表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/21

龍馬とおりょう

「早起きやねぇ」

おりょうが着物を手に、小春の隣に座る。

辺りはすっかり、明るくなっていた。


「あ!あの!ご飯とか、寝る場所とか、色々とありがとうございました!」

正座をし、おりょうの方を向くと頭を下げた。

・・・

「名前は?」

「・・・あ、こ、小春です!小さい春って書いて小春です!」


おりょうが優しく微笑んだ。

「可愛らしい名前♪うちは、りょう。おりょうって呼んで?」


ぐほぉっ!めっちゃキュンキュンするっ♡

幕末時代の女の人って、こんなに可愛かったんだぁ・・・

坂本龍馬の奥さんって、こんなに美人だったのかぁ・・・


骨抜きになっている小春に、おりょうが立ち上がりながら伝える。

「さっ、この着物に着替えて?朝ご飯食べたら、ここを立つからね!」

小春はフリーズした状態で、首を傾げる。

「着物って、着たことなくて。どうやって着るんですか?」

・・・

庭の木に留まっていた、二羽の雀が鳴きながら飛び立った。


「はっ?

いや、意味分かんないしっ!!着たことないって。じゃぁ、あんた今まで何着てたんだよ!

あっ!オランダとか外国から来たとか?

・・・にしては、見た目は私らと同じやし・・・


まっ、いっか!うちが着せるから、はよ支度して!!」


い、良いんだ・・・


小春は、おりょうに着物を着せてもらい、身支度をして朝ご飯が準備されている部屋に入った。


二人が部屋に入るなり、龍馬が大声で言った。

「もぉ!遅いぞっ!腹減ったき、先食べてまーす!」

なんか、あざと女子みたいに身振り手振り付きで可愛いな。

笑えるけど・・・


小春は、ふと我に返ると龍馬の近くで正座し、頭を下げた。

「あの!昨日は助けていただき、ありがとうございました!」


「小春っていうんだって♪」

おりょうがご飯を食べながら付け足す。


「小春!良い名前じゃ!」龍馬が満面の笑みで言った。

「さっ!はよ食べて行くよ!小春っ!!」


・・・?


小春は、言われるまま朝食を食べ、荷物をまとめて二人と共に宿を立った。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ