよ。文句言うなよ。」

「うん!」俺はそう言うとアリシアをおんぶ……しようとした。……すごい当たってる……

「どうしたの?抱きしめたよ。」

「……行くぞ。」……くっそ重い……。何とか持ち上げることはできたけど……重い……。150近くあんだろこれ……俺も相当筋肉ついたけどそれでも重すぎ……

「大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃ……ないかも……。お前体重何キロあんだよ……。」

「ちょっと失礼だよ!これでも半分近くはおっぱいなんだよ!だから体型的に言うと痩せてるんだよ!」半分近くがおっぱい……?やっぱりこの体型狂ってる……。

「わかった……わかったから……早く……行こうぜ。長くは……持てないこいつ。」

「分かりました。マレ。」

「ほい?」

「さすがにキツそうなのでちょっと増強魔法かけてください。」

「うん!」……やっと楽になった。

「ありがとう。」

「いいよ〜!」その後僕らは山を下ってった。その後はアリシアを寝かせて、夕飯を食べて寝た。

30

筋肉痛で痺れる体をやっとのこさ起こした。……痛い

「ふわぁ……」今……9時……9時!?

「やっべ……」完全に遅刻した……。朝飯はもう残ってないよな。

「おはようございます。遅かったですね。」

「あぁ……。さすがにもう朝飯は残ってないでしょうな。」

「まぁ、そうですね。1人分のご飯と卵、納豆だけは確保してましたがそれ以外は食われていました。」ソリスはそう言うとその3種を出してきた。量少ないけど俺のせいだししょうがないや。

「おう……アリシアは?それとみんなは……?」

「まだ寝てます。みんなは牧草の収穫や市場への話し合いなどにいってて残ってるのは私とアリシアとソリシアとターナルひいひいひいおばあちゃんだけです。」

「ルーナカミ達もか?」

「そうですね。ナサールも体の薄さとかは治ったんですけどどこかへ行ってしまいましたので……」

「そうなのか……。それにしてもアリシア随分遅起きだな。夕飯も食べずにすぐ寝ちゃったというのにまだ起きてこないなんて。」

「まぁ、精霊遣いになる時には昨日言った時と同じように体力をものすごく使っていますしね。半日以上寝てしまうのは仕方ないですよ。」

「まぁ、それもそうか。いただきます。」そのあと僕は納豆卵かけご飯を食べた。その後は本を読んだりしてると13時頃、アリシアが起きてきた。やっとか……18時間くらい寝てたぞお前……。そしてそんな薄っぺらいタンクトップで出ないでくれ……。

「おはよ〜!」

「おはよ。ちゃんと服着ろよ。」

「う……うん。今何時頃?」

「13時くらいだな。」

「もうそんな時間なの〜!」

「そうだな。ソリスに昼飯作ってもらえ。」

「材料があれば自分で作るよ〜。体調悪くは無いんだからさ〜。」

「そうなのか……ところで……精霊はどこだ?」

「精霊はね。ちょっと自分が出る以外の時は精霊召喚の時に渡されたサファイアみたいな宝石に内蔵されて寝てるの。だから今はその宝石があるネックレスにいるよ。」

「そうなのか。」そのあと僕らは夕飯前後まで過ごした。予定ではそろそろ誕生日会なんだよな……なんか準備しとかなくていいのかな。

「ソリス。」

「なんですか?」

「なんか準備しとかなくていいのか?」

「そうですね……家族があと10分ほどで帰ってくるのでそしたら準備一緒にお願いします。すごい忙しくなるので覚悟してくださいね。」

「わかった。」そこから10分近く経つと首を切り落とし豚などを連れてソリスの家族たちが帰り少し遅れてルーナカミやナサールなども帰ってきたのでみんなでわちゃわちゃしながらひいひいひいおばあちゃんの誕生日会の準備をした。途中で人魚を連れてきた人もいたが「私達も祝いたいから代表としてきたの!」と言われたのでそのまま参加させることにした。いつの間にかソリシアもいるな……。体調とか大丈夫なのか?

「あらあら、私の誕生日の準備かい?」

「おばあちゃん。そうですよ。もう終わりましたので。」

「あらあら。ありがとうね。」その後豪勢な誕生日会が始まった。豚の丸焼きに様々な飲み物や酒など豊富なものが置かれ1日限りだが酒池肉林の宴をみんなで楽しんだ。

31

誕生日会も終わり目覚めて見ると朝方だった……半日近く寝ていたのか俺ら。この2日間寝すぎじゃないか?まぁ、お酒ちょっと飲んだし仕方ないのかな……。その後僕らは全員総出で片付けを行った。あらかたの片付けが終わったあと予定がある人から馬車で近くの村まで送って貰うことになった。と言っても沢山の親戚が居る家庭だ。何時間かに渡って数家族ずつ送りだすと言った感じだった。

……

「次が俺らでいいんだよな。」

「えぇ。あ、来ましたね。なんか郵便用の馬車もいますけど……」

「ほんとだ!」

「郵便です。ナサリアさんちの家でよろしいでしょうか。」

「はい。あ、クレアからですね。」

「おねぇちゃん!?」

「おう手紙か。クレアから手紙とは珍しいな。えーとなんだ?『ひいひいひいばあちゃん。誕生日おめでとう。悪いが今年の誕生日には出られそうにもねぇ。今、竜の里にいる。竜のガキを拾ったらそいつが上手く懐いちゃってな。どうしようもないから竜の里にいるところだ。なに、安全に暮らしてるから安心しろ。今年の大晦日までには全て終わらせて帰ってくるから安心しろ。それじゃあ。クレア か。」

「竜の里……?」

「ちょっと手紙見せて……。やっぱり、これ、魔界の烙印押されてる……」

「じゃあこれ魔界から送られたのか。」

「珍しいね〜。」

「恐らくこっちで拾ってきたのが巡り巡って魔界に行ってしまったんでしょうね。」

「そうなのか。まぁ、生きててよかった。ほら、次の馬車に乗りな。」

「うん!」

「ありがっと〜!」

「ありがとう。」

「ありがとうございました。」

「それでは、また――今年の年末にでも。」

「おう!」

「元気でね!」

『おねぇちゃんたちじゃあね!』

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