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夢中の旅路  作者: 中津ロイ(旧:回覧板)
第一章 無間の夢
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序幕 ソレでいいの?

 夢は諦めた人は多い。しかし夢を忘れた人は少ない。

 幼い時分の衝撃的出来事をふとした拍子に思い出すことがあるように、忘れられない夢は時折忘れていたかのように思考に割って入り、現実を見据えるよう脅迫し自分を見つめるよう強迫する。

 理性の箱を破壊し、箱の中で丸くなっている本能に問いかける。


 ソレでいいの?


 ソレは現在現実現状。全てを連れて揶揄うよう言い寄ってくる。

 追い返すことはできない。夢は理性も本能も包み込む自分自身なのだから。

 夢を忘れるということは自分自身を殺すということ、ストーカーより質が悪い。


 ソレでいいの?


 頭の中で反響し消えることなく残っている。

 一度浮かんできた夢は中々消えない。

 記憶の底に沈むことを拒否しているように、縋りつくように響き続ける。


 ソレでいいの?


 疑問は消えない。消えてくれない。

 夢は永遠に達成されず、心中で反響する。

 ソレでいいのと聞いてくる。生きている限りずっと。

また、やってしまった。

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