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予感  作者: いくら軍艦
日常
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006.海になる

海に近い家で生まれたこの子は、ずっと海で遊び、頭の悪い子だった。


勉強をしなさいといっても聞かず。もう引っ越そうかしら。


「僕ね、大人になったら、海になるー。」


長男もそんなことを言ってたな。じゃあ叶えてあげよう。私なりの精一杯。


へーそーなんだ。じゃあなれば。


たくさん漕いだたくさん。結構離れた結構。そして最後はぽい。簡単に感情もなく。ペットボトルを捨てるように。


あの子は海なれてさぞ嬉しそうだった。あの子にはもう会えないとなると悲しいけれどね。


006.海になる


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