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3話 はじまりのまち2

ああ、沈んでいるな。


そう思った。

どのくらい沈んでいるかはわからないがあの白いところについた感じはなんとなくわかるようになってきた。


はじめはミルクしかなかったのだが、少し先には音の鳴る木があった。

これが最近の僕のお気に入りで、鳴らし方によっていろんな音が出るんだ。

まず、木の先にあるリンゴを引っ張るとウーって低い音が出る。

そして、リンゴを揺らすと、カランカランって乾いた音が出るんだ。


今はこの2つしか出せないけれど、きっと揺らし方によって音が変わることはわかっているんだから、

もっとたくさんいろいろと試してみよう。


そうして音の鳴る木で楽しんでいる時にふと視線を感じだ。

いやそれはずっと僕を見ていたのかもしれない。

ただそれが不快じゃなかったらから気づかなかったのかもしれない。

単純に僕の意識が音の鳴る木に集中していただけな気がしないでもないけれど。


それは大きかった、僕の何倍もでかかった。まるで自由の女神のようだった。

片手を持ち上げていることもなく、鎖を足にまきつけていることもなかったが。


その女神は、何をするでもない。

ただじっと見ている。

僕はその視線がきらいじゃない。


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