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塩の確保は微妙に重要

 さて、ここの生活にも大分馴染んできたと思うのだが最近微妙に立ちくらみなどが起こるようになってきたんだが、血圧が下がってるのかな?。


「うーむ、塩分不足か?

 貝とかナマコは食ってるんだが汗もかくし不足してるかもしれないな」


 首をかしげるフローレス人達。


「えんぶーん?」


「えんぶーん?」


 フローレス人達は同じような食事でも特に問題ないらしいな。


「ああ、海の水はしょっぱいだろ」


「しょっぱーい」


「しょっぱーい」


「どうも俺はそのしょっぱいを取らないと駄目らしい」


「たいへーん」


「たいへーん」


 を、フローレス人がオウム返しだけでない言葉を発するようになってきたな。


「動けるうちに塩分補給するかね」


「しよー」


「しよー」


 さてこの時代には当然塩は売ってないし塩田もない。

かと言って海水を飲むわけにも行かない。

そうすると一番簡単なのは海藻を海から引き上げて干すことで、目で見てわかるような大きさの塩の結晶を作ることだ。

水を受け止める容器がれば塩の結晶の付いた海藻に海水を掛けて濃い塩水を作ってそれを煮詰めるということもできなくはないが、そこまでしなくても大丈夫だろう。

と言うかそうするなら土器とか柄杓がないと無理だよな。


「取り合えず海岸に打ち上げられてて無害そうな白い塩を吹いた

 海藻があればそれを舐めるのが一番なんだがな」


「さがすー」


「さがすー」


 岩場や砂浜などに打ち上がってる海藻をみんなして探す。

そして探せば案外あるもので砂浜に打ち上がってるワカメみたいな海藻が乾いて塩を吹いてるものを見つけた。

指でちょっと取って舐めてみる。


「あー、塩だな」


 首を傾げてるフローレス人達が真似をする。


「しょっぱー」


「しょっぱー」


 フローレス人達は顔をしかめてるな。


「ああ、お前さん達は無理に舐めなくてなくていいはずだぞ」


「?」


「?」


 俺の真似をすればうまいものを食えたり楽しいことができていたからなんで?と思ってるらしいな。


「とりあえず貝を取って食べるか」


「とるー」


「とるー」


 海に入って牡蠣やシャコガイなどを取っていつも通りカマドで焼いて食べる。


「塩を振って食べればもっと美味いはずだな」


 俺は焼きあがった牡蠣に海藻についている塩を指で落として焼きあがったら、木の枝に挿して食べてみた。


「ん、塩味が効いててうまいな」


 フローレス人たちも真似して食べはじめた。


「うまー」


「うまー」


 フローレス人たちにも塩をかけて食べたほうが上手く感じるものらしい。

塩はシンプルだけど最高の調味料だよな。

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