表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/52

スンダランドは果実が豊富だからフローレシエンシスの主食はフルーツらしい

 さて、唐突に現れた俺に対して彼等ホビットことホモ・フローレシエンシスの対応だがはっきりはわからんが歓迎はしてくれているらしい。


「とりあえずたべるものをもってくる」


「ああ、それは助かる」


 しかし、食べ物として彼等は一体何を持ってくるのだろうか?

スンダランドの範囲はインドシナ半島およびマレー半島、スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島、少スンダ諸島を主に指しフィリピン諸島や南沙諸島、西沙諸島、スラゥエシ島がつながっていたかどうかは微妙とされる。

この時は海南島や台湾島、琉球諸島も全てつながっており黄海はなかったらしい。


 そしてスンダランドの有った場所のスマトラやボルネオにはオランウータンという大型類人猿が21世紀でもかろうじて生息している。

オランウータンは大昔は中国南部からインドシナ半島などの東南アジア全域に生息していたらしいが現状ではスマトラやボルネオにしかおらずしかも絶滅寸前である。

大型類人猿であるオランウータンが生きのこることができたのは特にボルネオはマンゴー・ドリアン・マンゴスチン・イチジク・バナナなどのフルーツが豊富であったためだと思われる。

ただしスマトラはボルネオ程にはフルーツの実りは一定していないので主にそれらフルーツを食しているがフルーツが実らない時期は木の葉や木の芽、樹液、樹皮なども食べ、シロアリなどの昆虫もたまに食べる。

ゴリラもそうだが人間以外の類人猿は小型哺乳類などを食べることはあまりない。


 またフローレス島にはエブゴゴとよばれる身長1m位の全身毛むくじゃらな小型の獣人とされる存在が17世紀のポルトガル船が到着した時にはまだ存在していたらしい、しかし、18世紀に燃えやすいヤシの木の服をあげたもしくは干し草を洞窟に送り、そのまま洞窟に火を投げ入れほとんどを絶滅させたという話だ。

同じような存在はスマトラ島にオランペンデクというやはり小型の獣人がいるとされる。


 エブゴゴとは、現地の言葉で「何でも食べるおばあさん」という意味で、エブゴゴは森の洞窟に住んでいて祭りの時などには人間はエブゴゴのために食料を分け与えていたとされる。

エブゴゴはなんでも生で食べてしまい、メスは極端に垂れ下がった乳房を持っているために年寄りに見えたため何でも食べるおばあさんと名づけられたらしい。

しかもエブゴゴは独自の言葉を使い、人間の言葉もオウム返しに喋るなどして理解していたとされる。


「フローレシエンシスは5万年前に滅んだともいわれてるけど

 エブゴゴ何かの話を聞くと案外つい最近まで

 生きてたかもしれないんだよな。

 とは言えかなり退化してるっぽいけど」


 この洞窟のフローレシエンシスは全員全裸だが特に乳がおばあちゃんみたいに垂れ下がってるようにも見えない。


「現状は小さな島ではなく少し大きめの大陸になってる分食糧事情がいいのかな?」


 しかし、21世紀から7万年前から7万5千年前に、スマトラ島北部にあるトバ火山が大噴火を起こして気候の寒冷化を引き起こしヴュルム氷期を到来させ、ネアンデルタール人のように毛皮を身につけることを知らなかった中国のホモ・エレクトスは完全に絶滅したらしい。

なにせ人間がアフリカから出る理由になった200万年前のヒーバー氷期から100万年前のドナウ氷期、70万年前のギュンツ氷期、50万年前のミンデル氷期、25万年前のリス氷期も気温はたしかに下がったが現在より5度程度の低下だったが7万年前のヴェルム氷期は最大で15℃低下したと言われているのでそれまでで最も厳しい氷河期だったのだ。

なにせ九州から四国、中国を無人にしたといわれる鬼界アカホヤの噴火で火山灰の合計総体積が約170km3、約9万年前の北海道まで火山灰が到達したという阿蘇山火砕流堆積物の堆積は600km3、それに対してトバ火山の噴出物の容量は1,000 km3、これに匹敵するのは比較的最近だとアメリカのイエローストンやニュージーランドのタウポ湖の噴火くらいしかない。


 無論赤道直下ではそこまで気温の低下はなかった可能性も高いが、トバ火山噴火による火山灰は東南アジアや南アジアでは2メートル近い深さで厚く降り積もったとされるのだ。

その後の急激な気候の寒冷化により海面が低下し植物がそこから生えることで生き残れたのだろうか?

最もスマトラ島が巨大で日本の本州の2倍近くあるわけであるから南部にまで愛嬌が及ばなかった可能性もあるけど。

いずれにせよこの地域のホモ・エレクトスは氷河期の寒さの影響は受けないですんだようではあるのだが。


「もってきたー」


「んーとそれは……バナナか」


「ばなな?」


「ああ、俺はそいつをバナナって読んでる」


「ばなな!」


「ありがたくいただくけど一緒に食べようぜ」


「いっしょにたべるー!」


 うん、なんというか小さな子供みたいで面白いなこいつら。

そしてバナナの木があるならちょっと増やしてみてもいいかもな。

俺は彼らと一緒にバナナの皮を剥いて一緒に食べたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ