表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

陶酔①

「なんで僕は皆を悲しませてしまうのだろう…これ以上迷惑にならないように吊ろう」

「ストーップ!早まらないで東水くん!」

「こんな僕にもまだ救いの手が差しのべられるの?ああ神様…」


死にたいなんていうやつに限って死なない。

自分に酔っているだけだ。


「どうしてそんなに生きたくないの?」

「君に話してもわからないよ…この深き心の闇は誰にもね」


宵水(よいすい)くん、きっと生きていればいいことあるよ」

「みんなそうやって綺麗事を言うんだ…」


「さっき迷惑をかけるから死ぬなんて言っていたね」

「そうだよ…邪魔な僕が死ねば家族皆幸せさ」


「じゃあもう綺麗事なんていわない。

人が死んだらお葬式代とかかかるでしょ?

だから宵水くんの家族が迷惑しちゃうよ?」


「そんな更に追い詰めることを言われるとは…驚いたよ」


悲しむでもなく怒るでもなく

彼は笑っている。


ただのクラスメイトで会話をしたのは今日が初めてだというのに、こんなことを言えた自分に驚いた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ