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腹黒生徒会長①
なんかクラスメイトの勘違い君が胃痛を訴えていた。
「あ、いつも爽やかな生徒会長がなんかコソコソしている」
後をつけよう。
「ククク…胃痛促進薬はジワジワ効くぞ」
ずがーん
わたしはみたくないいちめんをみた!
かいちょうのれべるがあがった。
「公人シュナ…よくも見たな…」
「みたくないもの見ました」
「無事に卒業したいなら黙っていろよ?」
よくある漫画の生徒会長は実家の権力を振りかざす。
「……それ、ハッタリですよね」
「!」
「会長の実家の企業、なんでしたっけね?」
「……名のあるホテルだが」
「最近はネットで星の評価がつけられて便利なんですよ」
「……なにがいいたい。たとえ君一人が批評しようと沢山5のついた我が家のホテルは揺らがないぞ」
「それは逆を言えば沢山1をつけたら揺らぎますよね」
「く……まさか」
そういうと、彼はスマアホを取り出した。
「……なにもないじゃないか」
「ハッタリです。たぶんね」
生徒会長の慌てた顔、面白かったなあ。
実はこの学園内にはありとあらゆる場所にカメラが設置してあって、全てが私の監視下にあるってことは黙っておこう。