表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/70

第58話 「主・役・参・上」

今回は、俊介視点から始まります、読むときはご注意ください!

今日は、何となく学校に残っていて、2人の友達とダラダラ喋っていた。瑞樹と和泉ちゃんは、いつものように2人でさっさと帰ったし、榎本ちゃんも用事があるとかで…早々に教室を後にしていた。

友達たちと色々話していると…いつの間にか瑞樹と和泉ちゃんの話題に変わっていって…。



「そういや…朝比奈、だんだんと可愛くなってきたよな?元々、女の子ぽかったけど、女になってから余計にそう思えるよなー。」


「そうだな~まぁ可愛いんだけど……彼女にしたいとか…そんなのとは、ちょっと違わないか?」


「そうそう!こう…眺めているには良いんだよな~見る分には!」


…まったく、こいつらときたら、俺の親友に対して、言いたい放題だな…。まぁバカにしている訳でもないので、あえてツッコむとかはしないけどな!そう、苦笑いをしていると…。



「植草さー、結局どうなのよ?朝比奈と和泉って…付き合ってんの??いつも一緒にいるしさー」


「ん?…あの2人を見ていて、付き合ってると思うか?」


「だよな…。どうみても子供のお遊びだもんなー。そう言えば…あの2人って幼馴染って言ってたっけ?」


「母親同士が親友関係にあるのもあって、生まれた時から仲良かったらしいぞ…家も近所だしな。」


「マジか!?あれだな…そんだけ長く一緒にいれば、一緒にいるのも当たり前になってくるわな…。」


「…まぁそう言う事だ」



俺としては、高校生にもなったわけだし、お互いに意識してくれた方が嬉しいんだけどな…ホントに幼馴染はめんどくさいな。俺たち3人が溜息をついていると…教室の扉が乱暴に開かれた。


「お!?びっくりしたー!何だ?何だ??」


「あれ?あいつは確か……別のクラスの尾上じゃね?」


お?ホントだな…尾上は中学の頃から頭良かったから、他の高校に行ってると思っていたんだが…まさか、俺らの高校に来ているとはな。

そんな尾上は、俺らの教室に顔を覗かせて、教室の中を見渡している…何か焦っている様子なんだが…何かあったのだろうか?俺は声をかけてみることにした。



「尾上、久しぶりだなー!俺らの教室に何か用事でも?それとも誰かを探しに来ているのか??」


「え!?植草くん?…良かった、まだ教室に残ってくれていて…」


「何だ?俺に用事だったのか。」


尾上が、俺の側まで走り寄ってきた…。はぁはぁと息を切らせながら、呼吸を整えている。そんなに息を切らせてまで、俺を探していたのか…何か普通じゃないな…。いったい何があったと言うのだろうか?話を聞いてみることにした。



「んで、俺に何の用がある?…何かあったのか??」


「……うん、実は…。」


尾上がそう言うと同時に、いきなり俺の目の前で土下座をしてきて…。


「おっおい!?いきなりどうしたんだよ?」


「……ごめんよ!僕の所為で…朝比奈くんがピンチなんだ!!朝比奈くんを…どうか助けてください!!!」


「え!?瑞樹が?…しかも自分の所為でって…尾上!一体どういうことだよ!?」


「…詳しく話をしている時間は無いんだけど、植草くん!…矢城と葦原の2人の事は覚えているかい?」



矢城と葦原と言えば…中学の時に、何かと瑞樹にちょっかいをかけていた不良共だよな…。高校生になってから、あいつらを見たことが無かったんだが…あいつらと尾上、それに瑞樹とどういう繋がりがあるんだよ?うーん…さっぱり分からないな…。


「…ああ、中学の時にいた不良共だろ?その2人と瑞樹にどんな接点がある??さっぱり意味が分からねぇよ。」


「ホントに時間が無いから、単刀直入に言うよ!僕と同じクラスで、最近…学校に戻ってきてたんだよ!!朝比奈くんの事をすごく興味を持っていたから、女の子になったと言う事にね!!僕を利用して今、屋上にいるんだよ!!朝比奈くんがすごく危険な状態なんだよー!!!」


「尾上…お前、突然何を言い出すんだ?意味が分からな過ぎだぞ??」


「ホントに朝比奈くんがピンチなんだよ!早く助けに行かないと!!」


尾上の言う事が…確かに唐突過ぎて、どういう状況かまったく分からないが…あの不良共が絡むと、そうは言ってられない……ここは尾上の言葉を信じてみるか…。

俺は慌てて、スマホで瑞樹の番号に電話をしてみる。何回か呼び出し音はするが、瑞樹は電話に出ない…。あいつが電話でない事は、よっぽどのことが無い限り、必ず出るからな…これは本当にマジヤバイな。



「…分かった、俺は尾上を言葉を信じる。和泉ちゃんと榎本ちゃんに連絡を取って見るから…ちょっと待ってくれ!」


いきなり電話は相手に悪いから、スマホのチャットアプリを起動して2人にメッセージを送る…。和泉ちゃんは…反応なしか、相変わらず反応は遅いからな…仕方がない。榎本ちゃんは…すぐに反応してメッセージが返ってきた!さすがだわ!!電話して良いかメッセージを送り、OKをもらう、さっそく電話することに…。


「もしもし、急に電話してすまない、ちょっと急用でさー」


『それは良いんだけど…何かあったの?』


「詳しく話す時間が無いから、単刀直入に言うぞ?瑞樹が今やばい状態みたいなんだ」


『え!?どういう事?瑞樹ちゃんがやばい状態って??…さっぱり意味が分からないんだけど??』


まぁこれが普通の反応だよな…話を切り替えるか。


「榎本ちゃんは…矢城と葦原の名前に聞き覚えは無いか?」


『…確か、中学の時の…。まっまさか、瑞樹ちゃんに、また手を出してるって言うの!?』


「さすがに察しが良くて助かるよ…そのまさかだよ!瑞樹たちは、学校の屋上にいるみたいなんだ、今から俺はそこに向かう!榎本ちゃんは、何とか和泉ちゃんに連絡を取ってくれないか?」


『…うん、分かった、それは任せといて!…それよりも、植草くん……危ない事をしようとしてるよね?』


「まぁな、あいつら2人を相手だと…タダじゃ済まないからな…。でも今は瑞樹がやばいから、そうも言ってられない!」


『うん…分かってる。ちゃんと後で介抱してあげるから…瑞樹ちゃんを助けてあげて!』


「OK!そこんとこ頼むわ、んじゃまた後で」


『うん、また後で』



おし!これで準備万端だな、さぁ屋上に行くか!!そう思い、走り出そうとすると…。


「おいおい、1人だけカッコつけるんじゃねーよ!俺たちも行くぞ!!」


「そうだな~朝比奈は、俺らのクラスの癒し系だからな…笑顔でいてもらわないと俺たちも困るしな!」


「お前ら…良いのか?怪我するぞ??」


「要は、朝比奈を助ければ良いんだろ?3人いれば何とかなるんじゃねーか?…まぁ行こうぜ!」


「僕も行くよ!朝比奈くんを助けたい!!朝比奈くんの盾にでも何でもなるよ、絶対に朝比奈くんを守るから!!」


…ったく、どいつもこいつも困ったもんだ…。瑞樹も色んな奴に好かれたもんだな…良い奴だからな!仕方ないか。さぁ行くか!!俺たちは、急いで学校の屋上に向かって走り出した…。





尾上くんがいなくなって、私は1人屋上で、あの2人たちの前で怯えて何も出来ないでいる…怖い…怖いよ!その場に座り込んで後ずさるも…屋上の隅にいる私に…何処へも逃げる場所がなかった…。そんな私を見下しながら2人は、ニヤニヤしながら私に近づいてくる…私はあまりの恐怖に、目から涙が溢れだしてくる……いや…こっちに来ないで!!


「んじゃ、俺から先に楽しませてもらうとするか…。」


「…またお前からかよ!たまには、俺にも先に楽しませてくれよー!!」


「分かった分かった…今度な。」


「ちっ!仕方ねーな…じゃあ後ろで待ってるわ、さっさと終わらせてくれよ?」


「まぁ待ってなーって!…さーてと、お待ちかねだな、おかま野郎…。」


そう言いながら、私に覆いかぶさってきた!離れようと足掻くも…力で敵うわけもなく…。



「…いやっ……や…めて…」


そんな怯える私を楽しんでいるかのように…何も答えずにニヤついた顔で、私の制服のセーターを捲り、シャツを乱暴に引き裂く!…私のブラが、その男たちの目の前に曝け出してしまった!!


「いやぁぁぁぁー!!!」


「五月蠅い!少し黙れ。」


そう言われた瞬間、目の前が真っ白になって…左頬に鋭い痛みが走る…。あっ…あぁぁ……私は左頬をぶたれていた……痛い…痛いよ…怖いよ……涙が止まらない…。助けて…助けてよー愛生ちゃん……愛生ちゃぁぁぁんー!!



そう、心で愛生ちゃんに助けを求めた瞬間……屋上の扉が、バァーン!と大きな音と共に開かれた!


「みずーきぃぃぃー!!」


あっ…ああ…愛生ちゃんだ。愛生ちゃんが…私を…助けに来てくれた!

俊介の友達は、名前を与えずに…モブ扱いとしました。

これ以上キャラを増やすと、整理できないです(>_<)…ご勘弁くださいm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ