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「うきわねこ」 ぶん 蜂飼 耳 え 牧野千穂
猫のえびおは誕生日におじいちゃんからあるプレゼントをもらいます。
なかから出てきたものはうきわ。
でも、えびおの住む町には海も川もプールもありません。
でもそれは実は特別なうきわで……。
絵が本当に綺麗であったかくて優しいです。
えびおが可愛くて可愛くて。
お話もとっても幻想的で素敵な絵本。
極上のファンタジーを読んだ気分になります。
満月の夜、うきわは空に浮かんでいきます。
そこで出会ったのはおじいちゃん。
大きな月と空に浮かぶ猫が可愛い!
恐竜に出会ったり、海で大きな魚を釣って食べたり。
不思議なうきわの旅は、本当に楽しくて素敵です。
でも、うきわは一度しか使えません。
だからこそおじいちゃんの言葉が胸に響きます。
「こんやのことは ないしょに しておこう。
だれも しらない ひみつの さんぽだからね」
素敵な一晩の冒険は、えびおにとって忘れられない宝物になったに違いありません。
子供の夢や冒険心をくすぐる絵本です。




