番外編~作品コラボ(&宣伝)~
~注意~
*これは私が連載中の「私の周りは恋愛絡み」と「あの頃のひぐらしの声は誰も知らない」をコラボした番外編となっています。
「それでもいい!」っと言う人はどうぞ!
*最後にお知らせがあります。
ある日......
「あづいー、ア~イ~ス~プリーズ~」
「三十度近くの気温だからね、まぁ......真里ガンバっ!」
右手に拳を作って「グッ」と紗綾は励ました。
まるで他人事のように笑顔で。
「それにしても真里って本当アイス......ふぅひぃひゃれぇ」
百合はアイスを頬張り、人が欲している物を堂々と食べていた。
「百合、食べ物口に入れたまま喋らないっ。何て言ったかわかんないよ」
「んっと『好きだね』って言ったの」
「......んぁあ~もう! 早く家帰って食べたい~」
真里はすぐ横で食べている百合を見てムカムカしていた。
「っで百合。そのアイスいつ買ったの?」
「え? え~と、すぐそこだよ」
百合は近くのコンビニを指した後、真里は何か思い付いたようにポンっと手を叩いた。
「良し、買ってくる~」
「え? 真里っ! (って行っちゃった......)」
「あははっ、すぐが一番~」
そんなのんきなこと言っていると、向こうから人が来た。
数は少人数だが、何かもめているようだった。
「どうしたんだろうね。紗綾、行ってみる?」
「うん」
気になった紗綾と百合は真里を置いて行こうとすると。
「お待たせ~......って二人ともどこ行くの?」
「真里、ちょうどよかった。一緒に行こっ!」
「えっ? どういうこと?」
「いいからっ」と二人は真里を引っ張り、近づく。
「大体、あなたがいけないのです。瞬間移動で違う次元に飛ばすからっ!」
「まぁまぁ、マール。落ち着くのよ、ね? 寝床だったら探せば良いじゃない」
「女神様っ! そういう事ではなくてですね......」
怒り気味のマールと呼ばれている、金髪の青年を白髪の少女が怒りを鎮めに入っている。少女の方は紗綾たちと同じくらいだろうか。
「何、もめているだろうね」
「......あっ! あのお姉さんたちごめんね、見苦しいところを......」
こちらに気づいた茶髪の少年は紗綾たちに駆け寄り謝ってきた。
「いえいえ、大丈夫ですよ。ところでどうしたんですか?」と紗綾はしゃがんで少年との目線をあわせる。
「え!?......あっえ~と、言って信じてもらえるかわからないけど話だけでも聞いてくれますか?」
その少年によると、「超能力」といわれるモノでここの世界に来てしまったという。
紗綾は頭の整理をし始めた。
「......え~と、つまり、あなた方はこの世界というかこの時代の人じゃないということですか?」
「はい、信じてもらえないのはわかっています」
「いや、私信じるわっ!」
百合が興味をもって目をキラキラさせる子供のような眼差しとともに少年に言った。
「だって、凄いじゃない! 超能力だよ? って紗綾その"バカなこと言ってるな~"みたいな目しないで......」
「だって本当じゃん。超能力は凄いのはわかってるけど」
「ねぇ、寝るところないってさっき言ってたけど紗綾ん家に泊まっちゃえば?」
「百合、何勝手なこといってるの!?」
「いいじゃん、紗綾ん家大きいんだし」と笑って言った。
真里はさっき買ったアイスを大切そうにまだ食べている。
(真里......いい加減、ぱくっと食べちゃって。溶けるっていうか溶けてる......)
そんなこと思いながら百合の言った件を少し考えたあと、紗綾はひとつだけ気になったことを聞いてみた。
「その『瞬間移動』っていうのはどのくらいでまた使えるようになるんですか?」
「う~ん、三日あれば。そしたら元の次元に帰れる......です......はい......」
薄緑色した髪の青年は申し訳なさそうに言った。
「三日間......うん、大丈夫。ちょうど今日から三日間、仕事で親いないので泊めてもいいよ。あっ私紗綾、こっちが友達の百合と真里。あとタメ口でいいよ、私もこれからタメ口になると思うから」
「わかった、俺はリト。よろしく紗綾」
リトと名乗る、茶髪の少年は紗綾に微笑んだ。そして続けるように白髪の少女が言う。
「あっ私も自己紹介しとかなきゃ。え~と私はカナよ、よろしくね紗綾さん」
「女神様がしたのに僕がしないのは......。僕はマールだ、よろしく紗綾殿」
「んじゃあ、次俺の番だな。俺はミカゲだ、優しいな、紗綾って。もうカナより紗綾が女神様ぽいなぁ~? ね、カナさん? ははっ」
「うるさい~。むぅ~......どうせ、私は可愛らしくないですよーだ」
金髪と赤髪の青年が礼をし、赤髪のミカゲはどうやら白髪のカナをからかってるらしい。
「僕はティスです」
「え~と、僕はアレンと申します」
水色と薄緑の髪の青年は丁寧に名乗った。
紗綾は百合と真里と別れ、次々に自己紹介してきた異世界から来た人たちを自分の家に案内する。
「わぁ、思った以上に大きいわ。旅館みたいっ! ねっ? リト」
「うん! ここ和風な感じもいいし、本当旅館みたいっ」
「気に入って良かった、さぁ入って!」
鍵で開け、玄関の引き戸を開ける。
* * *
それぞれ使ってなくて空いている部屋を貸した紗綾は夕食の支度をしようと台所に立っていた。すると後ろからリトが「手伝う」と手を洗いだした。
「タダで泊めてもらうんだからこれくらいさせて?」
「リトは料理できるの?」
「うん、得意だよ」
「へぇ~意外~」
そんな会話をして夕食を作り終わった。
二人だったからか、いつもより早く料理が出来た気がした。
夕食後ーー。
「紗綾さん、お話しましょ?」
「少し待ってて? 洗い物するから......」
「いいよ、俺やっとく。カナと話してきてよ」
「いいの? ありがとう、リト」
「うん、いっぱい話してきてよ。もう会えなくなるからさっ......まぁ、まだ二日間あるけどねっ」
二階に上がってカナに貸した自分の部屋に入る。
「話って?」
「重要な話って訳じゃないのだけど、"今日は泊めてくれてありがとう"って言いたかったの。こんないかにも怪しい私たちを信じてくれて嬉しかったわ。......あのね、それで確信したの。やっぱりみんなで食事をするのはいいんだって」
「うん、いいものだよ......。みんなで一緒に食べるのって」
「紗綾さん......」
「"さん"つけなくていいのに。紗綾でいいよ、それに部屋足りなくてカナと一緒の部屋で......部屋用意できなくてごめんね」
「泊めてもらうのにそんな贅沢いわないわぁっ!」
紗綾とカナの二人は仲良く笑い合いながら話していた。
そしてこんな話になる。
「......でお兄はどこにいるか、わからないんだ」
「そうなんだ......。私は家族全員いないんだ。母様と父様、兄様と妹がいたんだけど、死んじゃったんだ」
「え?......そんな......」
「私たち、似た者同士ね」
「そう......かな?」
(ずっとこんな日、続けばいいのに。カナとまだいたいな......)
* * *
そしてあっという間に時間は流れ、別れの日になる。
「ありがとう、紗綾。楽しかったわ」
「私もっ。元気でね、カナっ!」
「娘さん、リト。アレンがもう能力発動できるって」
「わかったわ、ティス。すぐ行くってアレンに伝えて」
「紗綾、色々料理教えてくれてありがとう。俺も楽しかった」
「うん、いっぱい料理作ってね」
マールがカナとリトを急がせる。
「女神様、リト。時間がないです」
「えぇ、さよなら紗綾......」
カナは手を振って、カナたちは行ってしまった。
(カナ、泣いてたな......さて、私もいつまでも泣かないっ)
一方ーー。
「女神様っ! 泣いて......」
「大丈夫よ、マール。......さぁ旅を続けましょっ! リト~行くわよ~」
「そうだねってカナなんかうれしそう」
「そう? 気のせいよっ、ふふっ」
(紗綾からもらったお守り大事にしよう......あの三日間楽しかったわ、本当に。ありがとう紗綾)
~カナに貰ったもの~
「片付けよし、これでお母さんにわからないね。カナから貰った綺麗な貝殻きれいに飾ろっ......よしっ」
「ただいま~」
「お母さんお帰り~」
*~お知らせ~
新連載「柴田優乃のあやかし帳」を連載する予定です!(←本当に予定なので一年、二年後になるかもです。スイマセン)
そしてコラボの「あの頃のひぐらし声は誰も知らない」もよろしければご覧頂けると嬉しいです。
次回 『転校生登場で混乱の嵐の予感』です。
本編に戻ります。
そして! 彼がやってきます!
お楽しみに~。




