003.たこ焼きガチャ
「ねぇねぇ、このたこ焼きって中に何入ってるかわかんないんだよ。」
へーそんなものがあるのか俺は少し興味が湧いたのですげぇなと言ってしまった。別にスゲェと言っても問題はないけど。
「そんなに食いてぇなら先食っていいぞ。」
ほら来た、問題はこれだ。少しめんどくさいけど一つつまみ冷ましてから口の中に入れた。
中身はチョコだった。
「うわっ、チョコだ。」
いちおう報告しとく。
「へーまだあたりな方じゃない?じゃあ次私行こうかな。」
右隣に座る女友達が言った。なんだその上から目線は。
003.たこ焼きガチャ
「おう食え食え」
周りが囃し立てる。俺も一応笑って加担する。事件はそのあと起こった。
「いたっ!」
ものすごい大きな声で言った。
周りは注目する。するとたこ焼きを食べた女子の口からだらっと血が出て来たのだ。
どうした?!と周りは怯えたり。ティッシュをあげたり、口の中を見たり。
周りは大混乱だった。そしてコロンと女子の口から出て来たのは小さな刃だった。周りは少し後ずさりする。お、おい!こっち見てみろ!
そう言った方にはたこ焼きがあり。その中には絵の具が入っていた。
「う、嘘だろ。」
周りから聞こえてくる。まさか他のたこ焼きにも入ってるかもという声を聞いて、急いでたこ焼きを開いた。
その通りで他には、普通のたこが入っていたり、布、セメントなどが入っていた。
自分は運がいいのだろうか、そんなことを考える。このたこ焼きを買った店に急いで行くとそのたこ焼き屋は存在を無くしていた。