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The Guild of Different world~異世界のギルド~   作者: AJツッキー
Departure to a Different World
1/19

1章Departure to a Different World

人物紹介欄がなかったので前書きに主な人物紹介を載せようと思います。モブキャラのような感じのキャラはあとがきに乗せます

アリシア=オルフェサルド=エルフィード(Alicia=Orfezaldo=Elfeid)

種族:エルフ

年齢:16

性別:♀

誕生日:4/5

身長:171cm

体重:184kg

スリーサイズ:162(70)-60-110

性格

明るく陽気。

自分の見た目には頓着しないタイプでおっぱいもパンツも気にしない

また、情に厚くすぐ人を助けたがる性格で、自分や人の迷惑を気にしないので少し困るが善意でやってることなので憎むに憎めない性分。

そしてよく愛情を伝えるためにスキンシップや抱きつくことがある

なお、好きな食べ物は苺嫌いなのは水分が多くベタベタするからという理由でスイカである。

個性

酒によったりものすごく怒ったりすると昔の癖が出るせいで男口調になる。

特技

弓矢を使うこと

数百メートル離れた動く的でもしっかりと真ん中に当ててくる

能力

使える魔法

火 水 草 風 光 精

握力 左71 右80 腕力だけなら左右共に120over

魔力(平均2000) 3052

見た目

金髪を腰までのばしたのと緑色の目とエルフ耳。黄緑色のカチューシャを頭の上につけてる

服は緑の外枠に黄緑色のミニスカートワンピースをつけていて緑色のハイヒールを履いている。ブラジャーはつけてない。また、丈が短いため大きな谷間を見せている

西暦1706年妖精の森にて誕生

1歳の時にここでの習慣で弓、魔法、精霊の内の3つから選びなさいと言うやつで弓矢を選択そのため弓矢をならい続ける。その後6歳の時に9年制のエルフ学校へ進学15歳で卒業。その後将来を考えてる最中に昔の手紙を見つけてギルドになると誓う


ソリス=ナサリア(Solis=Nassaria)

種族:獣人族ネコ科

年齢:15

性別:♀

誕生日:12月40日

身長:156cm

体重:56.0kg

スリーサイズ:99(60)-54-82

性格

真面目で大人しい性格。ここでのツッコミ役やまとめ役などになっている。頭脳明晰で読書が趣味そして驚く程に魔法のことを覚えている。所謂魔法オタク。もちろん魔法以外のこともよく知っておりツキトやルーナカミに文字や魔法やこの世界のことなどを教えている。自分も教えることが好きである。また、天体観測が趣味である。


マレ

Male

年齢:164(人間相当16歳)

性別:♀

誕生日:2/6

身長:153(人間相当、本当は15.3cm)

体重:38.39076(人間相当、本当は383.9g)

スリーサイズ:62(55)-47-77(人間相当、本当はその10分の1)

性格

めちゃくちゃ明るい。

行動力はアリシアより高く気になったことは誰にもきょかを取らず行ってしまうタイプ

また、回復力が高いため、よく大丈夫?という。ただ心配性なの?と聞かれると違うらしく本人曰く私ぐらいしか回復者いないんだからみんな気にかけないとということらしい。つまり背伸びしたがり屋かもしれない。

個性

妖精なので蝶のような翼があり結構な速さで空を飛ぶことが出来る

特技

回復魔法に秀でている。その代わりと言ってるがあまりそれ以外の魔法を使うことは全くと言っていいほど出来ないのでそれは周りの人達に守ってもらってる

見た目

金髪ロングと緑色の目そして、エルフ耳より多少長い耳をしている。黄色い半袖と緑色のミニスカート、下着として黒のスパッツをつけているまた、いつも空を飛んでいるため裸足である。


ナサール

Nassar

年齢:549歳

性別:♀

誕生日:14月21日(魔属の惑星での暦のためこっちでは変動する)

身長:131cm

体重:26.94277kg

性格

子供なのだが子供とは思えないほど落ち着いている。非常に落ち着いた話し方といつもオドオドしたり眠そうにしてるのが特徴。自分の意見も言うことが出来ないため怖がったりをいつもしている。

ただそのため思考は良く安定して状況を理解することが出来る。

また、自分の力に辟易してることがあるが自分のことを無視してでも仲間を人一倍大事にする優しい子でもある。ただそのため自分の不調をなかなか言えない。

因みに好きな食べ物はリンゴなど甘いもの、嫌いなのは辛いものと味覚は通常の子供と変わらない

個性

魔人族のため頭に大きな角が生えている。

酒に強い。こどもなので滅多に飲まないが樽1個あってやっと酔うみたいな感じである

特技

魔人族は元々力が強いがその中でもかなり強い方に属している。それを生かした打撃が得意。

代わりにと言ってもなんだが魔法が苦手でつかえないことはないのだが、他の人が簡単に出来る火力調整が難しく失敗して回復魔法だったものが逆に筋肉痛のような痛みを出してしまうことがある。火魔法も強すぎたり弱すぎたりと調整ができない、しにくいため自分以外には滅多に使わない。

見た目

白いツインテールなのだが髪が非常に長く三つ編みしてもかかとやくるぶしに届くぐらいながいさらにその後も伸びて五つ編みにしてる。それとアルビノのため真っ赤な目の色をして角も白く肌も透き通るほどの白さである。ただ、前に住んでたところのいじめのため背中には少し爛れたような跡と大きな×状の傷が、足首にはこちらで言うリストカットの跡が縦横無尽に駆け回っている

服装は寝巻き、水着、普段着の3つとも全く変わりなく黒のノースリーブワンピースに赤いパンティーストッキングと黒のハイヒールである。ただツノがあるためそれを隠すのに任務時以外は真っ赤なダボダボの薄いローブを着てる。


東川湧太

年齢:17

性別:♂

誕生日:7月12日(地球歴)

身長:179cm

体重:63.44118kg

性格

現実主義、明るくもなければ暗くもないが物事にあまり左右されない。それが自分に関係あるならまだ、少し興味を持つが関係ないと全くと言っていいほど関心や興味を持たない。その代わり興味や関心も持ったりしたことにはすごい勢いで取り組むため興味があるのに取り組むだけである。

仲間思いという訳では無いが関心はあるためもしも仲間が傷ついたりしたらそこら辺は全力で謝らせたりする

個性

地球から来たのであまりこの世界についてのことはあまり分かってない、そのためソリスや図書館などに行って学んだりすることがある

引きこもりではあるがコミュ障では無いので色んな人と効率よく話せる

見た目

写真の通り黒の少しボサっとした髪と茶色の目をしている

そして、服装は着替えが楽だからという単純な理由で学校指定のジャージを着用している

ただ靴や靴下は寝てる間に異世界に連れてかれたためソリスに勝手に選ばれた黒の運動靴と靴下になった。

1

「ふふ〜ん♪よゆーよゆー♪」

……ふぅ、やっと六兆年EXALLPERFECT出来て良かった。やっぱり29はめっちゃ難しいんだよな……。さて、今何時だろうか。あ、もう3時すぎたのか?もうそんな時間になるのか。相変わらず夜中は早いな〜。じゃあ、そろそろ寝るか。ふわぁ……本当は行きたくないけど母が「高校だけは卒業しなさい」とか何とか五月蝿い(うるさ)もんな。確かに大事だけどそこまで口五月蝿くいうことか?まぁ、寝るか。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――「……。……にこの人でよかったんですか?」

「……かんげいだよ」

「……る」

「そうだね。ま、いつか起きるでしょ〜?」ん?なんか声が聞こえるな、夢の中にいるのか?これ、女の子の声が沢山聞こえるし一旦起きるついでに周りみよ。

「あ、起きた。おはよー!」……ふぇ?……どういうこと?周りを見待たすと尖塔のようなところにある魔法陣が描かれたところに寝っ転がっておりそして自分を4人の女の子たちが見下ろしていた、なにこれ?現実的に有り得ないし夢なのか?そ、それとも異世界に転生か召喚でもされた?

「え、?あ、?え?え?」

「どうやら混乱してるそうですね。」

「そうだね!一旦落ち着いてね〜。」その内の2人の少女が(なだ)めるように声をかけてきた。いや、落ち着くにしても急にこんなところに連れていかれて落ち着けるわけないだろ。一体何が起こってるんだ?

「ん〜。先に自己紹介でもやっておこっかな〜?こんにちは!あ、この時間はもうこんばんはかな?私はね!アリシア=オルフェサルド=エルフィード!エルフだよ!よろしくね〜!」その内の170cmぐらいでへそが隠れるくらいある超乳、金髪ロングで緑色の目をし、黄緑色の谷間とお腹が見えるワンピースとカチューシャ、そして腕に緑っぽい色のアームカバーを付け、ミドルヒールを履いた少女が挨拶してきた。うっわ……でっか……じゃなくて。へ?エルフ?どういうこと?異世界転生か異世界召喚か?えっと、んな事有り得る?夢か?ちょっと(つね)って確認するか……いて!かなり痛いな。つまり現実なのか…(にわか)には信じられないな。これ。

「ごめんなさいね。急に呼び出してしまいまして、私はソリス=ナサリアと言います。見てわかる通り獣人族のネコ科です。とある訳あってこちらの世界にお呼びしました。お許しください。」155cmぐらいの爆乳、濃いオレンジ色のくせっ毛を肩までのショートにしたのと猫耳と黒い目、少し谷間が見える赤い半そでと黒いミニスカート、それと白い靴下を履いていてそこに黒い革靴を合わせた少女が謝るように丁寧に話しかけてきた。いや、本当だとしてもなんでそんなのが自分に……でも事実なんだよな。信じれないけどな…同じこと何回も思うぐらい混乱してるし……。とある事情って一体なんだ?あれか?勇者か?無理無理。

「私はマレ。妖精だよー!よろしくね!」手のひら大で貧乳。金髪ロングと緑眼とエルフ耳よりかなり長い耳。黄色い半袖と緑色のスカートを履き背中には蝶々の様な透明な羽を生やしていて、裸足の16歳ぐらいの少女がそこら中を飛び回りながら言った。妖精までいるんだ……。……元の世界戻れたりできるのかな。異世界召喚なら逆召喚もできるとは思うけど厳しいだろうし……この世界で生きていくしかないのかな。

「えー、えーと、……あ、あの、」

「どうした?私が代わりに言おうか?」

「いい、自分で言う。ナ、ナサール。こんな身なりからわかる通り、魔人。よろしく」130cmぐらい。白い髪を足首まで伸ばしたツインテールにしたのと赤い少しうるっとした目。黒い肩出しワンピースと長い赤いストッキングを履き、赤いハイヒールを履いた9歳ぐらいの女の子が恥ずかしそうにまた、申し訳なさそうにいった。何かあったのかな。この子。

「で、どう?落ち着いた?」

「いや……まぁ、少しは落ち着いたけど正直言って意味不明だな。」

「まぁ、分からなくは無いですよ。私だって同じことが起きたら混乱します。寧ろそれが当然のことだと思いますね。事情説明いたしますね。あなたは私たちによってこの世界に召喚されたんです。」

「なんで?」

「仲間になって欲しいの!」

「え?は?別に僕チート能力持ってる訳でもないし普通の人間だぞ。」

()()()?なにそれ〜?」

「特殊能力のことだ。こっちの世界ではスキルと言った方がいいのかな。」

「そういうことね〜。」

「別になくても大丈夫ですよ。魔法の事なんにも知らなくても平気です。私が教えますので。」

「いや、そういう訳じゃ…」

「なに?やなの?」

「いや、事態があまりにも急すぎるし、戻れたりしないのか?」僕は一縷(いちる)の望みをかけて聞いた。ここの魔法の仕組みは知らないがお願い。戻れるようになっててくれ。

「無理ですね。逆に召喚させるには相手側に魔法陣を設置させないと行けないのですけどそれは無理なので。まぁ、確かに友達や家族と急に別れさせられたらびっくりしますし混乱してよく分からないけど同じ言葉繰り返したりしますよね。」ソリスは残念そうにいった。無理なんだ。……なら、まぁ、しょうがないな。うん。

「うん。まぁ、友達は幼なじみが1人いるだけだけどさ家族は妹と母がいるし別れの言葉ぐらいは言いたかったな。」

「一応読めるように加工して手紙を置いておきました。別れの言葉は大事ですからね。」

「そうなのか。」出来れば自分の言葉で伝えたかったけど、そこはまぁ、しょうがないか。

「はい。あと靴と靴下はこれで良かったんですかね?」ソリスは自分の靴と靴下を指さして言った。よく取りに行けたな。下に家族がいるのに。そこはさすが猫。静かに歩けるもんなんだな。

「あぁ、合ってるぞ。それで、確か仲間になって欲しいだっけ。なんのだ?」

「ギルドの!」

「ギルドってわかる〜??」

「やっぱり、ダメ、だよね、こんな、急な、お願い、誰も、聞いちゃ、くれないよね、ごめん。」ナサールはアリシアの後ろに回ってボソボソとほんとに申し訳ないような気持ちでそういった後ズーンと落ち込んでいた。

「いや、そこまでシュンとしなくても。ギルドのか。」

「そーそ。」

「ギルドって依頼とか受けてモンスター退治したり鉱物採集したり物資調達したりするやつだよな。」

「そ!やったことあるの?」

「いや、自分の世界の小説ではそういうの多く発行されてるからさ。そして僕それよく見てるから知ってるんだよなあ。こっちの、僕の世界にはないから実際にやったことは無いけど。」

「へぇー!そうなんだー!」アリシアは身を乗り出すようにして言った。圧が強いな。背が高いのと距離がすごい近いのが特に圧を感じさせるよな。胸も凄いでかいし。

「あ、あぁ。で、それに入れと言うんだな。なんでだ?」

「私ね!ずっとギルドになりたかったの!私はね!昔ギルドに助けられたから私もギルドになって人を救ったりしたかったの!ほら、人を救うって立派なことだし資材とか鋼材とか採取できるからお金稼ぎにもなるしね。でも、仲間を自分のとこからっていうのをしようとするとさ、種族が偏っちゃうの。私たちの種族は1箇所に固まって生きてるからね〜。だから仲間探しの旅に出たの〜!海の近くのカナフィリアでソリスを、私の地元妖精の森エルフ・ザ・フォレストの近くの妖精村でマレを、コンナロカ村でナサールを仲間に引き入れたの!」

「まぁ、私とナサールは半ば強引でしたけど……」

「でも嬉しかったでしょ!」

「なるほど。それで最後の一人は元異世界居住者にしようと、それで僕が選ばれたということか。」

「そうことそうこと!」

「まぁ、わかったよ。どうせ断ってもこっちの世界で暮らさないといけないんだし。」

「やったー!これからよろしくね!」そう言うとアリシアは僕の手を掴むと自分の方に引き寄せ両手で強く握った。その時に凄い手を自分の胸に寄せてきたのでむにゅっと大っきくて柔らかい感触が手を満たしてきた。でっかし柔らか……って何思ってるんだ。いくらこっちになんも不手際がないとはいえ長時間のやつはやべーだろ。

「お、おう。よろしくな。ところでお前、手の位置考えろ。」

「ん?どういうこと?」

「ん?」

「胸。」

「あぁ、そういうことですか。アリシア。自分の胸ら辺を覗いて見てください。」

「ん?あぁ、手飲み込んじゃってるね。でどうして欲しいの?」

「いや。今すぐ手離してくれよ。」

「あー。確かにこりゃ男にはかなり気まずいやつだよねー。」マレは僕たちの近くに来るとニヤニヤと笑った。知ってるなら教えてくれよ。ナサールは今度は柱に隠れてるし……

「いいよー。」アリシアはそういうとパッと胸から手を出して離した。幸いにもアリシアはなんとも思っておらずただただこっちが恥ずかしい思いをしただけですんだ。

「じゃあ、決まったことだし街に行こうよ!」

「その前に1つ聞きますが。」

「お、?」

「そういえば聞いてないよね〜。」

「あなたの名前を教えてください。」

「あ、あぁ。そういえばそうだな。名前教えてなかったかごめんごめん。僕は東川湧太。17歳だ。みんな、よろしくな。」

「よろしく!」

「よろしくお願いします。」

「よろしくね〜!」

「ん、んん。よろしく」

「じゃあ行くよ〜!」

「ま、待って……」

「おう。ちょっと待ってな。靴履きたいから」

「OK!」アリシアがそう言ってくれたので靴と靴下を履いて召喚場所を後にした。塔の中を使って下るのだが中には壁画が何枚も描かれておりどうやらそれは召喚方法を表している様子だった。

「こんな風に召喚するんだな。」

「えぇ。まず星型に魔石を置いて魔法陣を書いた後にそこに魔力を込めたあと太陽と月が同時に空に出てるうちに召喚魔法を詠唱すると異世界へのゲートが開通するのでそこに入るんです。時間はある程度短い方がいいと言われます。理由はあまり長くいるとその分魔力を消費するのであまり長くいると戻れない可能性が出てくるからですね。私も聞きたいことがあるんで、1つ聞いていいですか?」

「おう。ちょうどこっちも聞きたいんだよ。」

「お?なになに?」

「なんで日本語が通じてるんだ?」

「ん?にほんご?そっちが話してる言葉のこと?」

「確かに……考えてみたら……そうかもね。意思疎通できてるもん。」

「あ!そうだね!あまりに当たり前すぎて気づかなかった!」

「それはですね。今回召喚させる時に使った魔法が関係しています。私も意思疎通は大事だと思ってます。でも言葉を一から覚えさせるのは大変だし双方のうちのどちらかが両方の言語を理解してる必要があります。生憎今回はどちらとも言葉を知りません。しかし、今回の召喚魔法ならお互いの言葉が違うとも平気なんですよ。自動翻訳魔法という魔法がありまして貴方の書く言葉聞く言葉話す言葉全てが双方にとって意味のわかる言葉に翻訳されるんです。ただ、この言語のみ翻訳ができるのであって方言ならまだしも別言語は翻訳できないので気をつけてください。」

「了解。ところでソリスは何が聞きたいんだ?」

「あちらの世界。湧太の世界の事なんですけどあそこでも魔法というものはあるんですか?」

「いや、魔法は無いな。なんでそう思ったんだ?」

「そうだね。確かにないものをなんであると思ったの? 」

「私が湧太を召喚した後靴や靴下、服とか生活必要品を取りに下に降りていったんですよ。道が暗いのでどっかにあかりは無いですかね〜。と思いながら下ってますと突起物に間違って触ってしまいその時に明かりがついたんですよ。特に火のついた感覚もないし焦げた匂いもない、なので不思議に思いながらもう1回その魔法みたいなので着いたそのあかりを消して生活必需品を取ってこっちに戻ったんですよ。あれって一体なんですか?」ソリスは恐らく天井にある電気について詳しく説明した。そっか、自分の世界では当たり前だけどこっちでは魔法と勘違いするぐらい現代的なんだよな。

「電気と言うんだ。明かりをつけたり火を灯したり風を吹かせて暖めたり冷やしたり色んなのを機能させることが出来るんだよ。まぁ、魔法のようなものだと思ってくれればいい。誰にも制限なく使える魔法だよ。」

「便利ですね。誰でも制限なく使えるのは。」

「そっちでもそう思うんだな。そっちだって魔法使えるから便利だと思うけどな。電気と違ってお金も使わないし。」

「まぁ、使える魔法には限度がありますから。種類によって人に使えないのもありますし。どちらも一長一短って事じゃないですか?」

「そうだよな。それにしても、今どこに向かってんだ?塔から降りてるのは分かるとしてさ。」

「今?ウトナっていう街に向かってるよ!」

「そこね!め〜ちゃくちゃ大きいの〜!」

「そんなに大きいのか?」

「まぁ、州都を名乗ってるぐらいですからね。ここの中では1番大きいです。で、そこにギルド所があるんですよ。そこに行って申請するんです。ただわかる通り今日は遅いので明日ぐらいにするつもりです。」

「確かにもう日落ちてるもんな。宿はもう見つけたのか?それとももう家に住むのか?」

「まだだね。だから近くの宿を見つけて入るよ。部屋空いててくれると助かるんだけどな〜。野宿なんてさすがにやだし。」

「えぇ。どこを取るのかはまだ決めてませんが時間的に高いのはもう埋まってると思うのでもう少し安いのですかね。あ、そうこう言ってるうちに見えてきましたね。あれがウトナとなってます。」ソリスはそういうと遠くに見えてる街を指さした。確かにその街はかなり大きく中世ヨーロッパ風の街を想像させた。そのあと更に15分、1kmほど歩いてそのウトナとかいう街に入ってった。なかは今までの土丸出しとは違い、入口が城壁のような感じのゲートがあり、道も石畳の道でできておりそこを沢山の人が出入りしていた。今は夜市でもやってるのか分からないけどエルフ耳の金髪やケモ耳、角が生えてたり、悪魔の尻尾が生えてたりと色んな種族が肉や魚などを購入していた。さすが異世界だな〜。中世の異世界って感じがすごいする。

「う……うぅ。人、いっぱいいる。怖いよ……。」ナサールはそういると何故か自分の後ろに身を隠した。確かに位置近いしこの中で一番背が高いから隠れやすいのは分かるけどなんで隠れたんだ?異様に怖がってるし……

「大丈夫!見てわかるでしょ!ここにはね。色んな種族が暮らしてるからね。」

「うぅ……。でも……」

「なんかあったのか?ナサールだっけ?」

「あ、うん。」

「ありましたというのはあるんですけど…」

「どうする?私たちが言う?それともナサールがいう?」3人は気まずそうな顔をしながらナサールを見た。ほんとに何かあったのか。しかもかなり重そうな感じの。

「……いい。私が言うよ。あのさ、ものすごい、重い話に、なっちゃうけど、いい?」

「あぁ、別に構わないぞ。」

「あ、あのさ、私、昔、というか、最近まで、住んでた村があって、そこでね…………あ、あの、酷い虐めを受けてたの……それで人間恐怖や不信になっちゃったの。……ごめんね。こんな重い話しちゃってさ。傍迷惑(はためいわく)だよね。」ナザールは顔を真っ赤にすると泣きそうな目で俯いて言った。そんな酷いことが起こってるのか。しかもこんな可愛い子供にな。

「そんなことがあったのか、ごめんな。なんでそんなことがあるんだ?」

「そうですね。ここの国ではノピリ教とキラ教という宗教が国教に指定されてるんですよ。それでノピリ教は、魔属を虐めればその人の子孫や先祖が天国に登るという教えがあるんですよ。元々人属は上界と言われる桃源郷(とうげんきょう)に住んでたらしいんですけど魔属が原罪ノ木ノ実(このみ)を食わさしたせいで地界、ここの事ですね。に落とされたという伝承があるので魔属を毛嫌いしてるんです。なのでこのような習慣が出来上がってしまったんですかね。」ソリスはそんな世を憂うように言った。確かに憂いたいよな……。こんな子供にものすごいトラウマを植え付けてるし。ここまでのトラウマを植え付けるってどんだけなんだ。

「でもね。ここでなら虐めもないし楽しめるよ。カナシア地方はノピリ教よりもキラ教の方が多数だから色んな種族が住めるよ。ほら見てあのお店、魔人が経営してるよ!」アリシアはそういうと魚を売っている店を指してた。確かにそこには角が生えた男2人と小柄な女の子3人が魚を売っていた。確かに普通の店と同様に魚売ってんな。

「ほ、ほんとだ。楽しそう。」

「そうですね。さて、宿でも探しましょうか。できるだけ安いのがいいんですけどね。」ソリスはそういうと店や家などを見ながらキョロキョロしていた。僕もついでに観察してみるか。……ふーん。町あかりは松明(たいまつ)提灯(ちょうちん)などで当たりを照らしてるんだな。逆に近代的な設備、電気ガスは一切ないのか。水道は……ちょっと分からないな。ただ結構人多いし下水道ぐらいはありそう。飲水は近くにある見た目は16~18世紀の西部ヨーロッパって感じか。スマホもゲームもないけど本ぐらいはありそうだな。家もレンガや木で出来てるし。ただ問題はここが異世界という事かな?魔法はともかくモンスターまでいるもんな。自分の世界の常識はここでは通じないかもな。

「ここはどうかな?」

「ウルティマですか。1人あたり4980ルナシェス。風呂ご

飯別。少し高いですね。」

「ルナシェス?お金の単位か?」

「そうですね。」

「ん〜。なかなか見つからないね〜。」

「そうだな。それにしても、ナサール。1つ聞きたいのだがいつまでへばりついてるんだ?ちょっと動きにくいぞ?別にいいけどさ。」僕はそういうと後ろに隠れてるナサールをチラッとみた。ナサールはやはり隠れるようにして周りを見ていた。恐らく新鮮な気持ち半分怖い気持ちなのだろう。何となく目の奥キラキラしてるし。それでも、やはり恐怖なのだろう。時折ビクビクしてるような仕草をしてるもんな。

「うっ。ごめんね。やっぱり、まだ、人混み、怖くて。」

「いや、別にいいんだよ。隠れる気持ちもわかるし。」正直いって守ってるから優越感産みやすいし。なんか産まれたての子鹿みたいで可愛いし。そのあと更に5分間ぐらい歩いて宿屋を見つけることが出来た。そこはカウンベルという名前で飯風呂付きで1人2980ルナシェスという格安ホテルらしかった。そこまで安いと怪しいな……ラブホテルみたいなものかもしれんが部屋が空いてあるならなんも起きないだろう。とりあえず中に入ろ。

「いらっしゃい。何部屋だい?」

「そうですね。湧太は別に1部屋として私たちは2人1部屋でいいですか?」

「ベットが広ければいいよ。」

「あぁ、男女一緒に寝るのはかなり恥ずかしいことになるしな。」

「えぇ。ナサールは私と一緒に寝ます?」

「う、うん。」

「じゃあ、マレ!」

「うん!アリシア!一緒に寝よ!」2人はそういうとすごい勢いで跳ね回ったり、飛び回った。2人とも仲良しだよな。最近会ったのかなほんとに。そんなことを想像されないぐらい楽しんでるし。

「夕飯はできますか?」

「あぁ。でも数十分はかかるから風呂入っときな〜。

ほらよ。そしてお金は14900ルナシェスだよ。」

「わかりました。」ソリスはそう言うと財布の中から金貨1枚とプラチナでできたと思わしきお金を店の主人に渡した。

「お釣りと、風呂セット渡すよ。風呂は男風呂も女風呂も地下にあるからあそこの階段下れよ。部屋の鍵はこいつだ。」主人はそういうと鍵を投げて渡して来た。ソリスはそれを受け取ると「ダディワス。」と言ってワームホールみたいなのを開通させて、そこに入れた。

「な、なんだそれ?」

「後で説明しますよ。ちょっと避けましょう。後ろの人がお待ちですので。」

「ん!じゃあ行くよ〜!」アリシアはそういうと引き連れる様に階段をくだってった。

「ソリス、そういえばさっきのはなんだ?」

「チェストというか、持ち運べるタンスみたいなものです。ワームホールという異世界というか魔法空間をそこに開いて、その中に様々な荷物を入れることが出来ます。あなたの服もこの中に入れてますよ。バックとかを減らすことが出来るので重宝されてるんですよ。もしかしたら魔力が纏ってあるかもしれませんがこの世界ではそこら中に魔力が流れてるので気にしないでください。ダディワス。こちらがあなたの服です。一応あなたのタンスから似てるのを拝借しましたがお間違いないでしょうか?」ソリスはそう言うとジャージと靴下、パンツを出してきた。完璧だな。準備はいつも万全にか。

「ありがとな。」

「いいえ。」

「じゃあ女湯こっちだね〜!ナサール!」

「は、ひぁい……そんな大声で呼ばないで……」

「わかったよ。」

「お風呂いこ〜。」

「ん……」ナサールはそういうと僕のからだから離れてアリシアたちの方に行きみんなで女風呂に入ってった。僕も今後の生活も考えたいし、ゆっくりと風呂に入った。

…………さて、今後どう生活するのかな。何しろ異世界なんて当たり前だけど初めての経験だからな。ギルドも聞いたり読んだことはあるけどやるなんて初めての経験だし引きこもりだから太っては無いとはいえ、妹みたいに筋力ムキムキっていう訳では無いし、もしかして隠れ魔力とかでもチート気味に着いてたのかな?それだったらちょっと納得いくし。それともチートや特殊能力無しで異世界に召喚されたのかな。それもそれで悪くは無いけどモンスター等ギルドの任務には結構苦労するかもな。それでも頑張って生きてくしかねぇだろうな。上がるか。そろそろ風呂のぼせそうだし。よいしょ。これって服はそのままでいいんだよな。そのままだと回収できるらしいし。それにしても、見た感じほんとに色んなのがいるんだな。エルフ耳の金髪にケモ耳男。妖精みたいな人に大きな角が生えた人もいる。もしかして異世界では普通は人間が多数はだけどここでは寧ろ少数派なのかな?なんの特徴もない人もいるけど髪色大抵ちょっとおかしいし髪の毛赤かったり白かったりなんか変な丸いものが隣にいたり。もちろん黒や茶色の人もいるけど。ふ〜。スッキリした。さっき起きたばっかりだけど寝れるかな?

「お、ナサール。もう上がったのか?」風呂を上がるともう既にナザールが長すぎる髪をぽんぽんと撫でながら外で待っていた。なんかすごい毛量に見えるけどどれぐらいあるんだ?

「ん。髪長いから、洗うのには、結構時間、かかるけど、代わりに、今回、風呂が、かなり熱いからね。みんなより、早く出ちゃった。みんなも、もうすぐ出ると思うよ。」

「熱い風呂苦手なのか?」

「魔人は体温、低いからね。熱い、風呂だと、のぼせやすいんだよ。だから、早めに上がるんだよ。」

「そうなのか。特性なのか?」

「まぁ、そうだね。魔人の、特性として、体温低い、力強い、角が生えている、大食いの4つがあるんだけどね。そのうちの、ひとつとしてある。そして、その影響で、熱い、風呂は、のぼせやすいんだよ。」

「そうなのか。力が強いってどれぐらいなんだ?トラウマにならない範囲で教えてくれ。」

「ん〜。まぁ、かなり強いよ。ただ、今の私じゃ、説明が、しにくいから、しないけどさ、どうせ、依頼が、あれば、私の、力は、明らかに、されるでしょ。だから少し待ってて。」

「おう。分かった。」

「じゃあ、アリシアたちが、上がるまで、もう少し、待とうか。」

「そうだな。」僕とナサールはそういうとアリシアたちが出てくるのを待った。数分でアリシアとマレを先頭にみんなか出てきたので合流して階段を上がり夕飯を食べながら明日のことについて話した。どうやら、ギルド所は朝から空いてるためにすぐ入ることができるらしい。なので朝飯を食べたら直ぐに出発することにしたので、食べ終わってそれぞれの部屋に別れて眠りについた。案外混乱もあったため疲れてたらしく思ってたよりも直ぐに眠気が来た。

2

フ、フワァ……あ、えーとえーと、そうだったそうだった。昨日異世界召喚されたんだった。すっかり忘れてた。一瞬どこかと思っちゃったもん。寝たら夢から覚めてくれるかなと微かな希望もあったんだけど無論そんなわけないよな。とりあえず……着替えて外にでも出るか。

「あら、おはようございます。」外に出ると赤と白の縦縞のパジャマを着たソリスが外で待っていた。だいぶ早起きなんだな。

「おはよう。パジャマか?それ。」

「まぁ、そうですね。まだ着替えてないので。」

「そうなのか。ナサールは?」

「先に着替えてますね。あ、出てきました。おはようございます。」

「おはよう。」

「ん、ふわぁ〜……おはよぉ……」ナサールは大欠伸(あくび)をしながら髪を床につかせてゆっくりと現れた。髪の毛持ってたから風呂出た時には気づかなかったけど体の倍近くあるんだ。そりゃ結ぶのにも時間かかるわ。というか髪の毛モップみたいになってそう……

「じゃあ、髪を結びに行ってくるね……」

「行ってらっしゃい。」

「おう。行ってきな。誰かに踏まれないようにな。」

「ん……うわぁ!?」

「大丈夫ですか?」

「いてて……階段踏み外した。」

「平気か?」

「ん。結構色んなところぶつけたけど怪我はない。あと、今ので眠気は完全にきえたね。じゃあ、行ってくる。」

「おう。気をつけろよさっきみたいになるなよ。」

「分かった。」ナサールはそういうとゆっくりと階段を降りてった。髪……長すぎだなこりゃ。何しろ本人が階段降りても中々消えないんだもん。

「何気に珍しいのみましたね。ナザールが転ぶなんて。朝だから寝ぼけてたんでしょうか。」

「かもな。そしてさ。ナサールの髪長すぎないか?」

「同感です。しかし、彼女もそのことを自覚していますし、なにしろ本人は伸ばせるところまで伸ばすらしいです。あそこまで長いとかなり邪魔そうだし重そう。ですけど本人がそれでいいならいいんじゃないんですか?誰にも迷惑はかけてませんし。」

「そうかもな。煙草やお酒などと違って髪を伸ばすは自分にしか影響無いし。アリシアたちは?」

「まだ寝てますね。起こしてきますか。」ソリスはそういうとアリシアたちの部屋に入り「もう朝ですよ!起きてください!」と大声で言った。朝っぱらからソリスは元気だな。もうちょっと眠気があってもいいのに。早起きに慣れてるのかな。

「なに!?なに!?」

「おはよぉ……もう。うるさいよ。」

「でももう朝ですよ。あと起きてないのはあなた達だけなんですから。」

「そうなの?ふわぁ……」

「なら起きなきゃ……服着るからもういいよ。」

「わかりました。ちゃんと起きてくださいね。」

「は〜い。」2人がそういったためソリスも自分も着替えるために部屋に戻って行った。その後自分も何分か待っているとアリシアたちがバン!と勢い良くドアを開けて現れた。ソリスも少し間を置いてゆっくりとドアを開けて現れたので、みんなで一緒に階段を降りてった。

「そういえばナサールは?」

「一足先に階段を降りていきました。今あの長い髪を結んでる最中です。まぁ、御手洗の入口で待っていたら数分程度で出てくるでしょう。」

「りょ〜か〜い!」

「ん〜!分かった!そこで待っとくね!」

「ありましたね。ではあそこで待ちましょうか。」ソリスは洗面台の入口の近くの壁に寄りかかって言ったので言った。その後何分か待ってるとナサールがゆっくりと周りを見回しながら洗面台から出てきた。やはり、いくらか怖いのかな。

「あ、おはよう。ロープ頂戴。」

「分かりました。」

「おはよう!」

「おはよ〜。ご飯でも食べよっか。」

「ん。予定はどうする?」

「わかりました。後、予定の件なんですけど食べながら話しませんか?」

「そうだね。」

「じゃあ、食べましょうか。」ソリスはそう言うと席を確保してみんなと一緒に座りその後ご飯を持ってきた。その後、僕らは今日のことに着いて話しながらご飯を食べた。どうやら、ギルドの登録にはかなり時間がかかり、しかも、かなりの検査があったり、歩く時間がかかったりする影響でかなり早く外に出て歩いた方がいいらしい。まぁ、やっぱりそこら辺は公文書だからな。さらに役所だしかなり時間がかかるよな。しょうがない。ご飯食べたら速攻で出発するか。

「ご馳走様。」

「じゃあ行こっか。」

「そうですね。では食器置いてきますので少々お待ちください。」その後僕らはゆっくりと背伸びをした後、外に出た。明るいときを見たのは初めてだな。意外に外も綺麗だな。中世のヨーロッパって汚いで有名だったところなんだけど……まぁ、そんなわけじゃないよな。夜市の時と違ってやはりちょっと人は少ないけどな〜。そう思いながら喋り、10分15分歩くと小さなお城みたいなところに着いた。ここがギルドなのか。かなり高貴なところだな。道の周りには赤、青と交互にメラメラと燃えるたいまつみたいな大きな炎が燃えていた。結構道とか建物とか大きいんだな。

「ここなのか?」

「そうだね。」

「思っていたより大きいですね。朝から赤と青い火メラメラ燃えてますし。」

「そうだな。あれも魔法なのか?」

「恐らくね〜。」

「なんか、怖いよ。」

「確かに少し、圧がありますね。荘厳ですし。」

「でも入らないとなんも始まらないよ!」

「確かにね。」

「入りましょうか。」

「そうだな。ほら行くぞ。」

「あ、うん。分かった。」

「しつれーしまーす。」アリシアはそうやってドアを勢いよく開けた。中は結構広く奥の方に受付のようなものが、左にドアが、右に雑談部屋のような依頼受注部屋のような部屋があった。

「あ、初めまして。こちらにお越し下さりありがとうございます。要件をお聞きいたします。」受付のところから紙に隠れるようにして小柄のうさ耳の女性が手を振ってこちらに来るように催促した。

「あ、は〜い!」

「……おはようございます。(わたくし)ここで受付をやっていますリカンヌ=アリサンヌゥェイと申します。お宅は……初めてみますね。別所での依頼の受付ですか?それとも新しくギルドを作りますか?」

「新しいギルドの方です。」

「わかりました。それではあちらのドアからお入りください。最初の部屋で体のサイズと魔力と魔属性を測り、次の部屋でチーム名と各々の名前を聞き、最後の部屋でギルドの説明を受けてもらいます。手間ですがそれがルールなので許してください。」

「オッケ〜!」

「じゃあ行きましょうか。」

「そーだね〜!」

「おう。」

「ん、ん。」全員がそう言って右の方に行きドアを開けた。中には2人の150cmぐらいの巨乳、ピンク髪のボブと赤い目、ピンクと白の水玉ワンピースを着ていて革靴を履いた17歳ぐらいの双子の女の子がいた。左右にメイドのようにいるけど右の子の方が少し背大きいな。

「こんにちは。私はチン=ラーヴィス。こちらは双子の妹のサン=ラーヴィス。ギルド所の測定長をやっております。」

「こんにちはです。こちらでは身長、スリーサイズ、魔力、魔属性の4つを調べさせていただきます。主な理由としては適した属性を知ることで今後のギルド生活に役立ててもらうのと兜や鎧を作る必要がある場合こちらに届出をした方が割引されるんですけど、その場合にサイズなどがわかっていた方が何かと便利からですね。それと、余り想像したくないのですが死んだ場合の身元確認が容易に済むからです。他になにか質問はありませんか?ないようであれば測定を始めさせていただきます。」

「あ……あのスリーサイズの時は……」ソリスがすごい真っ赤な顔をして恥ずかしそうに言った。あ……察し。

「あ、脱がなくても構いませんし、体重とかも他の人に伝える気は無いです。あそこにカーテンがありますよね。そこに隠れて測るんです。身長だけはあれで測るので、カーテンの中では測れませんけどね。魔力などは体格を測り終わり次第説明しますね。それではどうぞ。」

「ほいほ〜い。じゃあ私からやってね!」アリシアはそういうと身長を測るやつにめちゃくちゃ楽しそうに飛び乗った。一々動作が大きいな〜。体が大きい分動きも大きくなるんだから、後々胸のせいとかで高いガラスとか陶器とか割りそう。2人はアリシアを宥める様に落ち着かせ身長をピーンと背伸びしながら測り始めた。やはり女の子にしては背高いんだなアリシアって。

「171cmですね。」チンは苦労しながら測る棒を下ろしてそう言った。僕より一回り小さいぐらいじゃん。その後、アリシアのスリーサイズ、僕たち全員の身長やスリーサイズを測り(なぜか男である自分も胸部、腹部、尻を測らされた。)それを羊皮紙に教えてもらった名前とともに書き記した。

「ありがとうございました。それでは、次はこちらを手にお取り下さい。」サンはそう言うとゆっくりと2つの巾着袋を手渡してきた1個は中に何個も丸い物体が入っててもう1個には大きい球体のが入っているっぽかった。なんだろう。結構重いし。なんか数学で出てくる3つのたまを出して何色が何分の1の確率で出てくるやつに似てるな。

「では、まず、いっぱい入ってる方を出してください。様々な色の小さい水晶玉が出てきましたよね。」

「あ、はい。」

「あのさ〜。重くて開けられないんだけど〜。」マレはうんとこすんとこと地べたを這いずりながら飛んでいた。人間の10分の1サイズだからな。

「あ、そうでした。妖精用にしないと。少しお待ちください。」チンはそういうと慌てた様に妖精用の巾着袋を渡してきた。

「ありがとね〜。」

「なにこれ。」

「ビー玉みたいだな。」

「それは、魔石です。魔石というのは知ってますよね。魔力を通すとじんわりと光る鉱石です。11種類ありそれぞれ魔法の属性に、対応しています。魔属性は火、水、草、風、土、光、闇、体、動、精、魔です。今回はこれを使って検査します。まずは、魔石を手に持ってください。その後、手の中にじんわりと魔力を通すようにしてください。ゆっくり、ゆっくりと力を込めるようにしてください。」

「は、はあ。」

「はい?……これでいいのかな……」僕とナサールは疑問を持ちながら、他の人はさも当たり前のように手にじんわり、ゆっくりと力を込め始めた。するとじんわりと魔石が光り始めた。マ、マジか。

「光始めましたね。では、しばらくそのまま魔力を光らせといてください。」サンはそういうとなにか羊皮紙に書き足した。

「サン、終わった?」

「ん。それでは発表しますね。まず、アリシアさん。あなたは火、水、草、風、土、光、精の7属性が使えます。次にソリスさん。あなたは火、水、草、土、光、闇、動、魔の8属性が使えます。次にマレさんあなたは精、体の2属性が使えます。ナサールさん。あなたは火、水、草、風、土、闇、体、魔の8属性が使えます。最後に湧太さん。あなたは火、水、土、闇、魔の5属性が使えます。以上ですね。」

「はい。もうそれはしまって構いません。そして次に大きな球の方を出してください。水晶玉がありますよね。次はそれを使って魔力量を測ります。先程と同じように力を込めるようにしてください。すると、先程のようにこの水晶玉が光ります。様々な色に光りますがそれで魔力量を測るので気にしないでください。」

「了解です。ではやりましょうか。」ソリスはそう言うと両手でそれを包み込むように優しく握り始めた。僕たちも見よう見まねでやるとまたも様々な色に光り始めた。各個人で色違うからそれで魔力量を測るんだな。光のスペクトルみたいなものか。

「分かりました。魔力量が少ない順に赤・橙・黄・緑・青・藍・紫・白となっております。なので少ない順に発表しますね。まずは黄色に近い橙色の湧太さん。次に黄緑色のナサールさん。その後青っぽい緑色のアリシアさん。続いて青色のマレさん。最後に濃い紫色のソリスさん。その順となっております。まぁ、紫色でもすごい魔力量なので。白は1年に1回あればいいほうなので気にしないでください。赤でも何回かは魔法使えるので。」

「次はレベル測りです。長いとは思いますがもう終わりなので。」そういうとチンとサンは水晶玉の類が入ってる袋を回収した後黒いプレートを手渡して来た。なんかポカポカするな。少し暖かいし。

「なんだろうね。これ。」

「少し暖かいね。」

「レベルを測るやつなのは分かりますけどどうやって測るんですかね。」

「それを今から説明しますね。熱が少しあるのでわかる通り、この石板には少しだけ魔力が行き来してます。もちろん自然回復分にも満たない分だけなのでそこら辺は安心してください。」

「それでこのやり方なのですけどまぁ、簡単に言うと分析です。1分ほどこれを連続して持ってるだけでレベルの判定は終わってくれますので自動です。その間椅子に座っとくでもして少し待っといて下さいね。」

「そんな雑なのでいいんだな。」

「ええ。終わったら石板に徐々に印字されていくので。」

「あの〜。そちら終わりましたでしょうか。」

「あ、まだ終わってないです!」

「なになに!?」一人の女性の声がサンが聞いたドアの向こうからバッと押しのけるようにして1人の少女が出てきた。少女は160cmぐらいの巨乳、真っ赤な膝までのロングと赤い目そして真っ赤なドレスとヒールを履いた18歳ぐらいの少女が仁王立ちをしてきた。なんか、すごい高圧的だな〜。顔もフフン♪みたいな顔してるし。

「あ、あんたらも新チームなの!?」

「あの〜。早く戻ってくださると。」

「何やってるの?」

「ごめんな。うちのリーダーが迷惑かけて。」ゾロゾロと4人の男女が赤髪の女の子の後ろに出てきた。

155cmぐらいの貧乳。白髪の腰までの長いポニーテールにしたのと穏やかな白い目。白いロングドレスと長い靴下とローヒールを履いた15歳ぐらいの少女が赤髪の女の子を宥めるようにし、

155cmぐらいで巨乳。大きなアホ毛と肩ぐらいまでの短いツインテールとエルフ耳。緑色の半袖にまっ茶色のズボンを履き緑のスニーカーを履いた18歳ぐらいの女の子と180cmぐらい。センターパートの黒い髪と黒い猫耳。白いワイシャツに青いジーパンを着て革靴を履いた20ぐらいの男の子が後ろをついて行きさらにその後ろに恥ずかしそうに140cmぐらいの貧乳。水色の下ら辺に結んだツインテールと水色の目。左前の青い浴衣をきて青い鼻緒の下駄、そしてバスケットボールぐらいの大きさの半透明の白い魂で顔を隠すようにした中学生ぐらいの少女が後ろに隠れるように着いてきた。この子達も赤髪の女の子の仲間なのかな。

「あの〜!お戻りになってください。まだ終わってないですよ〜!」

「あ、はい!じゃあ戻ろっか。」

「そうですね。失礼しました。」

「別に平気だよ〜!」

「では。」

「あの〜。失礼しま……あ、」さらに後ろから155cmぐらいの爆乳。背中ぐらいまで伸びた銀髪と水色の目と白い猫耳。深緑色の谷間が少し見えるぴっちりとしたワンピースを着て緑色のハイヒールを履いた16歳ぐらいのお嬢様みたいな女の子がゆっくりと出てきた。これで何故か同一の部屋に3つの新規チームが集まってるのか。あの子の後ろにも何人かいるし。結構新規登録者もいっぱい来るんだな。

「お!?あんたも!?」

「おはようございます。えーと、すこしおまちくださいね。もうすぐ終わるので。そちらももうすぐ終わりみたいなのでその部屋に戻ってください。」

「あ!はい!」

「分かりました。では待っていましょうかね。」赤髪の子と銀髪の子はそう言うと部屋から出てった。なんか今日は多い日なのかな。

「申し訳ございませんね。さて、そろそろ終わりましたでしょうか。回収してもいいですか?」

「あ、はい。そうですね。もう文字が印字されてますし。」ソリスはそう言うと石版をチンに渡した。確かに石板には金文字でレベルなどが書かれておりなんか高級味を感じられた。

「それでは、発表していきます。まず、アリシアさん。あなたは体力レベル162攻撃レベル188魔法レベル120総合レベル140です。次はソリスさん。あなたは攻撃レベル91魔法レベル198体力レベル89総合レベル126です。次はマレさんあなたは攻撃レベル59魔法レベル192体力レベル79総9合レベル110です。次にナサールさん。あなたは攻撃Lv19魔法Lv172体力Lv199総合Lv190です。最後に湧太さん。あなたは攻撃Lv102魔法Lv96体力Lv114 総合Lv104です。全体的に強い方ですね。特出して高いのもありますし結構バランスは取れてる方だと思いますよ。それでは、この紙を渡しますので次の部屋に移ってください。……さすがにそろそろ終わりましたよね。あの……終わりました?」

「あ、はい!ただいま終わりました。」

「それではお進み下さい。」

「ありがとうございました。」

「いえいえ。こちらもありがとうございます。」

「さて!行こっか!」アリシアはそういうとルンルンとしながら次のヘアのドアを開けた。そこには椅子がたくさんとめちゃくちゃ古い形式のカメラと三脚、学習机みたいなのがありそこに1人の女性がいた。女性は155cm弱の巨乳。黒髪ロングと黒い目。高校の制服のような服を着ている19歳ぐらいの女性がだった。

「あら、こんにちは。続いてはあなた達ですか。チン達から紙を貰いましたか?」

「あ、はい。これです。」

「ありがとうございます。なるほど……ん?」

「どうしたの?」

「あぁ。いえ。ソリスさん。お久しぶりですね。」

「うぇ?」

「どういう、ことなの?」

「あったことでもあるのか?」

「いえ。そもそも名前教えて貰ってないのですけど。名前教えて貰わないと。」

「あぁ。そうでしたね。私はベアン=サリトゥヌラと言います。ここの記録長をしています。」

「サリトゥヌラ……。あぁ、お得意様ですか。お久しぶりです。数年ぶりですね。」

「お得意様?」

「お店でもやってた〜の〜?」

「まぁ、そうですね。私はギルドに入る前、家族たちと一緒に農業や漁業、養豚業などの第一次産業のほとんどをやっていたんですよ。」

「そうなのか。」

「そうそう!結構大きなお店で働いてたよね〜? 」

「はい。なので色んなところにお得意様がいました。サリトゥヌラさんもその内の一部だったんです。肉とか魚とかをよく取引してましたね。」

「そうなんだな。」

「では、これにリーダーの名前とメンバーの名前、そしてチーム名をお書きください。」

「はい、ん?そういえばまだチーム名決めてなかったですね。」ソリスは何かを思い出したように言った。いや、先に決めてこいよ……まぁ、チーム全員決めてから決めるってもありだと思うし。

「で、どうすんだ?チーム名」

「The Guildは?」

「単純すぎません?ありそうですし。」

「そうだよね〜!1度ある名前はもう使えないと思うしさ〜。」

「そうですよね。」

「ん〜、僕英語苦手だからな〜。お?ナサールどうかした?」僕はそう言うとモジモジしながら黙っているナサールを見た。なんか可愛いな。

「あ、あの、その、えっとね……1つ案があるの。」

「そうなの?」

「なんでしょうか。言ってみてくれませんか?」

「あ、あの、colorful freeは?」

「極彩色の自由か。かなりいい名前だな。」

「じゃあ、それにしょっか。みんなもそれでいい?」

「うん!」

「えぇ。構いません。」

「僕もそれでいいぞ。」

「じゃあ、それで!リーダーはソリスだよね。」

「そこはアリシアじゃないんだな。」

「まぁ、そうですね。集めたのは確かにアリシアなのですが、アリシアはちょっとリーダーとしては難ありなので、私がリーダーとなることで合意を得たんで、私がリーダーになるんです。よし。私の名前と種族を書きました。えーと、この武器欄にはどう書けば……」

「ギルドに所属する際どのような武器を使ってるかが分かりやすくなりますからね。さらにこれを見たあと作るギルドカードを武器屋に見せると一部の商品が割り引かれるんです。例えば剣の場合は剣そのものが、魔法の場合はエンチャント装備品や水晶玉、魔導書や杖が、その他にも様々なものが元のお金から割り引かれるんです。まぁ、まだ決めてない場合は空白にしといてください。後で更新すればいいので。」

「素手の場合は?」

「素手と書くのもよし。まぁ、かっこよく見せたいなら徒手空拳(としゅくうけん)と書くのもよし。自由に分かるように書いておいてください。」

「ん、……わかった。」

「では、私は魔法とでも書いておきます。みんなは使ってるもしくは使うことにしてる武器を書いてください。」

「わかった!じゃあ私は弓だね!」

「私はそもそも回復要員だからね〜。無しと書くよ。」

「僕は今の所空白かな……」

「私は、素手だね。」僕たちはそう言いながら羊皮紙に名前等を書き記した。

「はい。書いて下さりありがとうございます。次は写真ですね。こちらのカメラに顔を向けてくれませんか?」

「あ、はい。」ソリスはそう言うと椅子を持ってってカメラの前に座った。ベアンはその後ゆっくりと3脚の高さなどを合わせて

「3.2.1とりまーす。」と言いながらカメラのフラッシュを炊いた。かなり古い形式のカメラだな。その後アリシアとマレの笑顔のダブルピースにちょっと困惑しながら

「真顔の方がいいです。ピースもいりませんので」と、突っ込んだりナサールのロープをみて気まずそうに

「あの、その角がコンプレックスになってるのは分かるんですけどこっちも規則なので外してくれないですかね?」と頼み込んだりして僕たち全員の顔から上の写真を撮った。

「さて、それではお次の部屋に行ってどうぞ。カードは3日後に発行されます。発行されしだい自分で取りに行ってください、」

「ありがとうございました。」

ソリスがそういった後僕たちは頭を下げてさらに次の部屋に行ったそこには何故かさっきのチームがいてその隣の勉強机にはかなり小さい女の子がいた。女の子は135cmぐらいの貧乳。金髪の髪をボブにしたのと緑色の目とかなり長いエルフ耳。黄緑色の薄っぺらいチューブトップと同じ色のスパッツを着て裸足、首のところに軽く光ってる小さくて白いネックレスをつけた20歳ぐらいの少女だった。寒くないのかな。

「あ、すいません。まだ説明途中でしたか。」

「おはよ!ううん。違うよ!ちょっとね〜あなた達とあなた達の後ろにいるチーム待ってたの。各チームに1人ずつ話しかけるより1度に話した方が楽だからね〜。あ、自己紹介がまだだったね!私はヨーレ!ここでの依頼長だよ。よろしく!」そのエルフの女の子はルンルン気分で言った。今までの長と全然雰囲気違うな。これまでの長は何となくお堅いイメージがあったのにな。ま、違う感じでもいいけどさー。

「あら、そうなんですか。」

「どうする?座る?」

「確かに椅子はいっぱいあるから座ることもできるけどね〜。」

「ま、すわるか。椅子は僕たちが用意すればいいか。」

「ん。ま、ちょっと、許して、欲しいけどね。」

「あ、別にいいよ〜!」

「私たちも手伝いますね。」

「あ、うん。」

「ごめんね。ついでに残りの分も出すか!何人いた?」

「後ろから人が見えてましたが何人かどうかまでは分かりませんでした。」

「そうね。確かに何人かは分からなかったね。」

「でも恐らく5、6脚あれば足りるなこれ。」

「そうかもね〜。」

「……かもね。よいしょ。」そうみんなで椅子を運ぶ準備をして整えた時、「失礼しますね。」と言いながらさっきの女の子たちが来た。女の子5人男の子1人のチームであった。

「あら、まだ説明終わってませんでしたか。仕方ありませんね。少しお待ちしましょうか。」

「あ、違う違う!あなたたちを待ってたの、1度に説明した方が別々に説明する方が楽だからね。」

「あ、そうなのね。」

「じゃあ座ってそして自己紹介してね〜!」ヨーレはるんるん口調でそういった。自己紹介?まぁ、わかったけどなんでだ?1回会うだけだろ?同じギルド仲間とはいえ別グループなんだからさ……

「あ、はい。自己紹介ですか。分かりました。」

「じゃあ私から〜!アリシア!エルフ!よろしくね!」

「ソリスです。獣人族の猫です。Colorful freeのリーダーをやってます。どうかよろしくお願いします。」

「マレ〜!妖精〜!」

「えーと、魔人のナサール。」

「湧太だ。」

「どうも〜!私たちはWe look forward to every day!私はそのリーダーのラーミラス!吸血族!よろしくね〜!」さっきの赤髪の女の子が飛び跳ねて言った。

「おはようございます。私は副リーダー。メサイアです。天上人という種族です。よろしくお願いしますね。」白髪ポニテの少女が頭を下げて言った。なんか地味に聖なる感じがするのは天使とかに近いからなのかな。

「メルリアヌなの〜エルフ〜。よろしくね〜。」金髪のエルフ耳の子が楽しげにいった。

「え、えっと、ミューエです。……妖人族です。よろしくお願いします。」小さい水色髪の女の子が半霊のようなもので顔を隠しながら真っ赤な顔をして言った。やっぱり恥ずかしがり屋なのかな。

「キリト。獣人族だ。よろしくな。」背の高い猫耳の男がいった。

「では、次は私ですかね。私たちははA small flower garden in the hazeと言います。私はそのリーダー、メルアニアです。よろしくお願いしますね。」白髪の猫耳の女の子がゆっくりと言った。やっぱり、見た目のお嬢様感がすごいわ。

「ルーシーといいます。よろしくね。」150cmぐらいの貧乳。黒髪ロングと黒い目と幼い顔をして、黒の肩出しワンピースを着て黒の革靴をはいた中学生ぐらいの女の子が言ったなんかすごい幼い子だな。見た目以上に顔が幼い。

「クォーリア。妖人族です。よろしくお願いします。」155cmぐらいで爆乳。ピンク色の髪を肩より少し長く伸ばしたのと濃い紫色の目。青い布帽子とふんわりとしたフリルがいっぱいついた浴衣を着て、下駄を履いて青い足袋を履いた高校生ぐらいの女の子がいった。

「プオラートです。エルフ。よろしく。」140cmぐらいのおっぱいが上半身と同じぐらいあるロリ超乳。金髪をショートにしたのとエルフ耳と黒いとろんとした目。パツパツムチムチで谷間が見える赤い半袖半ズボンを着て赤いスニーカーを履いた中学生ぐらいの女の子が言った。なんか……小さいけど一部分だけでっかいな……何となく目がそっち行ってしまう。

「私はミカン!吸血族でキラトの妹!よろしくね!」

「俺はキラト。こいつの兄ちゃんだ。ま、よろしく頼むぞ。」165cmぐらいの巨乳、赤髪をひとつのお団子にしたのと赤い目。水色の半袖ボタン服とジーパンそれと青いスニーカーを履いた18歳ぐらいの女の子がその隣にいる2m強、赤髪をウルフカットにしたのと赤い目。黒い半袖とジーパンを着て黒の強固そうな靴を履いた20歳ぐらいの男を抱きしめて言った。随分と仲のいい兄妹だな。

「じゃあ!みんな!話聞いてね〜。椅子座ってさ〜。」ヨーレはそういうとぴょんと軽く飛び跳ねて椅子に座った。ぼくたちもゆっくりと椅子に座って話を聞く体勢に入った。

「じゃあ、説明するね。と言ってもこの紙に全てのことが書いてあるからそれを見てれば分かるんだけど初回だし口頭でも説明するね。まず、ここでは基本的に法律遵守なんだけど一部、違うのがあるからさ〜。言うね。まず、ここでの、1番のルールは差別厳禁。魔属だろうとなんだろうと敵からは適切に逃がしてね〜。それと、対話できる敵にはなるべく対話すること!」

「どゆこと?倒すのって魔獣や怪物だけじゃないの?」

「まぁ、それはそうなんだけどさ、例えばドラゴンと戦ってる際にそれらを率いる龍人族が来た際は一旦戦闘をやめて意思疎通できるか試すの。あとは巨人族が人里に降りてきて害は及ぼさないもののかなり迷惑な場合もあるけどその場合はどうしてここまで降りてきたのかを聴くし、さらに重要人の保護や野菜泥棒から野菜を守るという任務もあるしね。」

「そうですか。」

「うむ。確かに大切だな。」

「あと、依頼には他に何があるの?」

「あとはね〜。薬草や魔石の採取とダンジョンの挑戦かな。といっても新規ダンジョンは危険なのが多いしその危険度も分からないから下級ギルドでもかなり強い人にしてるんだけどね。あなた達がもしやるなら既存に開拓されていて鉱石採掘用かあなた達の力を計るために私たちギルドが一般に開場してるものかのどっちかだと思うけどね。」

「そうなんですね。」

「ま、そこら辺は安心かな。あまり人が死ぬのみたくないし。」

「そだね!」

「それとさ、依頼で四肢が動かなくなってもこっちは一切何も背負わないから、後、ここでは採取はできるけど売ることは2級までしか受け付けてないからね〜。悪いけど1級や上級のやつを取引するなら別の場所紹介するからそこ行ってね〜!」ヨーレはるんるんで言った。2級とか1級とかって採取物の階級なんだろうか。

「あ、そうなんだ。」

「ま、養うのは大変だしね……」

「そうそ!食事とかはホームレスの時に出してるけどね。それ以外は大変なんだよ。それに色々対応するとこっちも作業量が多くなっちゃうからね。」

「たしかにそうですね。ただでさえ色んな人の依頼を受けつけないといけないんですから。」

「んん!そうそ!あと5人から12人までできるからね〜。依頼も単チーム依頼から複数チーム依頼まで色々あるからね〜。それと依頼を受ける際には予め依頼の報酬金の10分の1を私たちに支払ってもらわないと行けないからね〜。あと、ギルドカード作成に1人1万ルナシェスと3日かかるのはさっき聞いたでしょ?悪いけどその間は依頼受け付けないから気をつけて!じゃあ!1人1万払って!」

「わかりました。」

「はい。」

「承りました。」3人はそう言うとチームメイト分のお金を支払った。ヨーレはそれを持ったあとかなり重厚感あるメガネをかけてソリスたちから貰ったメモをまじまじと見ながら書類にペンを走らせていた。多分申請書の用紙に記入しているんだろう。

「あ、!ごめんごめん。もう要件はこれで終わったからさ質問何かある?」

「あ、一つだけあるな。」

「ん?何?」

「依頼は1日何回まで受けられるんだ?」

「基本的に毎日受けられるけど一日に受けられる回数は道中で起きた緊急クエスト以外1回だけだね。ただ、ひと月における任務制限や最低受講任務とかは存在してないから好きなだけやって貰ってもいいよ〜。」

「そうなのか。ありがとな。」

「ん!じゃあね!」

「バイバイ〜!」

「ありがとうございました。」

「これからもよろしくお願いしますね。」僕たちはそう言いながらありがとうと礼をいいヨーレの部屋から出ていった。

「ふ〜!やっと終わった!」

「結構時間かかりましたね。まぁ、終わったのはいいことですけど。」

「さて!あなた達はもうライバルだね!」ラーミラスはそう言いながら僕たちの方を向いて仁王立ちをした。……は?ライバル?

「すいませんね。ラーミラスは同じ感じの人を見るとライバルなり弟子なりにしたがるんですよ。切磋琢磨(せっさたくま)が大好きなんですよね。」

「ラーミラス。分からないこともないけどさ〜。」

「まったくしょうがないよな。」

「はわわ……どうしよう……」

「あらあら、随分喧嘩早い人なんですね。」メルアニアは笑いながら言った。確かにかなり喧嘩早いし対抗心強いな。

「どうする?私は別にいいと思うけどさ!」

「私も別に構いませんよ、一緒にやるとこちらもいいレベルの練習にもなりますしね。」

「いいよ〜。なんか面白そうじゃん!」

「ま、いいけど。」

「……ん。」

「こっちもいいよ〜!」

「おう!大歓迎だぜ!」

「たのしみ〜!」

「……う、うん。」

「どうやら私たちも構わないようですね。ならよろしくお願いいたします。」

「うん!よろしくね!!」

「ふふふ。面白いことになりそうですね。」

「よろしくね〜!」その後みんなはくっちゃべりながら挨拶や握手を行い最後に苦笑いをしながらミューエ、プオラート、ナサールがゆっくりと挨拶をして、終わった。

ふ〜。これでやっと3日後にギルドやれるんだな〜。

「ね〜。この後どうする?」

「かなり時間空いてますしね。」

「なんか武器屋さんにでもいくか?少しお金高くなるけど行く時に作るよりかはかなり落ち着いて決められるだろ。近くに店とかないか?」

「あぁ、1件だけありますね。1級武器取扱士、且つ2級鑑定士のお店があります。では、そこに行きましょうか。」ソリスはそう言うとゆっくりと歩きながら武器屋さんに連れていった。

「らっしゃい。どんな武器をご所望だい。」

「あ、あのラーマ鋼の剣があればいいんですけど」

「ほう、ラーマ鋼か。なかなかいい目してるな。」

「ラーマ鋼ってなんだ?」

「この国の北西にあるラーマ鉱山から出てくる金属のことをラーマ鋼と言うんです。とても強固かつしなりやすいのでよく剣などに使用するんですよ。ただ、問題がひとつあって物凄く加工がしにくいんですよ。」

「そうなのか。なんでだ?」

「それは俺が説明するよ。とりゃ。これがラーマ鋼だ。」男は剣を選びながら近くのエメラルドグリーン色の石を軽く投げてきた。僕はそれを受け取るとみんなと一緒に眺めた。結構綺麗だな〜。まだ焼いてないのにな。

「綺麗だね〜。」

「そうだよな。でもな、これ適した温度と力でやらないとすぐ壊れちゃうんだ。少しでも弱いとまったく反応せず少しでも強いとバキン!とわれちゃうしな、でも、その困難を乗り切ればこの様に緑から黒色の綺麗な刃を見せてくれるって訳さ。ホット!」男はそう言うと濃い緑色の剣と黒い剣をもった。確かに綺麗な剣だな切れ味抜群みたいだし。

「ほら、試しにこの剣持ってみろよ。」

「お。おう。」僕は男が渡してきた剣を受け取ると片手で持った。見た目の割に結構軽いんだな〜。と言っても1kg弱は普通にありそうだから本気で軽いってわけじゃないけどな。

「剣初めてか?」

「初めてというか現実としてみたのも1回あるかないかの少なさだよ。」

「ほう。珍しいな。」

「兄ちゃん!矢ない?」アリシアがうろうろしながらいった。ソリスたちも武器屋に興味津々でウロウロしてたのでなんか新鮮な感じだった。

「あるよ。どんな矢がいるんだい?」

「えーとね!火矢(ひや)水矢(すいや)木矢(ぼくや)雷矢(らいや)それに岩矢(いわや)も欲しいな各50個ぐらいかな。」

「結構なお買い物だな。もしかしてギルドか?」

「そうですよ。アリシア。ただでさえ普通の矢を100本単位で持ってるんですよ。追加でいります?」

「いるよ!魔法の場合自分の体で無限回復できるからいいけどさ。矢の場合消耗品なんだからさ〜。いくらあっても必要なんだよ〜!」

「そうなんですか。ナサールは何かで戦います?」

「う〜ん。素手で、いいかな?そもそも私の握力に耐え切れる武器があるのかすら不明だし、もしあったとしても鬼に金棒というかなんというかただでさえ強いんだからどうなるのかは分かっちゃうし。」

「魔人ってそんなに強いのか?よくわかんないんだよ。」

「圧倒的な力を持っていますね。最弱レベルの魔人でも大体人2.3人を一斉に持ち上げられるぐらいの力なら誰もが持ってます。ナサールがどれぐらいの力を持ってるかは私達もよくわかってないですけどかなり強いものであることは確かですね。」

「そうなのか。やっぱりそこら辺は魔人なんだな。ある意味なんかイメージとは違わない気がするぜ。」

「ん。ま、そういうことだしやめとくよ。」

「わかりました。店長さんこの杖魔力強化のエンチャント着いてますけど具体的にどれだけ強化してくれるんですか?」

「それか。1発に必要となる魔力が何ら少なくなったりとかは特にねぇがファイラストの場合火球の半径が1.2倍になるぐらいはやってくれるぜ。元々杖には魔力集中のエンチャントが着いてるから素手と比較すると威力は2倍近くあるんじゃないか?」

「それはかなり強いですね。元々私はあまり杖使わないですけど。質も持ちやすさも形状もかなりいい感じですし魔力を込めやすいですし買ってしまいますか。すいませんこれをください。」

「あ、僕の剣も買っていいか?」

「矢もおねが〜い。」

「私は別にいいかな?どれも大きすぎるしやったとしても回復ぐらいしかないからねぇ〜。そういう大きい武器や杖なんかは必要ないや。」

「では、杖と矢と剣を購入させていただきますね。何ルナシェスですか?」

「剣は15000ルナシェスだ。一応高級な素材だからな。矢に関しては全部まとめて1万でいいぜ。杖は3500ルナシェスだ。全部合わせて28500ルナシェスだ。払ってもらおうか……」

「わかりました。では3万ルナシェスで。」

「おう。ちょっと待ってろ。今、革鞘と矢筒、そしてお釣りを持ってくるからな。」男はそう言うと店内を探し始めた。1分少々で戻ってきてお釣りとさっきいってきたものを全部持ってきたそれを僕たちは整理してソリスのダディワスに入れて店から立ち去りカウンベルに戻った。

「…………」

「ん?ナサール?」アリシアはそういうと立ち止まって一点を見つめたナサールに気が付き足を止めた。僕たちも足を止めて同じ方向を見たが何も無かった。一体なにがみえてるのだろう……

「もしかしてまたいるの?」

「…………う、……うん。」ナサールは特別怯えハイライトの無い目をしながら消え入りそうな声で言った。虐められてたとは言ってたけど幻覚まで見えるようになってたのか。もう酷すぎるな色んな意味で。

「大丈夫?」

 「えーと多分だけど平気。ちょっとさ。話しかけないでくれる?ちゃんと2人で話したいの。ふ〜。なんで、まだいるの?……なるほどね。私があのことを覚えてる限りあなたもいるんだね。死にたくないよ。私もまだ生きてたい。だから消えて。お願い!消えてよ!!」

「落ち着いてください。」

「ソリス。多分こういうのは落ち着いてるとかそんな軽いもんでは無いと思う。寧ろ精神的な戦いだから落ち着くよりかは怒ってる方がいい。」

「そんなもんなんですか……」

「うん。こういうのはどれだけ正気を保ったまま過去の自分の残像と決別するのが焦点だからね。ナサール。私たちがいるからね。」

「そうそう。だから安心して。」

「うん。……だから。私には守りたい友情も生まれたし。もう死にたくないの……だからあなたももう要らない。」

「不幸せになっても私たちはそれで本望だしね!」

「はい。」……その後ナサールは10分以上の長い間自分の幻覚と激しく会話を重ねた。最終的に何とか幻覚を消すことは出来たらしいが本人は酷く憔悴しておりぐったりふらふらと部屋に入ってった。その後自傷行為に及んだりする可能性があるためまだ理解があるソリスが優しく見守りながら僕たちは別の部屋にいてたまに様子を見ながら日がすぎてった。

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