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(なろう版)新米薬師の診療録  作者: 織姫みかん
Karte20:私もいつか

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私が子守り?

 前略


 ちょっとソフィア! あんた、全然顔見せないけどなにやってるの! ちゃんとやれてるの? たまには連絡の一つくらい寄こしなさい。ま、ハンスから大体は聞いてるからそこまで心配してないんだけどね。

 話には聞いてるけど相変わらずのんびりとやってるようね。特に変わった様子もないみたいだし、とりあえず安心しているわ。

 そうそう。今度また顔見に行くからちゃんと店にいるのよ?


                             リリア・ゲーベル


 新年を迎えて最初の患者さん、と言うよりお客さんはリゼさんとその娘のメグちゃんでした。昨年生まれたモカちゃんの妹、メグちゃんとは初めましてだね。リゼさんとも薬局で会うのは去年の夏以来かな。

 「え? メグちゃんのお世話ですか」

 リゼさんからの依頼に思わずメグちゃんの顔を見ると彼女は愛くるしい笑顔を向けてくれました。

 「実は用事でバートと一緒にセント・ジョーズ・ワートまで行くことになっているの。モカは連れて行けるけど、メグに長旅はまだ無理でしょ?」

 「なるほど。確かに行くだけで3日掛かりますからね。良いですよ。いつから預かれば良いですか?」

 「来週から、そうねぇ……出来るだけ早く戻れるようにするけど、10日くらいお願い出来るかしら」

 「わかりました」

 「ありがとう。ソフィーちゃんは薬師だから安心してお願い出来るわ」

 まだまだ新米の域を抜けない私だけどそう言って貰えるなら嬉しいな。でも赤ちゃんのお世話ってしたことないんですよね。頼られるのは嬉しいし、引き受けたからにはちゃんとお世話するけど、少し不安を覚える私です。もちろん顔にそんなことは出さず、その日は安堵の表情を見せるリゼさんと只々笑顔を振りまくメグちゃんを見送りました。


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