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015.指される男
最近流行ってるうんたかウイルスだか何だか知らねぇけど、俺は死んでも、外でマスクとかしねぇから。
015.指さされる男
マスクもせずに男は、買い物に出ていた。
なんか視線がいてぇな、でも関係ねぇよ。
ん?あいつ、よく見ると俺のこと指さしてるな。何だあいつ。
「おい、指さすのをやめろ」
俺はその指をさしてる奴の前まで行って、わざわざ注意をした。
「マスクをしてください」
「嫌だね、マスクしねぇくらいで指を差すな」
「じゃあ指さすのをやめません」
俺は諦めて帰ろうとしたその時だ。
みんな俺のことを指さしていた。買い物をしている人から、レジを打つ人もレジを止め、俺のことを指差していた。
「な、何なんだよ!き、気味わりぃ!」
そう言って俺は、スーパーを飛び出した。
飛び出した先でも、みんな俺のことを指差していた。
車に乗っている人も、車を止め、テラスカフェにいる人も、真顔で俺のことを指差していた。
そいつらはどんどんと俺に近づいて、俺を中心に円になるかのように、指差していた。
「だっ、誰か助けてくれぇっ!」
そう叫んでも誰にも届きはしなかった。




