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021.闇
あの押し入れは引っ越してから一度も開けたことがない。開けることができなかった。内側から謎のつっかかりがあるのか、ひかっかって開けることができないのだ。
だが今日、押し入れをこじ開けることにした。理由はないが、何が中に入っているのか気になるからだ。
021.闇
まずはバールでこじ開けることにした。だがダメだ。つっかかりがないから引っかからない。
次だ。ハンマーでぶっ壊そう。もういいや。
そして俺は大きく振りかぶり、襖をビリビリに割いた。
俺は中を覗く。びっくりした。
闇だ、暗いじゃなく。
絵の具で染めたかのような綺麗な黒。どうなってんだ?異空間への入り口か?そんなことを思いながら中をジロジロと見ていた。
ふと後ろを振り向くと。
真っ黒の女性がいた、表情はわからない。
「中を見るなぁぁぁぁ!!!!」
女性は低く、大きな声で俺に言った。あまりの怖さに俺は倒れてしまった。
目がさめると、真っ暗な闇の中にいた。
俺は、、、
そうか、押し入れの中か。




