ふうきいいんもおかしい
「お前達!今すぐやめるんだ!」
そんな風紀委員の声で、文芸部の動きが止まる
しかし、部長だけは・・・
「あら、天空路さん。あなたも一諸にいかが?」
「よし、まだ止めなくていいぞ」
「いやおかしいだろ!風紀委員なんだろ!」
俺は口をふさいでいた手を顔を振り回し無理矢理外して声を荒げた
「はっ、いかんいかん。口車にのせられるところだった」
こんな人が風紀委員でいいのだろうか
「あら、困ったわね・・・。あ、そうだわ、こういうのはどう?」
と、文芸部部長がいうと、風紀委員の元へと行き、何やらこそこそ話している
「・・・・・で、・・・・・渡すから・・・・どう?」
「いや・・・・・だが・・・!ほんと・・・・・し・・・分かった」
かろうじてこのくらいは聴こえたが、何を言っているのか不明だ
と思っていると、風紀委員がこちらへ来て、俺の腕を掴むと部室をでようとする
「ではな、悪くない取引だったぞ」
風紀委員が去り際そういうと、文芸部長さんは口に手をあて、ウフフと笑っていた
そしてそのまま訳も分からず俺はとある部屋に入れられた
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「えーと、まずここはどこです?」
俺は娯楽部の部室と同じくらいの部屋につれこまれた
現在俺と風紀委員以外はいない
なぜ連れてこられたのかも分かっていない
「まぁそこに座れ」
と言われ、俺は風紀委員と向かいあうように座った
「よし。えっと、まずは私が風紀委員長の天空寺 鈴華だ。これからよろしく。・・・して、君の名前は?」
「あ、俺は相田淳です」
自己紹介を終え、本題に入る
「で、ここはどこですか?」
「ここは風紀委員室だ。」
「ふ、風紀委員室・・・ですか」
「うむ、そうだ」
・・・つっこまないぞ
「人がいない理由は、外の見回りに皆いっているからだ」
「そ、そうなんですか。ところで、さっきの取引というのは・・・」
「ああ、あれはな、こいつをやる代わりに今回の件は・・・。という内容だった」
「ろくでもないな」
提案する方も、OKする方も
「ま、それで君は助かった訳だけど」
「あ、いえ、そのことは感謝してます」
「そうか、それは良かった。・・・ところで私の話しに付き合ってくれないだろうか?」
「え・・・・」