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「てぶくろ」 エウゲーニー・M・ラチョフ 絵 うちだりさこ 訳
ある雪のふる日、森でおじいさんがてぶくろをかたほう落としていきました。
そこにねずみがやってきて「ここでくらすことにするわ」とてぶくろに入っていきます。
懐かしいですね。昔読んだ記憶があります。
このあと次から次へと動物たちがやってきててぶくろに入っていくわけですが、それぞれの動物にくいしんぼねずみとかぴょんぴょんがえるなどといった呼び名がついているのが楽しいです。そして、動物が増えていくにしたがって、てぶくろもカスタマイズされていきます。
確かに寒いなか、あったかそうなてぶくろが落ちていたら動物たちも入りたくなってしまうかもしれません。てぶくろの口から動物たちが並んで顔を出している様子が可愛らしいです。
しかし、最初のねずみやかえる辺りはわかりますが、おおかみにいのしし、最後はくままで出てくると……。わかりますよね。私の言いたいこと。
どんだけ大きいてぶくろなんだ!!
それは絵本におけるファンタジー。言ってはいけないお約束というものですね。失礼をいたしました。




