第50話 「瑞・樹・動・揺」
結局、あの店で、何点か服を買いました…愛生ちゃんのごり押しでミニスカートを買わされました。会計の時に店員さんが、すごく複雑な顔をしていたのは、私は絶対に忘れないと思う……と言うか、2度とこのお店には来れないよ!恥ずかしくて!!…はぁ~すごく疲れた。
愛生ちゃんはすごく満足した顔をしている…。そりゃ楽しいですよね!私を弄り倒して、さぞかし楽しんだでしょうね!!腹が立ったので、愛生ちゃんには宣言通り、荷物持ちをさせている。それでも、全然堪えて無いわけで…すごく悔しいし!その上で、さっきあのお店で買ったワンピースに着替えたら?とか言ってくるし…またスカートを捲る気でしょ!?絶対、嫌だし!!
そんなやり取りもあって、私の機嫌はすごく悪い…なのに愛生ちゃんは、私に何かと喋りかけてくるから、ムカついて無視をしていたんだけど…。
「何か奢るからさー機嫌直してよ。」
っと、ご機嫌を取ってくる…むー私はもう子供じゃないんだし!…でも、駅前のケーキ屋さんなら…許してあげても良いかな?…結局、私は許してしまうのでした……私って…ホント甘いのかな?
それからの私は上機嫌となり、愛生ちゃんの手を引っ張って、駅前のケーキ屋さんへ向かう。何を頼もうかな~♪っと私の頭の中は、ケーキの事で頭がいっぱいになっていて、さっきまでの出来事はすっかり消えてしまっていた。
愛生ちゃんの手を引っ張りながら、駅間のケーキ屋さんのお店に入る。今日も女性客でいっぱいだ!カップルも多いけど、8割がた女性客のようで、男性客も肩身の狭い思いをする感じだね!…愛生ちゃんはそんな事で動じるとは思えないんだけどね…。愛生ちゃんの顔をそーっと見てみると…うん、何時もの愛生ちゃんだ…まぁ良いけどね。
今日も色々とカラフルなケーキが、ショーケースの中に綺麗に並べられている。何にしようかな~美味しそうなケーキがいっぱいだからすごく悩むよー!この間、來海と一緒に来た時は、來海がブルーベーリータルトを頼んでいたから…う~ん…でも今はタルトの気分じゃないんだよね~レアチーズケーキが食べたい!そう考えながら探していると…ありました!ブルーベリーレアチーズケーキが~♪それで決定だね!!飲み物はさっぱりしたストレートティーで、うん、これでばっちりだね!
愛生ちゃんの方は…ミルフィーユとブラックコーヒーを選んだみたい…コーヒーブラックって…すごく大人だよね?カッコいいな~そこは見直した感じだよーうん。会計を済ませ、それぞれのトレイをもって、飲食スペースの空席を探す。1階の窓際で向かい合わせの席がちょうど空いたよ、でもそこの席は外から私たちが見えるから…少し恥ずかしいけど…空席はそこしか無いから、座ることにした…。
早速、座って目の前にあるブルーベリーレアチーズケーキにフォークをつける。ケーキの中身にブルーベリーの果肉が詰まっているよーすごく美味しそう~♪食べやすい大きさに分けて、フォークに刺して口に運ぶ。ん~甘酸っぱくて…しつこくないチーズの味がまたマッチしてて…うん、すごく美味しいよ~♪
「愛生ちゃん、このレアチーズ、すごく美味しいよ!こんな美味しいケーキ食べれて…私、幸せだよ~♪」
「えーそうなんだ、一口ちょうだいよ!ボクの分も取っていいからさー」
「うん、良いよ!愛生ちゃん、お先にどうぞ~」
そう言って、フォークで一口サイズに切り分けて、愛生ちゃんの前にケーキを差し出す。愛生ちゃんがフォークで一口サイズを指して口に運ぶ…。
「うん!これは甘酸っぱくて、美味しいね!!ボクはチーズがそんなに好きじゃないけど…これだとあっさり食べられるよ!…じゃあ瑞樹、ボクのケーキをどうぞ!」
そう言いながら、愛生ちゃんは私と同じように一口サイズに切ってから、私の前にケーキを差し出す。その一口をフォークに刺して口に運ぶ…パクリ!
「…うん!これも美味しいね~ここのお店のケーキは、どれも美味しくて…ハズレがないよ!!」
「そっか……うん、良かったよ」
「え!?愛生ちゃん?いきなりどうしたの??」
私がそう聞き返すと、愛生ちゃんは少し笑いながら…。
「…やっとお姫様が笑ってくれて…良かったって言ったんだよ?怒りん坊のお・ひ・め・さ・ま。あははー」
「あー!また、そうやって私をバカにする!!愛生ちゃんが私をそうやって弄って怒らすから、いけないんだよ?もー分かってんの!?」
「はいはい…もう許してくださいな、お姫様~」
そんな話から始まって、それから色々なお話をして、私たちは楽しい時間を過ごしたのでした。
ケーキを食べ終えて、一息ついた時、ふと窓から見える外の景色に目をやる……いつの間にか空がブルーからオレンジに変わろうとしていた……え!?もうそんな時間??何時なのかを確認しようと、スマホに目を移そうとする時に、外で歩いている2人組の男性の姿に目が留まった……え!?あの人たちは……その瞬間、私の時間が凍りついた。
私が中学の時に、ずっとある2人組の不良に虐められていた……その2人組が今、私たちのいるお店のすぐ側を歩いている…。嫌な汗が出てきて止まらない、呼吸すらまともに出来ないほどの、あの時の恐怖が私を覆いつくす…。その姿を見て愛生ちゃんが…。
「瑞樹!?どうしたのさ?突然……すごく顔色が悪いよ??」
「え!?大丈夫…だよ、少し気分が…悪くなっただけ…だから」
「もう…こんな時間だし、うん!今すぐ帰ろう!!」
「…うん、ごめんね…愛生ちゃん」
それからお店を出て、バス停に向かい、定期バスに乗って自宅のある住宅街へと帰っていった…。その間、愛生ちゃんが心配して…色々と話しかけてくれるんだけど…私は「大丈夫だから」と返事するだけで精一杯だった。心配する愛生ちゃんと別れて、自宅へと帰る。母さんと來海にも心配されたんだけど……「大丈夫だから…少し気分が悪いだけ」とそれだけを言って、自室に戻った。
今晩…私は最近、見ることが無くなっていた悪夢を…再び見る事になるのでした……。
ついに50話まで来ました!諦めずに頑張りました!!(>_<)
累計40,000PV、ユニーク8,000人を超えました!ブックマも80人を超えました!!
読者の皆様が…私の拙い小説を読んでくださったおかげで…ここまでやっと来れました。もう少しです!挫けず頑張りますので、これからも応援のほど、よろしくお願いします!!




