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私の周りは恋愛絡み  作者: 癒月サクラ
8/27

7恋~百合の想い~

この回から夏休み前後中心になっていきます。

 夏休み一週間前


~移動時間の10分間休憩~


「次移動じゃなくて良かった。それにしてもあづいー、暑いよ~」


百合は下敷きをパタパタして暑さを誤魔化す。


「百合、大丈夫? それはそうと次は国語か」


紗綾は半分適当に流して答えた。

百合は続ける。


「帰り買ってアイス食べる~」

「何のアイス?」

「チョコモ〇カ、スー〇ーカップ二個食い~」

「大丈夫お腹壊しても知らないよ?」


そこからアイスの話になった。


「アイスかぁ~、帰ってもアイスない......

私ね、特にピ〇が好きだな~6コ入りっていう長い時間楽しめない少なさがあるけど一口で食べられるっていうのがいいんだよね」

「そうなんだ! なら、帰り一緒に......」



百合はためらう。


本当は「なら、帰り一緒に買って食べよう」と言おうとした。

でもそれで彼女、真里と優の二人の時間をなくしたくない、だって真里と優は教室であまり会話しないから。

二人が話すことができる場所といったら図書室。

あそこなら放課後に行く人はいるかいないかぐらい。

アドバイザーとして二人はうまくいって欲しいし、恋人同士になったらな、と応援している。

すると、真里は百合の顔を見て心配する。


「百合?」

「あ! 何でもない。アイス食べたいなら帰り一緒に真里の分まで買ってあげる」

「え? いいよぉ~私の分まで買わなくて」

「私がついでに買うって言ったんだからいいの! 真里土曜何か予定ある? なかったらウチん家に来て一緒に食べようよ」

「予定ないよ。いいの? 百合ん家行って。じゃあその時お金返すね」

「うん......」


百合は、なんとか誤魔化せたとほっとする。


キーンコーンカーンコーン

チャイムが校内中に鳴り響く。


「早く席つけ~」


先生がまだ立っている男子生徒達に注意する。

生徒達が座り、授業が始まる。


「え~、今日は古文のところに入るぞ~33ページ開け~」


    *        *        *


~ホームルーム後~


「今日私部活ないから、図書室行こう」

「そうなんだ、じゃあ行こっか、真里」

「うん」


「冬斗、いつものところまで。今日部活あるから」

「そっか、途中まで。俺もそうだし」

「冬斗もあったんだ」


真里と優は一緒に図書室へ、紗綾と冬斗はそれぞれ部活なので途中まで一緒に行くことに。それを見ていた百合は......


「リア充、か」


と呟いた。百合は部活はなく、早く帰ろうとする。


「まぁ、私も友達に恵まれて現実充実してるけど。さてと......」

「「橘さん!」」

「わぁっ! なんだ双子達かぁ~」


百合は不意を突かれた。


「"双子"でまとめないでよ。名前で呼んで~」

「やっぱ、双子だとわからない?」

「双子でも顔は少し違いはあるから分かるよ。けど、名前で呼ぶとしたら下の名前で呼ぶんでしょ? そんな仲良いってほどじゃないし...」

「じゃあ、俺と友達になって下さい。そこからで!」

「あっ、自分だけ! 僕も友達に。いいですか?」


百合は仕方なく雅人と雅紀の友達になった。

断っても諦めてくれなそうだから。


「(で、何で双子達と一緒に帰ってるんだ?)」


勝手に話進めて帰る、双子達。

でも、まぁいいか。

と良いことにした百合はそのまま帰った。

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