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第63話 「無・事・帰・宅」

私の頭は停止しそうになる…。目の前に愛生ちゃんの顔があり、私の唇に愛生ちゃんの唇が重なっている……え!?…何で!?…どうして!?目は瞬きを忘れ…開けたまま、息をするのも忘れそうなぐらいに……。でも、愛生ちゃんにキスされている…それが嬉しくて…全身から力が抜けていく……。私は目を閉じ、愛生ちゃんに身を委ねる。


どれぐらい時間が経ったのだろう…たった数十秒のはずなのに、永遠に時が止まったように、すごく幸せの時間だった。愛生ちゃんの唇が、私の唇から離れていく…その感触を名残惜しみながら…私はそっと目を開け、愛生ちゃんの顔を見る。



「はぁぁ……愛生ちゃん…いきなり、どうしたの?」


「……別に。」


愛生ちゃんは多分…怒っている、相当に怒っていると思う…。私がずっと虐められていた事を黙っていたのがすごく気に入らないはず…。それまでは…すごく頼っていたのに、中学に入ってからは、私が愛生ちゃんに頼ることは辞めたから…。


愛生ちゃんの顔を眺めてみる…すごく面白くない!って感じの顔で拗ねていて…まるで愛生ちゃんの小さい時のようだよ!うふふ…何か可愛いな~。私から愛生ちゃんに抱き着いて…。



「…ごめんなさい、中学の時、愛生ちゃんを頼りにしてなかったわけじゃないの…。あの時の私は…段々女の子らしくなっていく、愛生ちゃんの事を今度は私が守りたい……そんな事を思っていたの。」


「…え!?…いつも泣いてばかりの瑞樹が!?」


「うん…でも、結局、何も出来なかったんだけどね。あの時は…私、まだまだ子供だったんだよね…私なりにね?もっと男らしくならなきゃ!って強がってたんだと思う。」


「…瑞樹らしいと言うか……はぁ~まぁ良いや…時間も遅くなったし、そろそろ帰ろっか?…瑞樹、立てる??」


あ!そうだった…早く帰らないと!晩ご飯の支度しなきゃ!!愛生ちゃんから離れて、足に力を入れてみる…あっ!ダメだ……足に力が入らないよ…。



「ごめん!愛生ちゃん…まだ腰が抜けちゃってるみたい…立てそうもないよ…。」


「じゃあ、ボクがおんぶしていくよ…おっと!その前に瑞樹の荷物は…っと、これでOKだね……さぁ、ボクの背中に乗って。」


「うん、ありがとう…ごめんね?最後まで面倒かけちゃって…。」


「気にしない!瑞樹は、ボクに頼っていれば良いから!!…よいしょっと、じゃあ立つからね?落ちないようにしっかりつかまっててよ。」



愛生ちゃんは、私を背負って、すぅーっと立ち上がった……あれ!?意外と軽々と立ち上がったから…ちょっとビックリしちゃった。…何だか背中が…すごく逞しい感じがする…体を鍛えてたりしてるのかな?


「…愛生ちゃん、私…重くない?大丈夫??」


「ん?全然。…瑞樹、小さくなって、余計に軽くなったよね??楽勝だよ!」


「むー小さくなったは余計なんだけど……愛生ちゃん?体を鍛えたりとか…してる??」


「ん?そうだよー良く分かったね!毎日、家で筋トレと近所をランニングしてるからね!!せっかく男の子になったんだし、それに…瑞樹を守らないといけないからね!!」


「え!?……うん…今回は、それで助けられたもんね……ありがとう…愛生ちゃん。」


「……うん。」



私がお礼を言うと…お互い恥ずかしくなってか、それから何も喋らなくなって…私は愛生ちゃんの背中が暖かくて…とても居心地が良くて…ウトウトし始めてたら…。


「…瑞樹?色々あって…疲れたんだから少し寝ても良いよ、まだ学校内だからもう少し時間かかるし…。」


「……うん…ごめん…ね……愛生ちゃん…のほうが…疲れてる…はずなの…に。……少し…だけ…休むね…。」


そう言うと…私の意識は、闇の中へと落ちていった…。




ボクの背中で瑞樹が、すぅーすぅーと寝息を立てだした…グッスリと寝ているみたいだね…。無理もない…いきなり呼び出されたと思ったら…あの2人組に襲われそうになったわけだし……その時の瑞樹の恐怖は…測りきれないものだったと思うし。


(…兎に角、良かった……間に合って。…もし、間に合わなかったら……ボクは…一生後悔するところだったよ…。)


屋上へ行くことを勧めたのも、ボクだし…その上、瑞樹を1人にしてしまった……瑞樹を1人にさせない、ずっと側にいる!って、そう誓っていたはずなのに…。ボクは危うく…選択ミスを犯してしまうところだった…。でも、どうしてだろう…どこで気付いた!?まったくその辺の記憶が曖昧だ……瑞樹の声が聞こえたのは覚えているのに……誰かに何かを言われたような…うーん、思い出せない…。



そんな事を考えていたら…いつの間にか瑞樹の家の前に着いた…。おばさんと來海ちゃんに…どう説明するべきかな?変に誤魔化しても…瑞樹のケガと制服のシャツの状態を見たら、一目瞭然だしな…。今後の事もあるだろうから…あいつらだって復讐してこないと言う保証は無い訳だから……ちゃんと話すべきだよね…一応ママにも報告しておこう。兎に角、瑞樹を休ませることが先決だから……そう思い、玄関のチャイムのボタンを押す。



『はーい、どなたですか?』


來海ちゃんの声だ…久しぶりに会うな~。そう言えば…ボクは男の子になってから、1度も瑞樹の家に来たことがなかったから、今のボクの姿を見て…ビックリするかも!?まぁ良いか…その時はその時だし!


「愛生です。瑞樹と一緒なんだけど…ちょっとケガしてるから…玄関の扉を開けてくれるかな?」


『え!?お姉ちゃんが!?はい!分かりました、ちょっと待ってください!!』



瑞樹の家の中から、ドタドタと足音が聞こえたと思ったら…玄関の扉が勢いよく開いて…。


「お姉ちゃんー!大丈夫!?」


來海ちゃんが顔を真っ青にして…家から飛び出してきた。ボクは分かるように…來海ちゃんの方に、背中で寝ている瑞樹を見せるようにして…無事だと言う事を知らせた。


「…あっ、お姉ちゃん…。」


「今は疲れていて、少し寝ているから…來海ちゃん、瑞樹の部屋を案内してくれるかな?両手、塞がっているからさ。」


「あっはい!ごめんなさい、愛生さん…気が利かなくて…。どうぞ入ってください!!」


「お邪魔するね…。」


そう断って、ボクは瑞樹の家へ入っていった…。部屋の場所は分かっているけど、両手が塞がっているので…來海ちゃんに先行ってもらって、扉を開けてもらう。ベットの布団を捲ってもらい、瑞樹をベットへそっと寝かせた…。



…まだ、瑞樹は寝ている…。來海ちゃんが瑞樹の左頬のケガに気付き、すごく心配そうに…。


「あの……愛生さん…お姉ちゃんに…何があったのですか?」


「……おばさんは、下にいるのかな?」


「あっはい。お母さんは台所で、晩ご飯の支度していますから…。」


「ここだと…瑞樹が起きちゃうかもだし…下に移動しようか、そこでおばさんと一緒に説明するから。」


「…そうですね、分かりました。」



ボクたちは瑞樹の部屋を出て、1階の台所に向かうことにした…。向かう途中…來海ちゃんがこちらをチラチラ見てきて…気になるので、ボクから声をかける。


「…ん?どうしたのさ??」


「あっ!えっと…本当に愛生さん…ですよね?…お姉ちゃんからは、男の子になったとは…聞いてたんですけど…。」


「あははーやっぱりビックリするよね?この姿で、いきなり来たのもあるからさー。」


「あの…突然、失礼なことを言って…ごめんなさい…。でも、喋ってみたら分かります、愛生さん…姿は違っても全然、変わらないから…やっぱり愛生さんなんですね。」


「まぁそう言うこと!ボクは全然、気にしていないから…來海ちゃんも気にしなくて良いよ?」


「はい!ありがとうございます。」


來海ちゃんは、嬉しそうに微笑んでいた。うんうん、相変わらず來海ちゃんは可愛いね!瑞樹とは、また違った可愛さがあるよ…良く出来た女の子だ…とても中学生とは思えないね!


いつもの雰囲気に戻り、ボクも少し気が楽になった…やっぱり瑞樹の家族は、暖かくて優しくて…この雰囲気が好きなんだよねー。來海ちゃんと軽く雑談をかわしながら、1階の台所に着いた…おばさんが晩ご飯の支度を終えて、ゆっくりとテーブルの椅子に座って休んでいるところだった…ボクの事に気付いて、何だか目を丸くしながら…。



「あら?えーと…どちら様ですか?瑞樹のお友達かしら??」


「おばさん、こんばんはー愛生ですよ。初めて見せる姿で…分からないのも無理はないけど…。」


「あら!?愛生ちゃんだったのね……こんなにカッコよくなって!いつでも瑞樹をお嫁さんとして…もらいに来てね~♪」


「あはは……まだボクたちは、高校生になったばかりですよ?…おばさん、気が早いですよ…。」


「もう!お母さんったら!!愛生さんが困ってるじゃない!?」


「あら!お母さんは割と本気なんだけど……それよりも來海?さっきからあなたは、家の中をバタバタと走り回って…どうしたの?瑞樹が帰ってきたんじゃないの??」


「え!?えーと…その…。」


來海ちゃんが、おばさんの質問にどう返答して良いか分からずに黙ってしまった…。私の方をチラッと見て、どうして良いか困ってるみたいだった。うん、來海ちゃんも良く状況が分かってないから…仕方ないよね……ボクは覚悟を決めて…。



「…おばさん、瑞樹の事で…少しお話があります。」

うーん…書きたいことが多すぎて、上手く纏まらない…。

あまり話が進んでない気がするよ(>_<)まだまだ勉強不足ですね…。

精進します!!

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