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「るるるるる」 五味太郎
最初にこの絵本に出会ったときの衝撃。
まさかこの世にこんな絵本が存在していたとは!
というのも、この絵本の本文には二文字の言葉しか使われていないのです。
「る」と「れ」
えええ~!? そんな馬鹿な! それだけでどうやって絵本になるの!?
そう思うでしょう? しかしそれをやってのけています。五味太郎さん。
絵本とは、絵で見せる本。まさにこれはそういう絵本です。
飛行機がるるるるると空を飛んでいます。だんだん飛行機も文字も大きくなってきて、雲のなかに。そして雲をぬけると……。
ちゃんと物語になってる~。すごい~。
しかし、これ、読み聞かせの人の技量が結構必要です。それによって子供の反応が大きく変わるかもしれません。でも結構な確率でうけます。
幼稚園で読み聞かせのプロのかたがこれを読んでくれましたが、爆笑の渦となりました。さすがです!
他に、
「どどどどど」
「ぽぽぽぽぽ」
「かかかかか」
などもあります。子供にひらがなを覚えさせるのにも一役買うということも最近発見しました。シンプルだけど、すごいパワーのある絵本です。




