表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作の異世界の味はどうですか?  作者: ベータ版
序章 動き出す歯車
1/21

0話 異世界の想像

この小説は2作品目です。

1作品目はまだ全然書けてないのですが、異世界モノを書きたくて次の作品を始めてしまいました。

興味のある方は是非読んでください。


 私たちのほとんどは、「夢」を見たことがあるだろう。


 「夢」は現実で起きたことを脳内で整理する働きがあると一般的に知られているが、果たしてそれは本当なのだろうか。


 時として、自分がとても裕福で高層ビルから汗水たらして働く下民を見下すほどの存在になっていたり、はたまた、死神が一生追いかけてくるような血みどろな展開が用意されていたりと、むしろ現実とはかけ離れた世界が広がっている事の方が多い。


それは一人一人の頭の中で空が真っ暗になった時に無数に生まれるいわば自動(システム)であり、意識とは関係なく今日もまたそれは創造される。


 しかしながら、その世界が重なることは天文学的な確率を通り越して、0%である。同じような夢をみていることだってあるんじゃないか...?という疑問があったとしたら断じて否だ。

 

 100%同じ世界が交差することはないと断言できるのは、

それが同じ舞台でない確率が高いから?

それとも同じ物語(ストーリー)ではない確率が高いから?


霧台が同じで、物語が同じであることだってあるかもしれない。そんなものよりもっと根本的に違うものがそれぞれの世界では異なる。


 1番の違いは、各々が想像した世界の主人公はどの世界でも「あなた」であり、たとえ他人の夢に登場しようと、その世界の主人公はあくまでその人であって、あなたではない。

 だから、想像した世界は重なることなく無限大という途方もない数が存在しているし、その1つ1つはまるで波紋のようにどこまでも広がっていく。


 突然だが、あなたにはこんな経験はないだろうか。


 今日夢を見たが、なぜかはっきりとは覚えていない、しかしなんとなく怖かったような、あるいはなんとなく嬉しかった、と言ったような曖昧な経験。

 恐怖、幸福、後悔、優越感、嫌悪、憧れ、嫉妬しっと。夢から覚めた時に人は何かしらの感情が残っている事がある。


 しかし、想像し体験した世界について何も覚えていないのであれば、()()()こんな気持ちになっているのかという問いだけが残されるが、答えはまるで消しゴムで消されたかのようにいつまでたっても思い出せないでいる事は少なくない。


 もしその世界で人の幸せに貢献し栄誉ある素晴らしい働きをしても、覚えていなければ『』になるというのだろうか。


 もしその世界で仕方なく人殺しをし、その関係者に恨まれ、軽蔑され、嫌悪されても、覚えていなければ『』になるというのだろうか。


 答えはいなである。


 自分で想像した世界であれば良いことであろうと、悪いことであろうと自分で責任を取るのが『すじ』というものだろう。


 そんなことを思った誰かが全ての元凶だった。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ