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娯楽部はいつもうるさい  作者: Re・kirinn
3/4

ぶかつせつめいと見学

「で、なんで西さんや俺なんですか。2組の坂本とかの方が面白いじゃないですか」


俺は思った疑問を問うと、部長は


「そんな普通の人なんて、この部がお呼びじゃないわ」


坂本が酷い言われようだった

かわいそうに


「え、でも西さんなんか少し色々とアレですけど、性格とかは普通じゃないですか」


「ねぇ、その少し色々アレって何?ねぇ。」


彩花が俺に問うが、その様子を無視して部長が答える


「わたしね、1年教室を見て回ってたの」


「そうだったんですか。・・・じゃあなぜ?」


「そしたらちょうど“相田”って人の席に落書きしてるこの子がいたの」


「おいこら何してんだ」


彩花を見ると、彩花は気まずそうに向こうを向いた


「その瞬間思ったわ。ああ!この子しかいない!と」


「どうしてそこでそう思っちゃうんだろうね」


俺がはぁ、とため息をつくと部長が


「そんな子の友人なら面白いに違いない!と思ったらただのツッコミ野郎じゃない。ガッカリしたわ」


「だれがツッコミ野郎だ。だれが」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「そういえば、あんたはどこの部に入るつもりだったの?」


漫画を読んでいたら、部長にそう言われた


「え?えーっと、文芸部にでも入ろうかと思ってましたが・・・」


「ぶ、文芸っ!!・・・あんた、ラッキーね。文芸部はやめてた方がよかったわ。わたしに感謝なさい」


なんかイラッてきた


「なんでですか。文芸部は部長さんが美人でしたし、ここよりはましと思いますけど」


「はぁ、あんたねぇ。ま、いいわ。一度行ってみなさい。なにかあれば、ホレッ、それを使うのよ」


部長が何かレコーダーのような物をこちらに投げてきた


「うわっと。え?これは?」


「それの横の・・・そう、その四角いボタンを押すのよ。そうしたら全力で逃げるのよ」


「え、に、逃げ・・・」


この部長がそこまで・・・文芸部、なにかあるのか



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



俺は文芸部の部室前に来ていた

ちなみに独り

彩花は怖いから行かないと行った


「普通・・・だよな。聴こえる声も物騒な話しではないし・・・」


俺は部室のドアをじーっくりと見る


「よ、よし!行くか!」


決意を固め、ドアをノック

すると、女の人の声が聴こえてきた


「はいはーい、今参りまーす」


おっとりとした声だ、部長さんだろうか


ドアが、ガラァッと開く。すると、出てきたのは、大和撫子を彷彿とさせる長い黒髪の女性だった

まぁ、浴衣着てるし


「こ、こんにちは。今日は見学で来たのですが・・・」


部長は俺を見ると、驚いて目をぱちくりさせた


「お、おとっ、ッ!よ、ようこそいらっしゃいました。じゅるり。いくらでも見学してどうぞ」


「え、あ、ああ、はい。お邪魔します」


なにやら俺を見て様子がおかしい部長?をよそ目に中に入ると、そこは娯楽部ぐらいの大きさの部屋で、真ん中に机、両端に本棚という、いかにもといった感じの部室だった

しかし、気になるのは


「こ、この部って部員は・・・」


「部長のわたし含め七名です♪」


つまり全員女子だった


しかもその女子達は俺を見ると「お、男っ!」「な、なんで!」と騒いでいた


(い、居心地悪い・・・)


そう思った俺が部長にいう


「あ、あのー。見学はー、またいつがで・・・」


そう言い、帰ろうとした俺の右腕を、ガシッと女の子とは思えない力で部長が掴む


「うふふ、ふふふふ。いいじゃありませんか、もう少しだけ。ふふふ」


俺が必死で逃れる言い訳を考えていると、部員の女子に囲まれた


(ま、まずい。どうする・・・そういえば、部長から渡された物が!)


そう思った俺は、左手でポケットからレコーダー?を取り出した


「とにかく、逃げられればっ!」


そしてボタンを押すと、やけにダンディーな野太い男の声でこう発した


『やらないか』


・・・・・。


「あいつめぇぇぇぇ!!!」


「もうその気だったのね!」


勘違いした部長が俺に抱きついてきて、俺を押し倒す、ちょうど馬乗りみたいな形になった


「いいからだねぇ、ハァハァ。たまらないわぁ」


「やめ、ちょ!逃げられ・・・ない!」


どうしよう、軽はずみでここに来たのが悪かったのだろうか、こんなだから男子生徒がはいってこない訳だ、ともうなんか逆に冷静になった

冷静になると、ある考えが生まれた

大声あげれば誰かきずくのではないかと


「だ、だれっ!むぎゅ!!」


「大声をあげるなんて考えないことですよー」


ああ、終わった

このまま何されるのだろうか

いやでも学校だからそこまで大きいことはできないはず・・・はず

痛くないといいなぁ


「それでは、いただきまーす」


部長が俺に手を伸ばす、しかし


「風紀委員だ!この場でわいせつな行為が行われていると娯楽部から連絡があった!」


ぶ、部長たちか!・・・ってわかってたのなら行かせるなよ!

よんでくださりありがとうございます

いたらぬ点もありますが、これからもよろしくお願いします

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