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多分5万年くらい前のスンダランドに転移してしまったが結構大変な件  作者: 水源


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バナナや芋の育成は順調みたいだ、魚釣りをサピエンスにも教えよう

 さて森林火災により草木が燃えた場所をちょこっと掘り起こしてバナナや芋を埋めるという焼き畑でのバナナや芋の栽培は結構順調だ。


 ただ問題もある。


 成長しかけた芽を鹿なんかに結構かじられてるんだなこれが。


「まあ、鹿なんかも食いやすい芽があれば食うよな」


 ここらへんにすんでるのは水鹿とかサンバーと呼ばれる鹿の仲間だと思うけど。


「たべられたー?」


「たべられたー?」


 フローレス人達は首を傾げてる。


「ああ、まあ新芽を少しばかり食われたみたいだな」


「ざんねーん」


「ざんねーん」


 サンバーの繁殖力は強いがドールやウンピョウなどの肉食獣が食べることで数が増えすぎることはないはずだけどな。


 サピエンスは結構がっかりしてる


「せっかく植えたのに食べられてしまったのですか」


「まあ、少しだからそこまで被害はないけどな」


 とは言え彼ら彼女らにとってはせっかくの食料をサンバーに横取りされたような気分なのかもしれない。


「俺達は自然から恵みを得て生きてるがそれは俺達だけが独占するべきものじゃないさ。

 全部食い尽くされたりしたのならちょっと考えなきゃならないけどな」


「そうですけど……」


 うーむ、困ったものだな。


 彼らはバナナや芋と貝くらいしか食べるものがないと思ってるのかもしれないが、別に他の食べ物も手に入れようと思えば手に入れられるのだが。


「じゃあ気分を変えるために魚でも釣ってみようか」


「つるー」


「つるー」


 フローレス人達はもちろん賛成。


「魚釣りですか?」


 サピエンスは首を傾げてる。


「そんなに難しくはないはずだからみんなで真似してつくってみてくれ」


 gorge hookなら作るのは難しくない。


 Jの字でしかも返しのあるものとなるとかなり難しいけど


「よしじゃあ先ずは針のもとになる枝を取りにいくぞー」


「いくぞー」


「いくぞー」


「わかりました」


「行きましょう」


 この木の針は細い木の枝であれば特に特別なものである必要はないのが良いところだ。


 字面に落ちてるものを適当に拾い上げてサピエンスに見せる。


「こんな感じの細い枝でいいぞ。

 みんな見つけたかー?」


 フローレス人はもう手慣れたものだ。


「見つけたー」


「見つけたー」


 サピエンスたちもさすがのこれで手間取るほどではない。


「ありましたー」


「これでいいですかー」


「うん、それでいいぞ」


 で見つけた木の枝を1センチ位に手で折ってその両端を石器のナイフで削る。。


「じゃあ、このくらいの長さで折って両端をナイフで削ってくれー」


「わかったー」


「わかったーー」


 やはりフローレス人はテキパキ針をつくっていく。


「こ、こんな感じですか?」


「うん、そんな感じだ」


 あとは適当な長さの木の枝と今作った左右を尖らせた針を糸で結ぶ。


「で、あとは適当な長さの枝と針を糸で結べば出来上がりだ」


「できたー」


「できたー」


 俺ができたものをサピエンスに見せる。


「こんな感じですか?」


「うん、大丈夫だ、ちゃんと出来てるぞ」


 そしてみんなで海へ向かう。


「じゃあ、海へ行くぞー」


「いくぞー」


「いくぞー」


「海ですか」


「わかりました、行きましょう」


 ゴカイやイソメなどのワームを土をほって探す。


「これがいっぱいいるからまず探して、見つかったら針に挿してくれ」


 俺はゴカイを針に刺してみせた。


「さすー」


「さすー」


「なんかちょっと気持ち悪いですね」


「そう言っててもしょうがないさ」


 あとは岩場に行って海に餌の付いた針を投げ込んで魚が食いつくのを待つだけだ。


「よし、はじめるぞ」


「はじめるー」


「はじめるー」


「わかりました」


「やってみます」


 皆で釣りの開始。


 魚が食いついたら糸が引っ張られ針が口のなかでつっかえて引っかかるがタイミングが悪ければ当然逃げられる。


 俺はサピエンスたちに指示する。


「糸が引っ張られたらすぐ木の枝をたててくれなー」


「はい」


「わかりました」


 そして木の枝をたてれば魚が水の中から出てきた。


「おっしゃー、きたきたー」


「きたきたー」


「きたきたー」


 やはりまだ魚に警戒心がないのはありがたい。


 今回連れたのはギラの仲間とかアジの仲間とかボラの仲間っぽいな。


 ギラは小骨が多すぎて食いにくいが、まあボラやアジは悪くないはずだ。


 釣り上げたらエラを落としたり尾びれのところをナイフで切って活け〆しておくことは忘れずに行う。


 ついでとばかりに牡蠣も取って帰ろう。


「よーし、じゃあみんなで焼いてくおう」


「くおー」


「くおー」


 いつものように浜辺においてある簡易石コンロにいつものように枯れ枝を探してきてルーペで火をつけ火をおこし、魚を木の枝に挿して焼く。


 一部はナイフで身をそぎ取って土器で牡蠣や芋とともに煮てみることにする。


「んー、やっぱたまには魚はいいものだな」


「いー」


「いー」


「こんなに簡単に魚を捕まえられるとは」


「今まではどうしていたんだ?」


「石槍で突いて取っていました」


「そりゃ大変だよな」


「はい、我々ではほとんど取れませんでした」


 焼きあがったらパラパラと海藻についている塩を魚にふりかけてかぶりつくつく。


「ん、うまい」


「うまー」


「うまー」


「美味しいですね」


「本当ね」


 魚と牡蠣と芋のごった煮も煮えたものを木の枝を使ってさして取り出して食べてみる。


「芋に牡蠣や魚のだしが染みてうまいな」


 フローレス人たちは見向きもしないので、サピエンスに先に食わせてみる。


「なるほど、たしかにこれは美味しいですね」


 俺やサピエンスがそんなことを言っていたらフローレス人たちも興味を持ったようだ。


「おいし?」


「ああ、美味しいぞ」


「たべたい」


「ん、じゃあ食ってみてくれ」


 木の枝に芋を刺して差し出してみる。


「うまー」


「うまー」


 貝などの出汁が染みていればフローレス人も芋を食えるようだ。


 味付けって大事なんだな。

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