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019.僕はあそこで死んだ。
君が呼んでる。君というのは僕の彼女のことだ。きっと僕のことを、呼んでる。
僕は引き寄せられるように青信号の横断歩道を渡った。その時、横から大きなものが来ているのに気づいた。トラックだ。僕は呆然としてしまい。そのまま、トラックに轢かれた。
019.僕はあそこで死んだ。
気づくと、僕は轢かれる前に歩いていた道の上で寝ていた。
変な夢を見ていたのか?
意識はあるし、さっき轢かれたことも覚えている。轢かれた所に行って見るか。
僕は駆け足で轢かれた所に向かった。つく前から騒ぎになっていることがわかった。
なんの騒ぎだ?そう思い、僕は野次馬の中から顔を覗かせる。僕は血の気が引いた。
僕が死んでる。
どういうことだ?なぜ俺が死んでる?
周りを見ると、死んだ僕の隣で彼女が必死に僕の意識の確認をしている。心臓マッサージなどをしてる、僕が生き返ることを信じて。
僕の新しい体の目から涙がつぅと流れる。
失ってから、大事なものに気づいた。そんなことを言った人がいたような気がする。
僕の場合、大事なものは自分の命だけど。




