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「としょかんライオン」 ミシェル・ヌードセン 作 ケビン・ホークス 絵 福本友美子 訳
ある日図書館にライオンが入ってきたというところから始まります。
とりあえず、どこから来たのかという疑問は脇に置いておいて、ライオンはきままに図書館の中をめぐり歩きます。
やがておはなしの時間がはじまり、ライオンもそれをじっときいています。
どうやらこのライオン、おはなしを聞くのが気に入ったようです。
そうしてライオンは図書館ですごすことになり、働きだします。
ライオンが図書館にいるなんて、それもこんなにおりこうなライオンならとても楽しいでしょうね。
まずこの図書館のすごいところは、ライオンがきてもパニックにならず、極力平然とすごしているところです。あ、これまた絵本におけるファンタジー。それは追求してはいけないところですね。でも、ついついそれを考えてしまうのは大人の悪いところかもしれません。
それにしても、とにかくこの図書館はきまりを重んじています。
『ライオンがおはなしをきいてはいけない』というきまりはないとか、『はしってはいけません』とか。
それがなかなかいいアクセントとなっています。
素敵なライオンさんでした!




