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第43話 「瑞・樹・訪・問」

愛生ちゃんのママと約束した日曜日を迎えます。

瑞樹の運命はいかに!?

あれから時間が経ち、愛生ちゃんのおばさんと約束した日曜日を迎えた。


愛生ちゃんとの関係なんだけど…私はギクシャクしながらも普段通りに接していたと思う。

愛生ちゃんは相変わらずだったし、私だけの考え過ぎなのかな?と思えるぐらいに…。ただ、俊介と華奈さんの2人が、私の事を見てニヤニヤしていたのは、絶対にバレているんだと思った…恥ずかしいな~もう!



いつのまにか私のメールアドレスを知ったおばさんから、何通かメールが来てて、(母さんの仕業かな?親友同士だからね)朝ごはんから料理を教えたいとの事で、早めに家においで!って書かれていた。何も準備する必要もないから!とも書かれていたし…良いのかな?甘えても。午後からは愛生ちゃんと駅前にお出掛けする予定だし、少しぐらいオシャレにして行こうかな?そう考え、ベットから起きてシャワーを浴びに行く。



今日はどんな格好にしていこう…愛生ちゃんと「女の子」になって初めて会った時は、來海のワンピースを借りて会いに行ったんだよね…あ!その時は愛生ちゃんに悪戯されて…スカートを捲られたんだった!!むーそれならスカートで行くのはやめようかな…。母さんに無理を言って買ってもらった、キュロットスカートがあったから、それを選んでボーダーラインのトップスにカーディガンを羽織るスタイルにした。街を歩くからスニーカーにしてっと。それに合わせたバッグを持って、愛生ちゃんの家へと向かった…。



午前8時までに来てね!っとメールを貰っていたから、10分ほど早く、愛生ちゃんの家に着く。インターホンを鳴らして、相手の返事を待つ。


『はーい』


おばさんの元気な声だ…愛生ちゃんはまだ…起きて来てないみたいだね。


「あのー瑞樹です、おはようございます」


『瑞樹ちゃん!?来てくれたのね~ちょっと待ってね!』


ガチャッ!勢いよく扉が開き…。


「いらっしゃい!瑞樹ちゃん~♪さぁー入って入って」


おばさんの元気な声…朝からすごく元気だよね……何か嫌な予感しかしないんだけど…。でも、ここでずっと立ち止まっているわけにも行かず、おばさんに招かれるようにして、家の中に入っていった。


靴をぬいで、玄関から廊下に上がり、おばさんの前まで行くと…。



「みーずーきーちゃぁぁぁん!!」


「え!?」


いきなり私は、おばさんに抱きしめられました…また、このパターンですか!?


「今日の格好もすごく可愛いわ~制服姿も良かったけど…私服もまた違う可愛さだわ~♪」


そう言いながら、頬擦りされるんですけど…私はどうしたら良いのかな??



「午後から、うちの愛生と出かけるんでしょう?ミニスカートなんか穿いて来て…愛生を誘惑するつもりかしら~♪」


「え!?あの…これはミニじゃないです、その…キュロットなんです。」


「あらま!?そうなの??さすがは、瑞樹ちゃんね~何を着ても可愛いわ~♪」


結局、頬をすりすりされる…もう何なんですか!?この状態は……あれ!?私って今日ここに何をしに来たんだっけ??このままじゃ話も進まないし…頬すりすりされるし…抱き着いたままだし!


「あの…おばさん?今日は私に、料理を教えてくれるんじゃなかったんですか??」


「もう、瑞樹ちゃんのいけずー!もう少し瑞樹ちゃんを堪能したかったのに…」


何か知らないけど…おばさんが少し拗ねているみたい…何?これって私の所為なの??


「まぁ良いわー約束だったからね~。それよりも…少しこっちに来てくれる?瑞樹ちゃん」


そう言いながら、おばさんは、名残惜しそうに私から離れる。それから、廊下から奥にあるひとつの部屋に招かれた。パッと見て、ベットがあって、クローゼットやタンスなどが配置してあって、入ったのは今回初めてだけど…確かおばさんの部屋だったと思う……愛生ちゃんからは、ここに入ったらだめだよー!って小さい時に言われたような気がする。



「…あの、ここは!?」


「私の寝室よ~♪…あ!心配しないでね~瑞樹ちゃんを取って食べようとは思ってないわよ?」


え!?そんなことを言われると余計に怖くなっちゃうよ!私は少し警戒をしてしまう。


「もう…瑞樹ちゃんたら!そんな怯えた顔をしちゃうと…おばさん、本当に襲っちゃうぞ~♪」


「え!?あの、冗談…ですよね?」


「うふふ…冗談よ、じょーだん♪もう~ほんとに可愛いんだからー」


と言いながらまた抱き着かれる…本気なのか冗談なのか…何を考えてるのかさっぱり分からないよ!さすがは愛生ちゃんのお母さん…と言うところなのかな?愛生ちゃんよりも行動や言動がすごい。



「さ~てと、あまり冗談が過ぎると瑞樹ちゃんに怒られちゃうから、ここに連れてきた理由を言わないとね~♪」


そう言うと、おばさんは私から離れて、ベットの近くにあるクローゼットに向かい、その扉を開くと…色んな衣装が立て掛けてあった。…え!?衣装??



(やっとだわ!あれからコツコツと衣装を集めて寸法直して……ついによ…ついに、私の計画が実現する時が来たのだわ!!…そう!『瑞樹ちゃんを着せ替えて愛でるプロジェクト』!!略して…MI・(瑞樹ちゃんのみ)K・(着せ替えのき)A(愛のあ)、MIKAプロジェクトよ~♪)



何か…おばさんがそのクローゼットの前で、怪しく笑っているんですけど…何か嫌な予感しかしない、私の中で、すごく危険信号を発している気がする、私はこれからどうなってしまうんだろう!?


今回の話から、不定期更新になります(>_<)

なるべく出来れば毎日更新をしていきたいと思っていますが…どうかご了承ください。

愛生のママの暴走は、まだ続きます…(笑)


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