マリンスノー 四人の女王と一人の優しい男のお話3
あのお触れを出してからもう二週間がたった、もちろんこの二週間中もう何十人も挑戦したらしい、しかし誰一人、成功したどころか、話すらまともにできないらしい
「やはり息子に頼むしか、いやあれは、私の責任でもある、尻ぬぐいくらいはしないと、おい、春、夏、秋の女王に会いに行く、馬を出してくれ、」
彼は一人でいた、傷つけたと責任を感じて冬になって会いに行ってから自分をイジメるように、生活をしている、そこに彼の友達が、いつまで傷ついている、喧嘩したのなら仲直りすればいいじゃないか、そんな簡単なことなぜできない、バカなのかと、いつもの軽口程だったのだろう、しかし詳しく訳も分からない人間に言われたら、腹が立つものだ、
「ふざけるな!お前に何がわかる、あんなにあんなに彼女を思っている俺が考えているのに分からないのに、何がわかる、ふざけるな」
「わかるさ、わかるよ、確かにその彼女のことは分からないでもお前のことならわかる、ずっといたからな一緒に、言ってやるよ、お前はただ怖がってるだけだ、また彼女に拒絶されるのが怖いだけだ、また目の前から彼女が消えるが怖いだけだ、たかが一度の失敗で恐れるな、そろそろ気付いているだろ、早くしないとまた、取り返しのつかない事になるぞ、今、目の前に居る彼女がいつまでもいると思うな、大切な者ってものは、必ず失うものだ、それが早いか遅いだけだ」
「、、うるさい、うるさい分かった風に言うな」
「ふざけるな何時までも甘えるな、もういいお前はチキンのくそやろうって事かじゃな」
そんなの一番自分が分かってる、分かってるんだよ、自分がビビってるだけだってことも、いつまでも一緒に居ることが出来ないことも、そんなの分かってる彼女が彼女は特に命が短いのだから、でも勇気が出ないんだ分かってるんだよ、もうやだ、こんな世界。
「季節の女王たちよ、どうか謁見をお願いしたい、頼むすまない、本当にすまない、だからどうか、会って話しを聞いてくれ頼む季節の女王たちよ」
「はぁ人の家の前で頭を下げてそんなことを言いながら頭を下げるなど私たちが悪者みたいじゃない、ただでさえあなたは、一国の王なのよ、顔を上げて、大体のことは予想もついている、私たちも動き始めるところよ」
ありがとうございます、そんなことはいいわ、今回ばかりはあなたが原因もちろんそれがいけない訳でもない、冬の彼女は特殊なのよ、あなたは知らないようだけど、同じことが前にもあったわ、解決のために秋の女王がもう大切なカギを取りにいや、自覚させに居たっわ
貴方はその代わり犠牲を受けるのよ、覚悟はできているだろうけど、貴方の息子はたぶん死ぬでしょうきっと」
謝りたい人、気持ちを伝えたい人が常に傍にいるとは限らない、あなたの傍に居るうちに伝えたい言葉は伝えてください、伝えられないと絶対に後悔します、作中の一部は実体験をもとにしています、伝えたい気持ちを伝える前に消えてしまった人への自分への後悔です