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034.帰って来たか。
「いやお前誰だよ」
俺が家に帰って来てからの第一声がそれであった。
恋人の家であるのにもかかわらず、家の中に人がおり、かなりくつろいでいる。
しかも相手は当たり前だろ?みたいな顔で
「おかえり、今日早くない?しかもまた違う人?」
とか言っている。
「なんで今日早いの?いつももっと遅いじゃん。」
不思議そうな顔でこっちを見ているそいつは、なぜか自分にとってここまでくると普通に思えて来た。
「いっつもここにいたのにさー。帰ってくると思ったら隠れてその場しのぎしてたのに早く帰ってくるなら先に言ってよー」
そいつが指したのは付き合い始めにあげた使ってないクローゼットであった。
「は?」
俺は思考が追いつかなかった。
「いや、は?じゃなくて、ほら」
そいつがクローゼットを開けると、生活感丸出しのまるで人の部屋のような空間が広がっていた。
「いや、まぁ出てけよ。」
「いや、ここ俺の家だし。出てくのそっちだろ。」
どうしよう早くしないと恋人が来てしまうのに、、、
「いや、早くしないと恋人来ちゃうんだって。」
こういうとそいつは
「恋人に言っといてよ、母の自覚あんのかよって。」




