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「かいじゅうたちのいるところ」 モーリス・センダック 作 じんぐうてるお 訳
これもまたアートな作品です。
細密なペン画が独特の世界観を描き出し、味わい深い印象を与えてくれます。
なんか好き。漫画チックでもあり、アートな感じでもあり。そんな感じの絵のタッチ。
私的にはおおかみのぬいぐるみを着たマックスがかわいくて好きです。
あるばん、マックスはおおかみのぬいぐるみを着るといたずらを始めてお母さんに怒られます。
寝室にほうりこまれたマックスですが、その寝室ににょきりにょきりと木が生え出して、ついには森になり、そこへ波が来ます。運ばれてきた舟に乗って、マックスは旅立ちます。
そんなマックスがたどり着いたところはかいじゅうたちのいるところ。マックスはかいじゅうたちと交流を始めます。
このかいじゅうたちの姿のおもしろさは、不思議な魅力がありますね。
基本獣がベースなんですが、下半身はうろこがあったり水かきがついていたり。
怖いというよりは、かわいい。おもしろい。
冒険したあとはちょっとあるものが恋しくなりますね。
ほかほかとしたおいしいにおい。
どうやらお母さん、許してくれたようですよ。




