途中で飽きた
掲載日:2019/08/22
俺はくらやみの中で目を覚ました。
―――ここはどこだ?
―――俺は誰だ?
―――俺の名前は………ダメだ、思い出せない。
一体"俺"の身には何があったんだ、一度自分の事を整理してみるか。
まずは俺の名前、これは当然わからない。次に俺の誕生日、わからない。俺の家族、わからない。俺の友人、わからない。年齢、わからない。職業、わからない。住所、電話番号、身長、体重、趣味、好きな歌手、好きなこと、好きなもの、好きな人………わからないな。
これはつまりだ、俺は記憶喪失にある。そういうことだろう。自分の操る言語が日本語であることから俺は日本人だろうと予想できるし、基本的な知識はある。しかし、自分に関する情報がまるで誰かに抜き取られたようにぽっかり抜け落ちている。
眼前に広がるまっくらやみは俺の視界になにも浮かべない。それどころか音すら聞こえない。
ここまで読んでくれてありがとうございます。これからも頑張ります。




